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死後の世界と真紅のドラゴン

ダンジョンの洗礼

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敦也達が今から攻略を始めるダンジョンは下に続く洞窟のようだった。洞窟の入り口には巨大な扉がある。
巨大な扉を開くと、地下に続く石でできた階段のようなものが現れた。
「地下に進めってことだね」
空が楽しそうに階段をとんとんとリズムよく駆け下りていく。
「おい先に行くな!」
広太も空を追うようにして階段を駆け下りていった。
残された敦也と凜と祐希はゆっくりと階段を下りていった。
「ダンジョンにも色々と種類があるのか?」
敦也は階段を下りながら、後ろからついてくるに祐希に訊ねた。
「そうだね、水中にあるのもあるし空中にあるのもあるよ。塔みたいのもあれば、今回みたいな地下に進むダンジョンもある」
「それぞれでやっぱり仕掛けや待ち構えてるモンスターも違うのか?」
「そうだね、水中にあるダンジョンだったら水がダンジョン内を攻めるし。空中にあるダンジョンなら落とし穴がたくさんで危険だね」
空中にあるダンジョンはどのようにして浮いているのだろうか。この世界は本当に謎だらけだ。
「モンスターも水中なら魚系のモンスターが多いし、空中なら鳥系のモンスターが多いよ」
「で、地下ならどんなのがいるんだ?」
「んー、とかげやもぐらとかかな。トラップはそうだねー」
そう言って祐希は辺りをキョロキョロと見回して石が積み重なってできている壁の石の一つを触った。すると、その石はするり簡単に奥に押し込まれていった。
「こんな感じかな?」
「祐希さん。まさか」
祐希が後ろの遠くを指しす。まるで、今からそこから何かが来るのをわかっているみたいに。
ゴロンゴロンゴロンという音が近づいてくるのと敦也達が走り出すのはほぼ同時だった。
「おい、祐希、なんだよあれ!」
「でっかい丸い岩だね」
「それはわかってる。なんででっかい丸い岩が来るんだよ!」
後ろから迫ってくるのは大きな岩だった。ゴロンゴロンゴロンと転がって俺達を轢こうとしていた。
「ん、どうした敦、おいなんだよこれ!」
しゃべりかけた広太を追い抜くと、広太も後ろから猛烈な勢いで追いかけてくる。その後ろからは大きな岩がゴロンゴロンゴロンする。
「ちょっと祐希さん、どうにかしてよ!」
「ぼくはあまり手を貸してはいけないらしいから今はパス!」
「しゃべってないで足動かせ、追いつかれるぞ!」
大きな岩はじょじょに速さを増していく。このままでは追いつかれるのは時間の問題だった。
「どれだけ下りればいいんだよ!」
敦也は、いっこうに終わりの見えない階段に苛立ちながら階段を下りる速さをあげる。
「やー、みんなお揃いでー」
先に見えた空が手を振りながら大きな岩に追われる敦也達を眺める。
「空、あれだせ、はやく!」
広太は空に叫び、後ろから転がってくる岩を確認する。もう距離はそんなになかった。
「わかってるから、広太がいきなり僕に命令するなよ!」
右の拳を握り中指と人差し指を突きだし、腕を敦也達に突きだした。
ドンと何かがぶつかる音が後ろから耳に響く。
岩が転がってくる音が消えたので、不思議に思い振り向くと岩が敦也たちの背後で止まっていた。
「ったく、いきなり疲れた!」
広太が階段に腰を下ろし休憩する。
「いやー、ダンジョンは大変だねー」
祐希が無邪気に笑う。
「祐希さんのせいですからね」
汗を拭きながら凜は息を吐いた。
「祐希姉がやったのこれ?」
空は腕を突きだしたまま岩から眼を離さない。
「ん、ダンジョンにはこういうトラップがあるって教えてあげたんだよ」
だからってトラップを起動させなくていいんじゃないだろうか。
「これ空が止めたの?」
「凜姉これが僕の能力だよ。広太、はやく岩どけて……疲れる」
「わかってるよ」
広太は二丁の銃を腕輪の力で顕現させ、岩にに向けて三回引き金を引いた。
岩に放たれた魔力弾丸は方向を変えて、バリアを避け岩に命中し粉砕した。
「なんで弾が曲がったんだ!?」
広太は二丁の銃をホルスターにしまってから敦也を見た。
「俺の能力は簡単に言うと、放ったもののが必ず目標に当たるって感じかな」
「わかりやすくしてください」
凜が頭上にハテナを浮かばせる。広太なりに簡単に言ったらしいんだが。
「俺が撃った弾は絶体に外れないんだよ」
「あ、わかりやすいです!」
凜が納得したので、広太を先頭に敦也達はまた階段を下り始めた。
「頼むからトラップ自分から踏むなよ、祐希」
「えー、つまんないじゃん」
「疲れるからほんと」
「嫌だ!」
敦也は祐希に頼むが、祐希はそっぽを膨れてしまった。ほんと祐希は自由人だ。祐希がトラップを起動させるのを防がなくては。
「お、長い階段が終わったな」
階段が終わり、奥が長い廊下が前に広がった。それ以外に道はなくまっすぐ進むしかなかった。
「また歩くのか、モンスターはいつくるんだよ」
広太はつまらなそうに長い廊下を歩きだした。
「なんか寒いですね」
凜が自分の身体を抱くような姿勢で歩いている。
確かにこの廊下は寒かった。まるで、妖怪で出そうな怪しい寒さだった。
「コートでもだすか?」
そう言って、腕輪を構える。
「いや、大丈夫。これぐらいならがまんできるよ」
だが、凜がそう言うので敦也は凜のとなりを歩きだした。
「ダンジョンって思ったよりなにも出てきませんね?」
「トラップは仲間が起動させるけどな」
実際、凜の言う通り静かだ。いや、静かすぎる。ダンジョンっていったら、もっとたくさんのモンスターが襲ってくると思っていたんだが。
「特訓した意味あったのかな」
敦也が呟くと、祐希がダンジョンの知識を教えてくれた。
「特訓したのは正解だよ。どのダンジョンの最深部にも超強いボスモンスターがいるんだ。だから、特訓していなかったら死ぬかもしれないんだよ」
「ボスモンスターですか……ダンジョンっぽいですね」
凜も少し楽しそうに会話に入ってきた。モンスターが待っているから、特訓の意味がなくならずにすんでよかった、と敦也は思った。
「まぁ、特訓しても死ぬ可能性はあるけどね」
何の気なしに祐希はそう言った。
「そのときは祐希さんが助けてくれくれるんですよね?」
「んー、ぼくでも勝てない相手はいるからね。助けはするけど、ぼくも死んじゃうかもなー」
正直、かなり不安になる一言だった。もしものときは死んじゃうかもしれないじゃないか。
「けど、敦也くんも凜ちゃんも特訓したんでしょ。期待してるから、ぼくに楽させてよね」
「善処しますよ……本気で」
「うん、今日のために死ぬような特訓してきたんだ。簡単に死にはしにませんよ!」
敦也と凜は気合いを入れ直し、廊下を歩く歩調を少し速めた。
背後でキラリと光るなにかがあったが、祐希はそれを気にすることなく前に進んだ。
「期待してるよー」
次の瞬間、背後でキラリと光るなにかが凜の首めがけて、素早い勢いで一直線に動きだす。
だが、凜は背後から迫り来る脅威に気づかずに歩いていた。
「グッ!」
素早い勢いで一直線に動きだしたなにかは凜の背後で、そのままの勢いでなにかにぶつかり動きが止まった。
「ぐっ?」
敦也達が不思議そうに謎の音のした背後に振り向くと、数発の弾丸が横から飛んでいった。
「グァァー!」
だだだと弾丸が光るなにかに命中した。光るなにかはかん高い断末魔をあげると、落下して廊下にべたりと倒れた。
「え、なにが起きたんですか?」
凜がなにが起きたかわからず、頭上にハテナを三つほど浮かべる。
「これモンスターなのか?」
敦也はしゃがみ光るなにかを眺める。よく確認すると、光るなにかの正体はナイフだった。襲ってきたモンスターは光るナイフを持った、小さい全身黒色の小鬼のようなモンスターだったらしい。
「名前は隠れ小鬼のハイドテビル。一ツ星。すばしっこくて、身を隠して相手の不意を突いて首を斬るのが得意らしいぞ」
咲夜からダンジョン攻略開始前に渡された、インデックスの写本を開きモンスターついて解説した。
インデックスの写本とはモンスター大全、通称インデックスのコピー本である。形はインデックスの原本よりかなり小さくなっていて、手のひらサイズである。
「ったく、やっと出てきたモンスターがこんな雑魚かよ!」
広太は写本を閉じて、死体となった隠れ小鬼を眺めた。
「俺達襲われたのか?」
「そうだね、僕が壁ださなきゃ凜姉は確実に死んでたね」
空が頭の後ろで腕を組みながら近づいてきた。
「気づいてなかったでしょ二人とも」
敦也と凜はこくりと頷く。気配消して殺しに来るモンスターが一ツ星だなんて、ゴブリンのほうがまだかわいい。
「祐希は最初から気づいていたみたいだけどな」
隠れ小鬼の持っていたナイフを手に持ち、ふむふむと確認しながら広太が言った。
「だって、これぐらいちゃんと自分達で回避するでしょ」
「僕と広太はそいつの殺気を感じてから動いたから、かなりぎりぎりだったね。少しでも遅れてれば本当に凜姉の首から上は落下してたよ」
空がおぞましいことを言うので、凜はぶるぶると身体を震わせた。
「つねに警戒してなきゃいけないわけか」
「そうだね、僕みたいにつねに警戒してなきゃね」
つねに軽快そうな空に言われると無性に腹がたった。でも、空の言っていることは確かなので文句は言えない。
「つねに軽快そうなお前に言われたくないよな。ミスは誰にでもあるさ、これから警戒しろよ」
敦也の代わりに広太が思ったことを空にぶつけ、アドバイスを渡す。
そこから敦也と凜は、集中し周囲の警戒をおこたらず長い廊下を進んだ。
廊下にはたまに額縁で飾られているイラストが飾られていた。
イラストには赤い鱗を生やしたドラゴンが町を燃やし尽くしている様子が描かれている。こんなイラストを描くなんて悪趣味としか思えなかった。
祐希だけが額縁に入っているドラゴンのイラストが飾られているたびに、隅から隅まで眺めていた。そのイラストに祐希を惹き付けるなにかがあったのだろうか。
「ん、扉だよ」
長かった廊下が終わると、目の前に大きな扉が現れた。扉には鍵がかかっているような雰囲気はなく、押せばすぐに開きそうだった。
「祐希、イラストになにかトラップでもあったのか?」
あれだけ真剣に眺めていたから、こっちも気になってしまう。
「え、いや多分関係ないと思うよ。たぶん」
「次にいきましょうか」
凜は、広太に扉を開けるよう促してささっと後ろに下がった。死んでいたかもしれない体験をしたばっかだ、扉を開けるのも恐怖になるのはしかたない。開けたらいきなり襲われる可能性もあるんだし。
「やっと長かった廊下が終わったんだ、そろそろ強いモンスターはいるかな」
広太は慎重にゆっくりと重い扉を開いていった。
重たい扉がゆっくりと開ききると、その扉の奥は真っ暗だった。明かりがなくてただ真っ暗闇の部屋だった。
「なにも見えねぇじゃねーか!」
「そんなときのこれさ」
広太が完全に扉を開ききると、広太の前に人の顔が浮かび上がった。
「きゃー……って、空ですか」
「あら、凜姉わかるのはやすぎだよ」
よく見ると人の顔は腕輪の光で照らし出された空だった。
「腕輪には懐中電灯の機能もあるのでしたー」
空がそう言って、敦也の腕輪にある小さいスイッチを押した。
腕輪から出た光はかなり明るく、部屋の奥まで照らし出せた。
「どうやらこの部屋、ドーム状になってるらしいな。そして、出口が見当たらない」
腕輪の光で部屋を照らし出し、広太が出口を探そうと辺りを見回す。
「部屋の中央になにかあるかもしれないよ。たとえば、下に続く隠し入り口とか」
「ダンジョンってそんな頭使うのか」
敦也は祐希の提案で部屋の中央に歩く。そして、部屋の中央にたどり着くと、なにやら奇妙な音が鳴りはじめた。まるで、なにかが起動したのを知らせるみたいに。
奇妙な音が鳴り終わると、部屋に明かりが広がった。敦也は光の明るさに目を細める。
「敦也なにかあったのか!?」
「俺もなにがあったかわからないんだ。急に音がなって、そしたら明かりが……」
明かりのついた部屋に異変がないか見回すが、それらしいものはなかった。
不意に誰かが倒れる音が後ろから聞こえた。それは恐怖を煽った。


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