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2章 四天王の手下
第52話 心の弱さを認める
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フレックはブラックソードを向けると、一気に振り下ろす。
「っの野郎っ!!」
ホークは、サッと後方へ跳んで、ブラックソードをよける。
大きく息を吸うと、ダガーで腿の付け根を刺そうとする。
フレックは動きを読んでいた。
すぐに身体を捻って横へと跳ぶ。
グサッ
ダガーは床を刺す。
「チッ」
ホークはダガーを抜き取ると、背後へ回った。
フレックは背後の気配に気がついていない。
チャンスだと思ってダガーで深く抉ろうとしたとき。
フレックの姿が消えた。
ホークは目を丸くしている。
「あぁっ!!」
地面に頬を叩きつけられた。
背中から大量の血が流れている。
確かに背後に回ったはず。
それなのにフレックの姿が見えなかった。
(動きが速い)
ホークは肌で感じながら、動きが読めなかった原因を考えていた。
だんだん意識が薄れていくホーク。
目が開かない。
(俺、死ぬのか……)
ホークの様子を見て、フレックは不敵な笑みを浮かべていた。
「この世の中は弱肉強食。強い奴だけが生き延びる。弱い奴は死ぬしかないんだよ」
ブラックソードを振り下ろして、雷を起こす。
ビューッ
雷はホークを狙ったはずだった。突然、光が雷とぶつかる。
風が吹いているかのような音が聞こえる。
フレックは叫んだ。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
肩に手裏剣が刺さっていたのだ。
いつ、手裏剣が投げられたのか。
フレックには全く手裏剣が見えなかった。
息を切らしながら、フレックの前に立ち上がったのはアランだ。
「確かにな。この世の中は弱肉強食だよ。弱い者は強い奴に食われていく。だけどな」
一息置いて構えた。
「強くなっても、弱い奴を助けねぇなら強さなんていらねぇー!!」
狼が雄叫びを上げているような声だ。
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」
拳を振り上げて飛びかかった。
フレックは思いがけない動きに対応できない。
おもいっきりパンチを受けて、吹き飛ばされた。
「ゴホッ、ゴホッ」
咳き込みながら、ゆっくりと立ち上がる。
アランはフレックに歩み寄って、キックした。
フレックはハアハアしながら、ホークを睨みつける。
なんとか立ち上がろうとしたとき、血を吐き出した。
「ガハッ」
アランが見つめる目は悲しげだ。
「強さは弱い人を助けるためにあるんだよ。人の命を奪うために強さはあるんじゃない」
フレックはブラックソードを叩きつける。
雷がアランを狙っている。
アランはかわそうとしたが、身体がいうことをきかない。
肩から胸にかけて斜めに斬られて雷を受けた。
フレックは連続で攻撃を仕掛けてくる。
ブラックソードがアランを斬ろうとした。
シュッー
光の筋となった手裏剣が、ブラックソードを止めた。
床を見れば、赤い液体で染まっている。
アランは片目でフレックの様子を見た。
「本当に悪かった。あのとき、俺は狙われたエマを助けようとした」
語りかけるような口調だった。
「お前からは見えなかったから、俺が殺したように思えたかもしれない。でも」
ここで、話を一度切った。息を整えたアランは、再び話し始めた。
「エマは助けようとモンスターに攻撃した。そのとき、あのモンスターは何をしたと思う?」
アランの問いにフレックは答えなかった。
静かに言葉を待つ。
アランは目を鋭くした。
今にも怒りが爆発してしまいそうだった。
「あのモンスターはエマを盾にした」
ーーーーー少年2人はモンスターと対峙していた。
アランとフレック。
まだ8歳になったばかりだ。
「なんで、殺したの!?」
フレックは震えた手で、剣をモンスターに振り下ろした。
モンスターはフレックを見ると、腕で軽く吹き飛ばした。
アランはフレックに歩み寄った。
「フレック!」
周囲を見回せば、大人の騎士や戦士が血だらけになって倒れている。
フレックは立ち上がって、強引にもモンスターを倒そうと剣を振り上げた。
アランはフレックを止めようと腰をつかんだ。
「無理だ! 今の俺たちじゃ倒せない!」
フレックはアランを突き飛ばした。
ドカッ
アランは建物に突っ込んだ。
「フレック!」
アランはすぐに立ち上がってフレックを止めようとした。
アランは勢いよく飛び出したが、動きが止まった。
目の前で、少女がモンスターに狙われている。
フレックも少女が狙われていることに気がついた。
「エマッ!!」
エマと名乗った少女はモンスターに気がついていない。
フレックはエマを助けようと、モンスターに飛びついた。
「エマを離せ!!!!」
モンスターはモンスターは飛びついてきた、フレックの首を掴んでギュッと締めた。
フレックはモンスターの腕を掴む。
腕から逃れようと掴む手に力を込める。
モンスターはピクッともしない。
つまらないと思ったか、モンスターは、フレックを放り投げた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
フレックは地面に背中を強打する。
モンスターは再び、エマを狙おうとした。
モンスターの腕がエマに振り下ろされる。
「エマ!!」
アランはモンスターを短剣で突き刺そうとした。
そのときだった。
モンスターはエマを差し出した。
「えっ!?」
アランは唖然とする。
フレックは立ち上がってアランの方へ駆け寄ろうとして、目を大きくした。
「おまえ、まさか……」
アランは固まってしまった。
短剣がエマの胸を貫いていた。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アランは膝をついて拳を握りしめた。
目からは涙が溢れ出てくる。
モンスターはエマを投げ捨ててアランを突き飛ばした。
フレックはエマをのほうに駆け寄った。
「エマ!!」
必死で声をかけるが、反応がない。
「だめだよっ!! ずっと一緒にいようって言ったじゃん!!」
フレックはアランを睨みつけた。
「なんで、エマを殺したの?」
フレックは剣を振り下ろした。
アランは何も言えず、ただ、フレックの攻撃を受けた。
反抗しないアランを見て、フレックは何度も殴る。
「おまえのせいで、エマは!!!!」
何度も殴られ、アランは意識を失ったーーーー
アランは涙を堪えながら、フレックに謝った。
「本当にごめんよ。エマのこと好きだったんだよな。大好きな女の子の命を俺は……」
フレックはブラックソードで横なぎに斬っていく。
「今さら、おせぇんだよ!!」
フレックの手は震えている。アランは腕を掴んだ。
「でも、おまえは間違ってる。強さを手に入れて人の命を奪うなんて、あのとき襲ったモンスターと変わらねぇ」
ブラックソードを振り払ったアランは、弱々しい声で話しかけた。
「人間の本当の強さって、ちゃんと弱さも受け入れられることなんじゃないか?」
フレックの顔の筋肉が初めて動いた。
「何が言いたい?」
アランを見る目は冷たさを感じさせる。
アランは静かに口を開いた。
「人間って必ず弱い部分がある。セルティスもホークもメルもエースも。
それぞれ弱さを抱えている。いいんだよ、弱くて。強くなろうと思わなくても」
フレックのクールな顔が崩れていく。
きっと弱さを認めたくなかったのだ。
弱さを認めれば負けるのと同じ。負ければ、生きることもできない。アランは続けた。
「強くなることよりも、弱さとしっかり向き合うことのほうが大事なんじゃないか?」
一息おいて、また問いかける。
「おまえは自分の弱さとしっかりと向き合うことが出来なかった。だから、肉体的に強くなっても精神的には強くなれなかった。違うか?」
フレックは激しく動揺した。
ブラックソードが手から滑り落ちる。
アランの目には涙が溢れている。
「人の命を奪おうとするなんて、心の弱い奴がやることだよ。もう、こんなことやめてくれよ」
涙を拭って膝をついた。
「四天王に上手いこと乗せられただけたろ?それとも、このまま四天王の手下になるのか?」
フレックは沈黙したまま、アランを見つめる。
アランは声を震わせながら答える。
「大好きだったエマを奪われて、悔しくて悲しくて、どうしようもなくなったんだよな。本当にごめん。俺を恨むのも無理はない」
フレックは膝をついて呆然としていた。
何故だろうか、抱えていたもの全てが解放されたような感覚を覚えた。
「アラン、ありがとう」
自然と出てきた言葉だった。
フレックは、今、気づいた。
本当は暴走する自分をアランに止めて欲しかった。
エマが死んだときから、辛かった心をどうすることもできなかった。
「暴走を止めてくれてありがとう」
フレックはそう言って倒れる。その顔は、穏やかだった。
「っの野郎っ!!」
ホークは、サッと後方へ跳んで、ブラックソードをよける。
大きく息を吸うと、ダガーで腿の付け根を刺そうとする。
フレックは動きを読んでいた。
すぐに身体を捻って横へと跳ぶ。
グサッ
ダガーは床を刺す。
「チッ」
ホークはダガーを抜き取ると、背後へ回った。
フレックは背後の気配に気がついていない。
チャンスだと思ってダガーで深く抉ろうとしたとき。
フレックの姿が消えた。
ホークは目を丸くしている。
「あぁっ!!」
地面に頬を叩きつけられた。
背中から大量の血が流れている。
確かに背後に回ったはず。
それなのにフレックの姿が見えなかった。
(動きが速い)
ホークは肌で感じながら、動きが読めなかった原因を考えていた。
だんだん意識が薄れていくホーク。
目が開かない。
(俺、死ぬのか……)
ホークの様子を見て、フレックは不敵な笑みを浮かべていた。
「この世の中は弱肉強食。強い奴だけが生き延びる。弱い奴は死ぬしかないんだよ」
ブラックソードを振り下ろして、雷を起こす。
ビューッ
雷はホークを狙ったはずだった。突然、光が雷とぶつかる。
風が吹いているかのような音が聞こえる。
フレックは叫んだ。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
肩に手裏剣が刺さっていたのだ。
いつ、手裏剣が投げられたのか。
フレックには全く手裏剣が見えなかった。
息を切らしながら、フレックの前に立ち上がったのはアランだ。
「確かにな。この世の中は弱肉強食だよ。弱い者は強い奴に食われていく。だけどな」
一息置いて構えた。
「強くなっても、弱い奴を助けねぇなら強さなんていらねぇー!!」
狼が雄叫びを上げているような声だ。
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」
拳を振り上げて飛びかかった。
フレックは思いがけない動きに対応できない。
おもいっきりパンチを受けて、吹き飛ばされた。
「ゴホッ、ゴホッ」
咳き込みながら、ゆっくりと立ち上がる。
アランはフレックに歩み寄って、キックした。
フレックはハアハアしながら、ホークを睨みつける。
なんとか立ち上がろうとしたとき、血を吐き出した。
「ガハッ」
アランが見つめる目は悲しげだ。
「強さは弱い人を助けるためにあるんだよ。人の命を奪うために強さはあるんじゃない」
フレックはブラックソードを叩きつける。
雷がアランを狙っている。
アランはかわそうとしたが、身体がいうことをきかない。
肩から胸にかけて斜めに斬られて雷を受けた。
フレックは連続で攻撃を仕掛けてくる。
ブラックソードがアランを斬ろうとした。
シュッー
光の筋となった手裏剣が、ブラックソードを止めた。
床を見れば、赤い液体で染まっている。
アランは片目でフレックの様子を見た。
「本当に悪かった。あのとき、俺は狙われたエマを助けようとした」
語りかけるような口調だった。
「お前からは見えなかったから、俺が殺したように思えたかもしれない。でも」
ここで、話を一度切った。息を整えたアランは、再び話し始めた。
「エマは助けようとモンスターに攻撃した。そのとき、あのモンスターは何をしたと思う?」
アランの問いにフレックは答えなかった。
静かに言葉を待つ。
アランは目を鋭くした。
今にも怒りが爆発してしまいそうだった。
「あのモンスターはエマを盾にした」
ーーーーー少年2人はモンスターと対峙していた。
アランとフレック。
まだ8歳になったばかりだ。
「なんで、殺したの!?」
フレックは震えた手で、剣をモンスターに振り下ろした。
モンスターはフレックを見ると、腕で軽く吹き飛ばした。
アランはフレックに歩み寄った。
「フレック!」
周囲を見回せば、大人の騎士や戦士が血だらけになって倒れている。
フレックは立ち上がって、強引にもモンスターを倒そうと剣を振り上げた。
アランはフレックを止めようと腰をつかんだ。
「無理だ! 今の俺たちじゃ倒せない!」
フレックはアランを突き飛ばした。
ドカッ
アランは建物に突っ込んだ。
「フレック!」
アランはすぐに立ち上がってフレックを止めようとした。
アランは勢いよく飛び出したが、動きが止まった。
目の前で、少女がモンスターに狙われている。
フレックも少女が狙われていることに気がついた。
「エマッ!!」
エマと名乗った少女はモンスターに気がついていない。
フレックはエマを助けようと、モンスターに飛びついた。
「エマを離せ!!!!」
モンスターはモンスターは飛びついてきた、フレックの首を掴んでギュッと締めた。
フレックはモンスターの腕を掴む。
腕から逃れようと掴む手に力を込める。
モンスターはピクッともしない。
つまらないと思ったか、モンスターは、フレックを放り投げた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
フレックは地面に背中を強打する。
モンスターは再び、エマを狙おうとした。
モンスターの腕がエマに振り下ろされる。
「エマ!!」
アランはモンスターを短剣で突き刺そうとした。
そのときだった。
モンスターはエマを差し出した。
「えっ!?」
アランは唖然とする。
フレックは立ち上がってアランの方へ駆け寄ろうとして、目を大きくした。
「おまえ、まさか……」
アランは固まってしまった。
短剣がエマの胸を貫いていた。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アランは膝をついて拳を握りしめた。
目からは涙が溢れ出てくる。
モンスターはエマを投げ捨ててアランを突き飛ばした。
フレックはエマをのほうに駆け寄った。
「エマ!!」
必死で声をかけるが、反応がない。
「だめだよっ!! ずっと一緒にいようって言ったじゃん!!」
フレックはアランを睨みつけた。
「なんで、エマを殺したの?」
フレックは剣を振り下ろした。
アランは何も言えず、ただ、フレックの攻撃を受けた。
反抗しないアランを見て、フレックは何度も殴る。
「おまえのせいで、エマは!!!!」
何度も殴られ、アランは意識を失ったーーーー
アランは涙を堪えながら、フレックに謝った。
「本当にごめんよ。エマのこと好きだったんだよな。大好きな女の子の命を俺は……」
フレックはブラックソードで横なぎに斬っていく。
「今さら、おせぇんだよ!!」
フレックの手は震えている。アランは腕を掴んだ。
「でも、おまえは間違ってる。強さを手に入れて人の命を奪うなんて、あのとき襲ったモンスターと変わらねぇ」
ブラックソードを振り払ったアランは、弱々しい声で話しかけた。
「人間の本当の強さって、ちゃんと弱さも受け入れられることなんじゃないか?」
フレックの顔の筋肉が初めて動いた。
「何が言いたい?」
アランを見る目は冷たさを感じさせる。
アランは静かに口を開いた。
「人間って必ず弱い部分がある。セルティスもホークもメルもエースも。
それぞれ弱さを抱えている。いいんだよ、弱くて。強くなろうと思わなくても」
フレックのクールな顔が崩れていく。
きっと弱さを認めたくなかったのだ。
弱さを認めれば負けるのと同じ。負ければ、生きることもできない。アランは続けた。
「強くなることよりも、弱さとしっかり向き合うことのほうが大事なんじゃないか?」
一息おいて、また問いかける。
「おまえは自分の弱さとしっかりと向き合うことが出来なかった。だから、肉体的に強くなっても精神的には強くなれなかった。違うか?」
フレックは激しく動揺した。
ブラックソードが手から滑り落ちる。
アランの目には涙が溢れている。
「人の命を奪おうとするなんて、心の弱い奴がやることだよ。もう、こんなことやめてくれよ」
涙を拭って膝をついた。
「四天王に上手いこと乗せられただけたろ?それとも、このまま四天王の手下になるのか?」
フレックは沈黙したまま、アランを見つめる。
アランは声を震わせながら答える。
「大好きだったエマを奪われて、悔しくて悲しくて、どうしようもなくなったんだよな。本当にごめん。俺を恨むのも無理はない」
フレックは膝をついて呆然としていた。
何故だろうか、抱えていたもの全てが解放されたような感覚を覚えた。
「アラン、ありがとう」
自然と出てきた言葉だった。
フレックは、今、気づいた。
本当は暴走する自分をアランに止めて欲しかった。
エマが死んだときから、辛かった心をどうすることもできなかった。
「暴走を止めてくれてありがとう」
フレックはそう言って倒れる。その顔は、穏やかだった。
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