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死後の世界と真紅のドラゴン

頼りにしちゃいます!

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 「わたしなにかおかしなこと言いましたか!?」
 凜が無反応な俺に対して慌てだす。
 「いや、その通りだな。過去は何度だって振り返っていいか。はははは」
 凜の言うことはすべて正しい、そうだ過去は何度だって振り返っていいんだ。なんでそんなことに気づかなかったのだろう。敦也はそれに気付き何故か笑っていた。
 「先輩なんで笑うんですか!」
 「いや、なんか凜がすげーかっこよくて、頼もしくてさ」
 敦也の言葉を聞くと、凜は下を向いて目を伏せた。まるで過去に囚われているように。
 「ん、どうした?」
 「……わたしはかっこよくて、頼もしくなんかないですよ」
 凜の静かな呟きを敦也は見逃さず、胸を叩き声をかける。
 「凜、お前は俺の相談にのってくれたんだ、今度は俺が凜の相談にのってやるぜ」
 「……では、そうします。わたしは友達に裏切られたんです」
 その一言は冷たく、凜の未練と深く関係がありそうだった。
 「わたしにはとても仲が良かった友達がいたの。家も近所で、幼稚園、小学校、中学校、高校と一緒だった。クラスも一緒になることも多くて、毎日がとても楽しかった」
 「よかったじゃないか、仲良しな友達がいて」
 俺には飛鳥以外にそんな親しい友人いなかった気が。
 「はい、わたし達は毎朝同じ時間、同じ場所で待ち合わせして、話ながら学校に行っていました」
 「ほんと毎日が幸せだったんだな」
 現段階では、凜はとても充実した人生を送ってきている。
 「でも、ある日友達は待ち合わせ場所に来なかった。寝坊したのかなと思って、待っていた。十分も二十分も三十分も一時間も。でも友達は来なかった。メールで聞いても返事は来なかった」
 「凄い熱がでたんじゃないか?」
 凜は首を横に振る。
 「いつも元気で、わたしが毎日笑顔にさせて貰ってるようなものだった。わたしはもう学校にいるかもしれないと思い、急いで学校に向かった。友達のことで頭が一杯で、走って、急いだ………………そしてわたしは車に跳ねられた」
 は相談にのるとか言っときながら、敦也はかける言葉が見つからなかった。
 「でも、この世界も楽しいです。京子さんや祐希さん、広太に空……それに先輩もいますし。そんな心配しないでください」
 凜は唇を強く噛む敦也に笑顔を見せた。
 敦也はその笑顔が本当の笑顔じゃないことをしっている。ただの強がりだ。昔の敦也と同じ、誤魔化すための嘘の笑顔。
 「わたしはなんであの日友達が来なかったのか知りたい。そのために【鍵の在処】にたどり着き、友達に会いに行って…………」
 「会いに行ってどうしたいんだ?」
 「わからない、また友達と笑顔になれたらいいけど、無理なら……」
 凜はどうやら後ろ向きらしい。敦也と同じように。だから、今の敦也は彼女に言える。
 「無理ならとか考えるな、その時はその時だろ。今俺達はこの世界で生きている、生き返るために。今は今のことを考えろ。今俺達が【鍵の在処】に着くためにするべきことを考えろ。遠い未来より近い未来を考えようぜ。あと、前向きに考えろ。ポジティブだポジティブ!」
 凜は敦也の言葉を聞いたあと数秒黙っていたが、急に笑いだした。
 「先輩、ありがとうございます。ポジティブですね…………さて、明日は何をしようかな」
 凜はもういつも通りの笑顔で明るい表情に戻っていた。
 「そうだ。明日はギルドを案内しましょう。先輩はまだギルド内で行ったことのない場所たくさんありますよね。新しく増えた場所も含め探検しましょうか」
 凜の提案は断る理由など一つもないし、明日の予定もなにも決まっていないので。
 「そうしよう。楽しみだなー!」
 「わたしオススメの夢猫ベストスポットに案内してあげますね」
 それから、凜と二人で庭で寝転がり、星を見ながら、色々と話し笑った。
 「先輩見てください!」
 地平線から丸い明るい、世界を照らす太陽が上ってきていた。木々の隙間から敦也達に光を浴びせながら上っていった。
 「先輩……これからも頼っちゃっていいですか?」
 敦也は暫く考えてから笑って答える。
 「もちろん、頼りにしてくれよ。仲間だろ!」
 「……頼りにしちゃいます!」
 このときの凜の太陽のような明るい笑顔はこの世界の、今までで一番の笑顔だろうと思った。
 ギルド案内は午後からと約束してから、凜と別れたあと部屋に向かい少し寝ることにした。
 今度は、冷たい夜風に吹かれ、凜と話し落ち着いたから、直ぐに意識が遠くなり眠った。
 
 ※
 
 
 
 なんの不安もなくしっかり眠ることができて、身体から疲労感が完全に抜けて敦也は目を覚ました。
 目を覚ますと、右半身の辺りに寝たときは無かった、柔らかい何かがくっついていることに気づいた。
 敦也はおそるおそる布団をめくろうとすると、柔らかい何かが、ごろんと彼の腹に転がった。
 モンスターが寝込みを襲い、忍び込んだのかもしれないと不安感を抱いてから、意を決して勢い良く布団を捲りあげる。
 と、同時に凜が俺を迎えに来るために来たのか扉を開いた。
 「先輩起きてますか?」
 敦也は急に冷や汗をたくさん出しながら、凜にぎこちない笑顔で挨拶する。
 「お…………おはよう」
 何故冷や汗をたくさん出しながら、ぎこちない笑顔になったか。それは、いきなり凜が部屋に入ってきたわけではなく、布団を捲ったらモンスターがいたわけでもなく、絶対現実世界だったら白い目で見られてしまうようなものがあったからだ。端的に言うと、剣を背負い少しはだけた着物姿の祐希が可愛らしい寝顔で俺の腹の上で寝ていたからだ。
 「えーと、凜……これはその」
 やはりと言うべきか、凜は神威を顕現して俺に斬りかかろうとはせず、白い目を数秒間向けてから扉を強く閉めた。
 「…………はぁ」
 敦也は深くため息を吐いた。
 起きていきなり大変な世界だ。
 「おい、祐希起きろ」
 祐希の身体を数回揺すり起こそうとする。
 運良く数回揺すっただけで祐希は目を覚ました。
 まだ眠りたいと訴えている目を擦りながら、身体を起こす。
 「…………ふぁ~、アツヤおはよ~」
 口調からまだ眠そうだということが伝わる。
 「なんで俺の部屋にいるんだ?」
 「ここが……敦也くんの部屋だからだよ…………すぅー」
 答えになってない答えを祐希は言ってから、敦也の腹を枕代わりにまた寝始めた。
 敦也は祐希の頭を腹から枕に移し、ベットから下りた。
 服をギルドのメンバーが作ってくれたらしく、俺は白いシャツにオレンジ色のパーカー、青色のジーンズに着替えた。サイズはどれもちょうどよかった。
 着替え終えてから、寝ている祐希を背中に担ぐ。剣が思ったより重いのか、かなり重かった。扉を開くと凜の姿はなく、食堂で待っているよと書かれた紙だけが残されていた。
 敦也はこの背中の祐希をとりあえず、本来の祐希の部屋に運ぼうと考える。しかし、上への行き方を知らないので凜に聞いてから行くしかないので、祐希を担ぎ直してから、食堂で白い目でイライラしながら待っているであろう凜のところに向かうことにした。
 ギルドメンバー誰ともすれ違うことなく食堂に着くと凜がグラスに入った氷を突っついて待っていた。
 凜の服は赤と黒を基調にした服装だった。黒いローファーに黒いニーソと赤と黒のスカート。黒いブレザー式の服の内側に赤いシャツを着ている。ブレザーの胸辺りには赤いリボンが付けられている。オレンジ色の髪は一本に結ばれ、後ろでポニーテールになっている。
 「凜これはだな」
 「先輩遅いです。ほらほら行きますよ」
 敦也が言い終える前に凜が言葉を重ね、彼の背中に担がれている祐希の背中をを押す。
 「なぁ、祐希を部屋まで運びたいんだけど」
 「わかってます。通り道ですし」
 「怒ってる?」
 「……祐希さんならありえるかなーって思いましたから。上まで行くのめんどくさくて、そこら辺で寝ること」
 凜が怒っていないことに対し安堵して、「よかった」と呟く。だが、凜の口調は怒っていないようには感じなかった。
 食堂の出入り口には、上へ続く木製螺旋階段がありそれを使い塔に行くらしい。
 食堂の屋根から五メートル離れた所に塔の入り口があった。塔の長さは十五メートルはありそうだった。 塔もやはり木製で上に行くほど尖っていく構造だ。かなり大きな塔に住んでるのは、普段はいない攻略組を含め五人しかいないので広々としているだろう。
 だんだんと離れていく食堂を見ながら、祐希をうっかり落とさないようしっかり担ぎ、凜の後に付いて歩く。
 「着いたよ……ここがギルド幹部塔。わたし達は上や塔って言ったりしています。入りましょうか」
 ギルド幹部塔の中は単純に一フロア一人といった形になっているらしい。十階建てになっていて、今は十階、九階、八階、六階、四階、二階しか使われていない。一番上がマスターである咲夜が使って、上から実力順になっているようだった。
 フロアの形は塔が円形なので中も円形で、フロア中央の上部には丸い穴がポッカリと空いていた。回りには一つの扉があり、そこから部屋に繋がっているのだろう。階段らしきものはフロア内部にはなく、どうやって上に行くのか疑問に思った。
 「祐希さんの部屋は二階だから、上にあがろうか」
 フロア中央に歩いて、中央の丸い床に立つと、床がガコンと音をたて上昇し始めた。
 「うぉ、どうなってるんだ!?」
 「似たような物なら、地球にあったエスカレーターみたいな物です。あれは電気で動いて、この床は魔力に反応して動いてるいます。もちろん、上がることもどきれば、降りることもできます」
 どうやらこの昇降床で塔を行き来するらしい。
 「へー……凄いなこの床」   
 「マスターが作った塔なんだから、これぐらいの仕掛けがあってもおかしくはないですよ」
 マスター恐るべし。
 二階のフロアに着くと、ガコンと音をたて昇降床が止まった。
 一階と二階との違いは一つだけだった。単純に出入り口が無いだけという感じだった。
 「……失礼しまーす」
 敦也は正面の扉を開き恐る恐る部屋に入る。
 部屋にはベットと服が入っているであろうクローゼットしかなかった。普段ギルドにいない攻略組だからというのもあるだろうけど殺風景な部屋だ。
 敦也は祐希をベットに寝かせ布団をかけ、剣を壁に立て掛けた。
 祐希はまだぐっすりと寝ていて、すーすーと息をしていた。
 祐希だってまだ若いのに死んでしまうなんて、大変な思いを生前でしたんだろうなと思いながら、祐希の頭を優しく撫でた。
 「ん、おとうさん。ぼく……ちゃんと生きてる? ……一人は寂しいよ」
 祐希が敦也の頭を撫でていた、手を掴み眼を瞑ったまま言った。
 どうやら寝言らしかった。どんな夢見たらそんな寝言が出てくるかわからなかったが、一人は寂しいというのは敦也も理解できた。彼も姉が死んでからは寂しかったから。
 祐希は自分を自由人だと言っていた。部屋が散らかっているもいないも、祐希の自由。だけど、物が全く無い部屋が想像できなかった。逆に散らかっていると思っていた。
 「で、今からどこいくんだ?」
 敦也は部屋の外で待っていた凜を見て言う。
 「では、わたしオススメ夢猫ベストスポットその一はマスターの部屋です。では、行きましょうか」
 凜は昇降床に走り敦也を手招きした。
 敦也も床に乗ると、昇降床は今度は最上階のマスターの部屋目指し上昇し始めた。
 昇降床が三階四階と上昇していくなか、敦也は凜に訊いてみることにした。
 「凜は祐希の過去を知っているか?」
 「知りません。わたしも知りたいです。祐希さんの過去については多分マスターも知らないと思います……色々と謎が多い人なので。祐希さんが夢猫に来たときから神器を持っていたらしいですし、戦闘に関しては超強いしと」
 祐希は最初から神器を持っていた。つまりは、どこかのダンジョンをクリアして神器を手に入れた。そうなると、一人でダンジョンクリアなど不可能に近いと前聞いた気がするから、いくらあの強い能力でも死んでしまうだろう。もう一つ考えられることは、ダンジョンをクリアしたどこかのギルドパーティーを壊滅させ神器を奪った。でも、祐希がそんなことをするとは絶対に思えなかった。結局何もわからなかった。
 敦也はもう一つの質問をすることにした。
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