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12章 離島 ダリ島

第194話 ロボットの破壊

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 ロボット型モンスターは全部で6体。今までに比べたら、数は少ない。

「これなら、サッと倒して四天王の手下のところへ急ごうぜ」

 キーファーはラプターソードを構えた。

 キーファーに倣って、全員が武器を取り出す。

 ロボット型モンスターの1体が、シャロルに向かって腕からマシンガンを撃つ。

 シャロルは、マシンガンを、長剣、クレイモアで叩き落とすと、ロボット型モンスターへと一気に近づき、胴体部分を斬る。

 シャロルを狙ったロボット型モンスターは、クレモアを掴むと、シャロルの身体を持ち上げた。

「キャッ」

 クレイモアを掴んだだけで、シャロルを持ち上げるとは、ロボット型モンスターは、かなりのパワーだ。

 シャロルはそのまま投げ飛ばされ、木々を倒してうつ伏せに倒れる。

「いったぁぁ……」

 シャロルはすぐに起き上がった。

 どうやら、胸を強く打ち付けたようだ。

 胸をさすりながら、ひっそりとロボット型モンスターに近づく。

 ロボット型モンスターは、辺りをキョロキョロして、シャロルを探している。

 シャロルが背後にいるということには気がついていない。

 その隙をシャロルは見逃さなかった。

 振り返る瞬間、クレイモアを振り下ろした。

 風が吹いて、ロボット型モンスターの身体は安定しない。

 そこに、クレイモアの一撃が加わる。

 ゴォォォォォーン

 大きな音を立てて、クレイモアは、ロボット型モンスターを斬る。

 ロボット型モンスターは、バチンと電気がショートしたような音を立てた。

「……?」

 シャロルはロボット型モンスターの反応がわからなかった。

 一部は壊れたようだが、まだ、動いているため、攻撃をしてくるのか、そのまま壊れて動かなくなるのか、予想がつかない。

 しばらくロボット型モンスターの様子を見ていたシャロル。

 だが、その場でしか動いていなかったロボット型モンスターは、突然、向かってきた。

 シャロルは素早く退いて、背後に回り込んだ。

 そして、再び、クレイモアで叩き斬った。

 そのとき、強風が吹き、ロボット型モンスターを吹き飛ばした。

 かなり強い威力で、ロボット型モンスターは、木々におもいきっきり打ちつけられた。

 バチッ

 機械が壊れる音が響き渡った。

 シャロルはロボット型モンスターに近づくと、そこには首を垂れたロボット型モンスターがいた。

 このロボット型モンスターはもう動けないことを確認したシャロルは、セルティスたちの様子を確かめた。

 シャロルが1体のロボット型モンスターを撃破したことを確認したキーファーは、ラプターソードを振り下ろした。

 そのラプターソードは、水を操った。ロボット型モンスターを斬ると同時に水が押し寄せる。

 ロボット型モンスターは、何もできずにその場でしゃがみ込む。

 キーファーは、ロボット型モンスターに、ラプターソードを向ける。

 その瞬間、ロボット型モンスターは、キーファーに目からビームを出して、一時的に目が見えないようにした。

 目が見えず戸惑っているキーファーに、ロボット型モンスターは、手からマシンガンを放つ。

「うわぁっー!」

 キーファーは、音を聞いて、瞬時にその音から離れたが、完全に躱しきれなかった。

 肩に血が滲む。

 それでも、余裕があった。

 ロボット型モンスターに接近すると、ラプターソードを首に突きつける。

 そして、一気に深く切り刻んでいく。

 ロボット型モンスターの首は飛び、水に流されて分解した。
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