神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

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一章

番外編 正月

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1月1日 新年が始まる日。大人はご近所さんと、挨拶を交わし、子供はお年玉をもらいウキウキする。そんなことがあった後に、ほとんどの人はお参りをしたりして、凄い人は何回もお参りに行き、一日を過ごす。そんな中で僕は家にいた。



「今年も平和だなぁ」


としみじみ言いながらこたつでミカンを食べる。今日は一日中こたつでいようかと思っていたのだが、



「おーい、雪!いるかー?」



「いるよー。どうしたの?勇気」


いきなり勇気が現れたので何があったか聞くと、



「よっ!明けましておめでとう。今日はだな、雪と一緒に神社にお参りをしに行こうと思ったんだよ」



「明けましておめでとう。勇気。今日はゆっくりしようとしていたのに」


と素直に愚痴ると、



「それはすまない。だが、神社で今日は甘酒と饅頭を配っているらしいんだよ。だからいこうぜ!」



「はぁー。それは勇気が食べたいだけでしょ。まぁいいけどね。準備するからちょっと待ってね」



「ギクッ。 でもいいじゃないか。食べたいんだから。 それに、ちゃんと来てくれるんだろう?ありがとな」


そういっているのを聞きながら、部屋で着ていた、ジャージ一式を脱いで、外に出るから、寒くないように着込んだ



「お待たせ。行こうか」



「おう!行くか!」



そう言って、二人で歩き出した。



歩いて二十分くらいで、軽稲荷神社に到着した。



「ついたな。おっ。やってるやってる」そう言いながら甘酒と饅頭をもらえる場所に並んでいる列に混ざった。



「なら僕は待ってますか」


そう言って近くにいた、野良に見える猫がいたので、触ってみる。そうしているうちに、どんどん列が進んでいき、もう少しでもらえるようだ。そんなことを猫をさわりながら考えていると



「あっ!雪くんもここに来てたんだ」



「明けましておめでとう。春野さん。」



「あ、明けましておめでとう。雪くん・・・・・・・そうだ!一緒にお参りしようよ!」



「うん。そうだね。あっ。でもそれなら勇気が帰ってきてからでいい?」



「勇気くんも来てたんだ」


  なぜかちょっと不機嫌そうな春野さんに


「そうなんだ。だから勇気をまっ「おーいお待たせ。」」


そう言って僕の言葉に被せるように、勇気が喋った。



「おっ。春野さんもいたのか。なら一緒にお参りしようぜ!そしてすまんな」なぜか勇気は一言謝ってから直ぐに参拝の列に並び、お参りしてから二人は僕の家に寄って、ゲームをしてから帰っていったのであった。

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