49 / 54
バージンロード
ジジ様、孫のバージンロードのために若返る☆5☆エンド☆
しおりを挟む
ほろ酔い気分になって自宅に帰ってきた頃には元の子泣き爺の姿になっていた。
「もう、ジジ様!心配したんだからねっ!」
「連絡先はちゃんといってください」
二人はわしのことが心配で待っていてくれたらしい。
「うわ、酒臭い…
「らいじょうぶじゃ、ウカ様のお酒じゃから子供には悪い影響ないじゃて…ひっく…」
「ジジ様が大丈夫じゃないよ。お布団用意してあるから寝ようね」
瑠香くんはわしを抱き抱えてくれた。
葛葉子は甲斐甲斐しく布団を用意して世話をしてくれて、このチンチクリンな姿も悪くないと改めて思う。
用意された布団に仰向けになり、ルカの神に感謝をする。
一日中とても晴れやかで楽しかった事を……
するとルカの神が降りてきて、
《十年分の寿命費やしちゃったけどね。》
と、ルカの神はいつも事後報告……
わかりきったことじゃが……
……もし明日、命が尽きようとも、後悔はないほど幸せだ……
「まぁ………良いわ。みんな喜んでくれて威津那の代わりに父としてバージンロード歩いて、葛葉子のクラスメイトに素敵パパって言われて箔がついたわい……楽しかったのぉ……」
そう言って夢の中に落ちていった。
☆☆☆
威津那はため息を吐いた。
『闇堕ちしなければ僕が葛葉子のバージンロード歩けたのかなー……』
威津那は見た未来通りに行動して死ぬ間際に橘と会えて、魂から橘と一緒にいることは幸せなことだ。
威津那と橘は鳥居から二人の結婚式の様子を見ていた。
威津那はもう一つ、あっただろう未来をジジ様に重ねる。
『そうねぇ…でも、一番みんなを見送ってきたお父様が幸せで何よりよ』
橘は威津那に寄り添って娘の結婚式を祝福しながら言う。
『うん、そうだね、お義父さんはほんと辛かったと思う……その分、余生は幸せになってほしいね…』
葛葉子の結婚式がとても盛大なのもとても素晴らしいことだったが義父の晴綛もとても幸せなら阿倍野家は安泰だと微笑む橘と威津那だった。
「もう、ジジ様!心配したんだからねっ!」
「連絡先はちゃんといってください」
二人はわしのことが心配で待っていてくれたらしい。
「うわ、酒臭い…
「らいじょうぶじゃ、ウカ様のお酒じゃから子供には悪い影響ないじゃて…ひっく…」
「ジジ様が大丈夫じゃないよ。お布団用意してあるから寝ようね」
瑠香くんはわしを抱き抱えてくれた。
葛葉子は甲斐甲斐しく布団を用意して世話をしてくれて、このチンチクリンな姿も悪くないと改めて思う。
用意された布団に仰向けになり、ルカの神に感謝をする。
一日中とても晴れやかで楽しかった事を……
するとルカの神が降りてきて、
《十年分の寿命費やしちゃったけどね。》
と、ルカの神はいつも事後報告……
わかりきったことじゃが……
……もし明日、命が尽きようとも、後悔はないほど幸せだ……
「まぁ………良いわ。みんな喜んでくれて威津那の代わりに父としてバージンロード歩いて、葛葉子のクラスメイトに素敵パパって言われて箔がついたわい……楽しかったのぉ……」
そう言って夢の中に落ちていった。
☆☆☆
威津那はため息を吐いた。
『闇堕ちしなければ僕が葛葉子のバージンロード歩けたのかなー……』
威津那は見た未来通りに行動して死ぬ間際に橘と会えて、魂から橘と一緒にいることは幸せなことだ。
威津那と橘は鳥居から二人の結婚式の様子を見ていた。
威津那はもう一つ、あっただろう未来をジジ様に重ねる。
『そうねぇ…でも、一番みんなを見送ってきたお父様が幸せで何よりよ』
橘は威津那に寄り添って娘の結婚式を祝福しながら言う。
『うん、そうだね、お義父さんはほんと辛かったと思う……その分、余生は幸せになってほしいね…』
葛葉子の結婚式がとても盛大なのもとても素晴らしいことだったが義父の晴綛もとても幸せなら阿倍野家は安泰だと微笑む橘と威津那だった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる