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神様子育てする!?
4☆赤ちゃんの面倒よりも…
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「宮中の仕事を、おろそかにしてでも、私も子育てするぞ、何を手伝えばいい?」
と晴房はウキウキしながら言い出した。
「おろそかにするって……」
と雪は不安になる。
雪は抱っこしていた楓を晴房に渡す。
晴房は楓を抱っこして嬉しそうにあやす。
それは生まれた時から何度もさせてもらっていたので上手い。
子供たちは泣かない。
むしろ安心するらしい。
「宮中の神様なんだから無理はしなくていいのよ?」
「いや、私の子供なんだから私にも面倒みさせてくれ!」
調子をとって揺らして抱っこして安心していたはずなのに楓が泣き出して慌てる。
真っ白の狩衣にヨダレと涙がつく。
「よ、汚れちゃったけど大丈夫?」
雪の方が晴房の服が汚れて慌てる。
「大丈夫だ。服とは汚すためにあるのだ。何枚も同じもの持ってるから安心しろ」
晴房は雪の不安を取り除く言霊を言い安心させたが、不安がるのはそれだけではない…
「おしめかしら?やってみる?」
「ああ!やるぞっ!」
と意気込んだものの。
「……ぅ」
子供の排泄物をみて、正直、怖気づく。
雪は夫の神様という立場と慣れてない晴房をみて不安に思う。
雪は晴房の仕事を理解して一切触らせなかったし、見せなかった。
生理の時だって来させないようにしていた。
晴房は穢れた仕事もしているのだから多少は構わぬ!とはいうものの、雪は厳格に構った。
そこが李流の母親らしい所で神としての立場を理解して安心できる妻だった。
「だ、大丈夫だ!汚れを拭けばいいのだろ!」
目を瞑って息を止めて拭くせいで、当然のごとく綺麗に拭けなくて肌荒れさせてしまった。
見かねた、雪や李流や季節が、おしめをやり直すとなんだかふがいなくなる…
向日葵にミルクを飲ませてゲップしたら飲ませすぎなのかミルクを吐いた。
晴房は慌てて青くなる。
お風呂に三人入れると一気におしっこをお風呂で漏らす。
思わず、うぁぁぁぁ!という叫び声に雪が慌てて、子供たちを李流とお義父さんに預けて晴房の体を洗う。
神様は綺麗でなくてはいけないと思って必死だった。
(父親は私なのに…なにもできないなんて…)
しゅんと落ち込むが、
「いや、慣れてないだけだ!
だから私にもやらせてくれ!」
そう言って積極的に手伝おうとする。
「いいの!無理しなくて!晴房さんは子どもを、さずけてくれただけで満足なんだからっ!」
子供たちの世話だけではなく、夫で神様の世話までプラスされて疲れでイラッとした雪は本音を叫んでしまった。
「なっ…!」
あまりの雪の本音に言葉を失う。
(それでは私は用済みなような言い方ではないか…!)
と晴房はウキウキしながら言い出した。
「おろそかにするって……」
と雪は不安になる。
雪は抱っこしていた楓を晴房に渡す。
晴房は楓を抱っこして嬉しそうにあやす。
それは生まれた時から何度もさせてもらっていたので上手い。
子供たちは泣かない。
むしろ安心するらしい。
「宮中の神様なんだから無理はしなくていいのよ?」
「いや、私の子供なんだから私にも面倒みさせてくれ!」
調子をとって揺らして抱っこして安心していたはずなのに楓が泣き出して慌てる。
真っ白の狩衣にヨダレと涙がつく。
「よ、汚れちゃったけど大丈夫?」
雪の方が晴房の服が汚れて慌てる。
「大丈夫だ。服とは汚すためにあるのだ。何枚も同じもの持ってるから安心しろ」
晴房は雪の不安を取り除く言霊を言い安心させたが、不安がるのはそれだけではない…
「おしめかしら?やってみる?」
「ああ!やるぞっ!」
と意気込んだものの。
「……ぅ」
子供の排泄物をみて、正直、怖気づく。
雪は夫の神様という立場と慣れてない晴房をみて不安に思う。
雪は晴房の仕事を理解して一切触らせなかったし、見せなかった。
生理の時だって来させないようにしていた。
晴房は穢れた仕事もしているのだから多少は構わぬ!とはいうものの、雪は厳格に構った。
そこが李流の母親らしい所で神としての立場を理解して安心できる妻だった。
「だ、大丈夫だ!汚れを拭けばいいのだろ!」
目を瞑って息を止めて拭くせいで、当然のごとく綺麗に拭けなくて肌荒れさせてしまった。
見かねた、雪や李流や季節が、おしめをやり直すとなんだかふがいなくなる…
向日葵にミルクを飲ませてゲップしたら飲ませすぎなのかミルクを吐いた。
晴房は慌てて青くなる。
お風呂に三人入れると一気におしっこをお風呂で漏らす。
思わず、うぁぁぁぁ!という叫び声に雪が慌てて、子供たちを李流とお義父さんに預けて晴房の体を洗う。
神様は綺麗でなくてはいけないと思って必死だった。
(父親は私なのに…なにもできないなんて…)
しゅんと落ち込むが、
「いや、慣れてないだけだ!
だから私にもやらせてくれ!」
そう言って積極的に手伝おうとする。
「いいの!無理しなくて!晴房さんは子どもを、さずけてくれただけで満足なんだからっ!」
子供たちの世話だけではなく、夫で神様の世話までプラスされて疲れでイラッとした雪は本音を叫んでしまった。
「なっ…!」
あまりの雪の本音に言葉を失う。
(それでは私は用済みなような言い方ではないか…!)
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