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雪と東殿下と学校七不思議
3☆閉じこめられる
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職員室の校舎と教室の校舎は別れていた。
H型になっていて、渡り廊下で繋がっている。
校舎の扉は閉められていた。
まだ夕方の五時だ。
文化部の生徒が残っている可能性があるのに、今日に限って早く占めていると思う。
職員会議というなの新人の先生を歓迎する飲み会があるとも聞いたが、そのせいかもしれない。
とりあえず、鍵は閉めずに閉じているだけなのを期待して雪は閉められた校舎の重たい引き扉を力を入れて右に動かすがびくともしない。
(やっぱり、鍵もらってこなきゃだめかしら…)
だが突然内側からガチャリと鍵が開けられた。
雪は首を傾げる。
鍵がなくて開くなんて……
とりあえず、そのまま扉を開ける。
校舎の中は、夕日のオレンジの明かりが注ぐ。
オレンジというより、赤みがかかっていて、不気味なものを雪は感じ、警戒する。
何度も、経験したことのある人ならざるモノが近くに…いや、この学校自体そうなのだと太刀がそう伝えた。
そう思った瞬間、ガチャリ!と扉の鍵がかかる音がする。
「はっ!」
いつの間にか開けていた扉は閉められて鍵を締める音がそれをしらすために異様に大きな音を響かせた。
雪は本能的に扉を開けようとしたが、びくともしない。
外にウロウロしている護衛の人がいるので、ドンドン!と扉を叩いて助けを求めてみるが気づいてくれない。
『無駄だ、早く帰りたければ、この異界の主を見つけて叩き斬らねば…』
と太刀はそうアドバイスをする。雪もそう思う。
元を断てば大抵は現し世に帰れたのだから……
「それにしても、東殿下も閉じ込められているのかしら…?」
このさらに、校舎のなかを探さなきゃいけない。
雪は再び不気味な校舎内を見つめた。
H型になっていて、渡り廊下で繋がっている。
校舎の扉は閉められていた。
まだ夕方の五時だ。
文化部の生徒が残っている可能性があるのに、今日に限って早く占めていると思う。
職員会議というなの新人の先生を歓迎する飲み会があるとも聞いたが、そのせいかもしれない。
とりあえず、鍵は閉めずに閉じているだけなのを期待して雪は閉められた校舎の重たい引き扉を力を入れて右に動かすがびくともしない。
(やっぱり、鍵もらってこなきゃだめかしら…)
だが突然内側からガチャリと鍵が開けられた。
雪は首を傾げる。
鍵がなくて開くなんて……
とりあえず、そのまま扉を開ける。
校舎の中は、夕日のオレンジの明かりが注ぐ。
オレンジというより、赤みがかかっていて、不気味なものを雪は感じ、警戒する。
何度も、経験したことのある人ならざるモノが近くに…いや、この学校自体そうなのだと太刀がそう伝えた。
そう思った瞬間、ガチャリ!と扉の鍵がかかる音がする。
「はっ!」
いつの間にか開けていた扉は閉められて鍵を締める音がそれをしらすために異様に大きな音を響かせた。
雪は本能的に扉を開けようとしたが、びくともしない。
外にウロウロしている護衛の人がいるので、ドンドン!と扉を叩いて助けを求めてみるが気づいてくれない。
『無駄だ、早く帰りたければ、この異界の主を見つけて叩き斬らねば…』
と太刀はそうアドバイスをする。雪もそう思う。
元を断てば大抵は現し世に帰れたのだから……
「それにしても、東殿下も閉じ込められているのかしら…?」
このさらに、校舎のなかを探さなきゃいけない。
雪は再び不気味な校舎内を見つめた。
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