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第八章
143 ロスの訪問
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三カ月前に、ロスをトランの研究施設のみんなと顔合わせをしたときに、みんなに調べて貰っていたコンパニオンプランツ等の実験結果が、もう少しでよい結果を報告できると聞いていた。
結果はロイが届ける事になっていたので、このところ彼が訪ねてくることを心待ちにしていたのだ。
「クラウディア、ほら、待ってたやつ」
「それで、どうだったの?」
封筒を開けながら、読むのが待てずにロスに聞いた。その姿を見て笑いながらクラウディアの顔を見た。
「読めばわかるだろう?せっかちだな」
「だって、早く知りたいもの」
ロスの口調は出会った頃とは違い、くだけた感じになっていた。
何度も会って話をするうちに口調が変わっていったのだが、クラウディアからすると正直その方が楽だった。年齢はロスのほうが10歳も上なのだが、彼の笑顔を見ていると、どういうわけか気が緩む。
手渡された封筒から出した報告書には、色々な植物を混ぜてみた結果が表で記されており、結果は見てすぐわかるようにまとめられていた。
「この報告書、ロスがまとめたの?」
「ああ、ここ数日、トランに泊まり込みで仕上げた。表にしたら一目瞭然だったから、早く知らせたくてな。それに、まだ他のも試しているから、少し時間はかかるが待っていろ」
「そうなの?あんまり無理しないでよ?」
「なに?癒してくれるのか?」
そう言いながら、ロスはクラウディアの肩を抱いてくるのだが「はいはい、冗談はやめてね」と簡単にあしらう。
ロスの容姿は格好いいと思うし、彼の言うセリフは気障っぽいところもあるのだが、ロスは八方美人なところもあり、令嬢方との色々な噂は耳に入ってくるのだ。だからこそ、揶揄われているようにしか思えない。
それに、顔はニコラスやテオドールのほうが数段上なので、ある程度のイケメンには免疫が付いていた。これは本人たちには言えないことだったりする。
「それと、数種類の完成したポーションを魔塔でも鑑定をしてもらったが、間違いないそうだ。その事を説明したうえで、教会の救護院での治験も頼んである。まあ、魔塔のお墨付きだから問題はない。結果が出たら、救護院にある程度納品して様子を見るつもりだ」
「それである程度の数を読むの?」
「ああ、貴族は医者に掛かれるが、貧困層はなかなか難しいからな。数や金額を知る上でも必要なんだ」
「わかったわ。また結果を聞かせてくれる?」
◇
「今日は誰か来てるのか?」
「どうして?」
「外から声が聞こえるからな」
「ああ、今、お兄様達が剣の指南を受けてるのよ」
「相当厳しい先生なんだろうな」
「デフュールのニコラス様とウィルバートのテオドール様が来てるのよ。お父様からお願いされたみたいなのよね」
「ニコラスが来てるのか?」
「ニコラス様と知り合いなの?」
そういえば、ロスの髪は色が暗いが赤だ。もしかしたら、どこかで繋がっているのだろうか。
「俺の先祖は、遥か昔にデフュールから出てるんだ。いわゆる、遠い親戚ってやつだな」
「そうなのね」
少し見てもいいか?というロスの言葉で、庭園から鍛錬場へ続く小道を歩いていったのだが、その頃には休憩も終わり、みんなが練習を始めていた。
そして、離れた木陰から練習を眺めながら、トランの話を色々と話をしたのだ。
泊まっている間に食べたスザンヌの料理がとても美味しかったことや、アリソンから掃除するのだと言われて部屋を追い出された事、研究結果をまとめていると、ネイサンとジェシカが横から色々とダメ出しをしてくる事、最近、リチャードが野菜も育て始めた事などを聞いて、思わず笑顔になった。
「楽しそうね。私も随分トランに行ってないなぁ」
「みんな会いたがってたぞ。そうだ、忘れるところだった」
そう言ってジャケットの内ポケットから手紙を取り出した。
トランのみんなからの手紙らしく、ロスが預かってきたのだが、内容は新しい薬草や掛け合わせについてだったり、新しい抽出方法だったり、色々と質問がしたいと書いてあったのだ。
「こんな風に手紙を貰えるのって嬉しいわ」
思わず涙ぐみそうになり、ロスに肩を抱かれながら「会いに行けばいいんだよ」と言われて、今度行ってこようと考えた。
「そうね。時間が出来たらゆっくりと訪ねようかな」
「マシュー殿も忙しいだろうから、俺が一緒に行くよ」
「前に…俺がトランに初めて行ったとき、昔の薬草の事を話していただろう?」
月虹草や玉蜻草の事を言っているのだと思い、頷いた。
「それを、俺なりに調べているんだ。もう少しでいい結果が報告できるかもしれない」
「何かわかったの?…それとも、見つかった??」
思わず、ロスに詰め寄り、胸元を掴み上げるような感じになってしまい、令嬢らしからぬ振る舞いに気が付いてパッと離した。
「結果は楽しみに待っていて。とは言っても、まだ数か月はかかるかもしれないけどな」
「わかった。楽しみに待ってるわ」
「じゃ、そろそろ帰るな。ナッシュにも報告頼まなきゃいけないからな」
玄関まで送ると言って、その場を後にした。しかし、二人の姿をニコラス達がしっかりと目撃していたことは、クラウディアは気が付いていなかった。
「ニック、お前、気付いてるか?」
「…ああ」
テオドールの言いたい事はすぐにわかった。
その場にいた二人以外は誰も気が付いてはいなかったが、この二人はすぐにわかったようで、剣を振るいながらもクラウディアがロスと一緒にいることを視界にとらえていた。
「あの色…おまえの一族だろう?」
「一族か……まあ、そうだな。何代も前のことだ。今ではほとんど付き合いはない」
テオドールはロスの髪の色を見て、そう思ったのだ。王国の6代公爵家の『色』は、その家門にのみ受け継がれるもので、分家になれば、その色味が若干変わっていくのだ。その為、ニコラスやリオネルは純粋な『赤』なのに対し、ロスは黒みがかった『赤』なのだ。
「そこの家門だ?」
「ベルナウ子爵家だ。あいつは三男のロスだ」
ロスはニコラスの1歳上なので、アルドーレ騎士学校でもジュネス学園でも顔を合わせる事がしばしばあった。
デフュールの継嗣として、家系図もその繋がりも学んできているだけに、ロスの家門のことも知っていたのだ。
「ディーはどうしてあいつと知り合いなんだ?しかも、相当親しそうだな」
「あいつのことだ。下手に聞いても、言わないだろうな」
二人はクラウディアの性格もわかっていたし、交友関係に口を出すのもどうかと思い、その場では聞かないことを決めた。機会があれば、その時に…ということになったのだ。
「もう、この辺りで終わるか…」
「そうだな…完全に集中力が切れたな」
二人は、ロスの姿を確認してから、四人に対しての指導に熱が入りすぎたようで、そろそろ体力の限界が来ているように思え、終わりを決めた。
それに、ロスが気になりすぎて、集中出来そうになかったのもその理由の一つだったりする。
「今日はこれで終了だ」
疲れはてたみんなを木陰で休ませ、今日の反省点を話し始めた。
アルトゥールはこの中でも一番礼儀正しく、一番責任感が強い。そして、向上心も人一倍あるから、教え甲斐のある生徒だ。ローラントも最近の練習を真面目にやっている事もあって、同じ学年のなかでも頭一つ出ている。だが、まだまだ練習の必要性があった。
休んでいる姿を見て、クラウディアがメイドたちと一緒に飲み物を準備してやってきた。
二人はさっきのことが脳裏に浮かんだものの、聞かないと決めたのだから、喉まで出かかった言葉を飲み込み、抱きしめたいと思う感情を押しやる。
「今日も大変疲れたでしょう?」
クラウディアのその一言で、ローラントが同意を求めるようにそう発言をしたのだが、その瞳はキラキラと輝き、楽しんでいる事が丸わかりの表情をしているのがわかる。
「クラウディア嬢、ニコラス殿も兄上もやりすぎだとは思いませんか?」
「まあ、ローラント様。それだけ期待されているのですよ」
クラウディアも負けじと笑みを浮かべてローラントに返事をした。彼女からすると、ここまで厳しく相手をしてもらえて羨ましさを感じていたので、少し意地悪をしてやりたかったのだ。
「ローラント、彼女にそれを言うのは間違いだろう。すまない、クラウディア嬢」
「いえ、言いたい事は言うに限りますわ。でもローラント様、次回の練習ではさらに厳しくなるかもしれませんわね」
ニコッと笑いながら、ローラントを見たのだが、彼はその言葉に視線を自身の兄へと向け、その表情に顔を青くしているようだった。
まあ、自業自得という事で、練習を頑張ってもらうしかない。心の中で、頑張れと言っておく。
結果はロイが届ける事になっていたので、このところ彼が訪ねてくることを心待ちにしていたのだ。
「クラウディア、ほら、待ってたやつ」
「それで、どうだったの?」
封筒を開けながら、読むのが待てずにロスに聞いた。その姿を見て笑いながらクラウディアの顔を見た。
「読めばわかるだろう?せっかちだな」
「だって、早く知りたいもの」
ロスの口調は出会った頃とは違い、くだけた感じになっていた。
何度も会って話をするうちに口調が変わっていったのだが、クラウディアからすると正直その方が楽だった。年齢はロスのほうが10歳も上なのだが、彼の笑顔を見ていると、どういうわけか気が緩む。
手渡された封筒から出した報告書には、色々な植物を混ぜてみた結果が表で記されており、結果は見てすぐわかるようにまとめられていた。
「この報告書、ロスがまとめたの?」
「ああ、ここ数日、トランに泊まり込みで仕上げた。表にしたら一目瞭然だったから、早く知らせたくてな。それに、まだ他のも試しているから、少し時間はかかるが待っていろ」
「そうなの?あんまり無理しないでよ?」
「なに?癒してくれるのか?」
そう言いながら、ロスはクラウディアの肩を抱いてくるのだが「はいはい、冗談はやめてね」と簡単にあしらう。
ロスの容姿は格好いいと思うし、彼の言うセリフは気障っぽいところもあるのだが、ロスは八方美人なところもあり、令嬢方との色々な噂は耳に入ってくるのだ。だからこそ、揶揄われているようにしか思えない。
それに、顔はニコラスやテオドールのほうが数段上なので、ある程度のイケメンには免疫が付いていた。これは本人たちには言えないことだったりする。
「それと、数種類の完成したポーションを魔塔でも鑑定をしてもらったが、間違いないそうだ。その事を説明したうえで、教会の救護院での治験も頼んである。まあ、魔塔のお墨付きだから問題はない。結果が出たら、救護院にある程度納品して様子を見るつもりだ」
「それである程度の数を読むの?」
「ああ、貴族は医者に掛かれるが、貧困層はなかなか難しいからな。数や金額を知る上でも必要なんだ」
「わかったわ。また結果を聞かせてくれる?」
◇
「今日は誰か来てるのか?」
「どうして?」
「外から声が聞こえるからな」
「ああ、今、お兄様達が剣の指南を受けてるのよ」
「相当厳しい先生なんだろうな」
「デフュールのニコラス様とウィルバートのテオドール様が来てるのよ。お父様からお願いされたみたいなのよね」
「ニコラスが来てるのか?」
「ニコラス様と知り合いなの?」
そういえば、ロスの髪は色が暗いが赤だ。もしかしたら、どこかで繋がっているのだろうか。
「俺の先祖は、遥か昔にデフュールから出てるんだ。いわゆる、遠い親戚ってやつだな」
「そうなのね」
少し見てもいいか?というロスの言葉で、庭園から鍛錬場へ続く小道を歩いていったのだが、その頃には休憩も終わり、みんなが練習を始めていた。
そして、離れた木陰から練習を眺めながら、トランの話を色々と話をしたのだ。
泊まっている間に食べたスザンヌの料理がとても美味しかったことや、アリソンから掃除するのだと言われて部屋を追い出された事、研究結果をまとめていると、ネイサンとジェシカが横から色々とダメ出しをしてくる事、最近、リチャードが野菜も育て始めた事などを聞いて、思わず笑顔になった。
「楽しそうね。私も随分トランに行ってないなぁ」
「みんな会いたがってたぞ。そうだ、忘れるところだった」
そう言ってジャケットの内ポケットから手紙を取り出した。
トランのみんなからの手紙らしく、ロスが預かってきたのだが、内容は新しい薬草や掛け合わせについてだったり、新しい抽出方法だったり、色々と質問がしたいと書いてあったのだ。
「こんな風に手紙を貰えるのって嬉しいわ」
思わず涙ぐみそうになり、ロスに肩を抱かれながら「会いに行けばいいんだよ」と言われて、今度行ってこようと考えた。
「そうね。時間が出来たらゆっくりと訪ねようかな」
「マシュー殿も忙しいだろうから、俺が一緒に行くよ」
「前に…俺がトランに初めて行ったとき、昔の薬草の事を話していただろう?」
月虹草や玉蜻草の事を言っているのだと思い、頷いた。
「それを、俺なりに調べているんだ。もう少しでいい結果が報告できるかもしれない」
「何かわかったの?…それとも、見つかった??」
思わず、ロスに詰め寄り、胸元を掴み上げるような感じになってしまい、令嬢らしからぬ振る舞いに気が付いてパッと離した。
「結果は楽しみに待っていて。とは言っても、まだ数か月はかかるかもしれないけどな」
「わかった。楽しみに待ってるわ」
「じゃ、そろそろ帰るな。ナッシュにも報告頼まなきゃいけないからな」
玄関まで送ると言って、その場を後にした。しかし、二人の姿をニコラス達がしっかりと目撃していたことは、クラウディアは気が付いていなかった。
「ニック、お前、気付いてるか?」
「…ああ」
テオドールの言いたい事はすぐにわかった。
その場にいた二人以外は誰も気が付いてはいなかったが、この二人はすぐにわかったようで、剣を振るいながらもクラウディアがロスと一緒にいることを視界にとらえていた。
「あの色…おまえの一族だろう?」
「一族か……まあ、そうだな。何代も前のことだ。今ではほとんど付き合いはない」
テオドールはロスの髪の色を見て、そう思ったのだ。王国の6代公爵家の『色』は、その家門にのみ受け継がれるもので、分家になれば、その色味が若干変わっていくのだ。その為、ニコラスやリオネルは純粋な『赤』なのに対し、ロスは黒みがかった『赤』なのだ。
「そこの家門だ?」
「ベルナウ子爵家だ。あいつは三男のロスだ」
ロスはニコラスの1歳上なので、アルドーレ騎士学校でもジュネス学園でも顔を合わせる事がしばしばあった。
デフュールの継嗣として、家系図もその繋がりも学んできているだけに、ロスの家門のことも知っていたのだ。
「ディーはどうしてあいつと知り合いなんだ?しかも、相当親しそうだな」
「あいつのことだ。下手に聞いても、言わないだろうな」
二人はクラウディアの性格もわかっていたし、交友関係に口を出すのもどうかと思い、その場では聞かないことを決めた。機会があれば、その時に…ということになったのだ。
「もう、この辺りで終わるか…」
「そうだな…完全に集中力が切れたな」
二人は、ロスの姿を確認してから、四人に対しての指導に熱が入りすぎたようで、そろそろ体力の限界が来ているように思え、終わりを決めた。
それに、ロスが気になりすぎて、集中出来そうになかったのもその理由の一つだったりする。
「今日はこれで終了だ」
疲れはてたみんなを木陰で休ませ、今日の反省点を話し始めた。
アルトゥールはこの中でも一番礼儀正しく、一番責任感が強い。そして、向上心も人一倍あるから、教え甲斐のある生徒だ。ローラントも最近の練習を真面目にやっている事もあって、同じ学年のなかでも頭一つ出ている。だが、まだまだ練習の必要性があった。
休んでいる姿を見て、クラウディアがメイドたちと一緒に飲み物を準備してやってきた。
二人はさっきのことが脳裏に浮かんだものの、聞かないと決めたのだから、喉まで出かかった言葉を飲み込み、抱きしめたいと思う感情を押しやる。
「今日も大変疲れたでしょう?」
クラウディアのその一言で、ローラントが同意を求めるようにそう発言をしたのだが、その瞳はキラキラと輝き、楽しんでいる事が丸わかりの表情をしているのがわかる。
「クラウディア嬢、ニコラス殿も兄上もやりすぎだとは思いませんか?」
「まあ、ローラント様。それだけ期待されているのですよ」
クラウディアも負けじと笑みを浮かべてローラントに返事をした。彼女からすると、ここまで厳しく相手をしてもらえて羨ましさを感じていたので、少し意地悪をしてやりたかったのだ。
「ローラント、彼女にそれを言うのは間違いだろう。すまない、クラウディア嬢」
「いえ、言いたい事は言うに限りますわ。でもローラント様、次回の練習ではさらに厳しくなるかもしれませんわね」
ニコッと笑いながら、ローラントを見たのだが、彼はその言葉に視線を自身の兄へと向け、その表情に顔を青くしているようだった。
まあ、自業自得という事で、練習を頑張ってもらうしかない。心の中で、頑張れと言っておく。
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