99 / 213
第七章
91 緊張
しおりを挟む
ウィルバートの練習に本格的に参加して1年が過ぎ、その間に色々なことがあった。
想いを告げられたり、高価な贈り物を貰ったりと、最近は練習に来るたびに何かあるような気もしている。
ニコラスは仕事の関係で毎回参加できるわけではないのだが、最近では参加率が意外と高かったりする。今日もサラから参加することを聞いていたので、正直嬉しくもあり、また何とも言ない緊張もしていた。
そしてテオドールもまた、クラウディアへアプローチを繰り返している事もあり、正直言ってウィルバートでの練習は心苦しい瞬間が山のようにあって困る。
「ねえ、ディア?先に少しやらない?」
剣を持って立ち上がるサラに頷いて同じく立ち上がる。
剣舞の練習も終わっていたので、本練習前の少しの時間を使って対戦することにした。
「いいよ。でも、サラ強いからね」
幼いころから剣術を嗜んでいるサラは、クラウディアが初めて練習に参加したときにはもう上級に手が届くほどのレベルだった。それなのにクラウディアの為に時間を割いてくれ、そして妹のように可愛がってくれて、サラには頭が上がらなかった。
サラのように強くなりたい。ただそれだけが目標だった。
「「よろしくおねがいします」」
声をかけて剣を交えた。
練習前の身体慣らしということもあり、サラはクラウディアに合わせたレベルで付き合ってくれている。
「ディア、ここ数か月でレベルが上がってるね「そうかな?でも、体力をもっと付けなきゃ」
そうしているうちに、三人がジークフリートと一緒にやってくるのが見えた。練習開始の時間になったのだろう。
「サラ、ディア、始めるぞ」
その声で二人は剣を下ろして一礼し、ジークフリートの前に駆け寄る。
「ディアーナ、もう2年目になるか?続くか心配していたが、よく頑張っているな。剣舞もしっかりと覚えているし、これなら父親も喜ぶぞ」
「ありがとうございます。でも、まだまだです。サラの足元にも及ばないので、もっと練習をしなければいけないと思っているところです」
クラウディアはサラと知り合えたことが本当に良かったと思っていた。自分の目標となった、姉のような存在でもあるサラの存在は、クラウディアにとってもかけがえのないものとなってきているのだ。
「サラと比べてはダメだぞ。あいつは特別だ。だが、ディアーナも今のように練習していけばすぐ強くなれる」
ウィルバート当主から褒めてもらったことは、クラウディアの自信にもなり「毎日、頑張ろう!」そう思ったのだった。そしてその日の練習はいつもよりも気合が入った。強くなれると言われては、やらないという選択肢はなかった。
「テオドール、サラとやってみろ。ローラント、お前は私が相手をしよう」
ジークフリートがそう言って、細かく指示を出していると、クラウディアの側にニコラスがやってきた。
「ディア、疲れたか?」
練習とは違う優しい表情のニコラスがクラウディアに話しかけてきた。練習の時は少し甘い顔を浮かべることもあるが基本的には厳しい。
「少しはね…まだまだ体力を付けなきゃって思った」
剣を握り素振りをしながらそう言ったら「こうしたほうがいいぞ」と後ろから姿勢を正してくれた。
「ほら、ここが開いていると力が逃げる」耳元で声を出されるとドキドキしてしまい、まともな練習になりそうにない。
「良くなったな。これを覚えておけ。大事なことだ」
「こうね、わかった。ありがとう、ニック」
「ディア、お前はどうして剣術を習うんだ?」
ニコラスが思ったことは確かなのだ。
前にテオドールにも聞かれた事だが、公爵家なのだからいくらでも護衛として雇うことはできる。
「私は、自分の身は自分で守りたいの。身近に迫った危機は自分でしか対応できないでしょ?」
前回の、あの切られた瞬間を思い出し、目を閉じ唇を噛み締めた。もしあの時と同じ事が起こるのならば、自分でなんとかしようと思って剣術を習い始めたのだから。
「普通に生活している限りはそんな場面はそうそうないだろう?」
ニコラスの声に、現実に引き戻される。
「そうだけど、習いたかったし、今はとても充実しているわ」
満面の笑みを浮かべるクラウディアがとても眩しく見えて、思わず抱きしめてしまいたくなる。その気持ちをどうにか押しとどめるようにして彼女を見ていた。
「サラは休め。ディアーナはテオとやってみろ。ニコラスはローラントとだ」
ジークフリートの指示通り、間隔を置いて始める。サラも少し離れたところで休みながら、それぞれの対戦を見ていた。ジークフリートはニコラスやテオドールの相手をする時には、一切手を抜かないので、彼らは必死に応戦しているような感じになっている。いくらニコラスが強いとはいえ、まだ当主クラスには敵わない様だ。
テオドールはジークフリートに何かを言われたのか、クラウディアの相手をする時、何かとアドバイスを入れてくれた。自分の欠点のわからなかったことを気付かせてくれる、そんなところが嬉しかった。
「ディア、本当に頑張ってるな。これなら、アルドーレの新人なんかには負けないぞ」
「もう、揶揄わないでよ。そんなわけない事ぐらいわかってるわよ」
ははっとテオドールは笑いながら軽々とクラウディアの剣を受け、すぐに反撃に転じた。慌てて間合いを取り、息を整える。
「あぁ!もう一回!」
苦手な方向から攻撃をしてくるテオドールに苦慮しながら、何とか対策を練る。自分が苦手なところを教えてくれているのだから、そこを克服すればいいだけだ。
冷静に考えながら何度か攻撃をかわす。そして、一瞬のスキを作り反撃する。
「おっ、やるな」
テオドールの意図していることが分かったので、それからはあっという間にコツをつかめた。が、流石にテオドールに勝てるわけもなかった。
「はぁ…テオ、ありがとう」
「いや、よくできてたぞ。お前のいいところは、諦めないところだな。ただ、少しやりすぎるけどな」
笑いながら肩をポンと叩く。クラウディアとしては、やりすぎというような言葉はよく聞くので、何とも言えない気持ちになる。
「知りたい事もたくさんあるし、やりたい事もたくさんあるからね。時間だって、無限にあるわけじゃないから、無駄にできないよ」
「まあ、そうだけどな…もっと時間があればいいと思うときはあるな」
「そうでしょう?私も、もっと時間があったらっていつも考えてるわ」
そう言ったクラウディアの表情が少し暗くなったような気がしたが、すぐに元に戻る。そして振り返ってテオドールを見た。
練習が終わり、この日もサラと他愛のない話をして別れ、帰路へ着こうと思っていると、いつものようにニコラスに捕まった。
「ディア、さっきの事だが…」
もう忘れていてほしかったが、流石にそう都合よくはいかないようだった。
「何かあったら、俺を呼べ。頼れ。いいな?約束だぞ」
そう言ってクラウディアを優しく抱き止めて頭を撫でる。
その手は優しく、心配してくれてるのがわかるそんな声だった。その優しい声に、そして温もりに安堵の気持ちを感じ、ドキドキする気持ちをどうしていいのかわからなかった。
「ありがとう」
「あたりまえだろう?お前を守る役目は、他の人間には任せたくないからな」
想いを告げられたり、高価な贈り物を貰ったりと、最近は練習に来るたびに何かあるような気もしている。
ニコラスは仕事の関係で毎回参加できるわけではないのだが、最近では参加率が意外と高かったりする。今日もサラから参加することを聞いていたので、正直嬉しくもあり、また何とも言ない緊張もしていた。
そしてテオドールもまた、クラウディアへアプローチを繰り返している事もあり、正直言ってウィルバートでの練習は心苦しい瞬間が山のようにあって困る。
「ねえ、ディア?先に少しやらない?」
剣を持って立ち上がるサラに頷いて同じく立ち上がる。
剣舞の練習も終わっていたので、本練習前の少しの時間を使って対戦することにした。
「いいよ。でも、サラ強いからね」
幼いころから剣術を嗜んでいるサラは、クラウディアが初めて練習に参加したときにはもう上級に手が届くほどのレベルだった。それなのにクラウディアの為に時間を割いてくれ、そして妹のように可愛がってくれて、サラには頭が上がらなかった。
サラのように強くなりたい。ただそれだけが目標だった。
「「よろしくおねがいします」」
声をかけて剣を交えた。
練習前の身体慣らしということもあり、サラはクラウディアに合わせたレベルで付き合ってくれている。
「ディア、ここ数か月でレベルが上がってるね「そうかな?でも、体力をもっと付けなきゃ」
そうしているうちに、三人がジークフリートと一緒にやってくるのが見えた。練習開始の時間になったのだろう。
「サラ、ディア、始めるぞ」
その声で二人は剣を下ろして一礼し、ジークフリートの前に駆け寄る。
「ディアーナ、もう2年目になるか?続くか心配していたが、よく頑張っているな。剣舞もしっかりと覚えているし、これなら父親も喜ぶぞ」
「ありがとうございます。でも、まだまだです。サラの足元にも及ばないので、もっと練習をしなければいけないと思っているところです」
クラウディアはサラと知り合えたことが本当に良かったと思っていた。自分の目標となった、姉のような存在でもあるサラの存在は、クラウディアにとってもかけがえのないものとなってきているのだ。
「サラと比べてはダメだぞ。あいつは特別だ。だが、ディアーナも今のように練習していけばすぐ強くなれる」
ウィルバート当主から褒めてもらったことは、クラウディアの自信にもなり「毎日、頑張ろう!」そう思ったのだった。そしてその日の練習はいつもよりも気合が入った。強くなれると言われては、やらないという選択肢はなかった。
「テオドール、サラとやってみろ。ローラント、お前は私が相手をしよう」
ジークフリートがそう言って、細かく指示を出していると、クラウディアの側にニコラスがやってきた。
「ディア、疲れたか?」
練習とは違う優しい表情のニコラスがクラウディアに話しかけてきた。練習の時は少し甘い顔を浮かべることもあるが基本的には厳しい。
「少しはね…まだまだ体力を付けなきゃって思った」
剣を握り素振りをしながらそう言ったら「こうしたほうがいいぞ」と後ろから姿勢を正してくれた。
「ほら、ここが開いていると力が逃げる」耳元で声を出されるとドキドキしてしまい、まともな練習になりそうにない。
「良くなったな。これを覚えておけ。大事なことだ」
「こうね、わかった。ありがとう、ニック」
「ディア、お前はどうして剣術を習うんだ?」
ニコラスが思ったことは確かなのだ。
前にテオドールにも聞かれた事だが、公爵家なのだからいくらでも護衛として雇うことはできる。
「私は、自分の身は自分で守りたいの。身近に迫った危機は自分でしか対応できないでしょ?」
前回の、あの切られた瞬間を思い出し、目を閉じ唇を噛み締めた。もしあの時と同じ事が起こるのならば、自分でなんとかしようと思って剣術を習い始めたのだから。
「普通に生活している限りはそんな場面はそうそうないだろう?」
ニコラスの声に、現実に引き戻される。
「そうだけど、習いたかったし、今はとても充実しているわ」
満面の笑みを浮かべるクラウディアがとても眩しく見えて、思わず抱きしめてしまいたくなる。その気持ちをどうにか押しとどめるようにして彼女を見ていた。
「サラは休め。ディアーナはテオとやってみろ。ニコラスはローラントとだ」
ジークフリートの指示通り、間隔を置いて始める。サラも少し離れたところで休みながら、それぞれの対戦を見ていた。ジークフリートはニコラスやテオドールの相手をする時には、一切手を抜かないので、彼らは必死に応戦しているような感じになっている。いくらニコラスが強いとはいえ、まだ当主クラスには敵わない様だ。
テオドールはジークフリートに何かを言われたのか、クラウディアの相手をする時、何かとアドバイスを入れてくれた。自分の欠点のわからなかったことを気付かせてくれる、そんなところが嬉しかった。
「ディア、本当に頑張ってるな。これなら、アルドーレの新人なんかには負けないぞ」
「もう、揶揄わないでよ。そんなわけない事ぐらいわかってるわよ」
ははっとテオドールは笑いながら軽々とクラウディアの剣を受け、すぐに反撃に転じた。慌てて間合いを取り、息を整える。
「あぁ!もう一回!」
苦手な方向から攻撃をしてくるテオドールに苦慮しながら、何とか対策を練る。自分が苦手なところを教えてくれているのだから、そこを克服すればいいだけだ。
冷静に考えながら何度か攻撃をかわす。そして、一瞬のスキを作り反撃する。
「おっ、やるな」
テオドールの意図していることが分かったので、それからはあっという間にコツをつかめた。が、流石にテオドールに勝てるわけもなかった。
「はぁ…テオ、ありがとう」
「いや、よくできてたぞ。お前のいいところは、諦めないところだな。ただ、少しやりすぎるけどな」
笑いながら肩をポンと叩く。クラウディアとしては、やりすぎというような言葉はよく聞くので、何とも言えない気持ちになる。
「知りたい事もたくさんあるし、やりたい事もたくさんあるからね。時間だって、無限にあるわけじゃないから、無駄にできないよ」
「まあ、そうだけどな…もっと時間があればいいと思うときはあるな」
「そうでしょう?私も、もっと時間があったらっていつも考えてるわ」
そう言ったクラウディアの表情が少し暗くなったような気がしたが、すぐに元に戻る。そして振り返ってテオドールを見た。
練習が終わり、この日もサラと他愛のない話をして別れ、帰路へ着こうと思っていると、いつものようにニコラスに捕まった。
「ディア、さっきの事だが…」
もう忘れていてほしかったが、流石にそう都合よくはいかないようだった。
「何かあったら、俺を呼べ。頼れ。いいな?約束だぞ」
そう言ってクラウディアを優しく抱き止めて頭を撫でる。
その手は優しく、心配してくれてるのがわかるそんな声だった。その優しい声に、そして温もりに安堵の気持ちを感じ、ドキドキする気持ちをどうしていいのかわからなかった。
「ありがとう」
「あたりまえだろう?お前を守る役目は、他の人間には任せたくないからな」
18
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説


異世界転移聖女の侍女にされ殺された公爵令嬢ですが、時を逆行したのでお告げと称して聖女の功績を先取り実行してみた結果
富士とまと
恋愛
公爵令嬢が、異世界から召喚された聖女に婚約者である皇太子を横取りし婚約破棄される。
そのうえ、聖女の世話役として、侍女のように働かされることになる。理不尽な要求にも色々耐えていたのに、ある日「もう飽きたつまんない」と聖女が言いだし、冤罪をかけられ牢屋に入れられ毒殺される。
死んだと思ったら、時をさかのぼっていた。皇太子との関係を改めてやり直す中、聖女と過ごした日々に見聞きした知識を生かすことができることに気が付き……。殿下の呪いを解いたり、水害を防いだりとしながら過ごすあいだに、運命の時を迎え……え?ええ?

前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします
柚木ゆず
恋愛
※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。
我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。
けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。
「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」
そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯

溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。


〖完結〗旦那様が私を殺そうとしました。
藍川みいな
恋愛
私は今、この世でたった一人の愛する旦那様に殺されそうになっている。いや……もう私は殺されるだろう。
どうして、こんなことになってしまったんだろう……。
私はただ、旦那様を愛していただけなのに……。
そして私は旦那様の手で、首を絞められ意識を手放した……
はずだった。
目を覚ますと、何故か15歳の姿に戻っていた。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全11話で完結になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる