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 その後、レ・グランでの手伝いに関してはマックスが許可を出したにもかかわらず、一度見に来てからというものダメだと言われてしまった。

 理不尽だ。


 その代わり、信頼できる従業員を探してきてくれて、情報収集をするように頼んでくれたようだ。

 ラ・シュエットに関しては今まで通りで何も言われていないが、レヴァント公爵家が携わっていると公にして更に事業を拡大することとなった。

 イザベラからも感謝はされたが、なぜか温かい目で見られ色々と尋問される羽目になった。


 公的施設への慰問や寄付に関しては今まで通りだが、孤児院の慰問には時々だがマックスも来るようになった。
 仕事は大丈夫なのだろうかと気になるが、その分、前後で仕事を詰めているようだ。それなのに残業無しで帰ってこられるのは優秀なのだろう。




 そしてあの日から三ヶ月が過ぎた頃、私の体調不良に義母がピンときたらしく、マックスには内緒で侍医を呼んでくれた。おめでたらしい。

 まあ、あれだけ毎日抱きつぶされれば、こうなるだろうと予想はできる。うん。


 義母からは、『マックスって束縛が激しいでしょう?本当に旦那様にそっくりね』と言ったのだ。私の思っていたことは合っていた。やっぱり二人は似たもの父子だった。


 そして仕事から戻ってきたマックスに子供ができたと告げると、とても喜んでくれた。

 しかし、顔を合わせるたびに、寒くないか?暑くないか?ちゃんと食べているか?転ぶと危ないから抱いていこうか?などと過保護になってしまったのが誤算?というか青薔薇の騎士がこうなるとは誰も考えないだろう。

 だが義母曰く『まあ、旦那様と同じね』だそうだ。




 最初は契約としてマックスと夫婦になったが、今ではこんなに愛されるとは思わなかった。まあ、私もマックスを愛するようになるとは思っていなかったから、お互い様なのかもしれない。


 子供が生まれると、子煩悩になるだろう片鱗を見せているマックスだが、彼からは『子供は大切だが一番はいつでもリディだ』と言われ続けている。すごく嬉しいかも。


 私はマックスも子供も一番になりそうな気がしているが、それは言わないでおこう。





  ――完
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