あやかしと神様の昔語り

花咲蝶ちょ

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桜庭の姫カップルと混浴温泉旅行

8☆咲羅子と季節の恋愛事情☆R18

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(季節は…威津那が橘に意識しまくっているように、私に興奮しないの?)
 と、咲羅子は疑問が湧く。

 威津那は理性が強いのか、テレ屋のせいなのか橘の体を見るだけで鼻血を出して気絶をする。
 それほど、橘を意識しているという事だ。
 だけど、季節は昔と変わらないまま優しい。
 家族に接するように、妹に接するような態度だ。
 むしろ、今は赤ちゃんをあやすような態度で腕枕をして背中を抱いて眠っている。
(私はドキドキして眠れないのに……)
 顔が近い。
 端正な顔をしているが男らしい意志の強い眉が特徴的だ。
 筋肉質の腕に傷が沢山ある。
 頬にも傷がうっすらとある。
 十年間大変だった事を思うと切なくなる。
 朝、温泉で癒えれば体も楽になるだろう。また入ろうと誘おうと決めた。
 じーっと、季節の顔を覗いて頬に触れる。
 ずっと、子供のままだとおもってるのかな
(橘がいうように、私から迫ったほうがいいの?)
 と、むつかる。
(でも、でも、恥ずかしいし!自分から迫るのははしたない気がするし…)
 咲羅子は季節の腕の中でゴロゴロと悶える。
 もう一度季節の方を見ると、目が合った。
「お、起きてた…?」
 いや、ゴロゴロ動いてたら起きるか…と反省すると、
 咲羅子は頭を引き寄せられて、おでこにキスされた。
「おでこ……?」
 思わず口にされるかと思ったので、不服な顔をする。
「……どこまでならお前は許せる?」
 真剣な瞳で、囁くように言われてドキドキ心臓が早なる。
「わ、わかんないけど…しょ、処女はなくしたくないの…まだ…」
「ふん……」
 そう言って後ろを向く。
 そのまま眠ってしまう気だろうか……?
「呆れた…?」
 季節に嫌われたようで泣きそうになるというか涙が出た。
 季節は察して慌てて咲羅子の方に向き直り覆い被さりやさしく唇で涙を拭って困った顔をする。
「俺は正直、今すぐお前を妻にしたい……」
 そういって、咲羅子に体を寄せて太ももあたりに季節の何が当たって、
「ひっ!」
 その正直な態度に季節は苦笑する。
「気持ち悪いだろ……?
 乙女のお前にはまだ見せたくない…そのままで純粋のままでいて欲しい気持ちもあるんだ……」
 更にあのようなことがあった直後ならなおさら軽蔑されると思っている。
「ごめんなさい……あなたの気持ち疑って…大切に思ってくれているのに…」
 とても季節が咲羅子の事を大切に思っていると実感すると、どうしても愛しくて、思わず、ぎゅっと太い男らしい首を抱きしめる。
 その調子で、体制を崩した季節の頭を咲羅子の胸の谷間に押し付けてしまった。
 季節は息をフーっ!フーっーと、荒くしている。
「ご、ごめんなさいっ!くるしかった?…っ…⁉︎」
 季節は咲羅子の胸の膨らみに手をかけて弄ぶ。
 季節の大きな手のひらにちょうどよく乳房が収まってしまって、指が怪しく動く。
「き、季節…っちょっと!何を!」
 咲羅子は突然の事で恥ずかしいが、ゾクゾクっと咲羅子の体に何かが走る。
 一旦やめて、乱れた胸元を見つめられる。
 季節はいつものおおらかな顔をしてない刹那げなのに危険な瞳をしていると思う……
 これが理性を失う事か?
 それが怖いのにドキドキしてしまう。
 咲羅子の顕になった膨らみの先端を舌先でなめられた。
「き、季節…やっ…だめっ!」
 聞こえてないのか、息が荒い。
 行為をやめない。
 止まらない。
 胸元に何度も季節の唇が音を立てる。
 咲羅子は季節の頭を抑えてさめさせようとする。
 互いの足が交互に股の間にはいっている。
 もう両足入れられたら本当に逃げられなくなる。
 更に裾から手を這わして太ももを触られる。
 やばい!ほんとにやばい!
 乙女の貞操の危機だ!
 あの不貞な輩に触られた時とは真逆に嬉しいけれどまだ、橘と仕事をしたい!
 結婚する前にこんな事しちゃダメなの!
 と冷静に考えたら、季節に抵抗するために最終手段を発動する。
「うぉぉりゃぁ!」
 咲羅子は膝を思いっきり引き季節の股間に蹴りをいれた。
「うぐぅ!」
 季節は激しく悶絶する。
 ゴロゴロと声にならない痛みに一人激しく転がる。
 その様子を見て、いけない事をしてしまったのかと咲羅子は思って、
「ご、ごめんなさい……子供できなくなっちゃう?」
 咲羅子は季節の大切なものを潰したかと思って青ざめている。
「いや、そんな事はないと思うが……俺も理性が飛んでたのが悪い……」
 股間を抑えて謝る。
「これは約束を破った罰だ。」
 だが、とんでもなく痛い様子の季節に居た堪れない咲羅子は季節の股間を両手で触って、
「いたいのいたいの、とんでいけ!」
 と撫でて、飛んでいくように手を天に広げる。
 咲羅子は必死に何度もおまじないをかける。
 昔、転んで泣いていた咲羅子によくかけてあげたおまじないだ。
 むしろまた興奮してしまうではないか……季節はと思う。
 だけど、やはり、そのままの可愛い咲羅子でいてほしい。
「ほんっと、お前はかわいいな……」
「子供ということ?」
「子供じゃないな…女だ…とても清らかな…」
 そう言って、おでこにキスをする。
 そのキスは想いがこもっていると思うと、
「もう一回して……」
 甘えた声で言われて何度でもキスをしてまた抱きしめてもらって、眠りに落ちた。
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