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12章 離島 ダリ島

第195話 機械の動き

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 シャロルとキーファーで、2体のロボット型モンスターを倒す。

 その様子を見ながら、細剣、ブレードソードで横なぎにしてロボット型モンスターを斬ったのは、ジュンだ。

 ブレードソードが光を放ち、光の刃がロボット型モンスターに突き刺さる。

 ロボット型モンスターは、ほぼ同時にロケットパンチを繰り出した。

 ロケットパンチの勢いに、ジュンは吹き飛ばされた。

 木々に衝突したかと思うと、その衝撃で身体が浮き上がり、地へと落下する。

「わぁっー!」

 顔面を打ちつけ、うつ伏せに倒れる。

「勢いが凄い」

 ジュンは、ゆっくりと起き上がる。

 すると、そこには既にロボット型モンスターがいる。

 ジュンの首を掴み、力を込める。

 ジュンは顔を歪める。

 ただ、苦しいことは確かだが、このまま、やられるのもゴメンだと思った。

 そこで、ロボット型モンスターの胴体をおもいっきり蹴った。

 ロボット型モンスターは、痛みこそ感じなかったが、衝撃はあったようで、一瞬、首を掴む手が緩んだ。

 その瞬間を見逃さず、ジュンはブレードソードで、ロボット型モンスターに斬り込んだ。

 スッと低い体勢になり、斬り込んだため、ロボット型モンスターは、姿を消したと勘違いした。

 そのため、完全に油断したようだ。

 さらに、ブレードソードから、光の直線が何本も出現し、上下左右からロボット型モンスターを刺す。

 ロボット型モンスターは、動作に必要なセンサーを破壊し、ピクリとも動かなくなった。

 ジュンがロボット型モンスターを倒して、ヴィンセントは、フッと笑う。

「ナイスだったな、ジュン」

 そう言うと、ヴィンセントの目の前にいる、ロボット型モンスターを睨みつける。

 ロボット型モンスターがマシンガンを放った瞬間、ヴィンセントはひらりと身を躱す。

 そして、ロボット型モンスターの背後に回って、ブラッドソードで一振り。

 雷鳴がしたかと思うと、ロボット型モンスターに落雷した。

 ロボット型モンスターは、落雷でおかしくなってしまい、無造作にマシンガンを撃ってくる。

 ヴィンセントは、やたらと、マシンガンを撃ってくるロボット型モンスターに半ば呆れながら、ブラッドソードを胴体を斬っていく。

 雷が頭から胴体を突き刺していく。

 ビビビビッ

 ロボット型モンスターは、妙な音を立てて、動かなくなった。

 というより、目が回ったかのようだった。

 それでも、数秒後、また、動き出して、ヴィンセントの身体を軽々持ち上げた。

 ロボット型モンスターの頭よりも高い位置まで、ヴィンセントを上げると、そのまま落とした。

 ヴィンセントは地面に叩きつけられ、背中を強打した。

 痛みを堪えて無言で立ち上がる。

 背中にピキンッと痛みが走っても、顔は涼しい顔のままだ。

 ブラッドソードを構え直し、距離をとった。

 相変わらず、ロボット型モンスターは、壊れているのか、無造作に攻撃を仕掛けてくる。

 ヴィンセントは、呼吸をしているのかしていないのか、わからないくらいの静かな呼吸で、ゆっくりと吐く。

 そして、瞬時にブラッドソードで、真っ二つにロボット型モンスターを斬っていく。

 同時に雷が落ちてきて、ロボット型モンスターの首がとれて地面へと転がった。

 ビリビリと音を立てているが、完全に動くことができなくなったようだ。

 ヴィンセントは、ロボット型モンスターが動かなくなったことを確認し、ジュンのほうに目をやる。

 ジュンが笑顔で、ヴィンセントに、私は大丈夫と合図したため、ヴィンセントもフッと笑顔を見せた。

 普段、あまり、笑顔を見せないからか、ぎこちない笑顔だ。

 ぎこちない笑顔が、ジュンにとっては心を安心させてくれた。

 ヴィンセントは、ジュンが安心したような表情を見て、残っているロボット型モンスターに目をやった。

 セルティスとホークが、ロボット型モンスターと向かい合っている。
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