神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

文字の大きさ
上 下
29 / 36
一章

大変な目に遭って

しおりを挟む




ドドドドドドドドドドドド

後ろから凄い足音が聞こえてくる。



「「「わんわんお!わんわんお!!」」」



そんな声も聞こえてくる



「うわー!!!!」


泣きそうになりながら追いかけられている僕達がいる。



何でこうなったかと言うとそれは少し前まで遡る。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





クエストの場所である新緑の森に到着した。



「以外に早く到着しましたね」



「そりゃあな。だって始まりの森を越えて直ぐにあるんだからな。しかも近いから出てくるモンスターはゴブリンやスライムそれに、たまに出てくるコボルト位だからな。だからここは別名第2の始まりの森と言われているくらいだからな」



「へぇー。そうなんですか。あれ?でもそれなら普通ならDランクのクエストにはならないんじゃないんですか?」



「普通ならな。だがゴブリンの数が二十体だからな。ゴブリンでも、数が集まれば強いからな。だからDランクのクエストなんだ」



「なるほど数の暴力と言うものですね」



「んっ?数の暴力とはどういう意味だ?」



「意味はですね、1体1体なら弱くても集まれば強いと言う意味です」



「なるほど。確かに合っているな。さて喋るのは今までにして、探してもらうか」



「分かりました。二人とも、手伝ってね」



「分かりました」


「分かった」


こうして二人と探索を始めたのであった。



最初は順調だった。直ぐにゴブリンを見つけて、危なげもなく倒していき、二十体を倒し終わり、帰ろうとすると、茂みの中から急に何かの声が聞こえた。



「キャン!」


と言う声が聞こえてきた。

嫌な予感がしながらも見なくてはいけないのでそろそろと見てみると、ゆっくりとコボルトがこちらに出てきた。コボルトが出てきた時に固まっていると急にコボルトが



「ワオーン、ワオーン、ワオーーン!」

と鳴いた。すると、


「「「ワオーン!!」」」


と言う別の鳴き声が聞こえた。その後は大変なことになった。



大量に集まったコボルトがしばらくずっと追いかけてきたので都市に戻るわけにもいかず、倒そうにも、一気に倒せる技や魔法は誰も持っていないので逃げ続けなくては行けないので、一時間くらい逃げ回るとようやく巻いたと思い、少し休憩してから都市に帰っていると、ついさっき追われていたコボルト達に発見されまたまた終われているのである。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ハリスさんも一気に倒せる技はないんですか!」



「そんな技あったらもうとっくに使っているよ!?」



そんな言い争いをしながらも足は全力で動かして逃げている。そうすると、コボルトの数がどんどん少なくなってきた。なので二人に



「もう少しだから頑張って!」


息をはずませながら伝えると、



「はぁ、はぁ 分かりました!頑張ります!」



「分かっ・・・・・・・た」


二人とも、きついみたいだけどギリギリ大丈夫みたいなのを確認してから僕達とハリスさんは少しスピードをあげたのであった。



僕達がスピードを上げてから五分後位にコボルトがいなくなった。



「はぁ、はぁ やっといなくなりましたね」



「そうだな・・・・・・だがやっぱりおかしいぞ」



「何がですか?」



「本当ならこの場所にあんなに多くのコボルトはいないはずなんだがな。もし昔からいたのなら、もうとっくに討伐依頼が出ていて、あんなにいないはずだ。この事は帰ってから、ギルドに報告にいくぞ。この件は早く伝えないといけないから、少し休憩したら、直ぐに出発するぞ」



「分かりました。二人とも、大丈夫?」



「なんとか大丈夫です」


「たぶん」


二人とも、喋れるところまで回復したみたいだけど、まだ完全に回復していないみたいなので、試しに回復魔法をかけてみると、



「あれ?少し楽になりましたよ?」



「楽になった」


 どうやら回復魔法には疲労回復の効果もあるみたいだ。でも副次的な効果みたいなので、そこまで回復されないみたいだけど、少しでも楽になったのなら良かった。



「よし。皆大丈夫そうみたいだな。早速都市に戻るぞ」

そう言って急いで帰るのだった。



今回は急いで帰るのでハリスさんが、モンスターが嫌う臭いを出す匂袋を使い、効果がある間に急いで都市に向かったのであった。



なんとか一つしかない匂袋の効果内で帰ってくることがあった。(なぜ一つしかないかを聞いてみると、高いからだそうだ。一つ金貨二枚位らしい。それなら仕方がない。ちなみに金貨一枚は十万なので一つ二十万なのである。)



「なんとか早くつきましたね」



「そうだな。早く報告にいくぞ。」そう言ってギルド内に入ると、



「大変です!ハリスさん!コボルトの群れが見つかりました!数は五十匹らしいです」



「あぁ。コボルトがいるのは確認した。だがそんなにいたのか?」



「そうなんです!Dランク冒険者がクエストにいった際に、確認されたんです!しかも今はハリスさん以外の高ランクのDランクまでしかいないんですよ!お願いします!ハリスさんしか倒せないんです!」



「そういわれてもなぁ。俺は王の護衛人だぞ?」



「そこをなんとか!王様からは許可を頂いたんです!なのでお願いします!」



「マジか。まず王によく話が行ったな。それに王が許可を出したのか。ならしかたがねぇな。やるしかないか・・・・・・それならよし!ユキ!お前らも手伝え!」



急に話を聞いていた僕達が呼ばれた。



「えっ?」


急に名前を呼ばれたと思ったら、いつの間にか討伐を手伝わされる事になった。



「急に何で手伝わなきゃいけないんですか!?と言うかなぜ僕たちなんですか?」



「今日お前らが戦っているのを見て、今の討伐を手伝えるレベルに達しているからだ。それに、知り合いの方が連携しやすいからな」


「まぁ確かに・・・」


  まぁ知らない人たちよりも僕らの事の方が動きはわかっているのは確かだし


「すいません。ハリスさん。このパーティはランクが足りません!」



「そのくらいいいじゃねぇか。俺が大丈夫って言っているんだ。良いだろ?」



「ホッホッホッ。ワシの権限でこやつらのランクをCまであげるのじゃよ。それならいいじゃろ。」 そう言いながら、おじいさんがギルドの受付の奥にある部屋から出てきた。



「さっすがジイサン。話がわかるな!」



「ギルド長!そんなことをしては行けません!」



そう受付嬢が言っていたので、驚いた。この人がギルド長なのか! そう驚いていたが、どうやらギルド長が許可を出したためにランクが上がり、行けるようになってしまったのだ。



「どうしても行かなきゃ駄目ですか?」



「あぁ。どうしてもだ。その方が早く倒せるからな」



「はぁ。分かりました。いきます」



「なら早速いくぞ。そうすれば皆が早く助かるからな」



「了解です」


といった後に気がついた。二人に了承を取ってなかった!



「ごめん。ついさっきいった後だし、大変だろうけど、ついてきてくれる?」



「分かりました、ついていきます。それに私がついていくと言ったんですから嫌と言われてもついていきますよ」



「一緒にいくと言ったのはこちら。だからついていく」



「・・・・二人とも、ありがとう。じゃあいこう!」


そう言ってから出発したのであった。













出発して、新緑の森についたのだが異変に気がついた。



「何でだろう?・・・・ものすごい静か」



「なんか嫌な予感がするぞ。気を引き締めていくぞ」



「了解」


そう短い会話をして直ぐ、全員で警戒体制に入った。



そのまま探索を続けていると、探しているコボルトがいた。コボルトは言っていた通りに五十匹位いたのだが、そこには、何やら一回り大きい魔物がいた。



見た目は頭には頭部を守るヘルメットみたいなものがついていて、口からは二本の牙が出ていた。(犬歯みたいなもの)手には斧を持っている。それに、持っている斧も強そうなものだった。



それを見てから、シンラさんに小さな声で聞いてみた。



「シンラさん。何やら変なモンスターがコボルトの近くにいます」


   伝えると



「んっ?どれだ?」


と言いながら見ていた。すると・・・・・



「おい!不味いぞ!あれはコボルトキングだ!他のコボルトよりも大分強いぞ!出来ればあいつに見つからないようにして戦うぞ!」


と大声になりそうな小声で忠告していた。だが・・・・・・・



「・・・・残念ですがもう遅いみたいですよ」


と言った。何故なら今自分達が隠れてみている草むらを完全に全員がロックオンしている。その証拠にこちらを見ながら、


「&#£¢@!」


とよくわからない叫び声を出していたからだ。



「ちっ!気がつかれているなら仕方がない!戦うぞ!」



「「「はい!」」」


シンラさんの言葉を聞いてすぐに戦闘態勢に移ったのであった。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。 目覚めると彼は真っ白な空間にいた。 動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。 神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。 龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。 六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。 神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。 気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...