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22:マクシミリアン side
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この日、王宮の舞踏会ということで、数少ない次期公爵夫人としての仕事と割り切ってリディに参加してもらう。
ドレスなどはヴィレンヌが全部準備するのだと張り切っていたので、俺は何もしなくてもよかった。
そして当日になり、今日も一曲だけ踊って仲の良いところをアピールしたら別行動でいいだろうと思っていた。
そう、いつも通りの事だ。
そして王宮へ向かう馬車にいつものようにリディと乗る為に彼女を玄関ホールで待った。
ホールには父もヴィレンヌも来ていて、後はリディだけだった。
ヴィレンヌは「マックス、今日はしっかりしないと、リディが他の人に取られちゃうわよ」なんて言ったけれど特段気にはしていなかった。彼女の姿を見るまでは。
二階から姿を現したリディは、言葉に表せない程美しかった。青いドレスに金の髪が映え、釘付けになってしまい彼女が階段を下りてくる姿をただボーっと見ていただけだった。
「ほら」とヴィレンヌに言われ、ようやくエスコートするために歩み寄った。
父もヴィレンヌも彼女に褒め言葉をかけているが、見とれてしまい声をかけることすら出来なかった。
馬車に乗っても、彼女の姿が目から離れず、ただ彼女を見つめることしかできなかった。
会場へとエスコートをして入場したのだが、いつもは感じない視線がまとわりつく。令嬢達からの視線は慣れているが今回のは違う。リディを見る男共の視線だ。鬱陶しくて気に入らない。
いつもであれば彼女と一曲だけ踊り、その後は別々に行動するのだが、今日は離れるとあの男共が彼女に寄ってくると思うとこの手を離すのが嫌になった。
そして手を放すこともなく二曲目、三曲目と踊ったのだ。
だからそれとなく周囲の視線のことを彼女に告げたが、自身が注目されているとは全く気が付いていない様ですべて俺に向けられているものだと思っている様だ。
視線が向けられているのはリディが美しいからだと告げたのだが、「何世迷言を言ってるの?」と言われてしまった。ようやく口にできた言葉を「お世辞は結構です」と言われ、もう帰ると言われてしまった。
そして王族に挨拶を済ませて帰路へと着いた。もちろん一緒にだ。
ドレスなどはヴィレンヌが全部準備するのだと張り切っていたので、俺は何もしなくてもよかった。
そして当日になり、今日も一曲だけ踊って仲の良いところをアピールしたら別行動でいいだろうと思っていた。
そう、いつも通りの事だ。
そして王宮へ向かう馬車にいつものようにリディと乗る為に彼女を玄関ホールで待った。
ホールには父もヴィレンヌも来ていて、後はリディだけだった。
ヴィレンヌは「マックス、今日はしっかりしないと、リディが他の人に取られちゃうわよ」なんて言ったけれど特段気にはしていなかった。彼女の姿を見るまでは。
二階から姿を現したリディは、言葉に表せない程美しかった。青いドレスに金の髪が映え、釘付けになってしまい彼女が階段を下りてくる姿をただボーっと見ていただけだった。
「ほら」とヴィレンヌに言われ、ようやくエスコートするために歩み寄った。
父もヴィレンヌも彼女に褒め言葉をかけているが、見とれてしまい声をかけることすら出来なかった。
馬車に乗っても、彼女の姿が目から離れず、ただ彼女を見つめることしかできなかった。
会場へとエスコートをして入場したのだが、いつもは感じない視線がまとわりつく。令嬢達からの視線は慣れているが今回のは違う。リディを見る男共の視線だ。鬱陶しくて気に入らない。
いつもであれば彼女と一曲だけ踊り、その後は別々に行動するのだが、今日は離れるとあの男共が彼女に寄ってくると思うとこの手を離すのが嫌になった。
そして手を放すこともなく二曲目、三曲目と踊ったのだ。
だからそれとなく周囲の視線のことを彼女に告げたが、自身が注目されているとは全く気が付いていない様ですべて俺に向けられているものだと思っている様だ。
視線が向けられているのはリディが美しいからだと告げたのだが、「何世迷言を言ってるの?」と言われてしまった。ようやく口にできた言葉を「お世辞は結構です」と言われ、もう帰ると言われてしまった。
そして王族に挨拶を済ませて帰路へと着いた。もちろん一緒にだ。
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