神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

文字の大きさ
上 下
23 / 36
一章

テントの性能は・・・

しおりを挟む







「「これは!?」」と二人が驚いた。



まぁ、無理もないだろうね。何故なら、入る前の見た目は小さいテントでしかないのに中が、ものすごい広いからね。 しかもテントなのにドアが12個もあって、今見えている場所だけでもソファーやこの世界にはないはずのこたつにがついているテーブルとその奥に本棚や食事用の普通のテーブルと椅子があるからである。



そして呆然として、呆けている二人に対して



「お~い、大丈夫?お~い」


  と言ってぺちぺちとほっぺたを叩いた。


「「・・・・・・・・・・はっ!」」

  二人の意識がちゃんと戻ってきた。


「ここはいったい?ユキさん。あれは夢ですよね(ぼそぼそ」

「ここはどこ?」二人が現実逃避ぎみに何かを呟いているので



「・・・・えっと、ここはテントの中だよ」


そう言うと二人は倒れてしまった。
























「いやぁ、最初は僕も驚いたよ。だって、普通のテントかと思って入ってみると、外見よりも、広さがあるし、テーブルと椅子とかがあったからね。」

  ソファーに寝かせた二人の意識がなんとか戻ってきたので  説明することにした。



最初に入ったときは僕も驚いた後、すぐに鑑定してまた驚いた。それは鑑定結果が目を疑うものだったからである・・・・・・









======================



ベヒモスソファー



ベヒモスの皮でできたソファー。

使われているベヒモスの皮だけでも十分であるにも関わらず、中にジズの羽が入っており、肌触りや感触は王家にも存在するかどうかであり、国宝級である。



======================



本棚



見た目は普通の本棚だが、使われている木材は、作成者が世界樹みずから貰った枝で作られているため、本来の容量の五倍以上も本が入る。



======================



  説明文がおかしい物をみて最初は開いた口がふさがらなかった。



  その後に全部が全部が同じくらいの性能かを見るために、ベットが置いてある部屋に入り、部屋のものを鑑定し始めた。





======================



ベット



ただのへんてつもない市販のベット



======================





「普通かよ!」と思わず叫んでしまった。


  普通でいいけども、ここまでの物が物だけに性能が凄いのかと思って警戒していたのに普通だったから逆に驚いてしまったことを二人の反応で思い出したのであった。



そうして、前の事を思い出していたが、



「そういえば、このテントは、見張りはどうしますか?」

 「確かに。見張りは大切」



  やっぱりこの世界だと危険が沢山だから見張りは必要と言っている。けど・・・・・・・




「大丈夫。 このテントには色々な効果がついているからね」



「どんな効果なんですか?」



「気になる」



と、二人とも効果を早く聞きたいようなので早速伝えた。



「このテントの効果は、まず破壊不能、室内温度一定、攻撃反射、自動再生、衝撃無効化のスキルが付いていて、重量軽量化がエンチャントされているみたいなんだ」


  そう鑑定結果を伝えると・・・・・



「「・・・・・・・・・・・・・・・」」



  二人とも、長い沈黙があり、その沈黙が破られる瞬間、二人が怒濤の勢いで聞いてきた。



「ちょっと! 何なんですか!その効果の数々は! しかも、このテントを王様達に渡したりでもしたら、国宝級になりますよ!」



「普通はこれだけのスキルがあったりそんなエンチャントは、今の技術では不可能」



  エマは驚き、マリナは冷静に伝えてくれた。



「これはどこで?」

  
  マリナは疑問に思っているみたいなので、マリナならいいかと思い話したのであった。


「これはね・・・・・」と言って今までの出来事を話したのであった。



「なるほど」と簡潔にいった後に、



「この話はしない方がいい」と忠告されたのであった。


「うん。この話は二人以外にはしないよ」

「何でですか?」

  疑問に思っているみたいなので

「だって、今した話を他の人に言ったらどうなると思う?」



「えーーーっと、今の神様が昔の勇者の事を間接的に殺したって・・・あっ!」



「気が付いた? もしそんな話をしても、変なやつと思われるか、多分信教している人達に危険人物として殺されると思うよ」



「その通り」とマリナも賛同してくれた。



「だから、二人とも。 この話は内緒にしてね」



「「分かりました。(った。)」」


  二人にも言ったから大丈夫だろう。 とこの時は全く危険勘がなかったのであった。


「 まぁ今日はもう寝ようか。お休み」


「「お休み」」と言って各自の部屋に入り、眠ったのであった。


「ぴりぴりぴり、じりじりじり」

何かの音が聞こえる。 でもまだ僕は起きない。

「ぴりぴりぴり、じりじりじり」

  どうやら音は目覚ましのようだ。そういえば昨日寝る前にセットしたんだった。でもまだ眠気がとれないのでまだ寝る。





「 3 」



何か数字が聞こえた。



「 2 」



何かのカウントダウンのようだった。



「 1 ・・・・・・・・Go!」



と聞こえた後、

「ドドドドドドドド!!!!!!!!」

   そんな音が聞こえてきた直後に大量の水が全身に降ってきた。



「うわぁ!」

  僕は驚き、体を起こすとどこにも水が降ってきて、からだが濡れた様子がなかった。それについさっきまで鳴っていた目覚まし時計が止まっている。誰もさわっていないのに。何故かわからなかったので、鑑定した。







============================================



時計



見た目はただの時計だが、触った人の魔力の波長をとらえ、起きているかを自己判定する。 セットされた時間になっても起きない場合、幻影魔法で眠りから覚ます。



============================================



「!!??」

  普通こんな効果時計についていないから!と心の中で突っ込みをしてから、着替えて、部屋から出て、ソファーに座り、皆を待っていたのであった。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。 目覚めると彼は真っ白な空間にいた。 動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。 神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。 龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。 六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。 神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。 気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...