8 / 56
あやかしと神様と子供たちの海水浴
5☆阿倍野殿
しおりを挟む
「ふざけるな!」
瑠香は体から夜よりも暗い闇のオーラと大きな手の形をした煙を出すと人魚を縛り上げた。
瑠香の煙はあやかしを捕まえることに特化している。
最近煙を操るあやかしに、更なる力を引き出してもらい煙に関する具現化の力が増し、宮中の庭を守る審神者としての能力が上がった。
さらに、ルカの神の依代の長い髪を切って、宮中に神の力を献上したとはいえ、《阿倍野殿》という、あやかしの棟梁を兼任しているのでどんなあやかしが来ても負けることは無い。
妻である葛葉子は九尾の狐で天狐である。
人魚のあやかしは、己の異界で人間の個人情報を見る能力で知り驚愕をする。
己の願望のために捕らえる人間(?)を間違えたと……
「おまえの、願望?それはなんだ?」
「くっ!心まで読めるとは……お前ら人間だけど人間ではないな!」
と納得をした。
遠隔操作で煙を操り、人魚を容赦なく握り潰しそうな瑠香の腕を葛葉子は引っ張る。
「瑠香、とりあえず話を聞いてみようよ。《阿倍野殿》はあやかしの相談役でもあるってジジ様の遺言だし……」
ジジ様は後継者の《阿倍野殿》の瑠香に、「あやかしの相談役になれ、いずれは陛下のためになる」そう言い残した。
将来は宮中の陰陽師として働く瑠香の事を思っての事だろう。
「む……まぁ仕方ないな……」
瑠香は溜息を吐いて縛り上げたまま、人魚を睨み
「言い残したことかあるなら話してみろ」
「その言い方既に確定だよ。」
(瑠香ってほんっとあやかしに容赦ないな……瑠香に惚れられなかったら私この世に既にいなかったかも……)
「オレは陛下と葛葉子と子供たち以外基本容赦しない。」
「さらに、あやかしじゃない人間にも容赦ないもんね」
「不服か?」
「ううん、かっこいいし、信頼に値する夫だよ!」
「そうか?葛葉子はオレが許す唯一のあやかしで永遠の愛おしい妻だよ」
そういって、ラブラブモードでキスをしまくる。
人魚はそれを見せつけられて、呆気に取られてる。
何度もイチャイチャを繰り返している。あまりのラブラブぶりに周りが見えていない。
夫婦の和魂オーラを当てられて、人を獲物として見ていた殺気をも帯びた毒を抜かれた感じだ。
「……私の話はいつ聞いてくれるのだ?なぁ、聞いてるか?バカ夫婦……」
あまりの無視する態度に涙が止まらない人魚だった。
瑠香は体から夜よりも暗い闇のオーラと大きな手の形をした煙を出すと人魚を縛り上げた。
瑠香の煙はあやかしを捕まえることに特化している。
最近煙を操るあやかしに、更なる力を引き出してもらい煙に関する具現化の力が増し、宮中の庭を守る審神者としての能力が上がった。
さらに、ルカの神の依代の長い髪を切って、宮中に神の力を献上したとはいえ、《阿倍野殿》という、あやかしの棟梁を兼任しているのでどんなあやかしが来ても負けることは無い。
妻である葛葉子は九尾の狐で天狐である。
人魚のあやかしは、己の異界で人間の個人情報を見る能力で知り驚愕をする。
己の願望のために捕らえる人間(?)を間違えたと……
「おまえの、願望?それはなんだ?」
「くっ!心まで読めるとは……お前ら人間だけど人間ではないな!」
と納得をした。
遠隔操作で煙を操り、人魚を容赦なく握り潰しそうな瑠香の腕を葛葉子は引っ張る。
「瑠香、とりあえず話を聞いてみようよ。《阿倍野殿》はあやかしの相談役でもあるってジジ様の遺言だし……」
ジジ様は後継者の《阿倍野殿》の瑠香に、「あやかしの相談役になれ、いずれは陛下のためになる」そう言い残した。
将来は宮中の陰陽師として働く瑠香の事を思っての事だろう。
「む……まぁ仕方ないな……」
瑠香は溜息を吐いて縛り上げたまま、人魚を睨み
「言い残したことかあるなら話してみろ」
「その言い方既に確定だよ。」
(瑠香ってほんっとあやかしに容赦ないな……瑠香に惚れられなかったら私この世に既にいなかったかも……)
「オレは陛下と葛葉子と子供たち以外基本容赦しない。」
「さらに、あやかしじゃない人間にも容赦ないもんね」
「不服か?」
「ううん、かっこいいし、信頼に値する夫だよ!」
「そうか?葛葉子はオレが許す唯一のあやかしで永遠の愛おしい妻だよ」
そういって、ラブラブモードでキスをしまくる。
人魚はそれを見せつけられて、呆気に取られてる。
何度もイチャイチャを繰り返している。あまりのラブラブぶりに周りが見えていない。
夫婦の和魂オーラを当てられて、人を獲物として見ていた殺気をも帯びた毒を抜かれた感じだ。
「……私の話はいつ聞いてくれるのだ?なぁ、聞いてるか?バカ夫婦……」
あまりの無視する態度に涙が止まらない人魚だった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
京都かくりよあやかし書房
西門 檀
キャラ文芸
迷い込んだ世界は、かつて現世の世界にあったという。
時が止まった明治の世界。
そこには、あやかしたちの営みが栄えていた。
人間の世界からこちらへと来てしまった、春しおりはあやかし書房でお世話になる。
イケメン店主と双子のおきつね書店員、ふしぎな町で出会うあやかしたちとのハートフルなお話。
※2025年1月1日より本編start! だいたい毎日更新の予定です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる