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運命と宿命の縁
3★運命の出会い
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住み込みで宮中で働くことになった事を桜庭の一族会議で発表した。
桜庭一族は今や宮家から外れているが、武術の名家で有名だった。
伯父達は自衛隊、警察、消防など、体力勝負の仕事についていて各自道場まで開いている。
祖父は宮中警備長官をしていた。
法子様事件(事件にならなかったが)の時は流石に恐れと多いし、元宮家の名誉が汚されるところだったと祖父に散々怒られたが、
今回は勤めを投げ出さす果たすように務めるように注意されたけれど、厳しく優しい祖父は誇りのように褒めてくれた。
「良かったわね。また憧れの祝皇陛下のおそば近くで働けて、お母さんにとっても誇りよっ!」
ほんとに嬉しそうに李流は肩を優しく抱かれて、なぜだか勇気が湧く。
母の雪は大人しく優しくてまだ三十五歳だ。
父と離婚した後も桜庭家に残り、李流を桜庭家を支え、祖父の介護もしている。
父はニダ国に行ったきり音信不通。
だから、一人息子である自分が母を将来支えようと思っている。
「休みがもらえる日は必ず帰って来るからね!」
「学校も行きながらでしょう?休みの時は気にしないでゆっくり体を休めなさいね」
母とはしばらく会えなくなるのは、心配だったけれど、李流の母親らしく、
「私達、家族のことよりもしっかりお勤めして来なさい。」
と送り出された。
ハル様の仕事は主に吉凶を占う事がメインで、ハル様の直属の部下は十人ほど、皇族殿下方の毎日の吉凶を占い伝え、災いを避ける事を伝えることがメインだ。
だが宮廷警察とつながりが強く、皇居に災いになるものを細心の注意とハル様の超能力で排除する。警備の者が入れない神事儀式には護衛も兼ねる。
皇族殿下がたに仕える職員の人それぞれの生まれた時からの運を見て、行事や儀式に影響を与えないように運が悪い職員は物忌(休暇)させる差配もして、災厄な事態は極力さけることも仕事だ。
占いで将来の災いを避けている仕事……表では、単なる非科学的なものだと思われるが、奥が深い。
李流はのめり込むように仕事に興味を湧き容量よく覚えていく。
そのようすを、晴房は良い弟子を持ったと満足気だ。
こんな素晴らしい子に育てた桜庭家や母親に一度挨拶せねばと思っていた。
そんなある日、李流の母の雪は学校からの忘れ物を李流のクラスメイトがわざわざ家に持ってきたものを渡すため、皇居前でうろうろしていた。
「どうやって、李流に会えばいいのかしら……」
皇居の中にいることは分かるが一般人が宮中まで入るわけにも行かないし……明日朝早く学校前で、渡せばいいかと、引き返そうと踵をかえしたら、後ろにたっていた人にぶつかり、そのまま倒れ込んでしまった。
「あたたっ……久しぶりに地へ倒れたわ……」
「きゃ!大丈夫ですか!?」
押し倒していた事に気付き退こうとしたが、神主のような格好をした男に腕を掴まれていて、退くことが出来なかった。
「あの……腕を離してもらえませんか?」
顔をのぞき込む感じで、何だか気まずいと思いなから、神主の顔を見ると人間離れした綺麗な人……と感じた。
そして、なにか電流らしきものが走った感じがした…
するとなぜかドキドキしてきた…
「美しい……」
そう言ったのは神主の方。
「え…?」
「そなた……いやあなたは女神か?」
「いえ?普通の一児の母ですが?」
にっこり笑って、口説き文句を否定する。
李流が大きくなって1人で買い物するようになってから声をかけられることがある、大抵はそれでお別れだ。
「そのお子さんが羨ましい、私ともその子供を作らぬか?」
掴まれてない方のてで、セクハラ発言神主の頬を引っぱたいて、無理やり起きる。
「あなた、さっき言った言葉セクハラですよ?ほかの女の人に言ったら警察に連れてかれますよ」
今だって引っ張って、警察に引き渡そうとと思うが、いざこざは息子のためにも良くないと思った。
「そなた以外にその言霊ははかぬ!」
檜扇でビシッと指先されれて断言されても……
その可笑しな行動と発言になぜだか雪は笑い出して、笑いが止まらなくなった。
「なにがおかしい?笑われることなどしてないのだが……」
晴房は困惑したような不服な様子は子供みたいだと、雪は尚更笑う。
「こんなに笑ったことなんて何だか久しぶりだから……」
「それなら良かった。そなたの笑顔もまた愛らしいの」
照れながら、そう言う神主が可愛いと思ってしまいまた笑う。
その笑い声がなぜだか晴房も嬉しくて笑いあってしまった。
「李流、学校のものが忘れ物を持ってきくれたぞ」
「師匠、ありがとうございます。誰が持って来てくれたのですか?」
「美しい女性だった……」
「女性?」
「い、いや、クラスメイトだ。」
「だから、お礼をしたいので特徴を教えてください!」
師匠が途中で仕事放棄した事を李流は少しイライラしていて言葉のはしに現れたのを察した晴房は、
「ええい!うるさい!」
バシンと李流の頭に檜扇を落とす。
「お、横暴です!」
そんな師匠をいつか張り倒してやる……と思いつつ真面目な李流は自ら与えられた仕事をし続ける。
この日から晴房は仕事にミスをする様になったが李流が補う日々が続いた。
その出会いは偶然なのか運命なのか、縁が巡りだし李流の運命の輪にも絡んでいった……
桜庭一族は今や宮家から外れているが、武術の名家で有名だった。
伯父達は自衛隊、警察、消防など、体力勝負の仕事についていて各自道場まで開いている。
祖父は宮中警備長官をしていた。
法子様事件(事件にならなかったが)の時は流石に恐れと多いし、元宮家の名誉が汚されるところだったと祖父に散々怒られたが、
今回は勤めを投げ出さす果たすように務めるように注意されたけれど、厳しく優しい祖父は誇りのように褒めてくれた。
「良かったわね。また憧れの祝皇陛下のおそば近くで働けて、お母さんにとっても誇りよっ!」
ほんとに嬉しそうに李流は肩を優しく抱かれて、なぜだか勇気が湧く。
母の雪は大人しく優しくてまだ三十五歳だ。
父と離婚した後も桜庭家に残り、李流を桜庭家を支え、祖父の介護もしている。
父はニダ国に行ったきり音信不通。
だから、一人息子である自分が母を将来支えようと思っている。
「休みがもらえる日は必ず帰って来るからね!」
「学校も行きながらでしょう?休みの時は気にしないでゆっくり体を休めなさいね」
母とはしばらく会えなくなるのは、心配だったけれど、李流の母親らしく、
「私達、家族のことよりもしっかりお勤めして来なさい。」
と送り出された。
ハル様の仕事は主に吉凶を占う事がメインで、ハル様の直属の部下は十人ほど、皇族殿下方の毎日の吉凶を占い伝え、災いを避ける事を伝えることがメインだ。
だが宮廷警察とつながりが強く、皇居に災いになるものを細心の注意とハル様の超能力で排除する。警備の者が入れない神事儀式には護衛も兼ねる。
皇族殿下がたに仕える職員の人それぞれの生まれた時からの運を見て、行事や儀式に影響を与えないように運が悪い職員は物忌(休暇)させる差配もして、災厄な事態は極力さけることも仕事だ。
占いで将来の災いを避けている仕事……表では、単なる非科学的なものだと思われるが、奥が深い。
李流はのめり込むように仕事に興味を湧き容量よく覚えていく。
そのようすを、晴房は良い弟子を持ったと満足気だ。
こんな素晴らしい子に育てた桜庭家や母親に一度挨拶せねばと思っていた。
そんなある日、李流の母の雪は学校からの忘れ物を李流のクラスメイトがわざわざ家に持ってきたものを渡すため、皇居前でうろうろしていた。
「どうやって、李流に会えばいいのかしら……」
皇居の中にいることは分かるが一般人が宮中まで入るわけにも行かないし……明日朝早く学校前で、渡せばいいかと、引き返そうと踵をかえしたら、後ろにたっていた人にぶつかり、そのまま倒れ込んでしまった。
「あたたっ……久しぶりに地へ倒れたわ……」
「きゃ!大丈夫ですか!?」
押し倒していた事に気付き退こうとしたが、神主のような格好をした男に腕を掴まれていて、退くことが出来なかった。
「あの……腕を離してもらえませんか?」
顔をのぞき込む感じで、何だか気まずいと思いなから、神主の顔を見ると人間離れした綺麗な人……と感じた。
そして、なにか電流らしきものが走った感じがした…
するとなぜかドキドキしてきた…
「美しい……」
そう言ったのは神主の方。
「え…?」
「そなた……いやあなたは女神か?」
「いえ?普通の一児の母ですが?」
にっこり笑って、口説き文句を否定する。
李流が大きくなって1人で買い物するようになってから声をかけられることがある、大抵はそれでお別れだ。
「そのお子さんが羨ましい、私ともその子供を作らぬか?」
掴まれてない方のてで、セクハラ発言神主の頬を引っぱたいて、無理やり起きる。
「あなた、さっき言った言葉セクハラですよ?ほかの女の人に言ったら警察に連れてかれますよ」
今だって引っ張って、警察に引き渡そうとと思うが、いざこざは息子のためにも良くないと思った。
「そなた以外にその言霊ははかぬ!」
檜扇でビシッと指先されれて断言されても……
その可笑しな行動と発言になぜだか雪は笑い出して、笑いが止まらなくなった。
「なにがおかしい?笑われることなどしてないのだが……」
晴房は困惑したような不服な様子は子供みたいだと、雪は尚更笑う。
「こんなに笑ったことなんて何だか久しぶりだから……」
「それなら良かった。そなたの笑顔もまた愛らしいの」
照れながら、そう言う神主が可愛いと思ってしまいまた笑う。
その笑い声がなぜだか晴房も嬉しくて笑いあってしまった。
「李流、学校のものが忘れ物を持ってきくれたぞ」
「師匠、ありがとうございます。誰が持って来てくれたのですか?」
「美しい女性だった……」
「女性?」
「い、いや、クラスメイトだ。」
「だから、お礼をしたいので特徴を教えてください!」
師匠が途中で仕事放棄した事を李流は少しイライラしていて言葉のはしに現れたのを察した晴房は、
「ええい!うるさい!」
バシンと李流の頭に檜扇を落とす。
「お、横暴です!」
そんな師匠をいつか張り倒してやる……と思いつつ真面目な李流は自ら与えられた仕事をし続ける。
この日から晴房は仕事にミスをする様になったが李流が補う日々が続いた。
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