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未来の縁
3☆黒御足の呪詛の能力
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「私が……間違っていると…言うのか?」
父の声は慈愛深い声音を変えて冷淡になった。
威厳なのではなく威圧を最大限に含む。
八那果は威津那に指を刺し問う。
「我が国は軟弱になり、未来、また戦火に置かれるだろう我が国を…また傷つけることが良いことなのか……?」
声音にだんだん怒りの熱がこもっていく。
「もう二度と、許してはいけないだろう…?」
背後に黒い怨嗟のオーラが揺らめく。
八那果も十年間悔恨の念を身に溜めて呪詛の力にしている。
長として威津那の比ではないほど無念を溜めてきた。
祝皇陛下が四方拝にて国民の災いを身に通して浄化させるように、大戦で彷徨う悲しみの念を父は溜め混んでいるのだ。
威津那もイヅナ権現の力を持つ黒御足の後継者として身に宿していたが、殿下の力でほぼ浄化させられてしまった。
純粋に元から持っていた能力とハルの神の力を合わせる新たな能力を得た。
「核よりも恐ろしいものを持つこと……いや、混沌の世界を開放することで日和は侵略されず久遠に存在するのだ!それこそが他国から日和を守る術なのだ!」
「そんなことで国を守れるわけないじゃないか!」
威津那は即座に父を否定する。
「父さんは何を守りたいんだよ!美しい日和だろ!混沌の世界にするということは焔みたいな狂ったやつが多くなる、常識になることだ!」
九尾狐の本性ですら人の血肉を喰らうあやかしだ。
そんなあやかしを使い世界を混沌に落としたからと言って『日和に平和が訪れるわけ無い』と思考をすることなく狂っている。
もう、本当に父こそ狂っているのだ……手遅れなほどに…
「お前も陛下や阿部野のように私を否定するのか?」
父の瞳は絶望の色を帯びる……
絶望の闇は光をも映さない。
真っ黒なのだ。
その黒い力を溜めに溜めていることができるのが黒御足の呪詛の能力だ。
呪詛の力を得る黒御足の諸刃の力のせいで父は狂ってしまったと威津那にはわかる。
一つの思いに囚われそのことだけを考え狂い強大な呪詛の力を持っている。
見た目は不遜で冷静な長でありながら心は絶望の闇を抱いている。
人々のあまりにも無念を吸いとり今までにないほどの犠牲で日和国民の死者の思いに父の思考は歪んでいる。
焔は素で歪んでいたので無念の思いを受け入れる能力は最終的にあやかしものになることを最期には開発されてしまっていたが……
「日和を守るためには世界を闇の世界に飲み込み滅ぼし、日和を守り、素晴らしい国に取り戻すことが間違っているわけがないのだ!」
「わからない……」
いや、痛いほど父の国を愛する心がわかる………わかっていた……
狂ってしまうほど日和国が愛おしいのだと……
それは陛下の望む世界ではない……
「….…僕は陛下を守るハルの神の依代として朝廷に…陛下に仇なすあなたを葬る!」
父の声は慈愛深い声音を変えて冷淡になった。
威厳なのではなく威圧を最大限に含む。
八那果は威津那に指を刺し問う。
「我が国は軟弱になり、未来、また戦火に置かれるだろう我が国を…また傷つけることが良いことなのか……?」
声音にだんだん怒りの熱がこもっていく。
「もう二度と、許してはいけないだろう…?」
背後に黒い怨嗟のオーラが揺らめく。
八那果も十年間悔恨の念を身に溜めて呪詛の力にしている。
長として威津那の比ではないほど無念を溜めてきた。
祝皇陛下が四方拝にて国民の災いを身に通して浄化させるように、大戦で彷徨う悲しみの念を父は溜め混んでいるのだ。
威津那もイヅナ権現の力を持つ黒御足の後継者として身に宿していたが、殿下の力でほぼ浄化させられてしまった。
純粋に元から持っていた能力とハルの神の力を合わせる新たな能力を得た。
「核よりも恐ろしいものを持つこと……いや、混沌の世界を開放することで日和は侵略されず久遠に存在するのだ!それこそが他国から日和を守る術なのだ!」
「そんなことで国を守れるわけないじゃないか!」
威津那は即座に父を否定する。
「父さんは何を守りたいんだよ!美しい日和だろ!混沌の世界にするということは焔みたいな狂ったやつが多くなる、常識になることだ!」
九尾狐の本性ですら人の血肉を喰らうあやかしだ。
そんなあやかしを使い世界を混沌に落としたからと言って『日和に平和が訪れるわけ無い』と思考をすることなく狂っている。
もう、本当に父こそ狂っているのだ……手遅れなほどに…
「お前も陛下や阿部野のように私を否定するのか?」
父の瞳は絶望の色を帯びる……
絶望の闇は光をも映さない。
真っ黒なのだ。
その黒い力を溜めに溜めていることができるのが黒御足の呪詛の能力だ。
呪詛の力を得る黒御足の諸刃の力のせいで父は狂ってしまったと威津那にはわかる。
一つの思いに囚われそのことだけを考え狂い強大な呪詛の力を持っている。
見た目は不遜で冷静な長でありながら心は絶望の闇を抱いている。
人々のあまりにも無念を吸いとり今までにないほどの犠牲で日和国民の死者の思いに父の思考は歪んでいる。
焔は素で歪んでいたので無念の思いを受け入れる能力は最終的にあやかしものになることを最期には開発されてしまっていたが……
「日和を守るためには世界を闇の世界に飲み込み滅ぼし、日和を守り、素晴らしい国に取り戻すことが間違っているわけがないのだ!」
「わからない……」
いや、痛いほど父の国を愛する心がわかる………わかっていた……
狂ってしまうほど日和国が愛おしいのだと……
それは陛下の望む世界ではない……
「….…僕は陛下を守るハルの神の依代として朝廷に…陛下に仇なすあなたを葬る!」
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