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7☆雪と晴房の恋愛事情☆神様の夢
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義父は今日から一週間、帰ってこない。
昔の仲間と慰安旅行だ。
毎年楽しみにしている。
そのことを知っている李流はその一週間は自宅から通うと言うけれど、体力が持つかしら?
と心配になる。
見た目は線が細いけれど健康体な息子。
でも、無理はしてほしくない。
会えるのは嬉しいから料理に腕を振るおうと思ってたら、今日一日は仕事が入って帰れないという。
少しがっかりするのと同時に晴房さんを家に呼べばよかっ
た………
と思ってみたけれど、貞操の危機は免れないなと冷静に思った。
息子の李流にも言ってないのにふしだらな母親だと思われたくない。ちゃんと段取りしてからそういう関係になりたいと思う。
真直ぐな性格を持つ李流がグレる可能性もある…と母として心配する。
とにかく、明日は帰ってくるのだから、今日一日は一人を楽しもうと頭を切り替える。
食材を買いに行ったとき、奥様友達にあって、今日は一人だから家に遊びに来ない?と誘ってみてもなかなか上手くいかない。
その時、偶然に相良が声をかけてきた。
「雪さん。偶然ですね」
「あら、こんにちは、相良さんも買い物ですか?」
「一人暮らしで、料理が趣味でもあるんですよ」
「それは素晴らしいわね。どんなお料理を作るのですか?」
「オムライスとか?」
「ふふ、オムライスってかんたん料理ですね?」
「オレ、一人暮らしだし、早く食べたいし」
相良は恥ずかしかったのか顔を赤らめて照れながら言い訳をした。
少し可愛いところもあるのねと、雪は思った。
「今度、雪さんに料理を教わりたいな。」
流れ的に上手い。でも予想内、
「息子やお義父さんが一緒のときなら良いですよ」
「ぜひ!その時でもお伺いしますよ」
めげないなと雪は思った。
そして、レジで別れて、帰宅する。
今日は李流が来ると思って一週間は晴房と会わない約束をしてしまったけれど……
逢いたい…
と強く思ってしまう。
まだ出会って三日しか経ってないのに…………
こんなにも恋しくて苦しくなるなんて……
もう、他人を恋し愛することなんてないと思っていたのに…
人生ホント先のことは分からないものだわ……
と雪は思いながら、うとうとと、寝てしまう。
☆
夢の中
光に包まれる。
手のひらの上にいる。
巨大な晴房がこちらを観察するように見ている。
『そなたは晴房がどんな男でも受け入れられるのか?そなたの望みはなんだ?』
「子供がほしいことかしら?」
『晴房を愛してはいないのだな?』
「……父親は晴房さんがいいの。晴房さん以外受け入れられない」
巨大な神様の晴房は、苦笑した。
『愛の言葉が欲しいか?』
「言葉よりも育てられる愛がほしい。言葉はコロコロ変わる。消えてしまうものよ。私を本気で好きだと、示してくれる晴房さんがいい……」
『愛されたものだな。晴房は』
巨大な晴房は真摯に雪を見つめて、
『その言葉が真か試練が訪れる。乗り越えることができたら言霊も無効にしてやろう。
それはお前の息子にも試すことになるぞ』
「李流なら大丈夫。強い子だから」
雪は自信を持っていう。
巨大な晴房はフッと笑う。
「強いおなごだ…晴房が言うように女神なだけあるな…」
そっと、手のひらから柔らかな雲の上におろしてくれた。
慈悲深い神様だと雪は感じて、目が覚める。
「あら…寝ちゃった。でも…晴房さんに会った気がする」
起きると夕方。
この間、晴房と会っていた時間だ。
一週間…会えないけれど、夢でも会えて幸せな気分になった。
昔の仲間と慰安旅行だ。
毎年楽しみにしている。
そのことを知っている李流はその一週間は自宅から通うと言うけれど、体力が持つかしら?
と心配になる。
見た目は線が細いけれど健康体な息子。
でも、無理はしてほしくない。
会えるのは嬉しいから料理に腕を振るおうと思ってたら、今日一日は仕事が入って帰れないという。
少しがっかりするのと同時に晴房さんを家に呼べばよかっ
た………
と思ってみたけれど、貞操の危機は免れないなと冷静に思った。
息子の李流にも言ってないのにふしだらな母親だと思われたくない。ちゃんと段取りしてからそういう関係になりたいと思う。
真直ぐな性格を持つ李流がグレる可能性もある…と母として心配する。
とにかく、明日は帰ってくるのだから、今日一日は一人を楽しもうと頭を切り替える。
食材を買いに行ったとき、奥様友達にあって、今日は一人だから家に遊びに来ない?と誘ってみてもなかなか上手くいかない。
その時、偶然に相良が声をかけてきた。
「雪さん。偶然ですね」
「あら、こんにちは、相良さんも買い物ですか?」
「一人暮らしで、料理が趣味でもあるんですよ」
「それは素晴らしいわね。どんなお料理を作るのですか?」
「オムライスとか?」
「ふふ、オムライスってかんたん料理ですね?」
「オレ、一人暮らしだし、早く食べたいし」
相良は恥ずかしかったのか顔を赤らめて照れながら言い訳をした。
少し可愛いところもあるのねと、雪は思った。
「今度、雪さんに料理を教わりたいな。」
流れ的に上手い。でも予想内、
「息子やお義父さんが一緒のときなら良いですよ」
「ぜひ!その時でもお伺いしますよ」
めげないなと雪は思った。
そして、レジで別れて、帰宅する。
今日は李流が来ると思って一週間は晴房と会わない約束をしてしまったけれど……
逢いたい…
と強く思ってしまう。
まだ出会って三日しか経ってないのに…………
こんなにも恋しくて苦しくなるなんて……
もう、他人を恋し愛することなんてないと思っていたのに…
人生ホント先のことは分からないものだわ……
と雪は思いながら、うとうとと、寝てしまう。
☆
夢の中
光に包まれる。
手のひらの上にいる。
巨大な晴房がこちらを観察するように見ている。
『そなたは晴房がどんな男でも受け入れられるのか?そなたの望みはなんだ?』
「子供がほしいことかしら?」
『晴房を愛してはいないのだな?』
「……父親は晴房さんがいいの。晴房さん以外受け入れられない」
巨大な神様の晴房は、苦笑した。
『愛の言葉が欲しいか?』
「言葉よりも育てられる愛がほしい。言葉はコロコロ変わる。消えてしまうものよ。私を本気で好きだと、示してくれる晴房さんがいい……」
『愛されたものだな。晴房は』
巨大な晴房は真摯に雪を見つめて、
『その言葉が真か試練が訪れる。乗り越えることができたら言霊も無効にしてやろう。
それはお前の息子にも試すことになるぞ』
「李流なら大丈夫。強い子だから」
雪は自信を持っていう。
巨大な晴房はフッと笑う。
「強いおなごだ…晴房が言うように女神なだけあるな…」
そっと、手のひらから柔らかな雲の上におろしてくれた。
慈悲深い神様だと雪は感じて、目が覚める。
「あら…寝ちゃった。でも…晴房さんに会った気がする」
起きると夕方。
この間、晴房と会っていた時間だ。
一週間…会えないけれど、夢でも会えて幸せな気分になった。
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