神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

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一章

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しばらくして、


「ガチャッ」


  という音が聞こえると


「おはようございます」


  エマが、自分の座っている近くにあるソファーに座った。


「早いですね」


「そっちこそ。よく眠れた?」


  挨拶をしている途中に


「おはよう」


  マリナも起きてきた。 


「おはよう」


「おはようございます」

  マリナに挨拶をしてから、二人分用意しておいた、パンとスープそれとウインナーと目玉焼きがある。


「ありがとうございます」


「ありがと」


  と言って二人は食べ始めた。


  僕は朝が弱くてご飯が食べれないので、紅茶を飲んだ。


この紅茶はエリックで、買い物をしているときに売っていた飲み物で、名前はコッチャと言う名前だった。



閑話休題それはさておき







  二人がご飯を食べ終わってから少しして、僕も紅茶を飲み終わったのでテントから出ると、大変な光景が目に入ってきた。 テントの回りにはゴブリンメイジの黒こげになっている死体があった。



  ゴブリンメイジと分かった理由は鑑定したからである。 本当に死んでいるかを、確認するためにそこにあった棒でつついてみる。



  ツンツン・・・・動かない。ただの屍のようだ。

















・・・・・・・はっ!驚きすぎてネタに走ってしまった。



  でもそのお陰で冷静に慣れた。そして、何故黒こげになっているかを考えると、理由が分かった所で、


「これはなんですか?」


「今鑑定で調べたんだけど、ゴブリンメイジだったから、多分だけどこのテントに魔法を撃ったけど、攻撃反射で跳ね返されて自分に当たったからだと思うよ」



「「なるほど」」

  と納得してくれたみたいなので、テントを収納してからゴブリンメイジも回収してから、先を急いだのであった。


「かぽ~ん」


 そんな音が頭に響いた。


「一緒に入りませんかー?」 


「入る?」


「けけけ結構ですから!」

  
  と言って周辺の見回りに戻った。



  今、自分達はお風呂にいるのである。そんなことになったわけは少し前に遡る。









「着いた~。ここが王都か」

  
  急いで行かないといかないところがあることを思い出したので、二人に宿を取っておいてと伝えてから、ハリスさんの場所を知るために冒険者ギルドに向かったのであった。



ギルドに入り、受付嬢に、ハリスさんと言う人の居場所は知っていますか?と聞くと、


「ざわざわざわ」


  カ〇〇に出てきそうな声が聞こえた。その後



「何故そんなことを聞きたいのですか?」


  と、凄いドスの効いた低い声で聞かれたので、


「渡したいものがあるからです」


  内心ビクビクしながら返答している途中に


「ん?一体何があったん?」


  この空気を一切無視して男の人が入ってきた。



  いきなり入ってきた人に受付嬢さんが


「ハリスさんを探しているみたいなんです」


  と伝えると


「ハリスとは俺のことだが何が目的だ?」


  軽快な口調で言われたので


「シンラさんから頼まれてきました」


「ん?お前はシンラの知り合いか?」


と怪しまれた。なので、シンラさんから貰った水晶と手紙を渡した。すると直ぐに手紙を読んでいき、一息ついてからこういった。


「シンラが書いたことがわかったが本当にお前がシンラから本当に預かったのかがわからないから、このクエストを受けて、成功してくれば信じよう」


「・・・・・・分かりました」


  さすがにすぐ信用されないか。そう思って、クエスト内容が書いてある紙をみて、その場所に向かったのであった。


すると、場所はつい先程通った森の中だったため、宿を取った二人と合流してから直ぐに向かい、書いてあった敵は直ぐに発見できたのであった。



「「「うわぁ気持ち悪い」」」


  おもわず口に出してしまった。しまった。


  なんと敵はクリーチャーみたいな顔をした泥の塊だったのです。鑑定して名前を見てみると、







============================================





サモン・マッド HP200 MP0



レベル10



筋力 1000



体力 1000



耐性 500



俊敏 20



魔力 20



魔耐 500



スキル



土魔法 レベル3 水魔法 レベル3





特殊スキル



形状記憶



合成スキル



泥魔法





============================================



  探していた魔物が五体くらいいた。


  こちらを見つけて直ぐに、土魔法であるアースバレットを発射してきた。 意外に飛んで来るスピードが遅かったので近づきながら避けて刀で切った。


  きちんと死んだのを確認してから、残りを順番に切っていった。


「直ぐに終わりましたね」


「早かった」



  エマが倒れているサモン・マッドに近づいた。すると少し動いたのが見えて慌てて叫んだ。



「そいつまだ生きている!」

  叫んで直ぐに最後の力を振り絞ったかのように泥を二人にかけて消えていった。



  サモン・マッドの泥をまともに当たった二人は全体がどろどろになっていた。それを見て、このままだと王都に入れない。そう考えてどうにかする方法を考えていると、ふと思い付いた。



  あのテントの中にお風呂があったはずと。



  そう考えて、少し慌てながらテントを取り出して、お風呂を沸かすように設定してから五分後、準備ができたので直ぐに二人とも走って入りに行ったのであった。



二人ともスッキリとして綺麗になったので、王都に戻り、ギルドにいるハリスさんにクエストが終了したと報告した。



「ハリスさん。クエストを完了しましたよ」



「おっ!そうか!ずいぶん早かったな。あの魔物は土魔法で攻撃してくるわ、切ってもコアが無事なら再生するから、初心者だと殺られてしまうんだ・・・・・ よし!お前達の実力も分かったところでお前達がクリアしたんだから、クリア報酬を受けてこい!」



と言われ、受付嬢さんに報告して、報酬を貰うためにギルドカードを見せると・・・・・・・



「ちょっと! ?ハリスさん!この子達のランクがGランクなのですが! このクエストは、最低でもDランクの冒険者でなければダメだったのですが!」

  
  ハリスさんに説明すると、



「何!お前達、Gランクだったのか!。あのシンラがべた褒めしてたから最低でもDランクだと思っていた!」


  と言っていた。それを聞いてそんなクエストを受けさせたの!?と



「まぁ本当に倒したのならいいがな。早速だがついてきてくれ」


  ハリスさんはギルドから出て言ったのであわてて三人でハリスさんを追うのであった。


「さぁ、ここだ。着いたぞ」


  と言って連れてこられた場所は、日本だったらあり得ない広さの一軒家だった。


「ここは?」 


「あぁ、ここがどこだか言ってなかったな。ここは俺の家だ。立派だろう」 



「これは・・・凄いですね」



「ものすごく立派な家ですね!」 


「広い」


庭だけでも目では見えないくらいの所まで広がっている。



「さぁ入ってくれ」


と言われ、中にはいると、金髪の美人な人がいた。



「あら、貴方のお客様ですか?」



「あぁそうだ。茶を用意してくれ。」



「はい。分かりました」



「あの・・・・」 



「どうした?」



「今の人って?」 



「あぁ紹介してなかったな。俺の妻だ」




「「えー!!!!!!!」」


「うそ」


と言う大きい声で驚いてしまった。



「いや!その反応は酷くないか!?」



「だって・・・・・・ねぇ・・・?」 


「はい。嘘だと思います」 


「嘘でしょ」



「いやいやいや!本当だからな!結婚してるし!」





「「「またまたー」」」



「よし!お前ら表に出ろ!認めるまで殴る!」



「貴方。用意ができましたよ。皆さんも入ってきてください」



「「「分かりました。(分かった。)」」」



「いや全員切り替えが早すぎるわ!」



そんなことをいっている間に、時間がたったので用意ができたと言っていた部屋に入り、話を始めようとしたのであった。



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