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桜庭家の事情
愛しの家族
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「それにしても、お前らはみーんな雪に似てるな!」
四弟妹たちは深夜まで起きているのは限界だった。
風通しの良い大広間の畳で四弟妹は大の字になって寝転がる。
雪は季節を抱きながら一緒に寝ている。
そんな愛しい家族を晴房と李流は眺めて幸せだ。
「やはり母から生まれた時にすべてを浄化され生まれてくるのだ。」
しみじみと晴房は言う。
「だから、李流はあの男のことは気にするな。」
ポンポンと頭を撫でる。
本当の血の繋がった父親のようだと李流は思うと少しこそばゆい。
「私に比べれば可愛いものだよ」
母は国を滅ぼすがごとく神殿で出産し、晴房はすべての穢を受けて浄化のために神の化身となった。
特殊な存在なのだ。
依り代ではなく、神そのものであって人。
まさに現人神。
そして、神に使わされた陛下を言祝ぎ守護する存在だ。
「だが、そんな私は恨みも妬みもなにもないけどな。」
フンッ!と胸を張る。
「ハル様らしいですね」
前しか見ない。過去を振り返らない。
清々しい性格をしている。
ルカ様いわく…あっぱれな性格だといわれている。
「祝皇に愛され、許された分、祝皇を守り力を使う。それが私の存在だ。」
「神誓いって、ほんとにあるんですか?」
霊力に疎い李流は信じられない。
誓わなくて陛下を守れると思っているから…
「ある。」
確信して言う。
まあ、晴房や瑠香を見れば人並み外れたオーラを持って力を持っている。
人の手では無理なとき奇跡と呼ばれる力で助けになる存在。
そんな存在じゃなくても超能力者は沢山いることを陰陽寮で務めたことのある李流は知る。
晴房は神が遣わしたこの世の運命のために、神の国を守るために生まれた存在だと今は確信してる。
だから気を負わない。
負うとしてもわざと考えて自分をいじめて見る時くらいだ。
生きとし生きるものなら皆そうであるはず。
「そんな神様が母の夫になってくれたことに感謝してますよ」
自分の継父になってくれて嬉しいとは恥ずかしくて母を代わりに感謝する。
「ふふ。私こそ感謝している。
素晴らしい家族に出会え、守ることの大切さを教わった。
雪に、お前に出会えた、子どもたちが生まれてきたことに全てに感謝したい…」
晴房は心からそういう。
「私の妻が雪だからそう思えるのだ」
雪が自分の存在を柔らかく変えてくれた。
守りたい存在があるから、陛下を守りたいとさらに思える。
ハルの親神まで言霊を言うことを許してくれた。
けれど、雪に最上級の愛の言霊を告げれば命を奪うことだろう。
瑠香の妻が唱えたように…
ともに死のうとした瑠香は自分に与えられた神違えの言葉で妻に神呪を返し、死を与えた…
あれは宿命で仕方がないことだと分かるが甘美な最高な人生だと晴房は思い憧れる。
「ゆきはすべてを浄化する言霊の名前だ。
雪、幸、由、ゆき。」
ゆきは真っ白なという意味がある。
「雪を抱き名前を呼ぶほどに私は浄化されてるからな。」
「惚気はあまり聞きたくありませんね…」
「お前は神誓いしなくて良かったな。
法子様に思う存分まぐわい唱えるが良い」
「恐れ多くも卑猥こと言わないでください!」
乙女で童貞な李流は真っ赤になって怒る。
李流のどなり声に雪は眉間にシワを寄せて起きようとする。
そんな、雪の耳元に晴房は唇を寄せて、
「雪、愛してるよ」
「わたしも…よ」
晴房を一目見て安心してまた眠る。
やはりこれは許されてる。
けれどそれ以上の最上級の言霊はゆるされない
それでもいい。かまわない。
心から二人は信頼し、繋がっているのだから…
雪のための最上級の愛の言霊は最期までとっておくと決めてるから…
李流はそんな幸せそうな二人を見て、早く法子様に逢いたいと切に思うのだった……
「あ、宮中に復帰しても結婚するまでキス以上禁止だからな!
まぐわうことしたら……」
神の力の宿った檜扇をパシパシと叩き脅すことを忘れない。
「わ、わかってますよ!法子さまに無礼なことは絶対にいたしませんよ!」
李流は、顔をまた真っ赤にして断言した。
四弟妹たちは深夜まで起きているのは限界だった。
風通しの良い大広間の畳で四弟妹は大の字になって寝転がる。
雪は季節を抱きながら一緒に寝ている。
そんな愛しい家族を晴房と李流は眺めて幸せだ。
「やはり母から生まれた時にすべてを浄化され生まれてくるのだ。」
しみじみと晴房は言う。
「だから、李流はあの男のことは気にするな。」
ポンポンと頭を撫でる。
本当の血の繋がった父親のようだと李流は思うと少しこそばゆい。
「私に比べれば可愛いものだよ」
母は国を滅ぼすがごとく神殿で出産し、晴房はすべての穢を受けて浄化のために神の化身となった。
特殊な存在なのだ。
依り代ではなく、神そのものであって人。
まさに現人神。
そして、神に使わされた陛下を言祝ぎ守護する存在だ。
「だが、そんな私は恨みも妬みもなにもないけどな。」
フンッ!と胸を張る。
「ハル様らしいですね」
前しか見ない。過去を振り返らない。
清々しい性格をしている。
ルカ様いわく…あっぱれな性格だといわれている。
「祝皇に愛され、許された分、祝皇を守り力を使う。それが私の存在だ。」
「神誓いって、ほんとにあるんですか?」
霊力に疎い李流は信じられない。
誓わなくて陛下を守れると思っているから…
「ある。」
確信して言う。
まあ、晴房や瑠香を見れば人並み外れたオーラを持って力を持っている。
人の手では無理なとき奇跡と呼ばれる力で助けになる存在。
そんな存在じゃなくても超能力者は沢山いることを陰陽寮で務めたことのある李流は知る。
晴房は神が遣わしたこの世の運命のために、神の国を守るために生まれた存在だと今は確信してる。
だから気を負わない。
負うとしてもわざと考えて自分をいじめて見る時くらいだ。
生きとし生きるものなら皆そうであるはず。
「そんな神様が母の夫になってくれたことに感謝してますよ」
自分の継父になってくれて嬉しいとは恥ずかしくて母を代わりに感謝する。
「ふふ。私こそ感謝している。
素晴らしい家族に出会え、守ることの大切さを教わった。
雪に、お前に出会えた、子どもたちが生まれてきたことに全てに感謝したい…」
晴房は心からそういう。
「私の妻が雪だからそう思えるのだ」
雪が自分の存在を柔らかく変えてくれた。
守りたい存在があるから、陛下を守りたいとさらに思える。
ハルの親神まで言霊を言うことを許してくれた。
けれど、雪に最上級の愛の言霊を告げれば命を奪うことだろう。
瑠香の妻が唱えたように…
ともに死のうとした瑠香は自分に与えられた神違えの言葉で妻に神呪を返し、死を与えた…
あれは宿命で仕方がないことだと分かるが甘美な最高な人生だと晴房は思い憧れる。
「ゆきはすべてを浄化する言霊の名前だ。
雪、幸、由、ゆき。」
ゆきは真っ白なという意味がある。
「雪を抱き名前を呼ぶほどに私は浄化されてるからな。」
「惚気はあまり聞きたくありませんね…」
「お前は神誓いしなくて良かったな。
法子様に思う存分まぐわい唱えるが良い」
「恐れ多くも卑猥こと言わないでください!」
乙女で童貞な李流は真っ赤になって怒る。
李流のどなり声に雪は眉間にシワを寄せて起きようとする。
そんな、雪の耳元に晴房は唇を寄せて、
「雪、愛してるよ」
「わたしも…よ」
晴房を一目見て安心してまた眠る。
やはりこれは許されてる。
けれどそれ以上の最上級の言霊はゆるされない
それでもいい。かまわない。
心から二人は信頼し、繋がっているのだから…
雪のための最上級の愛の言霊は最期までとっておくと決めてるから…
李流はそんな幸せそうな二人を見て、早く法子様に逢いたいと切に思うのだった……
「あ、宮中に復帰しても結婚するまでキス以上禁止だからな!
まぐわうことしたら……」
神の力の宿った檜扇をパシパシと叩き脅すことを忘れない。
「わ、わかってますよ!法子さまに無礼なことは絶対にいたしませんよ!」
李流は、顔をまた真っ赤にして断言した。
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