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第八章
176 ニコラスの訪問‥‥そして魔道具
しおりを挟む「メアリ、ディアはいるか?」
いつも通り、突然訪ねてきたニコラスに驚きながらも、メアリは笑顔で答えた。
一応先触れを出しているが、ニコラスに関してはいつ来てもいいとベイリーが口外したこともあって、クロスローズの屋敷ではよほどの事がない限りはニコラスの訪問は全面歓迎だった。クラウディアが耳にしようものなら、首をかしげるだろう。
「ニコラス様。それが…お嬢様は、あのお部屋に籠っておられるようで」
メアリが言うのは、クラウディアの部屋の隣にある、あの資料が山のように置いてある部屋のことだと気が付いた。
「わかった、呼んでみるよ」
ニコラスはそのままクラウディアの部屋へ向かったのだが、メアリの言う通り、部屋にはいなかった。
そして、前回と同じように隣の部屋への扉は鍵かかかり、入室を拒むよう閉ざされていた。
「ディア?いるのか?」
扉をノックし、更に声もかけたが返事がない。だが中にいるのだろう。寝室のベッドには使用した形跡がないことから、もしかしたら昨晩からこの部屋にいるのだろうか?
ニコラスはそう考えて扉の取手を回すが、やはりしっかりと鍵がかかっている。
そのままカチャカチャと何度か回すと、またカチャリと音がして鍵が開いた。
―――開いた?どうして?
ニコラスは疑問にも思ったけれど、今はそれよりも中にいるクラウディアの方が優先だと頭を切り替え、その扉を開ける。すると中央の机に突っ伏している彼女の姿が目に入った。
そこに広げられた書類は、薬草の扱い方を何通りも記してあるものと、何かの作り方を順に説明しているものだった。そして、いくつものノートも広げたまま置かれたままだ。
―――また無理をして。
ニコラスはクラウディアをそっと抱き上げて、寝室のベッドへと起きないように優しく横たえ、少しでも休めるように頭を撫でる。
そして、さっき机の上で目にした、ノートに書いてあった気になる一言を確認するために部屋に戻った。
そこには、前回見た時にはなかった記述がいくつか書かれ、目覚めてから数か月の間に書かれたものだろうということが想像できた。
夢を見たけど、どうしてこうもはっきりと思い出せないのだろう
リコルド鉱山の採掘量のことにしてももう少し詳細を覚えていても良かったのに。
フェラレイ男爵とコレール子爵も面識はなかったはずだから、名前が出るってことは関係しているはず。
貯水池の決壊?の場所がわかれば対策ができるのに…
私に婚約者がいた…誰だろう。もう会ってるのかな?もし会ったらわかるのかな?
琥珀の瞳が忘れられない…どうしてだろう
――ディアに婚約者がいた?琥珀って、まさか……
頭をかすめた思い当たる人物を脳裏から打ち消すように、そのノートを閉じた。
『ん……』
―――私、いつの間にベッドに…
「起きたか?ディア」
ニコラスは目の前の愛しい人を見つめ、甘い声でクラウディアに声をかけた。
「ニック?どうしてここにいるの?」
目が覚めて浮かび上がる意識のその向こうから突然、ニコラスの声がして、よーく見ると目の前に突然彼の顔があり吃驚して目が覚めた。
「君に会いに来たけど、君は机と仲良しで少し妬いたな」
そう言って笑いながらクラウディアの額に口づけを落とした。
ニコラスのその言葉で、自分がいたのは隣の部屋だったことを思い出した。
―――どうして?確かに鍵をかけたはずなのに…
ベッドから身体を起こし、隣の部屋へ繋がる扉を見るとニコラスが「気になるのか?」と私の顔を覗き込んだ。
「閉まって…いたわよね」
「ああ、閉まっていたよ。でも、俺が取手を回すと、どういう訳か開くんだ」
「開く?どうして?」
「理由は聞くな。俺にもわからないからな」
ニコラスはクラウディアの正面に座り直し、彼女の夜空の様な瑠璃の瞳を正面から見つめ、一息ついて話し始めた。
「……お前が倒れた時、公爵から全部聞いた。今まで何も知らなくて、お前の気持ちを理解してやれなくてすまない…」
クラウディアはベイリーがすべてをニコラスに話しているとは思わなかったので、驚いて声が出なかった。ただ、話を続けるニコラスの顔を見て、口を開いたものの言葉が出てこなかった。
「すべてを一人で背負おうとするな、ディア…。俺はお前の笑顔を見ていたいんだ。……お前の抱えてるものを一緒に背負わせてくれないか?必ず君を守るから、俺が側にいる。俺を頼れ」
ニコラスの瞳は潤み眉尻も下がって、辛そうな感じがひしひしと伝わってくるようだった。
そして彼の逞しい腕に抱き止められ、その温かい体温を感じながら彼の言った言葉を反芻した。
すべてを聞いて、それらを受け止めている彼の姿が、クラウディアの心に重くのしかかった。
知られたことで、余計な心配をかけた、考えなくてもいいことを考えさせてしまったという申し訳ないという思いが彼女の心を支配していった。
ニコラスはクラウディアを抱きしめながらその微かに震える背中をさすり、額に口づけをした。
クラウディアは彼の気持ちが心から嬉しかった。このまま思い切り泣いて、思っている事を吐き出せばどれだけ楽だろう。どれだけ心が軽くなるだろうと考えたが、キュッと口を噤んだ。そしてその代わりに出たのは全く逆の言葉だった。
「…ありがとう。でも…私、自分でもどうしたらいいのかわからないの…。だから、あなたにまで背負わせることはできない。ごめんなさい」
「ディア…素直になれ。辛いのなら、すべて吐き出せ。いつでも俺が聞いてやる。頼むから無理をするな」
クラウディアを抱きしめている腕に力が入り、彼女の身体が更に震えているのがわかる。しかし、これ以上言っても首を縦に振ることはないだろうという事も理解していた。
「ディア。これだけは覚えておくんだ。俺はお前の苦しみをいつでも引き受ける。一人で苦しむことはない。俺がいるから…」
ニコラスはそのまま彼女が落ち着くまで、じっと抱きしめたまま頭を撫で続けた。これ以上言っても、今のクラウディアでは到底受け入れてもらえないだろうと考えて、彼女が落ち着くまで待ち続けようと決めた。
いつか、彼女の気持ちが変わるかもしれない。いつか、自分を受け入れてくれるかもしれない。心のどこかでそう思いながら。
◇ ◇ ◇
景色を見ながら思いついた魔道具の案や魔術陣の術式を書いていると、以前に考えていた魔道具の形が見えてくるような気がして、これを形にするとできそう?と思えるほど考えがまとまっていた。
そして彼らの手助けがあれば完成できるかもしれないと考えた。彼らというのはもちろん、ブレイズとコルビーだ。
ブレイズはベテランで頼りになるし、コルビーは行き詰った時にいい案を出してくれる存在なのだ。
今目指しているのは、【身体強化の魔術陣が簡単に展開できるもの】と、【身体強化をしたときに使えるように、常時、疲労や体力回復が出来るもの】そして、【以前作った追跡魔道具の改良版の完成】の3つだった。
そして完成予想図と、それに展開すべき魔術陣の構成や魔力の流れなどをまとめ、レポート形式にまとめてブレイズへと送り訪ねる日も書いておいた。
―――コルビーもいるといいんだけどな。結構面白い案を出してくれるのよね。
そんなことを考えながら、窓の外の降り積もる雪を見ながら時間を過ごした。
そして翌週に魔術院へと向かい、送ったレポートについて聞こうとブレイズの研究室へと向かったが、その前にカルロスに挨拶を…と部屋を訪れた。
「お祖父様?いらっしゃる」
ノックをしても返事がなかったので覗いてみたが、祖父の姿はなかった。また後で挨拶をしようと考えて、その場を後にしてブレイズの研究室へと向かった。
「ブレイズさん」
研究室の扉をノックして声をかけて扉を開けて中へと入ると、そこにはブレイズとコルビーが待ち構えていた。
「クラウディア、レポートはよく出来てたよ。ほとんど完成じゃないか?あんなこと考えるのは君くらいだよ」
ブレイズが、そうクラウディアに声をかけてきたので、そうかな?と答えて作業台へ近づき、机の上のものを確認した。そこにはレポートに書いた魔道具を作る材料が揃えられ、今から作れるという状態だ。
「これ、今から作るの?」
「そうだ。レポートを貰ってから、コルビーにも案を貰って足りないところを補填したから出来るはずだ」
「コルビーも考えてくれたんだ。ありがとう」
「しかし、途方もない事を考えるんだな。読んで考えていると面白かったぞ」
レポートを手にしてパラパラとめくりながら話すコルビーに、そう?と答えた。
自分では変わっているとも思わなかったので、そんな風に言われること自体が不思議だなのだろう。
コルビーは平民なのだが、類まれな素質と魔力量を買われ、学園では上位の成績を収め卒業した優秀な人材で、今は念願の魔道具師への道へと歩み始めている。卒業してからはここで見習いとして、叔父のブレイズの下で働いているのだ。
魔道具のグリーン一族は、天才揃いだという証明だろう。
「それじゃあ、作ってみるか」
身体強化の魔術陣はその使い方から指輪で、回復のほうはバングルタイプで試作してみる事にし、ブレイズとコルビーの主導で細かい作業と繊細な魔力操作が行われた。
「コルビーそこはもう少し…そうだ」
「ここは、これくらいでいい?」
クラウディアは側で見ながら、作っている彼らの話に耳を傾けた。そして自分が考えていた魔道具が仕上がっていくのを目の当たりにしながら、どこが足りなくて、どこが正解だったのかを確認していった。
―――なるほど、ここがこうで、あそこが足りないとこね。
少しずつ形になっていくそれを見て、キラキラと目が輝きを増した。
「まず、試作品の出来上がりだ」
ブレイズのその声と共に台の上を見ると、指輪とバングルが置かれている。
思い浮かべていたよりも素晴らしい出来で早く試したいと考えたが、流石にここでは無理なので次回の練習時に持ち越すことにした。
追跡魔道具の改良版については、改良する箇所を前に伝えておいたので、今回、その回答をもらいつつ、しっかりと解決しておいた。これで自分でもう一度作れるだろう。
そんなことを考えながら、ブレイズとコルビーにその案について話し始めた。使う魔術陣を記入したものを見せて「これを作りたいのだけど」と言ってみたのだが、今まで以上に奇抜なアイデアだったらしく、呆然としている。
「クラウディア?これは…ああ、もうお前の考えには付いていけねえ」
「どうして?あると便利じゃない」
「いや…あったら便利とかじゃないだろ?形になるかどうかだ」
「ならない?」
「いや…」
今見ている魔術陣は複雑すぎて、正直言ってコルビーには理解できない箇所があった。
それはブレイズですら、よく調べないと無理だと思うほどの精密なものだった。そしてさすがにヒューの所に良く出入りしているだけはあるなと。
「クラウディア。ヒューさんはどう言っていた?」
「ヒューさん?まあ、『一回作ってみたらどうか』って」
「本当にクラウディアは規格外だな。昔から変わった奴だとは思ってたけど、成長したらさらにそれに輪をかけた感じがするよ」
「そう?普通でしょ?」
「クロスローズ公爵令嬢がこんなにお転婆なんて、誰も知らないんだろう?」
「ふふっ。そうね。知ってるのは数人かな」
「そういうところが、テオも気に入ったのかな?」
コルビーはクラウディアの手を取り、腕に見える黒い石の光るブレスレットを見て、そう言う。
「テオには言ったのか?」
「コルビーって、本当に直感というか…すごいよね。隠し事なんてできない」
「まあ、無理に聞かないさ。話したくなったら、いつでも訪ねてこい。クラウディアは、俺の可愛い妹みたいなものだからな?」
「ありがとう、コルビー」
その日出来上がった試作品と、改良箇所を書き込んだレポートを持って屋敷へと戻った。
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