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1章 セルティスと仲間たち
第4話 トレジャーハンター ホーク
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セルティスはモンスターを倒しつつ、先へと進んでいく。
この洞窟は広い。
セルティスは耳を傾けた。
音がする。
モンスターが現れた時とは違う音。音のほうへと歩き出した。
「これも違う!」
宝箱の中身を確認しては、放り投げている男性がいた。
セルティスより3歳年上の30歳の男性。
その男性は、青の混ざった黒髪。ベリーショートだ。瞳は紺色。
名をホーク・キールという。ホークは宝箱を開ける。
確認して使えそうなものは持っていく。
しかし、目的のものは違うらしい。
この洞窟には宝箱がたくさんある。
10個の宝箱を全て開けたホークは、目的のものがなくて落胆した。
ホークはゆっくりと歩き始めた。
(ここにはないのか?)
セルティスは周辺を見回す。
音はしていたが、気配はしない。
明らかにモンスターとは別の気配。
(人間がいる……?)
「レミちゃん? いるのか?」
セルティスが声をかけてみる。しかし、返事はない。
気のせいだろうか。
その時、背後から急に気配がする。セルティスはすぐに振り返り、フワッと華麗にジャンプしてかわした。
「剣士か」
姿を現したのは、ホークだ。ホークはセルティスを見るなり構えた。
セルティスはいろんなアイテムを持っているホークを見て一言。
「盗人か」
ホークは眉を動かす。
「盗人って言い方はやめてくれ。トレジャーハンターだ」
セルティスは疑うような目で見ている。
「トレジャーハンターか」
セルティスはイマイチ納得できないようだ。
「盗人じゃん」
ホークは短剣、ダガーを2本取り出して、セルティスに突き刺そうとする。
「だからトレジャーハンターだ」
セルティスはひらりとかわしてラグナロクを向けた。
「悪かったな、トレジャーハンターがここで何をしているんだ?」
「おまえこそ、ここで何してるんだ?」
ホークはセルティスに接近し、ダガーで刺そうとした。
セルティスはホークの腕を掴み、膝蹴りをした。
「質問に答えろ」
「おまえに関係ないだろ」
ホークはダガーを振り回して、セルティスを斬ろうとしたその時だった。
セルティスは素早くホークから逃れた。
「どさくさに紛れて……」
ホークを睨み付ける。
ホークはニヤリとする。
「女だったんだな」
セルティスは舌打ちする。
「一応な」
何が起こったのか。
ホークはダガーで攻撃しようという態勢をとった。
その時、セルティスはかわす準備をする。
その瞬間に何かを盗むときみたいに、サッとセルティスの胸に触れた。
女性特有のふっくらとした胸の感触をホークは確かめていた。
セルティスはセクシーで綺麗だ。でも、胸は目立たないようにしているため、男と見られてもおかしくはない。
そんなやりとりをしている時。
再びコウモリ型のモンスターがやってきた。
数が大幅に増えている。ざっと見て200はいるか。
集中して50匹くらいがホークを狙った。
ホークは囲まれた。
ダガーで一気に斬りながら、素早く逃げる。
しかし、逃げ切れるような数ではない。
ホークはダガーで連続攻撃してコウモリ型モンスターを倒していく。
その時、背後から別のコウモリ型モンスターがホークを狙っている。
ホークは気づいていない。
セルティスはラグナロクを振って大きく弧を描いた。
炎がコウモリ型モンスターを包んだ。
その間にセルティスはホークの服を半ば強引に掴んで助けた。
この洞窟は広い。
セルティスは耳を傾けた。
音がする。
モンスターが現れた時とは違う音。音のほうへと歩き出した。
「これも違う!」
宝箱の中身を確認しては、放り投げている男性がいた。
セルティスより3歳年上の30歳の男性。
その男性は、青の混ざった黒髪。ベリーショートだ。瞳は紺色。
名をホーク・キールという。ホークは宝箱を開ける。
確認して使えそうなものは持っていく。
しかし、目的のものは違うらしい。
この洞窟には宝箱がたくさんある。
10個の宝箱を全て開けたホークは、目的のものがなくて落胆した。
ホークはゆっくりと歩き始めた。
(ここにはないのか?)
セルティスは周辺を見回す。
音はしていたが、気配はしない。
明らかにモンスターとは別の気配。
(人間がいる……?)
「レミちゃん? いるのか?」
セルティスが声をかけてみる。しかし、返事はない。
気のせいだろうか。
その時、背後から急に気配がする。セルティスはすぐに振り返り、フワッと華麗にジャンプしてかわした。
「剣士か」
姿を現したのは、ホークだ。ホークはセルティスを見るなり構えた。
セルティスはいろんなアイテムを持っているホークを見て一言。
「盗人か」
ホークは眉を動かす。
「盗人って言い方はやめてくれ。トレジャーハンターだ」
セルティスは疑うような目で見ている。
「トレジャーハンターか」
セルティスはイマイチ納得できないようだ。
「盗人じゃん」
ホークは短剣、ダガーを2本取り出して、セルティスに突き刺そうとする。
「だからトレジャーハンターだ」
セルティスはひらりとかわしてラグナロクを向けた。
「悪かったな、トレジャーハンターがここで何をしているんだ?」
「おまえこそ、ここで何してるんだ?」
ホークはセルティスに接近し、ダガーで刺そうとした。
セルティスはホークの腕を掴み、膝蹴りをした。
「質問に答えろ」
「おまえに関係ないだろ」
ホークはダガーを振り回して、セルティスを斬ろうとしたその時だった。
セルティスは素早くホークから逃れた。
「どさくさに紛れて……」
ホークを睨み付ける。
ホークはニヤリとする。
「女だったんだな」
セルティスは舌打ちする。
「一応な」
何が起こったのか。
ホークはダガーで攻撃しようという態勢をとった。
その時、セルティスはかわす準備をする。
その瞬間に何かを盗むときみたいに、サッとセルティスの胸に触れた。
女性特有のふっくらとした胸の感触をホークは確かめていた。
セルティスはセクシーで綺麗だ。でも、胸は目立たないようにしているため、男と見られてもおかしくはない。
そんなやりとりをしている時。
再びコウモリ型のモンスターがやってきた。
数が大幅に増えている。ざっと見て200はいるか。
集中して50匹くらいがホークを狙った。
ホークは囲まれた。
ダガーで一気に斬りながら、素早く逃げる。
しかし、逃げ切れるような数ではない。
ホークはダガーで連続攻撃してコウモリ型モンスターを倒していく。
その時、背後から別のコウモリ型モンスターがホークを狙っている。
ホークは気づいていない。
セルティスはラグナロクを振って大きく弧を描いた。
炎がコウモリ型モンスターを包んだ。
その間にセルティスはホークの服を半ば強引に掴んで助けた。
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