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威津那と高良
7☆仲良しこよしの陰陽寮☆エンド
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「えーっ……なんで、二人とも仲良しになってんの?私が生理でうなされてる間に何かあったの?」
血の穢れである生理が終わった一週間後に出仕した橘は、同じく呪詛の穢れで香茂家に監禁されていた威津那に久々に会えるのを楽しみにしていたのに、威津那は高良の仕事の机の席を隣にしてくっついて占いを教え合ったり、中学の勉強を教え合ったりしている。
ついでにコン太の勉強も教えてもいる。
小休憩中で、特にレッドスパイや皇室に呪いをかけている奴らの気配がないと言うことで時間に余裕があり陰陽寮長の許可を得て勉強会をしている。
「男同士の友情ってやつかな?女の子の橘には、わからないかもしれないけどね」
「いや、男同士の友情より女を大事にしなよ」
コン太はすかさず言う。
「それに、高良は僕の親友なんだから橘とイチャイチャしてなよ。」
そう言って睨む。
威津那はコン太が気に入ったものを奪うものと認識してライバル視する。
「そうよ!私とイチャイチャしてよ!」
橘もやきもち焼いて怒る。
「……ここは仕事場なんだからイチャイチャするところじゃないだろ?」
高良は呆れて注意する。
「橘に会えなかったのはすごく辛かったけど…一度目よりも仲良くなったんだよ。色々文献も読ませてもらったら、香茂家とはやっぱり神代の時代に祖は繋がってたみたいだし、どこか懐かしいよね?」
そう言って高良の肩をぽんぽんとひさしげに叩く。
「ふーんっ!もういいわよ!私、咲羅子姐さんと宮中見回り行ってくるわ!」
せっかく威津那と会えなかった時間を取り戻せると思ったのに、威津那はあまり寂しくなかった様子を見ると腹が立つ。
自分も親友の咲羅子と一緒にイチャイチャしてやる!ヤキモチ妬かせてやる!とムキになる。
「あっ!僕も!陰陽寮長から西の守りの守護を命令されてるんだ。白狐じゃないけど構わないって。」
すくっと立ち上がって橘の手を握る。コン太はやっぱ、女の子の方が好きだ。
「虎の方の白虎じゃなくて、狐でいいのかい?」
「象意は白虎のというだけのことで、実在するあやかしに護らせるのが陰陽寮長の役目でもあるんだよ。」
と高良は説明した。
「その白狐気になるね……」
威津那には何か引っかかるのもあるし、宮中を守る役目は白狐という存在をもっと詳しく知っておきたいと思う。
それは九尾と関わりがありそうだとピンとくるからだ。
橘を九尾にしないためには敵よりも情報を知っていなくては行けないと感じる。
香茂家の文献には、九尾の「き」文字もないのが不思議なほどでそれほど知られたくないことなのかもと察した。
「今は実態がないから普通の人には見えないらしいけどね。その白狐の代わりに獣のあやかしたちがその位を貰うために争うことだってしてるんだって、タヌさんが言ってた。」
タヌさんと言うことは狸のあやかしの事かと察する。
「へー。私も混ぜてもらおうかな?私が白狐に選ばれたら面白そう!」
「ダーメっ!」
威津那は橘の腕を引っ張って抱き寄せてあぐらの上に座らせた。
威津那は橘を、白狐にさせたくないさせてはいけないのだと思うと西の守りのあやかしたちの集う場所など行かせたくなかった。
「君は西の白狐の地位にいるんじゃなくて。婚約者として、そばにいて……」
耳元で切なげに囁かれて更に、ぎゅっと抱きしめられる。
「う、うん……」
橘は突然のことに顔を真っ赤にして照れた。威津那に包まれる温かさが愛おしい。ドキドキする。
(前はこんな積極的じゃなかったのに、何かあったのかしら?)
と、思うけれどもう、この位置から離れたくない。
「結局イチャイチャしてんじゃないか……」
と、陰陽寮の職員皆同じ事を思った事に高良は思わずプッ!と笑ってしまった。
陰陽寮は最近張り詰めていた所があったが、威津那と橘がいちゃついているのを見て和んだりするほどの余裕が出来たなと実感する。
この幸せが崩れないようにしたい……そのためには威津那や仲間たちと協力出来る陰陽寮長を目指す高良の目標になった。
血の穢れである生理が終わった一週間後に出仕した橘は、同じく呪詛の穢れで香茂家に監禁されていた威津那に久々に会えるのを楽しみにしていたのに、威津那は高良の仕事の机の席を隣にしてくっついて占いを教え合ったり、中学の勉強を教え合ったりしている。
ついでにコン太の勉強も教えてもいる。
小休憩中で、特にレッドスパイや皇室に呪いをかけている奴らの気配がないと言うことで時間に余裕があり陰陽寮長の許可を得て勉強会をしている。
「男同士の友情ってやつかな?女の子の橘には、わからないかもしれないけどね」
「いや、男同士の友情より女を大事にしなよ」
コン太はすかさず言う。
「それに、高良は僕の親友なんだから橘とイチャイチャしてなよ。」
そう言って睨む。
威津那はコン太が気に入ったものを奪うものと認識してライバル視する。
「そうよ!私とイチャイチャしてよ!」
橘もやきもち焼いて怒る。
「……ここは仕事場なんだからイチャイチャするところじゃないだろ?」
高良は呆れて注意する。
「橘に会えなかったのはすごく辛かったけど…一度目よりも仲良くなったんだよ。色々文献も読ませてもらったら、香茂家とはやっぱり神代の時代に祖は繋がってたみたいだし、どこか懐かしいよね?」
そう言って高良の肩をぽんぽんとひさしげに叩く。
「ふーんっ!もういいわよ!私、咲羅子姐さんと宮中見回り行ってくるわ!」
せっかく威津那と会えなかった時間を取り戻せると思ったのに、威津那はあまり寂しくなかった様子を見ると腹が立つ。
自分も親友の咲羅子と一緒にイチャイチャしてやる!ヤキモチ妬かせてやる!とムキになる。
「あっ!僕も!陰陽寮長から西の守りの守護を命令されてるんだ。白狐じゃないけど構わないって。」
すくっと立ち上がって橘の手を握る。コン太はやっぱ、女の子の方が好きだ。
「虎の方の白虎じゃなくて、狐でいいのかい?」
「象意は白虎のというだけのことで、実在するあやかしに護らせるのが陰陽寮長の役目でもあるんだよ。」
と高良は説明した。
「その白狐気になるね……」
威津那には何か引っかかるのもあるし、宮中を守る役目は白狐という存在をもっと詳しく知っておきたいと思う。
それは九尾と関わりがありそうだとピンとくるからだ。
橘を九尾にしないためには敵よりも情報を知っていなくては行けないと感じる。
香茂家の文献には、九尾の「き」文字もないのが不思議なほどでそれほど知られたくないことなのかもと察した。
「今は実態がないから普通の人には見えないらしいけどね。その白狐の代わりに獣のあやかしたちがその位を貰うために争うことだってしてるんだって、タヌさんが言ってた。」
タヌさんと言うことは狸のあやかしの事かと察する。
「へー。私も混ぜてもらおうかな?私が白狐に選ばれたら面白そう!」
「ダーメっ!」
威津那は橘の腕を引っ張って抱き寄せてあぐらの上に座らせた。
威津那は橘を、白狐にさせたくないさせてはいけないのだと思うと西の守りのあやかしたちの集う場所など行かせたくなかった。
「君は西の白狐の地位にいるんじゃなくて。婚約者として、そばにいて……」
耳元で切なげに囁かれて更に、ぎゅっと抱きしめられる。
「う、うん……」
橘は突然のことに顔を真っ赤にして照れた。威津那に包まれる温かさが愛おしい。ドキドキする。
(前はこんな積極的じゃなかったのに、何かあったのかしら?)
と、思うけれどもう、この位置から離れたくない。
「結局イチャイチャしてんじゃないか……」
と、陰陽寮の職員皆同じ事を思った事に高良は思わずプッ!と笑ってしまった。
陰陽寮は最近張り詰めていた所があったが、威津那と橘がいちゃついているのを見て和んだりするほどの余裕が出来たなと実感する。
この幸せが崩れないようにしたい……そのためには威津那や仲間たちと協力出来る陰陽寮長を目指す高良の目標になった。
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