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新年祝賀会の前日、ラリー達はランドルフ達と揃って王都の屋敷へ来ていた。
可愛い甥っ子でもあるジークフリートの治世の安定を手助けするためにも、全員での参加を決めていたのだ。
「お父さん、今日はお兄ちゃんのとこに行くんでしょ?」
「アナ、今日は大人しくしなきゃだめだぞ。たくさんの人が来るからな」
「そんなことわかってるわ。きちんと勉強してるんだから」
そして翌日、アウローラコンパスのメンバーと共に、祝賀会に出席するために王宮の会場へと向かった。
祝賀会の会場には大勢の貴族の姿があった。
そして王族の登場と共に祝賀会の開始になるのだが、例にもれずラリー達の参加はジークフリートには内緒になっている。前国王のちょっとした悪戯だろう。
そして会場からは大きな歓声が聞こえてきたことから、国王夫妻が入場したのだろう。それから遅れること10分。侍従に促されて会場へと向かった。
会場の扉が開けられ、案内の声と共に視線が集中するのを感じた。
「ローラント・イグニス・エクスデイル大公殿下とそのご家族様。アウローラコンパスの皆様のご入場です」
会場に姿を現した、現国王の叔父にあたるローラントの姿とその横に控える子供達、そしてそのさらに後ろに揃っているアウローラコンパスの姿を目にしてどよめきが広がった。
「あれはローラント殿下。10年以上も表舞台に顔をお出しにならなかったのに、なぜ」
「あのお子様方、王家の色をお持ちですわね」
「あれが伝説のアウローラコンパス」
会場のあちらこちらから洩れるその声は、そのほとんどが驚きのものだ。中には黄色い声もあるようだが、それに関しては向けられている人間は一切無視をしているようだ。
「叔父上…来てくれたのですね」
「兄上にも言われたしな。それに…お前の治世、俺達がバックアップしていく。その表明だ」
その声で、ジークフリートの前に一列に並んだアウローラコンパスの面々は、臣下の礼を持ってその敬意を表した。
「ジークフリート・イグニス・エクスデイル国王陛下。我々、黎明の羅針盤の「ランドルフ・ギャレット」「レイモンド・サリバン」「エリザベス・ファロン」「セオドア・グラント」そして「ラリー・ブレイク」は、このエクスデイル王国の王家及び国民を守るために、力を尽くすことをここに誓います」
「アウローラコンパスの諸君、その気持ち、ありがたく受け取る。みんな、心より感謝する」
そして用意されていた剣やローブ、そして魔道具などを下賜した。それらが用意されていたことに驚いたジークフリートが王妃に視線を向けると、王妃は今日の事を知っていたのか揺れ動く瞳のジークフリートにニコリと笑った。
「皆の者、今日は思う存分楽しんでくれ」
国王のその声と共に、会場に音楽が流れ楽しい笑い声が広がった。
可愛い甥っ子でもあるジークフリートの治世の安定を手助けするためにも、全員での参加を決めていたのだ。
「お父さん、今日はお兄ちゃんのとこに行くんでしょ?」
「アナ、今日は大人しくしなきゃだめだぞ。たくさんの人が来るからな」
「そんなことわかってるわ。きちんと勉強してるんだから」
そして翌日、アウローラコンパスのメンバーと共に、祝賀会に出席するために王宮の会場へと向かった。
祝賀会の会場には大勢の貴族の姿があった。
そして王族の登場と共に祝賀会の開始になるのだが、例にもれずラリー達の参加はジークフリートには内緒になっている。前国王のちょっとした悪戯だろう。
そして会場からは大きな歓声が聞こえてきたことから、国王夫妻が入場したのだろう。それから遅れること10分。侍従に促されて会場へと向かった。
会場の扉が開けられ、案内の声と共に視線が集中するのを感じた。
「ローラント・イグニス・エクスデイル大公殿下とそのご家族様。アウローラコンパスの皆様のご入場です」
会場に姿を現した、現国王の叔父にあたるローラントの姿とその横に控える子供達、そしてそのさらに後ろに揃っているアウローラコンパスの姿を目にしてどよめきが広がった。
「あれはローラント殿下。10年以上も表舞台に顔をお出しにならなかったのに、なぜ」
「あのお子様方、王家の色をお持ちですわね」
「あれが伝説のアウローラコンパス」
会場のあちらこちらから洩れるその声は、そのほとんどが驚きのものだ。中には黄色い声もあるようだが、それに関しては向けられている人間は一切無視をしているようだ。
「叔父上…来てくれたのですね」
「兄上にも言われたしな。それに…お前の治世、俺達がバックアップしていく。その表明だ」
その声で、ジークフリートの前に一列に並んだアウローラコンパスの面々は、臣下の礼を持ってその敬意を表した。
「ジークフリート・イグニス・エクスデイル国王陛下。我々、黎明の羅針盤の「ランドルフ・ギャレット」「レイモンド・サリバン」「エリザベス・ファロン」「セオドア・グラント」そして「ラリー・ブレイク」は、このエクスデイル王国の王家及び国民を守るために、力を尽くすことをここに誓います」
「アウローラコンパスの諸君、その気持ち、ありがたく受け取る。みんな、心より感謝する」
そして用意されていた剣やローブ、そして魔道具などを下賜した。それらが用意されていたことに驚いたジークフリートが王妃に視線を向けると、王妃は今日の事を知っていたのか揺れ動く瞳のジークフリートにニコリと笑った。
「皆の者、今日は思う存分楽しんでくれ」
国王のその声と共に、会場に音楽が流れ楽しい笑い声が広がった。
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