あやかしと神様の昔語り

威津那と高良

あとがき

威津那と高良の仲良くなるお話でした。
　本当は高良は橘と同い年にする予定だったのですが、五歳も若くなってしまいました。
（後で本編書き直さねば…あと。ほかも修正します。）
　二人は二十年意思疎通ができるほどの信頼関係を築きます。
　しかも、孫が共通です。
　目の吊り上がった鋭い瞳の孫じゃなくて良かったと思ったりしてます。
　この容姿のお陰で陰陽寮長としての威厳も保たれています。
　晴房は三歳まで両陛下に育てられました。
　四歳から陰陽寮で教育されることになって高良が息子の瑠香とともに育てます。
　その未来を威津那は観ます。でも、未来のことなど経緯がないとわからないものなのです。
　経緯を知ることは心や思考を知ることのできる香茂家の役目です。
　瑠香さんが阿部野の血の方が近いというのは、ひい祖母が阿部野の白狐になっている血が出てきたのかもです。
　あやかしの血は最強の異能を作るのに重要なのです。
　高良は式神を使うことに特化しています。
　高良の母も力を持ってます。
　呪術師で、一般人は威津那の覇気に慄いて近づくことをしませんが、あやかしの血を引いている、阿部野や、香茂の者たちは威津那の覇気をものともしないので居心地がいい場所を見つけたと威津那は感じるのです。
　あやかしと神様の恋愛成就で威津那のことを知っていて、深く考えない態度、さらに知らぬ存ぜぬをしていたのは威津那と高良の友情や皇室を思うが故の決断だったりします。
　結果が見える威津那と仮定を考える高良の『瑞兆』を巡る未来の話も、心苦しい話も何もかも話決断するほどの間柄になっていきます。
　その詳しい話はのちに書く予定です。