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桜庭の姫の婚約者を召喚してみる大魔法
7☆準備万端召喚術開始
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「ほれ、異界を開いてやったぞ…」
橋のちょうど真ん中に蜃気楼のように揺らめく透明の空間ができている。
この場にいるもの達にも見える。
晴綛は少し息を切らしている。
日和国以外にも行けるほどの異界を開く事は力を使う事らしい。
「ルカの神の化身である私にも手伝わせてくださったらよかったのに..…」
妻の流花は晴綛に寄り添い心配する。
「体調すぐれぬお主に無理はさせたくはないのだ…それにルカの神はワシに力をかしてくれたよ、優しき神だな」
瞳を見つめあって、手を握りあう。
それだけで幸せそうで理想の夫婦に思える。
『夫婦であるお前達は二人揃って私の依代だ』
と晴綛はルカの神の言霊を流花の耳元で囁く。
「ふふ、そうですわね…」
夫婦は適度にイチャついて、
ルカの神とは、異界と繋ぐ力があるらしいと威津那は分析する。
「わし一人なら、ヒョイっと日和国内の異界にどこでも行けるのだがな、外国の異界は言葉すら通じないからの、そんななおさら危険な異界から季節殿を連れて来れると言うのは百パーセントの算段がついているんだろうな?」
「はい!」
威津那は笑顔で自信たっぷりに即答した。
橘は
(絶対嘘だわ……)
と不安に思う。
それは、威津那のさっきの発言を聞いたものは誰でも思うが、
「威津那はいつでも本気だもん。出来ると……信じてるわ!」
と、橘は言い切ることにした。
期待してるとか、頑張って!とかは緊張しいの威津那には逆効果になると思う。
遊び心と気楽にしている今の威津那ならば余裕だ!と橘は思う。
それを、みんなに目配せする。、
みんな、橘の意図を汲んで余計な事を口をつぐんだ。
これは真剣な呪術で威津那の力をやる事を見届けなくてはいけないのだ。
「じゃ、紺太くんは、今から季節さんの髪で縁を異界から辿ってみて、それと同時にカラスが異界に入ったら、皆さんで還りを祈ってください。念じてください…召喚術が失敗しないようにと………」
(逆に威圧与えられてるんだけどぉ!?)
同じことをみんな思った事に、テレパシーの使える高良はプッと吹き出した。
威津那自身はやる気満々で、ちゃんとした計画も自信も実力もあるようだ。
流花はひらめいて懐から手紙を高良に差し出す。
「あと、宝子さまに返信の手紙を式神にしてみてはいかが?それに神を乗せて絆の道を作るのよ」
そう言った流花は神がかって神秘的だった。
ルカの神が言わせたんだろうと察する。
「そうですね、はい、お願い」
と言って高良にも季節の髪を分ける。
「そう簡単にポンポンつかわないでよ……」
今まで黙ってた咲羅子は恨めしそうに呟く。
「大丈夫、生きた髪召喚するから」
「その言い方いやぁ……」
咲羅子はムスッとして、
(季節本人が帰ってきますように!)
と、さらに必死の念をペンダントを握り込める。
高良と紺太は声を合わせて術を唱えて、高良は宝子の式神をつくり、紺太は縁がつなぐ糸を具現化させて異界に、まっすぐ伸びていった。
「さぁ、はじめるよ……」
威津那は闇を体から揺らめかせ大烏のカーちゃんを具現化させる。
「絆と、縁と、祈りと、念を辿って桜庭季節を連れてくるんだ……」
大烏のかーちゃんに残りの髪を食わせる。
かーちゃんはひと鳴きして、紺太と高良が辿った道を異界の空間に入っていった。
橋のちょうど真ん中に蜃気楼のように揺らめく透明の空間ができている。
この場にいるもの達にも見える。
晴綛は少し息を切らしている。
日和国以外にも行けるほどの異界を開く事は力を使う事らしい。
「ルカの神の化身である私にも手伝わせてくださったらよかったのに..…」
妻の流花は晴綛に寄り添い心配する。
「体調すぐれぬお主に無理はさせたくはないのだ…それにルカの神はワシに力をかしてくれたよ、優しき神だな」
瞳を見つめあって、手を握りあう。
それだけで幸せそうで理想の夫婦に思える。
『夫婦であるお前達は二人揃って私の依代だ』
と晴綛はルカの神の言霊を流花の耳元で囁く。
「ふふ、そうですわね…」
夫婦は適度にイチャついて、
ルカの神とは、異界と繋ぐ力があるらしいと威津那は分析する。
「わし一人なら、ヒョイっと日和国内の異界にどこでも行けるのだがな、外国の異界は言葉すら通じないからの、そんななおさら危険な異界から季節殿を連れて来れると言うのは百パーセントの算段がついているんだろうな?」
「はい!」
威津那は笑顔で自信たっぷりに即答した。
橘は
(絶対嘘だわ……)
と不安に思う。
それは、威津那のさっきの発言を聞いたものは誰でも思うが、
「威津那はいつでも本気だもん。出来ると……信じてるわ!」
と、橘は言い切ることにした。
期待してるとか、頑張って!とかは緊張しいの威津那には逆効果になると思う。
遊び心と気楽にしている今の威津那ならば余裕だ!と橘は思う。
それを、みんなに目配せする。、
みんな、橘の意図を汲んで余計な事を口をつぐんだ。
これは真剣な呪術で威津那の力をやる事を見届けなくてはいけないのだ。
「じゃ、紺太くんは、今から季節さんの髪で縁を異界から辿ってみて、それと同時にカラスが異界に入ったら、皆さんで還りを祈ってください。念じてください…召喚術が失敗しないようにと………」
(逆に威圧与えられてるんだけどぉ!?)
同じことをみんな思った事に、テレパシーの使える高良はプッと吹き出した。
威津那自身はやる気満々で、ちゃんとした計画も自信も実力もあるようだ。
流花はひらめいて懐から手紙を高良に差し出す。
「あと、宝子さまに返信の手紙を式神にしてみてはいかが?それに神を乗せて絆の道を作るのよ」
そう言った流花は神がかって神秘的だった。
ルカの神が言わせたんだろうと察する。
「そうですね、はい、お願い」
と言って高良にも季節の髪を分ける。
「そう簡単にポンポンつかわないでよ……」
今まで黙ってた咲羅子は恨めしそうに呟く。
「大丈夫、生きた髪召喚するから」
「その言い方いやぁ……」
咲羅子はムスッとして、
(季節本人が帰ってきますように!)
と、さらに必死の念をペンダントを握り込める。
高良と紺太は声を合わせて術を唱えて、高良は宝子の式神をつくり、紺太は縁がつなぐ糸を具現化させて異界に、まっすぐ伸びていった。
「さぁ、はじめるよ……」
威津那は闇を体から揺らめかせ大烏のカーちゃんを具現化させる。
「絆と、縁と、祈りと、念を辿って桜庭季節を連れてくるんだ……」
大烏のかーちゃんに残りの髪を食わせる。
かーちゃんはひと鳴きして、紺太と高良が辿った道を異界の空間に入っていった。
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