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一章
テントの性能は・・・
しおりを挟む「「これは!?」」と二人が驚いた。
まぁ、無理もないだろうね。何故なら、入る前の見た目は小さいテントでしかないのに中が、ものすごい広いからね。 しかもテントなのにドアが12個もあって、今見えている場所だけでもソファーやこの世界にはないはずのこたつにがついているテーブルとその奥に本棚や食事用の普通のテーブルと椅子があるからである。
そして呆然として、呆けている二人に対して
「お~い、大丈夫?お~い」
と言ってぺちぺちとほっぺたを叩いた。
「「・・・・・・・・・・はっ!」」
二人の意識がちゃんと戻ってきた。
「ここはいったい?ユキさん。あれは夢ですよね(ぼそぼそ」
「ここはどこ?」二人が現実逃避ぎみに何かを呟いているので
「・・・・えっと、ここはテントの中だよ」
そう言うと二人は倒れてしまった。
「いやぁ、最初は僕も驚いたよ。だって、普通のテントかと思って入ってみると、外見よりも、広さがあるし、テーブルと椅子とかがあったからね。」
ソファーに寝かせた二人の意識がなんとか戻ってきたので 説明することにした。
最初に入ったときは僕も驚いた後、すぐに鑑定してまた驚いた。それは鑑定結果が目を疑うものだったからである・・・・・・
======================
ベヒモスソファー
ベヒモスの皮でできたソファー。
使われているベヒモスの皮だけでも十分であるにも関わらず、中にジズの羽が入っており、肌触りや感触は王家にも存在するかどうかであり、国宝級である。
======================
本棚
見た目は普通の本棚だが、使われている木材は、作成者が世界樹みずから貰った枝で作られているため、本来の容量の五倍以上も本が入る。
======================
説明文がおかしい物をみて最初は開いた口がふさがらなかった。
その後に全部が全部が同じくらいの性能かを見るために、ベットが置いてある部屋に入り、部屋のものを鑑定し始めた。
======================
ベット
ただのへんてつもない市販のベット
======================
「普通かよ!」と思わず叫んでしまった。
普通でいいけども、ここまでの物が物だけに性能が凄いのかと思って警戒していたのに普通だったから逆に驚いてしまったことを二人の反応で思い出したのであった。
そうして、前の事を思い出していたが、
「そういえば、このテントは、見張りはどうしますか?」
「確かに。見張りは大切」
やっぱりこの世界だと危険が沢山だから見張りは必要と言っている。けど・・・・・・・
「大丈夫。 このテントには色々な効果がついているからね」
「どんな効果なんですか?」
「気になる」
と、二人とも効果を早く聞きたいようなので早速伝えた。
「このテントの効果は、まず破壊不能、室内温度一定、攻撃反射、自動再生、衝撃無効化のスキルが付いていて、重量軽量化がエンチャントされているみたいなんだ」
そう鑑定結果を伝えると・・・・・
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
二人とも、長い沈黙があり、その沈黙が破られる瞬間、二人が怒濤の勢いで聞いてきた。
「ちょっと! 何なんですか!その効果の数々は! しかも、このテントを王様達に渡したりでもしたら、国宝級になりますよ!」
「普通はこれだけのスキルがあったりそんなエンチャントは、今の技術では不可能」
エマは驚き、マリナは冷静に伝えてくれた。
「これはどこで?」
マリナは疑問に思っているみたいなので、マリナならいいかと思い話したのであった。
「これはね・・・・・」と言って今までの出来事を話したのであった。
「なるほど」と簡潔にいった後に、
「この話はしない方がいい」と忠告されたのであった。
「うん。この話は二人以外にはしないよ」
「何でですか?」
疑問に思っているみたいなので
「だって、今した話を他の人に言ったらどうなると思う?」
「えーーーっと、今の神様が昔の勇者の事を間接的に殺したって・・・あっ!」
「気が付いた? もしそんな話をしても、変なやつと思われるか、多分信教している人達に危険人物として殺されると思うよ」
「その通り」とマリナも賛同してくれた。
「だから、二人とも。 この話は内緒にしてね」
「「分かりました。(った。)」」
二人にも言ったから大丈夫だろう。 とこの時は全く危険勘がなかったのであった。
「 まぁ今日はもう寝ようか。お休み」
「「お休み」」と言って各自の部屋に入り、眠ったのであった。
「ぴりぴりぴり、じりじりじり」
何かの音が聞こえる。 でもまだ僕は起きない。
「ぴりぴりぴり、じりじりじり」
どうやら音は目覚ましのようだ。そういえば昨日寝る前にセットしたんだった。でもまだ眠気がとれないのでまだ寝る。
「 3 」
何か数字が聞こえた。
「 2 」
何かのカウントダウンのようだった。
「 1 ・・・・・・・・Go!」
と聞こえた後、
「ドドドドドドドド!!!!!!!!」
そんな音が聞こえてきた直後に大量の水が全身に降ってきた。
「うわぁ!」
僕は驚き、体を起こすとどこにも水が降ってきて、からだが濡れた様子がなかった。それについさっきまで鳴っていた目覚まし時計が止まっている。誰もさわっていないのに。何故かわからなかったので、鑑定した。
============================================
時計
見た目はただの時計だが、触った人の魔力の波長をとらえ、起きているかを自己判定する。 セットされた時間になっても起きない場合、幻影魔法で眠りから覚ます。
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「!!??」
普通こんな効果時計についていないから!と心の中で突っ込みをしてから、着替えて、部屋から出て、ソファーに座り、皆を待っていたのであった。
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