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第七章
90 テオドール
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「お嬢様、今、ウィルバート公爵家のテオドール様が旦那様を訪ねて来られたのですが、その後でお嬢様にお会いになりたいと伝言承っております」
「テオドール様が?そう…わかったわ」
春にテオドールが兄達の練習に参加してから何度か王都の屋敷で練習をしているようで、兄達からはそのスパルタさをよく耳にしていた。ウィルバートでの練習とは違い、至極真面目な表情で坦々とこなす様は、クラウディアにとってはとても新鮮に感じたことを思い出す。
「お兄様達がお世話になっているのだから、断わるわけにはいかないわね…」
そう言葉を返しながらも、ふと、遠い目をしてしまう自分がいた。
あの日、練習で初めて会ったという事にした日から、テオドールからクラウディア宛に花や手紙などが届くようになったのだが、彼に対しても騙しているという後ろめたさを感じている。
だからその都度、丁寧に返事を返してきたのだが、今となってどうすることが正解だったのかわからない。
クラウディアの知っている、あのウィルバートでの練習の時の気さくなテオドールではない、もう一人の貴族然としたテオドールの存在は、クラウディアの心に少なからず影響を及ぼしていることは間違いなかった。
「じゃあ、庭園のガセボに案内してくれる?」
「お嬢様、テオドール様をご案内しました」
「わかったわ。私も今行きます」
王都の屋敷ならわかるのだが、ここは領地の屋敷だ。
学園生のテオドールにとっては、とても近いとはいいがたい距離だ。まあ、転移陣を使えばあっという間につくだろうが、週末の休みにわざわざ時間をとってくるほどの用件があるのだろうか。
ガセボに向かって伸びる石畳を歩きながら、ガセボの中の彼の姿を視界にとらえた。
「テオドール様、お待たせしました」
「クラウディア嬢、急な来訪ですまない」
座っていた椅子から立ち上がり、クラウディアの手を取って向かいにある椅子へとエスコートするが、やはりその姿はいつも接している彼ではなく、気取った彼だ。
「いえ、お気になさらないでくださいませ」
席に着いて、メアリがお茶の準備を終える間、テオドールの表情は少し硬いような、少し暗いような緊張している感じがするのだが、その表情の意味するところは考えても全く分からなかった。
「テオドール様、いつもお花や手紙を送っていただき、ありがとうございます」
素直な気持ちを伝え、少しでも彼の表情が和むようにと思ってそう言ったのだが、思ったほどその表情は変わらなかった。
「こちらこそ、ご迷惑かと思っていましたので、そう言っていただけて嬉しいです」
「それで、今日はどのようなご用件でしょう?私に、と伺っておりますが」
「先ほど、お父君のクロスローズ公爵にお会いしました」
「お父様に…ですか?」
「はい。あなたに、正式にお付き合いの申し入れをしたく、クロスローズ公爵に話に行ったのです」
「私に…ですか?なぜ私なのですか?テオドール様ほどの方なら、学園や社交界で素敵な御令嬢にお会いになっていらっしゃるでしょう?」
突然のテオドールの言葉に驚き、少し言葉に詰まりそうになり、一呼吸おいて彼に問いかけた。テオドールは少し直情的なところはあるだろうが、考えずに行動するような人間ではないはずだと、クラウディアの頭の中ではどうしてこうなっているのか一生懸命考えを巡らせた。
「……正直に申しますと、クロスローズのお屋敷で初めてあなたに会った時から、気になって仕方がなかった。確かにあなたは美しい。しかし、それ以上に、こう…言葉では言い表せない何かを感じたのです。あなたと話して、あなたの考えを聞いているうちに、気付いたらあなたの事しか考えられなくなっていました」
「そのピアスは、その方からの贈り物ですか?」
テオドールの視線は、ただ一点、クラウディアのピアスに注がれていることにクラウディアも気が付いた。
練習の日は耳に髪がかかるようになっているのでピアスが目につくことはないが、この日は髪をしっかりとまとめていたので、耳はしっかりと見えていた。ましてや、大ぶりな装飾品を身に付けることは好きではないクラウディアは、公の場でない限りは質素そのものの装いしかしない。
「……確かに、このピアスは頂いたものですが、でも、その方は私が誰なのかも知らないはずです」
「知らないとはどうして……その方は、あなたと、どういう関係なのですか?」
「私は、その方からお心を頂きました。でも、私はお受けしてはいないのです」
「私の思い違いでなければ、贈った方は私の知り合いですね。彼は確かに素晴らしい人物で私も尊敬している。もし、あなたが彼を選ぶのであれば、それは仕方のないことだと思います。身に付けているという事は、少なからず気持ちがあるのですか?しかし、返事をしていないのであれば、私にもチャンスがあると思ってもよろしいですね?」
その言葉にクラウディアは驚いた。このピアスだけで送り主が誰なのかを理解できているその言葉に、焦りを感じるとともにどんな言葉をかけることが正解なのかわからない。自信たっぷりに言葉を口にする彼に対し、後ろめたい気持ちもあるからだ。
「テオドール様、お気持ちは大変に嬉しいです。ですが、私はこの先、どなたとも結婚するつもりはないのです」
「どうしてそう考えられるのですか?」
「きっと、私は長くは生きられない。だから誰かと一緒に過ごす未来を思い描けないのです」
「なぜです?身体が弱いからそう考えられるのですか?」
『……あと4年…』
ぼそっと呟いた『4年』という言葉をテオドールははっきりと聞き取れなかった。しかしその口元を見ていて何かを感じ取っていたが、それ以上は言えなかった。
「しかし、人の考えは変わることもあるのでは…?私はあなたから良い返事を聞きたいのです。何度でも、お伺いします。あなたの気持ちが変わるまで…」
「テオドール様…」
「できれば、私が学園を卒業するときの舞踏会にエスコートしたかったのですが、あなたは領地から出ないのでしょう?残念ですがそれは諦めます。しかし、春の舞踏会でお会いしたときには、ぜひお相手をお願いしたい」
テオドールはクラウディアの前に跪いてその手を取った。
クラウディアの表情を読み取るようにじっと見つめ、フッと笑ってその手に口付けをする。「わかりました」と答えるのが精いっぱいで、テオドールのその姿にドキドキが止まらないのだが、その気持ちがどうやら表情に出ていたようで、嬉しそうな顔をして見つめ返されているのに気が付く。
「では、約束です」
そう一言返し、テオドールは立ち上がり、ガセボを後にした。
クラウディアはその後ろ姿を見送りながら、テオドールの想いに気付かない振りをしていた自分に嫌悪感を抱いていた。
「テオドール様が?そう…わかったわ」
春にテオドールが兄達の練習に参加してから何度か王都の屋敷で練習をしているようで、兄達からはそのスパルタさをよく耳にしていた。ウィルバートでの練習とは違い、至極真面目な表情で坦々とこなす様は、クラウディアにとってはとても新鮮に感じたことを思い出す。
「お兄様達がお世話になっているのだから、断わるわけにはいかないわね…」
そう言葉を返しながらも、ふと、遠い目をしてしまう自分がいた。
あの日、練習で初めて会ったという事にした日から、テオドールからクラウディア宛に花や手紙などが届くようになったのだが、彼に対しても騙しているという後ろめたさを感じている。
だからその都度、丁寧に返事を返してきたのだが、今となってどうすることが正解だったのかわからない。
クラウディアの知っている、あのウィルバートでの練習の時の気さくなテオドールではない、もう一人の貴族然としたテオドールの存在は、クラウディアの心に少なからず影響を及ぼしていることは間違いなかった。
「じゃあ、庭園のガセボに案内してくれる?」
「お嬢様、テオドール様をご案内しました」
「わかったわ。私も今行きます」
王都の屋敷ならわかるのだが、ここは領地の屋敷だ。
学園生のテオドールにとっては、とても近いとはいいがたい距離だ。まあ、転移陣を使えばあっという間につくだろうが、週末の休みにわざわざ時間をとってくるほどの用件があるのだろうか。
ガセボに向かって伸びる石畳を歩きながら、ガセボの中の彼の姿を視界にとらえた。
「テオドール様、お待たせしました」
「クラウディア嬢、急な来訪ですまない」
座っていた椅子から立ち上がり、クラウディアの手を取って向かいにある椅子へとエスコートするが、やはりその姿はいつも接している彼ではなく、気取った彼だ。
「いえ、お気になさらないでくださいませ」
席に着いて、メアリがお茶の準備を終える間、テオドールの表情は少し硬いような、少し暗いような緊張している感じがするのだが、その表情の意味するところは考えても全く分からなかった。
「テオドール様、いつもお花や手紙を送っていただき、ありがとうございます」
素直な気持ちを伝え、少しでも彼の表情が和むようにと思ってそう言ったのだが、思ったほどその表情は変わらなかった。
「こちらこそ、ご迷惑かと思っていましたので、そう言っていただけて嬉しいです」
「それで、今日はどのようなご用件でしょう?私に、と伺っておりますが」
「先ほど、お父君のクロスローズ公爵にお会いしました」
「お父様に…ですか?」
「はい。あなたに、正式にお付き合いの申し入れをしたく、クロスローズ公爵に話に行ったのです」
「私に…ですか?なぜ私なのですか?テオドール様ほどの方なら、学園や社交界で素敵な御令嬢にお会いになっていらっしゃるでしょう?」
突然のテオドールの言葉に驚き、少し言葉に詰まりそうになり、一呼吸おいて彼に問いかけた。テオドールは少し直情的なところはあるだろうが、考えずに行動するような人間ではないはずだと、クラウディアの頭の中ではどうしてこうなっているのか一生懸命考えを巡らせた。
「……正直に申しますと、クロスローズのお屋敷で初めてあなたに会った時から、気になって仕方がなかった。確かにあなたは美しい。しかし、それ以上に、こう…言葉では言い表せない何かを感じたのです。あなたと話して、あなたの考えを聞いているうちに、気付いたらあなたの事しか考えられなくなっていました」
「そのピアスは、その方からの贈り物ですか?」
テオドールの視線は、ただ一点、クラウディアのピアスに注がれていることにクラウディアも気が付いた。
練習の日は耳に髪がかかるようになっているのでピアスが目につくことはないが、この日は髪をしっかりとまとめていたので、耳はしっかりと見えていた。ましてや、大ぶりな装飾品を身に付けることは好きではないクラウディアは、公の場でない限りは質素そのものの装いしかしない。
「……確かに、このピアスは頂いたものですが、でも、その方は私が誰なのかも知らないはずです」
「知らないとはどうして……その方は、あなたと、どういう関係なのですか?」
「私は、その方からお心を頂きました。でも、私はお受けしてはいないのです」
「私の思い違いでなければ、贈った方は私の知り合いですね。彼は確かに素晴らしい人物で私も尊敬している。もし、あなたが彼を選ぶのであれば、それは仕方のないことだと思います。身に付けているという事は、少なからず気持ちがあるのですか?しかし、返事をしていないのであれば、私にもチャンスがあると思ってもよろしいですね?」
その言葉にクラウディアは驚いた。このピアスだけで送り主が誰なのかを理解できているその言葉に、焦りを感じるとともにどんな言葉をかけることが正解なのかわからない。自信たっぷりに言葉を口にする彼に対し、後ろめたい気持ちもあるからだ。
「テオドール様、お気持ちは大変に嬉しいです。ですが、私はこの先、どなたとも結婚するつもりはないのです」
「どうしてそう考えられるのですか?」
「きっと、私は長くは生きられない。だから誰かと一緒に過ごす未来を思い描けないのです」
「なぜです?身体が弱いからそう考えられるのですか?」
『……あと4年…』
ぼそっと呟いた『4年』という言葉をテオドールははっきりと聞き取れなかった。しかしその口元を見ていて何かを感じ取っていたが、それ以上は言えなかった。
「しかし、人の考えは変わることもあるのでは…?私はあなたから良い返事を聞きたいのです。何度でも、お伺いします。あなたの気持ちが変わるまで…」
「テオドール様…」
「できれば、私が学園を卒業するときの舞踏会にエスコートしたかったのですが、あなたは領地から出ないのでしょう?残念ですがそれは諦めます。しかし、春の舞踏会でお会いしたときには、ぜひお相手をお願いしたい」
テオドールはクラウディアの前に跪いてその手を取った。
クラウディアの表情を読み取るようにじっと見つめ、フッと笑ってその手に口付けをする。「わかりました」と答えるのが精いっぱいで、テオドールのその姿にドキドキが止まらないのだが、その気持ちがどうやら表情に出ていたようで、嬉しそうな顔をして見つめ返されているのに気が付く。
「では、約束です」
そう一言返し、テオドールは立ち上がり、ガセボを後にした。
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