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あやかしと神様の夫婦の危機

4☆夫婦ケンカ勃発?

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「で、取り替えたと…?」
 瑠香は今まで見たこともない蒼白な顔をして声を震わせていった。
 葛葉子は狐耳をひしゃげて、
「だ、ダメだった…?」
 と聞くと、
「ダメに決まってんだろ!」
 と本気で怒鳴る。瞳は潤んでいる。
「オレはずっと君の素晴らしいおっぱいを触りたいの我慢して潔斎して仕事したのにあんまりだァァァ!」
 瑠香は子供のようにベッドに突っ伏して泣き騒いだ。
 葛葉子はそんな瑠香の態度に呆れて、更に暴言にイラっと怒りが湧く。

「なにそれっ…ぺちゃパイの私のことはもう好きじゃないってことなのか?」
 葛葉子は声を低くしてゴッと荒御魂を吹きたす。
 瑠香は言い過ぎたと思ったが、止まらない。
「そ、そうじゃないけど!おっぱいも含めて葛葉子なんだよっ!」
 おっぱいおっぱい煩い瑠香の言い分に腹が立つ。
 確かにがっかりさせたくないから小さい胸になったことを返してもらえるまで隠すつもりだったけど…
「むぅ!なんで!瑠香はやっぱり私のおっぱいしか興味がないって事だったんだな!」
 葛葉子は怒鳴る。
 男はおっぱいが大好きというのは知っていたけどそこまでだとはっ!

「そんなにおっぱいしか見てなかったなら、ずっとぺちゃパイでもかまわないもんっ!そうすれば瑠香は素で私を見てくれるってことでしょ!」
 葛葉子は本気で怒鳴った。
 荒御魂もゴゴっと吹き荒れる。
「っ!そんなことはないっ!葛葉子の事好きだよっ!神誓いの言霊を言いたくなるくらい……」
 そう言われると葛葉子の荒御魂は収まる。ホントはそれほど愛しているということだからだ。
 そう言って瑠香はぺちゃんこの葛葉子の胸を触ってがっかりする。
 そんな瑠香の手を叩いてウーッ!と葛葉子は威嚇した。
 もどかしい気分になった葛葉子は、

「だったら瑠香が怨霊から私のおっぱい返してもらってきてよ!」
「返してもらってやるさ!」
 売り言葉に買い言葉の喧嘩を久しぶりにする。
 互いに限度が分ってのじゃれ合い程度のものだと分ってはいるけれどこれ以上エスカレートすれば夫婦喧嘩で口も聞けなくなる可能性はある。それは避けたいと互いに思っていたら、

『なら、誓約をすればいい…』

 だんまりを決め込んでいた菊が葛葉子の口から言う。
 葛葉子はそうかっ!と閃いて瑠香もドヤ顔して頷く。

「私のおっぱいその女から返してもらえなかったら、瑠香のあそこは小さいとき見たものになるっ!」
 瑠香の股間を指して早速誓約を唱えた。
 一瞬間を置いて瑠香はゾッとした。
「な、な、なんてことを誓約するんだっ!」
「小さくても、瑠香は瑠香にかわりないもん!」
 本気で葛葉子は言う。
 ぺちゃパイの自分を愛しているというのならこれは対等な誓約だと思ったが、

「……いや、変わるだろ…
っか……子供…作れないんじゃないか?」

「あ……!」

 どんな瑠香でも、好きはかわらないけれど…
 大人でなければできない作業もある…
「赤ちゃん出来てから誓約すればよかった!」

 葛葉子は子作りは夫婦の義務とも思っているらしく、
 子供が生まれたら睦愛がなくなりそうだとそこに瑠香は不安に思う…
「なら…おっぱい返してもらえたら。思う存分葛葉子を毎晩だいて、…一月に葛葉子は妊娠する」
 と誓約と宣言をする。
 瑠香にとって約一ヶ月は妊娠を意識しないで愛し会えるメリットだ。しかも念願の子供もできる誓約だから確実だ。
「えっ、ほんと⁉」
 葛葉子は喜ぶ。
「おっぱい戻ったらな。」
 腕を組んで自分の計画的な誓約の言霊にドヤ顔する。

「わかった!あの怨念の女のお化け明日一緒に探そうっ!」
 葛葉子は機嫌が直り探す気満々になった。
「だったら早く寝て探しに行かなくちゃね!」
 早速眠りについて明日に備えようとする。
 ホントは今すぐ探したいけれどなんか疲れたし眠い。
 瑠香だって、仕事帰りで疲れているだろうから休ませたい。

「……寝かせるわけないだろ…」
 そう葛葉子に覆い被さって耳に艶っぽく囁く。
「…?今すぐ探しに行くの?」
 葛葉子は察せずそう言う。もう深夜なのにめんどくさいと思ってる。
 そんな葛葉子の態度に、瑠香はため息をはく。
 そして、葛葉子の布団にもぐりこんで背中から抱きしめる。

「この一週間…君に触れられなくて、辛かったんだから…抱きたい」
 閉じたボタンを一個一個開けられる。
「…だって、いま、ぺちゃパイだし…瑠香を喜ばせてあげられないょ…」
 一週間ぶりに迫られて葛葉子はドキドキする。
 ほんとうはこんな事件に遭遇しなければ葛葉子から襲いたいほど、抱きしめたかった…
 だから拒んだのかと瑠香は思うとその気持ちが嬉しくて切ない。
 ぎゅっと体を包むように優しく抱きしめられる。
 さらに右手を葛葉子のおなかの下の方に持っていく。
 瑠香の手を久々に感じて体を震わす。
 瑠香の吐息が艶っぽくってゾクゾクと葛葉子の体がしびれる。
 葛葉子も触れられて甘い吐息が出てしまう。
 いつもの癖のように胸元に手を持って触れられる。
 真っ平らだけれど、横向きなら少しは贅肉があってなんとか柔らかさを感じる。
 むしろ、お腹のほうが胸より出てる…と瑠香は内心苦笑する。

 胸だけではなく全身葛葉子は柔らかくて温かい…

 おっぱいが小さくても…というより、葛葉子に触れられるだけで満足だ。

「…ぺちゃぱいは嫌じゃなかったの?」

「どんな葛葉子も好きだって証明してあげるよ…」

 背中に跡のつくキスをして、仰向けになってもキスマークをつけていく。
 真っ平らな胸にキスして、
「ほんとぺったんこ…」
「し、仕方ないでしょ!でも、二年前はこんなんだったよ…」
「じゃ、タイムスリップしてオレに抱かれてるってことだな…」
 揉むのではなくて撫でて胸の蕾を刺激する。
 更にそこに熱い情熱的なキスをする。
「……鼓動、感じやすいね。」
「んっ…更に瑠香が近い感じもするよ…」
 胸がない分近いし、瑠香の心臓の鼓動が重なってる気がする…
 同じ鼓動を感じる…
 魂までも一つに溶け合う感じがする…
「小さくなった胸をオレが大きくしてやるのも一興かも…」

 そういって、いつもよりボリュウムが少ない胸を包むように愛撫された。
 小さな胸でも蕾を何度もキスして刺激して、弱いところをいじめれば息も絶え絶えに喘ぐ葛葉子に欲情を我慢できなくなる。
「君と繋がりたい…」
「きて…瑠香…」
 今夜も何度も何度も激しく愛しあった。


「ちょっとは大きくなったかも…」
 愛されすぎて胸らしきものが出てきた、手で触ってもわかるくらい山になってる。小さい事には変わらないけれど…
「二年前の体の葛葉子って、こんな幼い感じだと思うと萌えた…」
 年下の葛葉子の体を弄んだと思うとイケナイ事をしている危ない気分にもなった。

「そ、そうかな…じゃ、おっぱい戻らなくても瑠香が愛してくれる分だけ大きくなるなら探さなくてもいいかな?」
 ヘヘっと葛葉子は、うれしそうに笑う。
 裸で正座の足を崩して座る姿は幼く見えて萌える。
 やはり、葛葉子は葛葉子だから愛しいけれど……

「それはだめだっ!オレの股間の危機があるからなっ!」
 瑠香は目が真剣だった。
 命の危機並みの焦りを感じる。
「だから絶対に見つけるぞ!わかった⁉」
「うんっ!わかってるよ!」
 そういって、葛葉子は約束をするように瑠香に深いキスするとまた抱きしめられた。
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