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神様子育てする!?
6☆任せてくれ!
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翌日から晴房は三つ子たちの面倒をよく見る。
おしめの変え方も教わってうまくなる。
もう排泄物は怖くない。
人間の自然のことで赤ちゃんだから一人で何もできないと思うと父親である自分が世話をしなくてはと切実に思う。
己が赤子のときは、瑠香が一生懸命世話をしてくれたと思うと感謝が湧く。
その分、我が子を世話することを更に幸せに思った。
まるっきり、宮中を空けるわけにはいかないので日にちを決めて李流とローテーションで桜庭家に帰るとで更に家族との繋がりを深めた。
そして、今夜は雪を久々にゆっくりお風呂に浸からせたいので晴房一人で三人を見守る。
義父の季節は時間になると規律正しく眠りに落ちるので晴房一人に任された。
晴房はじっと見張ってる。
三つ子は赤子といえど、なにか感じ取り、ハイハイしてバラバラに動き回ることができない。
だけど母親の雪がみえなくて不安になる。
ついにグズり始めて、三人同時に泣き出すと家が揺れた。
鳴き声で揺れた比喩ではなくほんとに揺れる。しかも激しく揺れる。
「きゃぁ!」
雪の驚きの叫び声が聞こえた。
義父の季節は寝たら起きないので気が付かないみたいだ。
「静まれ!」
と、檜扇を広げ、下に向けると、ピタリと止まる。
タオルを巻いた雪が急いで来て
「どうしたの?なにかあったの?」
晴房はあぐらの上に三つ子を乗せて抱きしめてあやしていた。
三つ子達は雪が来ると
「まーっ!まーっ!まーっ!」
と言って晴房の膝から離れて雪のそばに行く。
「雪がいなくなって寂しくなったようだ…」
雪は三人を抱きしめて落ち着かせる。
タオルを三つ子達が引っ張ってはだけるが、三つ子は雪のおっぱいを欲しがるので仕方が無い。
優しく愛おしくお乳を子供のため吸わせる姿に無償の愛を感じる。
その様子を晴房じっと見つめて、
美しい……
ただただそう思う。
晴房はその雪の母性にも惚れる。
自分には母親が生まれた時からいなかったから無意識に尚更なのかもしれない。
「ときたま、地震が多いと思ったら。この子たちのせいだったのね…」
雪は口もとに指を当てて不安な表情をする。
「どうしましょう……ずっとこんな事が続いたら屋敷が壊れちゃう」
この子達の今後の成長にも不安になる。
神様の子供はやはり神様なのかしら?とも…
晴房は不安がる雪の肩を抱く。
晴房は、右手に若葉と向日葵を抱いて、雪は楓を抱いていてスクラムを組んでるみたいだと思うけれど不安が消える。
「なんのために私がいると思っておる?父親だぞ?」
ドヤ顔して言うのではなく、ごく自然にそう言葉が出てきた。
「雪やお父さんや李流が出来ることが出来なくても、私ならできる。任せておけ。」
晴房のそこの言葉は雪の不安を消した。
おしめの変え方も教わってうまくなる。
もう排泄物は怖くない。
人間の自然のことで赤ちゃんだから一人で何もできないと思うと父親である自分が世話をしなくてはと切実に思う。
己が赤子のときは、瑠香が一生懸命世話をしてくれたと思うと感謝が湧く。
その分、我が子を世話することを更に幸せに思った。
まるっきり、宮中を空けるわけにはいかないので日にちを決めて李流とローテーションで桜庭家に帰るとで更に家族との繋がりを深めた。
そして、今夜は雪を久々にゆっくりお風呂に浸からせたいので晴房一人で三人を見守る。
義父の季節は時間になると規律正しく眠りに落ちるので晴房一人に任された。
晴房はじっと見張ってる。
三つ子は赤子といえど、なにか感じ取り、ハイハイしてバラバラに動き回ることができない。
だけど母親の雪がみえなくて不安になる。
ついにグズり始めて、三人同時に泣き出すと家が揺れた。
鳴き声で揺れた比喩ではなくほんとに揺れる。しかも激しく揺れる。
「きゃぁ!」
雪の驚きの叫び声が聞こえた。
義父の季節は寝たら起きないので気が付かないみたいだ。
「静まれ!」
と、檜扇を広げ、下に向けると、ピタリと止まる。
タオルを巻いた雪が急いで来て
「どうしたの?なにかあったの?」
晴房はあぐらの上に三つ子を乗せて抱きしめてあやしていた。
三つ子達は雪が来ると
「まーっ!まーっ!まーっ!」
と言って晴房の膝から離れて雪のそばに行く。
「雪がいなくなって寂しくなったようだ…」
雪は三人を抱きしめて落ち着かせる。
タオルを三つ子達が引っ張ってはだけるが、三つ子は雪のおっぱいを欲しがるので仕方が無い。
優しく愛おしくお乳を子供のため吸わせる姿に無償の愛を感じる。
その様子を晴房じっと見つめて、
美しい……
ただただそう思う。
晴房はその雪の母性にも惚れる。
自分には母親が生まれた時からいなかったから無意識に尚更なのかもしれない。
「ときたま、地震が多いと思ったら。この子たちのせいだったのね…」
雪は口もとに指を当てて不安な表情をする。
「どうしましょう……ずっとこんな事が続いたら屋敷が壊れちゃう」
この子達の今後の成長にも不安になる。
神様の子供はやはり神様なのかしら?とも…
晴房は不安がる雪の肩を抱く。
晴房は、右手に若葉と向日葵を抱いて、雪は楓を抱いていてスクラムを組んでるみたいだと思うけれど不安が消える。
「なんのために私がいると思っておる?父親だぞ?」
ドヤ顔して言うのではなく、ごく自然にそう言葉が出てきた。
「雪やお父さんや李流が出来ることが出来なくても、私ならできる。任せておけ。」
晴房のそこの言葉は雪の不安を消した。
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