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高良と紺太
2☆威津那の悪さ
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皇居はかなり広く、さらに、陛下のお住まいの御所に近いお庭にあやかしの四神は位置しているという。
悪意のある目に見えないものを払うというか、食べるためでもある。
約一億人の日和国民に加え、世界からも羨ましがられ妬みの念は正直すざまじいものがある。
さらに、GHQの偽の歴史史観と連合国の者たちの妬みは、現実に日和を蝕んでいる。
現実の国との関係は政府がどうにかするしかないが、目に見えない呪詛や念はやはり目に見えぬ力を持つものや陛下を慕う神や妖たちで対処するしかないのだ。
日和の皇は目に見えぬ人の願い心祈りを神に常に安寧を祈りを捧げ国民の幸せを祈る尊い方。
その祈りを妨害するということは国に弓引く、いや戦争行為そのものだ。
なので、そのような穢らわしいものから陛下をお守りするために異能の職員がそばお近くで控えている。
なので陰陽寮も舎人寮と陛下をあらゆるものからお守りする機関の職員の寮も御所内にあり秘密裏の奥の組織である。
伝統衛士は皇居の周りではなく、御所の周りを見張る大事なお役目だ。
そして、さらに陛下の祈りを国中に行き渡らせるために、必要なのが四神で風水の方位の獣の神である。
南に朱雀、北に玄武、東に青龍、西に白虎。
都市が繁栄するための守り神でもあり方位神だ。
そして宮中は恵土の時代の城を今は皇居になっているが、四神相応、龍穴を守って日和国中に祝皇が祈りを生気に乗せて国中に巡らせるようになっている。
そこを滞らせないように方位神の力や象徴を借りて宮中を陰からお守りしているのが、あやかしの四神だという。
あやかしの四神は人の目にはあまり晒されないが陰の世界で生きる者たちだ。
神とあやかしは紙一重、転生せずに生き続ける存在だ。
神は忘れられない限り神として存在し、実態は依代にしかもたないが、妖は祓われたり退治されない限り生き続ける特殊な存在なのだ。
そのような者たちも日和国を守るために存在する事を誇りに思っていると言う事だと高良は考えると、自分自身も国の根幹である祝皇陛下座す宮中で仕事をする事を誇りに命を懸けてお守りしたいと強く誓うのだ。
「それにしても威津那殿は…全く、とんでもない奴だったな………」
宮中の龍脈スレスレに呪詛をしかけて困らせていた事を思い出すと高良もため息が出る。
威津那は御所近くに忍び込んで悪戯を行なっていたのだ。
本来なら密やかにこの世から抹殺されてもおかしくない罪を犯したのだ。
(本気じゃない悪戯程度……白狐になる橘を誘き寄せるための悪戯…)
いや、レッドスパイに命令されて呪詛をしかけていた…呵責があったのか悪戯程度の、呪詛だ。
威津那の力の容赦のなさを思い出せば本当に好きな子にちょっかいを出す程度の悪戯だったのだろうと思う。
レッドスパイの能力者の部隊はほとんど潰したと言っていたし……
「あとは、黒御足の本体かな…」
と、思案していた。
命令は来たけれど実家自体雲隠れして威津那に居場所をわからないように術をかけられていると分析している。
威津那のカメラの呪詛が印象的で高良には、忘れられない出来事であった。
威津那の力は確実で素早く容赦なく処理する…
素知らぬふりをしている間に闇に葬るような力だった。
「だよね、僕も体腐らされそうになるし、ばーちゃんを使役にしようとするし……敵に回すと怖いよ…今も嫌な奴だけど…」
「威津那殿は方位とか占いに興味がないようだったが……もしかして龍穴を、穢す呪詛を本当は任命されていたのかもな……」
高良は考える。
橘と咲羅子が躍起になって浄化していたことは覚えている。
陛下に懇願するような強い願いの念を使った呪詛だった。
威津那殿は自身の呪力というかカラスを使った力ばかり今は使っているが、もう一つ呪詛は人の強い負の思いを基本使うもので門外不出でその作り方を一切言わない。
むしろ、彼は生まれながらの感覚で使うみたいだ。
それを神誓いで更に強化する……
穢れを負いながら闇を浄化して穢れを取り除くために……
自らの力はきっとそのままあり続けるのだろう。
それは最強の存在になる……
「悔しいな…」
高良はつぶやいた。
「ん?何が?」
「独り言」
と高良は表情で感情がバレないようにそう言った。
「ならいいけどね…悔しいのは、もしかして、僕とタヌさんがいちゃついてることかと思ったよ」
「まったく、羨ましくない…」
高良は呆れて紺太を見る。
紺太は狸のタヌさんを頭に乗せてじょうきげんだった。
悪意のある目に見えないものを払うというか、食べるためでもある。
約一億人の日和国民に加え、世界からも羨ましがられ妬みの念は正直すざまじいものがある。
さらに、GHQの偽の歴史史観と連合国の者たちの妬みは、現実に日和を蝕んでいる。
現実の国との関係は政府がどうにかするしかないが、目に見えない呪詛や念はやはり目に見えぬ力を持つものや陛下を慕う神や妖たちで対処するしかないのだ。
日和の皇は目に見えぬ人の願い心祈りを神に常に安寧を祈りを捧げ国民の幸せを祈る尊い方。
その祈りを妨害するということは国に弓引く、いや戦争行為そのものだ。
なので、そのような穢らわしいものから陛下をお守りするために異能の職員がそばお近くで控えている。
なので陰陽寮も舎人寮と陛下をあらゆるものからお守りする機関の職員の寮も御所内にあり秘密裏の奥の組織である。
伝統衛士は皇居の周りではなく、御所の周りを見張る大事なお役目だ。
そして、さらに陛下の祈りを国中に行き渡らせるために、必要なのが四神で風水の方位の獣の神である。
南に朱雀、北に玄武、東に青龍、西に白虎。
都市が繁栄するための守り神でもあり方位神だ。
そして宮中は恵土の時代の城を今は皇居になっているが、四神相応、龍穴を守って日和国中に祝皇が祈りを生気に乗せて国中に巡らせるようになっている。
そこを滞らせないように方位神の力や象徴を借りて宮中を陰からお守りしているのが、あやかしの四神だという。
あやかしの四神は人の目にはあまり晒されないが陰の世界で生きる者たちだ。
神とあやかしは紙一重、転生せずに生き続ける存在だ。
神は忘れられない限り神として存在し、実態は依代にしかもたないが、妖は祓われたり退治されない限り生き続ける特殊な存在なのだ。
そのような者たちも日和国を守るために存在する事を誇りに思っていると言う事だと高良は考えると、自分自身も国の根幹である祝皇陛下座す宮中で仕事をする事を誇りに命を懸けてお守りしたいと強く誓うのだ。
「それにしても威津那殿は…全く、とんでもない奴だったな………」
宮中の龍脈スレスレに呪詛をしかけて困らせていた事を思い出すと高良もため息が出る。
威津那は御所近くに忍び込んで悪戯を行なっていたのだ。
本来なら密やかにこの世から抹殺されてもおかしくない罪を犯したのだ。
(本気じゃない悪戯程度……白狐になる橘を誘き寄せるための悪戯…)
いや、レッドスパイに命令されて呪詛をしかけていた…呵責があったのか悪戯程度の、呪詛だ。
威津那の力の容赦のなさを思い出せば本当に好きな子にちょっかいを出す程度の悪戯だったのだろうと思う。
レッドスパイの能力者の部隊はほとんど潰したと言っていたし……
「あとは、黒御足の本体かな…」
と、思案していた。
命令は来たけれど実家自体雲隠れして威津那に居場所をわからないように術をかけられていると分析している。
威津那のカメラの呪詛が印象的で高良には、忘れられない出来事であった。
威津那の力は確実で素早く容赦なく処理する…
素知らぬふりをしている間に闇に葬るような力だった。
「だよね、僕も体腐らされそうになるし、ばーちゃんを使役にしようとするし……敵に回すと怖いよ…今も嫌な奴だけど…」
「威津那殿は方位とか占いに興味がないようだったが……もしかして龍穴を、穢す呪詛を本当は任命されていたのかもな……」
高良は考える。
橘と咲羅子が躍起になって浄化していたことは覚えている。
陛下に懇願するような強い願いの念を使った呪詛だった。
威津那殿は自身の呪力というかカラスを使った力ばかり今は使っているが、もう一つ呪詛は人の強い負の思いを基本使うもので門外不出でその作り方を一切言わない。
むしろ、彼は生まれながらの感覚で使うみたいだ。
それを神誓いで更に強化する……
穢れを負いながら闇を浄化して穢れを取り除くために……
自らの力はきっとそのままあり続けるのだろう。
それは最強の存在になる……
「悔しいな…」
高良はつぶやいた。
「ん?何が?」
「独り言」
と高良は表情で感情がバレないようにそう言った。
「ならいいけどね…悔しいのは、もしかして、僕とタヌさんがいちゃついてることかと思ったよ」
「まったく、羨ましくない…」
高良は呆れて紺太を見る。
紺太は狸のタヌさんを頭に乗せてじょうきげんだった。
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