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あやかしと神様の学園ライフ
12☆悪霊と生霊
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「それにしてもいただけないなぁ。僕の可愛い部下にいじわるをするなんて」
東と瑠香、葛葉子は、壇上まで上がり生徒を見下ろす。
臣は近づかないように素振りし続ける。
うらやましい。ねたましい。
うらやましい。ねたましい。
死ねばいい。死ねばいい!
同じになればいい!
暗い声が集まる生徒から一斉に言霊が発せられると瘴気が溢れ出し止めどない。
臣の体力にも限界があるし、実際に木刀を生徒にぶつけることができない。
瑠香も一人一人目を合わせて睨むことも無駄だ。
「操っている悪霊を炙りだすことができれば簡単なんだけど……」
「じゃあ!私の出番だな!」
葛葉子は掌からボッと青黒い鬼火とだす。
「では、オレが核を見つける」
強い思念を探る。
ほとんど魂を操られも抜けの体。
その中で一番強いのは……
人ならざるのは……
「あれだ。久美の影に潜んでる」
後ろのほうで生徒に混じっていた。
「やっぱり!ソレっ!」
葛葉子は、鬼火をおもいっきりぶつける。
影に炎が燃え上がる。
すると、
ぎゃぁぁ!
と暴れるように平面の影が立体化して、炎にのた打ち回り、黒いかげが溶けて、悪霊自身が出てきた。
久美だけではなく、操られていた生徒全員その場に倒れる。
しかも、影から出てきた悪霊は人の二倍の大きさに膨張し、少し久美に似ている悪霊と佐保子が地面から生えるように絡み合って顕になる。
そして、頭も大きく、まるで、出目金みたいなあやかしになった。
顔は半分、右が久美で、左が佐保子だ。佐保子の方は目を閉じている。
「佐保子も悪霊だったのか?」
葛葉子は悲しくなった。
どこかでわかっていたけれど、
「佐保子は生霊だよ。まだ生きている」
「生霊だったのか……なら…」
救いはある。
葛葉子も霊の種類や対処法は巫女修行で教わっている。
だけど、
「人の心を操れるなんてもうあやかしか?」
瑠香は言う。
「いや、思いに囚われた地縛霊だね」
東は補足する。
瑠香にも見えるらしかった。
瑠香は一生懸命睨みを効かせるがうまくいかない。
瑠香に目を合わせようとしないし、むき出しそうな瞳をグリグリ動かして目が合わない。
もう悪霊はすでにあやかし状態になって人の魂でなくなっている用に見えるが……
葛葉子は、瑠香に首を傾げる。
「ん?品が高いから見えなかったんじゃなかっけ?」
東は神ではなく人、迷える魂を救う、もと阿闍梨だから分かるけど、瑠香は神だ、常に品が高いはず。
「お前に男の大事なもの潰されかけたら見えるようになってた。」
ぼんやりとしてしか霊は見えなかったのに。
「お前が悪いんだろ!スケベ!変態!」
「そのくらい落ちないと見えない。」
「業とだったのか?」
意外な計画に目を丸くする。
「……まぁな。」
いや、偶然の産物だ。
葛葉子は思う。
「下品になったってことか!」
《うるさいっ!マジで犯すぞ!》
真っ赤になって、テレパシーで怒鳴る。
(お、犯そうとしたのか……)
単に意地悪されてるのかと思ってた。
(むしろ犯す行為自体よくわからないんだけど……)
男が怖いという本能的直感が危険を感じるだけだ……
瑠香は自らの赤くなった顔を瑠香は手で覆い、純粋な葛葉子にこっちが恥ずかしくなるし罪悪感が増す。
《このっ天然女狐めっ!いつか思い知らせてやるからな!)
と瑠香は決意した。
それにしても単なる悪霊がここまで霊力を持てるものだろか?
瑠香はふと考える。
もしかして、妖狐の力も影響するのかもしれない。
白狐神といえど、あやかし。
陰の属性。
闇に力を与えたか。
東もそう思っているらしかった。
生霊の佐保子のほうが葛葉子とべったりで妖力を吸い取ったか…
そんなこともつゆ知らず葛葉子は、二人に問いただす。
「なんで、こんなことしたんだ!
私はお前に悪いことしてないだろ!」
東と瑠香、葛葉子は、壇上まで上がり生徒を見下ろす。
臣は近づかないように素振りし続ける。
うらやましい。ねたましい。
うらやましい。ねたましい。
死ねばいい。死ねばいい!
同じになればいい!
暗い声が集まる生徒から一斉に言霊が発せられると瘴気が溢れ出し止めどない。
臣の体力にも限界があるし、実際に木刀を生徒にぶつけることができない。
瑠香も一人一人目を合わせて睨むことも無駄だ。
「操っている悪霊を炙りだすことができれば簡単なんだけど……」
「じゃあ!私の出番だな!」
葛葉子は掌からボッと青黒い鬼火とだす。
「では、オレが核を見つける」
強い思念を探る。
ほとんど魂を操られも抜けの体。
その中で一番強いのは……
人ならざるのは……
「あれだ。久美の影に潜んでる」
後ろのほうで生徒に混じっていた。
「やっぱり!ソレっ!」
葛葉子は、鬼火をおもいっきりぶつける。
影に炎が燃え上がる。
すると、
ぎゃぁぁ!
と暴れるように平面の影が立体化して、炎にのた打ち回り、黒いかげが溶けて、悪霊自身が出てきた。
久美だけではなく、操られていた生徒全員その場に倒れる。
しかも、影から出てきた悪霊は人の二倍の大きさに膨張し、少し久美に似ている悪霊と佐保子が地面から生えるように絡み合って顕になる。
そして、頭も大きく、まるで、出目金みたいなあやかしになった。
顔は半分、右が久美で、左が佐保子だ。佐保子の方は目を閉じている。
「佐保子も悪霊だったのか?」
葛葉子は悲しくなった。
どこかでわかっていたけれど、
「佐保子は生霊だよ。まだ生きている」
「生霊だったのか……なら…」
救いはある。
葛葉子も霊の種類や対処法は巫女修行で教わっている。
だけど、
「人の心を操れるなんてもうあやかしか?」
瑠香は言う。
「いや、思いに囚われた地縛霊だね」
東は補足する。
瑠香にも見えるらしかった。
瑠香は一生懸命睨みを効かせるがうまくいかない。
瑠香に目を合わせようとしないし、むき出しそうな瞳をグリグリ動かして目が合わない。
もう悪霊はすでにあやかし状態になって人の魂でなくなっている用に見えるが……
葛葉子は、瑠香に首を傾げる。
「ん?品が高いから見えなかったんじゃなかっけ?」
東は神ではなく人、迷える魂を救う、もと阿闍梨だから分かるけど、瑠香は神だ、常に品が高いはず。
「お前に男の大事なもの潰されかけたら見えるようになってた。」
ぼんやりとしてしか霊は見えなかったのに。
「お前が悪いんだろ!スケベ!変態!」
「そのくらい落ちないと見えない。」
「業とだったのか?」
意外な計画に目を丸くする。
「……まぁな。」
いや、偶然の産物だ。
葛葉子は思う。
「下品になったってことか!」
《うるさいっ!マジで犯すぞ!》
真っ赤になって、テレパシーで怒鳴る。
(お、犯そうとしたのか……)
単に意地悪されてるのかと思ってた。
(むしろ犯す行為自体よくわからないんだけど……)
男が怖いという本能的直感が危険を感じるだけだ……
瑠香は自らの赤くなった顔を瑠香は手で覆い、純粋な葛葉子にこっちが恥ずかしくなるし罪悪感が増す。
《このっ天然女狐めっ!いつか思い知らせてやるからな!)
と瑠香は決意した。
それにしても単なる悪霊がここまで霊力を持てるものだろか?
瑠香はふと考える。
もしかして、妖狐の力も影響するのかもしれない。
白狐神といえど、あやかし。
陰の属性。
闇に力を与えたか。
東もそう思っているらしかった。
生霊の佐保子のほうが葛葉子とべったりで妖力を吸い取ったか…
そんなこともつゆ知らず葛葉子は、二人に問いただす。
「なんで、こんなことしたんだ!
私はお前に悪いことしてないだろ!」
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