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一章
大変な目に遭って
しおりを挟むドドドドドドドドドドドド
後ろから凄い足音が聞こえてくる。
「「「わんわんお!わんわんお!!」」」
そんな声も聞こえてくる
「うわー!!!!」
泣きそうになりながら追いかけられている僕達がいる。
何でこうなったかと言うとそれは少し前まで遡る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クエストの場所である新緑の森に到着した。
「以外に早く到着しましたね」
「そりゃあな。だって始まりの森を越えて直ぐにあるんだからな。しかも近いから出てくるモンスターはゴブリンやスライムそれに、たまに出てくるコボルト位だからな。だからここは別名第2の始まりの森と言われているくらいだからな」
「へぇー。そうなんですか。あれ?でもそれなら普通ならDランクのクエストにはならないんじゃないんですか?」
「普通ならな。だがゴブリンの数が二十体だからな。ゴブリンでも、数が集まれば強いからな。だからDランクのクエストなんだ」
「なるほど数の暴力と言うものですね」
「んっ?数の暴力とはどういう意味だ?」
「意味はですね、1体1体なら弱くても集まれば強いと言う意味です」
「なるほど。確かに合っているな。さて喋るのは今までにして、探してもらうか」
「分かりました。二人とも、手伝ってね」
「分かりました」
「分かった」
こうして二人と探索を始めたのであった。
最初は順調だった。直ぐにゴブリンを見つけて、危なげもなく倒していき、二十体を倒し終わり、帰ろうとすると、茂みの中から急に何かの声が聞こえた。
「キャン!」
と言う声が聞こえてきた。
嫌な予感がしながらも見なくてはいけないのでそろそろと見てみると、ゆっくりとコボルトがこちらに出てきた。コボルトが出てきた時に固まっていると急にコボルトが
「ワオーン、ワオーン、ワオーーン!」
と鳴いた。すると、
「「「ワオーン!!」」」
と言う別の鳴き声が聞こえた。その後は大変なことになった。
大量に集まったコボルトがしばらくずっと追いかけてきたので都市に戻るわけにもいかず、倒そうにも、一気に倒せる技や魔法は誰も持っていないので逃げ続けなくては行けないので、一時間くらい逃げ回るとようやく巻いたと思い、少し休憩してから都市に帰っていると、ついさっき追われていたコボルト達に発見されまたまた終われているのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ハリスさんも一気に倒せる技はないんですか!」
「そんな技あったらもうとっくに使っているよ!?」
そんな言い争いをしながらも足は全力で動かして逃げている。そうすると、コボルトの数がどんどん少なくなってきた。なので二人に
「もう少しだから頑張って!」
息をはずませながら伝えると、
「はぁ、はぁ 分かりました!頑張ります!」
「分かっ・・・・・・・た」
二人とも、きついみたいだけどギリギリ大丈夫みたいなのを確認してから僕達とハリスさんは少しスピードをあげたのであった。
僕達がスピードを上げてから五分後位にコボルトがいなくなった。
「はぁ、はぁ やっといなくなりましたね」
「そうだな・・・・・・だがやっぱりおかしいぞ」
「何がですか?」
「本当ならこの場所にあんなに多くのコボルトはいないはずなんだがな。もし昔からいたのなら、もうとっくに討伐依頼が出ていて、あんなにいないはずだ。この事は帰ってから、ギルドに報告にいくぞ。この件は早く伝えないといけないから、少し休憩したら、直ぐに出発するぞ」
「分かりました。二人とも、大丈夫?」
「なんとか大丈夫です」
「たぶん」
二人とも、喋れるところまで回復したみたいだけど、まだ完全に回復していないみたいなので、試しに回復魔法をかけてみると、
「あれ?少し楽になりましたよ?」
「楽になった」
どうやら回復魔法には疲労回復の効果もあるみたいだ。でも副次的な効果みたいなので、そこまで回復されないみたいだけど、少しでも楽になったのなら良かった。
「よし。皆大丈夫そうみたいだな。早速都市に戻るぞ」
そう言って急いで帰るのだった。
今回は急いで帰るのでハリスさんが、モンスターが嫌う臭いを出す匂袋を使い、効果がある間に急いで都市に向かったのであった。
なんとか一つしかない匂袋の効果内で帰ってくることがあった。(なぜ一つしかないかを聞いてみると、高いからだそうだ。一つ金貨二枚位らしい。それなら仕方がない。ちなみに金貨一枚は十万なので一つ二十万なのである。)
「なんとか早くつきましたね」
「そうだな。早く報告にいくぞ。」そう言ってギルド内に入ると、
「大変です!ハリスさん!コボルトの群れが見つかりました!数は五十匹らしいです」
「あぁ。コボルトがいるのは確認した。だがそんなにいたのか?」
「そうなんです!Dランク冒険者がクエストにいった際に、確認されたんです!しかも今はハリスさん以外の高ランクのDランクまでしかいないんですよ!お願いします!ハリスさんしか倒せないんです!」
「そういわれてもなぁ。俺は王の護衛人だぞ?」
「そこをなんとか!王様からは許可を頂いたんです!なのでお願いします!」
「マジか。まず王によく話が行ったな。それに王が許可を出したのか。ならしかたがねぇな。やるしかないか・・・・・・それならよし!ユキ!お前らも手伝え!」
急に話を聞いていた僕達が呼ばれた。
「えっ?」
急に名前を呼ばれたと思ったら、いつの間にか討伐を手伝わされる事になった。
「急に何で手伝わなきゃいけないんですか!?と言うかなぜ僕たちなんですか?」
「今日お前らが戦っているのを見て、今の討伐を手伝えるレベルに達しているからだ。それに、知り合いの方が連携しやすいからな」
「まぁ確かに・・・」
まぁ知らない人たちよりも僕らの事の方が動きはわかっているのは確かだし
「すいません。ハリスさん。このパーティはランクが足りません!」
「そのくらいいいじゃねぇか。俺が大丈夫って言っているんだ。良いだろ?」
「ホッホッホッ。ワシの権限でこやつらのランクをCまであげるのじゃよ。それならいいじゃろ。」 そう言いながら、おじいさんがギルドの受付の奥にある部屋から出てきた。
「さっすがジイサン。話がわかるな!」
「ギルド長!そんなことをしては行けません!」
そう受付嬢が言っていたので、驚いた。この人がギルド長なのか! そう驚いていたが、どうやらギルド長が許可を出したためにランクが上がり、行けるようになってしまったのだ。
「どうしても行かなきゃ駄目ですか?」
「あぁ。どうしてもだ。その方が早く倒せるからな」
「はぁ。分かりました。いきます」
「なら早速いくぞ。そうすれば皆が早く助かるからな」
「了解です」
といった後に気がついた。二人に了承を取ってなかった!
「ごめん。ついさっきいった後だし、大変だろうけど、ついてきてくれる?」
「分かりました、ついていきます。それに私がついていくと言ったんですから嫌と言われてもついていきますよ」
「一緒にいくと言ったのはこちら。だからついていく」
「・・・・二人とも、ありがとう。じゃあいこう!」
そう言ってから出発したのであった。
出発して、新緑の森についたのだが異変に気がついた。
「何でだろう?・・・・ものすごい静か」
「なんか嫌な予感がするぞ。気を引き締めていくぞ」
「了解」
そう短い会話をして直ぐ、全員で警戒体制に入った。
そのまま探索を続けていると、探しているコボルトがいた。コボルトは言っていた通りに五十匹位いたのだが、そこには、何やら一回り大きい魔物がいた。
見た目は頭には頭部を守るヘルメットみたいなものがついていて、口からは二本の牙が出ていた。(犬歯みたいなもの)手には斧を持っている。それに、持っている斧も強そうなものだった。
それを見てから、シンラさんに小さな声で聞いてみた。
「シンラさん。何やら変なモンスターがコボルトの近くにいます」
伝えると
「んっ?どれだ?」
と言いながら見ていた。すると・・・・・
「おい!不味いぞ!あれはコボルトキングだ!他のコボルトよりも大分強いぞ!出来ればあいつに見つからないようにして戦うぞ!」
と大声になりそうな小声で忠告していた。だが・・・・・・・
「・・・・残念ですがもう遅いみたいですよ」
と言った。何故なら今自分達が隠れてみている草むらを完全に全員がロックオンしている。その証拠にこちらを見ながら、
「&#£¢@!」
とよくわからない叫び声を出していたからだ。
「ちっ!気がつかれているなら仕方がない!戦うぞ!」
「「「はい!」」」
シンラさんの言葉を聞いてすぐに戦闘態勢に移ったのであった。
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