勝の道 〜喧嘩甲子園編〜

オラフ

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第0勝 僕と天羽

打ち上げ

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「カンパ~イ」



 僕はコーラを飲む。



 今はクラスの一学期お疲れ打ち上げである。



 串カツ屋を貸しきりにしているので、みんなうるさくワイワイしている。



 その中で僕はひっそりと端のテーブルで静かに串カツを食べていた。


 
 しかし、隣の席で食べている女子のせいで僕の席はものすごく人が集まっている。



 その子の名前は天羽 幸。



 天羽は美人でスタイルが良く、優しくてみんなの人気者だ。



 なんで天羽が僕の隣の席なのかというと打ち上げに遅れてきたからである。



 何で遅れたか聞くと打ち上げが始まるまで家で寝ていて遅れたらしい。



 天羽は結構バカでもある。



 そんな天羽と僕には一つ接点がある。



 学校の筋トレジムによく通うことだ。



 そのジムには大きい鏡があり、その前でよく天羽は踊っている。



 僕は部活に通わないので筋トレしに、いつも放課後に通っていた。



 ある日の放課後にいつも通りジムに向かうと天羽が踊っていたのだ。



 ダンスを習っており、ダンスの練習場所としてジムに来ているらしい。



 最初はなにも話さなかったが、毎日会うにつれ少しづつ話すようになった。



 そんな天羽は今たくさんの人に囲まれて喋っている。



 少しは喋る仲ではある僕だがみんなの前で喋るわけがない。



 僕は静かにコーラを飲んでいた。



「鬼ちゃんもやるでしょ? 」



「えな、なにを? 」



 その時、みんなが僕たちの椅子に座ってきて、僕と天羽は密着状態になった。



 天羽の顔が近過ぎて僕の顔は真っ赤になった。


 
「やるでしょ? 」



「えあ、うん」



 そしてついに、40人でくじを引いてハズレと書いてあるくじを引いた一人がみんなの前でお笑いをするという地獄のゲームが始まった。



 まぁ、良いや。40分の39を引いて天羽の隣でお笑いを、見ようとするかな。



 僕たちはいっせぇのでくじを引いた。



 そして僕が引いたのはもちろん、、、はずれだ。



 お、終わった。


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