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第二勝 初陣
熊のオーラ
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男は頭に血が昇ったらしく顔が真っ赤だ。
僕の顔面に向かって左から右ストレート、首を右に傾けかわす。
すぐに僕の右腹部に向かって左アッパー、右肘で上からその手を下に押し込んではらう。
僕の股間に向かって男の蹴りが下からくる、蹴りが到達する前に体全体を使って男を押す。
男は後転して地面との衝撃を流す。
男は低い姿勢で立ち上がり、その姿勢のまま俺の右足に向かって回し蹴りをする、ジャンプ一番でそれをかわす。
僕がジャンプした瞬間、男は勢いよく立ち上がった。
振り上げている右拳を見て男からオーラが見えた。
どう猛な巨大熊のオーラだ。
そもそもオーラとは強者しかだせない。
その中で戦闘スタイルなどから連想される動物などがオーラとして見えてくるのだ。
この男の場合、急に立ち上がり右こぶしを上から振り下ろそうとする姿が熊の二足歩行時の戦闘に似ていたのだ。
オーラが見えるときは大抵相手の一番強い技、必殺技のときが多い。
要するにこの場面は非常にまずい。
男は右こぶしを上から振り下ろす、それを両手をクロスして受け止める。
みぞうちに向かって膝蹴りが来る、それは受け止められず後ろに吹き飛ばされる。
ドンッ
受け身をとれず、背中から地面にぶつかった。
痛てぇ。
つうかこいつの身長と肩幅、僕の二倍はあるぞ。
なんつぅ、でかさだよ。
「お前にあんな可愛い彼女がいるはずがない」
は?
何言ってるんだこいつは、つうか喋っているとこ始めて見たし。
「別に彼女じゃないし、友達だから」
友達…なのかな。
「確かにお前にはみあわないからな」
「そういう君こそ彼女いないの? 」
「悲しいこと聞くんじゃねぇよ」
男が走り出す。
左から右ストレートがくる、しゃがんでかわし男の左横腹に右横蹴り。
僕の右蹴りを左手で防ぎながら右足を軸に回転して俺の左腹に向かって回し左かかと蹴り、その蹴りは左腹に食い込むがその足を両手で掴み後ろに投げ飛ばす。
男は両手を地面につけ前に回転して地面に着地する。
「強いな。優勝候補か? 」
「お前もなかなかやるじゃねえか。そうだ、優勝候補の熊頭 撤兵だ。」
「どおりで強いわけだ。僕の名前は鬼越 勝、この喧嘩甲子園で優勝しにきた」
「残念ながら優勝は無理だな、この大会にはあの獅子堂 皇成と狐塚 紅がいるからな」
「誰だそいつは、撤兵より強いの? 」
「獅子堂と狐塚を知らねえで喧嘩甲子園に参加したのかよ。師子堂は国のヤクザ潰しの構成員で、高校生ながら既にいくつものヤクザを一人で殴り込みで潰した化け物だよ。本当に知らねえの? 」
「そういえばどっかで会ったことがあるような」
「獅子堂に勝てるものがいるとしたら狐塚 紅だな。狐塚は西東京の高校を制覇した化け物だ。他国の戦争に兵器として雇われたこともあり、身体中の傷は戦争で負ったものらしい」
「そんなことどうでも良いね、僕が全員ぶっ潰す。撤兵もぶっ潰してやるからかかって来い」
「面白いこと言うじゃねえか、舐めてんじゃねえぞ」
僕の顔面に向かって左から右ストレート、首を右に傾けかわす。
すぐに僕の右腹部に向かって左アッパー、右肘で上からその手を下に押し込んではらう。
僕の股間に向かって男の蹴りが下からくる、蹴りが到達する前に体全体を使って男を押す。
男は後転して地面との衝撃を流す。
男は低い姿勢で立ち上がり、その姿勢のまま俺の右足に向かって回し蹴りをする、ジャンプ一番でそれをかわす。
僕がジャンプした瞬間、男は勢いよく立ち上がった。
振り上げている右拳を見て男からオーラが見えた。
どう猛な巨大熊のオーラだ。
そもそもオーラとは強者しかだせない。
その中で戦闘スタイルなどから連想される動物などがオーラとして見えてくるのだ。
この男の場合、急に立ち上がり右こぶしを上から振り下ろそうとする姿が熊の二足歩行時の戦闘に似ていたのだ。
オーラが見えるときは大抵相手の一番強い技、必殺技のときが多い。
要するにこの場面は非常にまずい。
男は右こぶしを上から振り下ろす、それを両手をクロスして受け止める。
みぞうちに向かって膝蹴りが来る、それは受け止められず後ろに吹き飛ばされる。
ドンッ
受け身をとれず、背中から地面にぶつかった。
痛てぇ。
つうかこいつの身長と肩幅、僕の二倍はあるぞ。
なんつぅ、でかさだよ。
「お前にあんな可愛い彼女がいるはずがない」
は?
何言ってるんだこいつは、つうか喋っているとこ始めて見たし。
「別に彼女じゃないし、友達だから」
友達…なのかな。
「確かにお前にはみあわないからな」
「そういう君こそ彼女いないの? 」
「悲しいこと聞くんじゃねぇよ」
男が走り出す。
左から右ストレートがくる、しゃがんでかわし男の左横腹に右横蹴り。
僕の右蹴りを左手で防ぎながら右足を軸に回転して俺の左腹に向かって回し左かかと蹴り、その蹴りは左腹に食い込むがその足を両手で掴み後ろに投げ飛ばす。
男は両手を地面につけ前に回転して地面に着地する。
「強いな。優勝候補か? 」
「お前もなかなかやるじゃねえか。そうだ、優勝候補の熊頭 撤兵だ。」
「どおりで強いわけだ。僕の名前は鬼越 勝、この喧嘩甲子園で優勝しにきた」
「残念ながら優勝は無理だな、この大会にはあの獅子堂 皇成と狐塚 紅がいるからな」
「誰だそいつは、撤兵より強いの? 」
「獅子堂と狐塚を知らねえで喧嘩甲子園に参加したのかよ。師子堂は国のヤクザ潰しの構成員で、高校生ながら既にいくつものヤクザを一人で殴り込みで潰した化け物だよ。本当に知らねえの? 」
「そういえばどっかで会ったことがあるような」
「獅子堂に勝てるものがいるとしたら狐塚 紅だな。狐塚は西東京の高校を制覇した化け物だ。他国の戦争に兵器として雇われたこともあり、身体中の傷は戦争で負ったものらしい」
「そんなことどうでも良いね、僕が全員ぶっ潰す。撤兵もぶっ潰してやるからかかって来い」
「面白いこと言うじゃねえか、舐めてんじゃねえぞ」
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