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第6章 王子と姫の護衛もといお守役!?
王子と王女と初対面
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訓練所に向かう 訓練所は王城の1階から行ける 本来なら騎士団が使っているが今日は騎士団は各町等の巡回で不在 騎士団長のみだ その騎士団長も一騎当千と言われる程の力を持っているらしいが
訓練所に着くと 金髪の少女と白髪の少年が剣を振っていた
ちなみに王と王妃様はそれぞれ金髪と白髪 ちゃんとその2人の血を受け継いでるのがよくわかる
そのままゆっくりと歩き近づく
「誰?」
王女が問いかけてくる
「初めまして ルイス王子様 セシル王女様 私 陛下から御二方の護衛を任された 異人の導廻 と申します」
「...父上が言っていた者か」
「異人...」
「それにしても少し見ましたが御二方 剣筋が良いですね とても15歳の子とは思えません」
これは事実だ いくらなんでもこの若さであの剣筋はエグい 梛でも同じ評価を出すと思う
「...さっき護衛って言ったよね?」
「はい」
「なら私達2人相手にハンデありで勝たないと信用出来ない 」
「わかりました それじゃあ私は武器 魔法 スキルを使用せずに 御二方を完封すれば良いですか?」
「..それは俺達を舐めすぎでは無いか?」
「それくらい私は実力がありますから それじゃあ御二方の勝利条件は...どうしますか」
「5分」
どうやら 5分の間に完封出来なかったら負けらしい
「わかりました それでは御二方のタイミングで始めてください」
「行くよ ルイス」
「ああ、セシル」
2人がこちらに ルイスが剣で セシルが魔法を使う ルイスの援護をするようにセシルが風魔法でこちらの動きを阻害してくる なのでそれをステータスの暴力で無理矢理突破 そのままルイスの剣を足で弾き飛ばし 片腕で抱える
「うわっ!?」
「! ルイスを離せ!」
「2つの魔法を同時に放つとは お見事です」
正直天才だろう この2人は この歳で ここまで出来るのは 多分この世界基準でも天才の部類に入るはずだ
セシルが放ってくる 火魔法と風魔法を避け
そのまま背後に周り もう片方の腕で抱える
ここまでの時間30秒
「どうですか これで信用出来ましたか?私の実力」
「...うん」
「...実力は信用出来たわ」
どうやら実力以外はまだ信用されてないらしい 残念 いや警戒心が良くていいな むしろ
「その警戒心 良いですよ きっと役に立ちます 」
2人を降ろす
「さて...そうだ 御二方に色々と剣や魔法についてお教えしましょうか?」
「...なんで?」
「理由を教えてくれ」
「御二方は残り1ヶ月で学園に行くことになります なのでその際の成績にも影響しますし何より実力をつけておけばいざって時に為になりますからね」
「....なら頼む」
「..お願い」
王からは聞いてなかったがまさかここまで警戒心が高いとは 王族なのもあるのだろうが 多分この様子じゃ暗殺系に巻き込まれたのだろうな 普通じゃここまで警戒心が着くわけが無い
「それじゃあまず剣の振り方等からおさらいして行きましょう」
2時間後
あの後 風輝 ルカ フィルもルイスとセシルの指導に参加 風輝は剣術を ルカは魔法を フィルは空中戦や騎馬戦を(どうやら学園ではペガサス等のモンスターをテイムし乗って戦闘授業をする事もあるらしい いや学園凄いな
「さて 今日は一旦終わりにしましょう 陛下と王妃様も来ましたし」
「父上と母上が?」
「はい そこに居ますよ 行ってあげてください」
そのままルイスとセシルは王と王妃様に駆け寄っていった
その間 セバスさんがこちらに近づいてくる
「ありがとうございます 導廻さん」
「いえいえ それにしてもルイス殿下とセシル王女は警戒心が異常に高いですね 普通の子であの歳ではあんな警戒心 中々付きませんよ」
「ルイス殿下とセシル王女は昔に王の暗殺の際に巻き込まれてしまったことがあり その暗殺が信頼してた側近なのもあって あのような警戒心が付いてしまいました 今では警戒心を解くのは陛下と王妃様 騎士団長と私 メイド長 料理長の6人のみです」
「やっぱりですか...学園でも大丈夫ですか?」
「..正直言うと厳しいでしょう おそらく..いやほぼ確実に孤立してしまいます」
「なら誰にでも心を開ける程度には警戒心を解けるようにしないとですね...」
「まさか..やれるんですか?」
「出来る限りはやってみようと思います」
「..頼みます 昔の頃の色々な方に笑顔を見せていた あの頃のルイス殿下とセシル王女を...取り戻してください」
「分かりました 任せてください」
そんなこんなで夕食だが 自分は部屋で食べようとしたが....
「は?お前も一緒に食うんだよ!」
と王から言われたので仕方なく ちなみにテイムモンスターも一緒に食べて良いとなった 風輝 ルカの2人も食事のマナーは携わってるので問題無い フィルは普通に見た目は鷹 なのでマナーとかはあまり関係ないが出来るだけ綺麗に食べて とは伝えてある
「さて どうだった?ルイス セシル 導廻は」
「そもそもなんで 此奴がここに居るの?」
まさかのこいつ呼ばわり いや別に良いけど
「部屋で食べるとかほざいてたがそんなの認めるわけが無い」
「本人が部屋で食べるって言ってるんだからそうすれば良いじゃん」
「..あのな ほら あれじゃん 護衛なんだから少し関係深める為にな?」
「わざわざ護衛と関係深める理由って何?」
「ああ、そ、それはな..」
凄いフルボッコだ てか思春期とか反抗期に入ってるのかやけに王に対してキツい態度を取ってるな
そんなこんなで夕食が終わる あ、ちなみに内容は流石 王族 めっちゃ美味いもん食べてた ルカとフィルなんかは目を輝かせていたもん
そのまま部屋に戻る ま、風輝は護衛の為 部屋じゃなくルイスとセシルの部屋の前に待機してるが
本人曰く 烏天狗もとい天狗は睡眠はあまり必要ないらしい 羨ましいものだ こっちもあまり睡眠は必要無いが人間 限界はあるもの 流石に無睡眠 というのは不可能だ なので寝る
珍しく目が覚める それもかなり早朝 ルカ フィルは眠っている
「...お?」
『主よ 王子と王女が何処かに向かい始めたぞ 』
「了解 確認出来たから私が行く 風輝は一旦部屋で寝てて」
『御意』
とりあえず左腕に抱きついているルカを優しく剥し 色々と準備をして 向かう
「見つけた」
ルイスとセシルが何処かに向かってるのがわかる
そのまま着いていくと
最終的に着いた場所は..王城の外にある庭園 の多分お茶会か何かをする場所であろう そんなとこに何故か2人で行った そして椅子に座りテーブル越しになにか話している
2人には悪いがこちらも護衛の依頼を受けているので何をしに来たのか聞きに行こう
「何をしてるんですか?ルイス殿下 セシル王女」
「!?」
「なんで..!?」
「御二方が早朝に何処かに向かってるのに気づきまして 後をつけさせて貰いました」
「....」
「...なんで」
「これでも護衛ですから 御二方が何処かに行く時について行くのは当たり前 たとえそれが本人らに迷惑であろうと」
「...そう..なのか..」
「はい、護衛の役目は ルイス殿下やセシル王女のような護衛対象を命に替えてでも守ること だから こうして着いてくのです」
「....なんで?」
「はい?」
「そこまでして 私達を守る理由は?」
「そうですねぇ まず1つ目 陛下からの依頼であること 2つ目 御二方が守られるべき存在であること 3つ目が...これは私なりの信念みたいなものなんですが子供は絶対に殺しませんし殺させません たとえそれが敵であろうと こちらに殺意を向けてやってくる者であろうと 」
これは戦争時代もそうだ 子供は絶対に殺さなかった それに子供を殺そうとする輩も止めた それがたとえ仲間や味方であろうと それに無抵抗の者も殺さなかった 子供や無抵抗の者 それが敵味方どちらであろうと私は絶対に殺さない 私は戦闘は好きだが 殺戮は好まない いや大っ嫌いだ 傭兵をやっていたからあまり言えないが私はあまり殺戮を好まない 傭兵だって言い訳になるが生きる為にやっていた
「...」
「セバスさんから聞きました 御二方は幼い頃に 陛下を暗殺しようとした者によって脅かされたと」
「....」
「しかもそれが御二方が信頼していた側近だということも」
「...」
「だからです 御二方を守り いつか私に...いや他の人に心を開けるように その為に」
「...ルイス」
「ああ、分かってる」
「私達は貴方を1回だけ信じる」
「俺達は貴方を信じる 貴方が裏切らないと」
「..ありがとうございます 私 導廻 御二方に対し 刃を向けない そうここで誓いましょう」
『主従の誓いが結ばれました』
主従の誓い(護)
主人が護衛を信じ 護衛がそれに応える そしてお互いが誓う事で結ばれる 主人は護衛を信じること 護衛は主人を命に替えてでも守ること をすることで護衛の能力が全面強化される またこの誓いをどちらかが破ると その効果は全て消える
予想外のものが結ばれたがまぁ良い 今はルイスとセシルに信用された という方が重要だ
「それで御二方はここで何をしてたんですか?」
「もうすぐ父上と母上の結婚記念日だからどういうプレゼントを送るか話し合ってた」
「そうだ、父上も母上も龍の肉を使った料理が大好きなんだが その龍自体も貴重でな....だが他に好きな物をあまり知らなくて...」
あれ?イベントで私めっちゃ持ってるんだけど?龍の肉 (ダンジョンマスターに襲いかかった龍達の素材が何故かイベント後に所持していた)
「御安心を 」
「まさかとは思うが...」
「そのまさかですよ 私 龍の肉 所持していますよ ちゃんと」
「..頼む かなり図々しいとは思うがその龍の肉..俺達に、渡してくれないか..」
「お願い..本当に 何でもするから」
そこまで言われても逆に困るのだが...
「良いですよ 何も要求はしませんし こちらの龍の肉 御二方に差し上げます」
「..良いのか..?」
「何も対価を出さずに..そんな物..」
「要らないんですか?」
「いや、いる 本当に感謝する」
「ありがとう さっきは私達 あんなに貴方を疑ったり敵意を向けていたのに...」
「良いんですよ 」
こんなに警戒心が高かった2人だが普通に親思いの良い子だ そんな子達が親の為に欲している素材を持っていて尚且つ 頼まれている 断るわけが無いだろう それに対価を出すわけも無い というか王族に要求するものが特に無いのも理由の一つだが 金系も揃ってるし 素材や武器 防具もある 道具系もあるし マジ求めるものが無い
「龍の肉は..どうするんですか?料理長にでも頼むんですか?」
「ああ、その通りだ」
「うん、そう」
「なら料理長に直接渡した方が良いでしょう それに御二方...もっと何かプレゼントを渡してはどうでしょうか?」
あの王の事だ 料理の他にもプレゼントを渡したらきっと泣き始めるに違いない
「プレゼント..か」
「そうです たとえば...アクセサリーとかですね」
「アクセサリー...ペンダントとか?」
「はい、その通りです 他にも花束や道具 服等色々あります」
「だが...俺達が買いに行こうとしてもバレてしまう...」
「それに買うお金とかも...」
よし 全力で協力しよう これも良い機会だ
「ふふふ、御安心を 私 御二方の為に全力で協力しましょう」
「まさか...」
「そこまで....」
「はい、なので陛下と王妃様をあっと驚かして そして感動させちゃいましょう」
「ああ!」
「うん!」
さぁ まずは料理長 とセバスさん メイド長 騎士団長に協力を求めよう
料理長は龍の肉の料理を
セバスさんとメイド長は協力してもらうと王と王妃様のスケジュールやらが色々と把握出来る
騎士団長は王城から城下町に行く際の協力だ 私が誘拐犯扱いされるのも困る
「それじゃあまずは...」
さぁ この2人の親孝行の為に絶対に成功させよう
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訓練所に向かう 訓練所は王城の1階から行ける 本来なら騎士団が使っているが今日は騎士団は各町等の巡回で不在 騎士団長のみだ その騎士団長も一騎当千と言われる程の力を持っているらしいが
訓練所に着くと 金髪の少女と白髪の少年が剣を振っていた
ちなみに王と王妃様はそれぞれ金髪と白髪 ちゃんとその2人の血を受け継いでるのがよくわかる
そのままゆっくりと歩き近づく
「誰?」
王女が問いかけてくる
「初めまして ルイス王子様 セシル王女様 私 陛下から御二方の護衛を任された 異人の導廻 と申します」
「...父上が言っていた者か」
「異人...」
「それにしても少し見ましたが御二方 剣筋が良いですね とても15歳の子とは思えません」
これは事実だ いくらなんでもこの若さであの剣筋はエグい 梛でも同じ評価を出すと思う
「...さっき護衛って言ったよね?」
「はい」
「なら私達2人相手にハンデありで勝たないと信用出来ない 」
「わかりました それじゃあ私は武器 魔法 スキルを使用せずに 御二方を完封すれば良いですか?」
「..それは俺達を舐めすぎでは無いか?」
「それくらい私は実力がありますから それじゃあ御二方の勝利条件は...どうしますか」
「5分」
どうやら 5分の間に完封出来なかったら負けらしい
「わかりました それでは御二方のタイミングで始めてください」
「行くよ ルイス」
「ああ、セシル」
2人がこちらに ルイスが剣で セシルが魔法を使う ルイスの援護をするようにセシルが風魔法でこちらの動きを阻害してくる なのでそれをステータスの暴力で無理矢理突破 そのままルイスの剣を足で弾き飛ばし 片腕で抱える
「うわっ!?」
「! ルイスを離せ!」
「2つの魔法を同時に放つとは お見事です」
正直天才だろう この2人は この歳で ここまで出来るのは 多分この世界基準でも天才の部類に入るはずだ
セシルが放ってくる 火魔法と風魔法を避け
そのまま背後に周り もう片方の腕で抱える
ここまでの時間30秒
「どうですか これで信用出来ましたか?私の実力」
「...うん」
「...実力は信用出来たわ」
どうやら実力以外はまだ信用されてないらしい 残念 いや警戒心が良くていいな むしろ
「その警戒心 良いですよ きっと役に立ちます 」
2人を降ろす
「さて...そうだ 御二方に色々と剣や魔法についてお教えしましょうか?」
「...なんで?」
「理由を教えてくれ」
「御二方は残り1ヶ月で学園に行くことになります なのでその際の成績にも影響しますし何より実力をつけておけばいざって時に為になりますからね」
「....なら頼む」
「..お願い」
王からは聞いてなかったがまさかここまで警戒心が高いとは 王族なのもあるのだろうが 多分この様子じゃ暗殺系に巻き込まれたのだろうな 普通じゃここまで警戒心が着くわけが無い
「それじゃあまず剣の振り方等からおさらいして行きましょう」
2時間後
あの後 風輝 ルカ フィルもルイスとセシルの指導に参加 風輝は剣術を ルカは魔法を フィルは空中戦や騎馬戦を(どうやら学園ではペガサス等のモンスターをテイムし乗って戦闘授業をする事もあるらしい いや学園凄いな
「さて 今日は一旦終わりにしましょう 陛下と王妃様も来ましたし」
「父上と母上が?」
「はい そこに居ますよ 行ってあげてください」
そのままルイスとセシルは王と王妃様に駆け寄っていった
その間 セバスさんがこちらに近づいてくる
「ありがとうございます 導廻さん」
「いえいえ それにしてもルイス殿下とセシル王女は警戒心が異常に高いですね 普通の子であの歳ではあんな警戒心 中々付きませんよ」
「ルイス殿下とセシル王女は昔に王の暗殺の際に巻き込まれてしまったことがあり その暗殺が信頼してた側近なのもあって あのような警戒心が付いてしまいました 今では警戒心を解くのは陛下と王妃様 騎士団長と私 メイド長 料理長の6人のみです」
「やっぱりですか...学園でも大丈夫ですか?」
「..正直言うと厳しいでしょう おそらく..いやほぼ確実に孤立してしまいます」
「なら誰にでも心を開ける程度には警戒心を解けるようにしないとですね...」
「まさか..やれるんですか?」
「出来る限りはやってみようと思います」
「..頼みます 昔の頃の色々な方に笑顔を見せていた あの頃のルイス殿下とセシル王女を...取り戻してください」
「分かりました 任せてください」
そんなこんなで夕食だが 自分は部屋で食べようとしたが....
「は?お前も一緒に食うんだよ!」
と王から言われたので仕方なく ちなみにテイムモンスターも一緒に食べて良いとなった 風輝 ルカの2人も食事のマナーは携わってるので問題無い フィルは普通に見た目は鷹 なのでマナーとかはあまり関係ないが出来るだけ綺麗に食べて とは伝えてある
「さて どうだった?ルイス セシル 導廻は」
「そもそもなんで 此奴がここに居るの?」
まさかのこいつ呼ばわり いや別に良いけど
「部屋で食べるとかほざいてたがそんなの認めるわけが無い」
「本人が部屋で食べるって言ってるんだからそうすれば良いじゃん」
「..あのな ほら あれじゃん 護衛なんだから少し関係深める為にな?」
「わざわざ護衛と関係深める理由って何?」
「ああ、そ、それはな..」
凄いフルボッコだ てか思春期とか反抗期に入ってるのかやけに王に対してキツい態度を取ってるな
そんなこんなで夕食が終わる あ、ちなみに内容は流石 王族 めっちゃ美味いもん食べてた ルカとフィルなんかは目を輝かせていたもん
そのまま部屋に戻る ま、風輝は護衛の為 部屋じゃなくルイスとセシルの部屋の前に待機してるが
本人曰く 烏天狗もとい天狗は睡眠はあまり必要ないらしい 羨ましいものだ こっちもあまり睡眠は必要無いが人間 限界はあるもの 流石に無睡眠 というのは不可能だ なので寝る
珍しく目が覚める それもかなり早朝 ルカ フィルは眠っている
「...お?」
『主よ 王子と王女が何処かに向かい始めたぞ 』
「了解 確認出来たから私が行く 風輝は一旦部屋で寝てて」
『御意』
とりあえず左腕に抱きついているルカを優しく剥し 色々と準備をして 向かう
「見つけた」
ルイスとセシルが何処かに向かってるのがわかる
そのまま着いていくと
最終的に着いた場所は..王城の外にある庭園 の多分お茶会か何かをする場所であろう そんなとこに何故か2人で行った そして椅子に座りテーブル越しになにか話している
2人には悪いがこちらも護衛の依頼を受けているので何をしに来たのか聞きに行こう
「何をしてるんですか?ルイス殿下 セシル王女」
「!?」
「なんで..!?」
「御二方が早朝に何処かに向かってるのに気づきまして 後をつけさせて貰いました」
「....」
「...なんで」
「これでも護衛ですから 御二方が何処かに行く時について行くのは当たり前 たとえそれが本人らに迷惑であろうと」
「...そう..なのか..」
「はい、護衛の役目は ルイス殿下やセシル王女のような護衛対象を命に替えてでも守ること だから こうして着いてくのです」
「....なんで?」
「はい?」
「そこまでして 私達を守る理由は?」
「そうですねぇ まず1つ目 陛下からの依頼であること 2つ目 御二方が守られるべき存在であること 3つ目が...これは私なりの信念みたいなものなんですが子供は絶対に殺しませんし殺させません たとえそれが敵であろうと こちらに殺意を向けてやってくる者であろうと 」
これは戦争時代もそうだ 子供は絶対に殺さなかった それに子供を殺そうとする輩も止めた それがたとえ仲間や味方であろうと それに無抵抗の者も殺さなかった 子供や無抵抗の者 それが敵味方どちらであろうと私は絶対に殺さない 私は戦闘は好きだが 殺戮は好まない いや大っ嫌いだ 傭兵をやっていたからあまり言えないが私はあまり殺戮を好まない 傭兵だって言い訳になるが生きる為にやっていた
「...」
「セバスさんから聞きました 御二方は幼い頃に 陛下を暗殺しようとした者によって脅かされたと」
「....」
「しかもそれが御二方が信頼していた側近だということも」
「...」
「だからです 御二方を守り いつか私に...いや他の人に心を開けるように その為に」
「...ルイス」
「ああ、分かってる」
「私達は貴方を1回だけ信じる」
「俺達は貴方を信じる 貴方が裏切らないと」
「..ありがとうございます 私 導廻 御二方に対し 刃を向けない そうここで誓いましょう」
『主従の誓いが結ばれました』
主従の誓い(護)
主人が護衛を信じ 護衛がそれに応える そしてお互いが誓う事で結ばれる 主人は護衛を信じること 護衛は主人を命に替えてでも守ること をすることで護衛の能力が全面強化される またこの誓いをどちらかが破ると その効果は全て消える
予想外のものが結ばれたがまぁ良い 今はルイスとセシルに信用された という方が重要だ
「それで御二方はここで何をしてたんですか?」
「もうすぐ父上と母上の結婚記念日だからどういうプレゼントを送るか話し合ってた」
「そうだ、父上も母上も龍の肉を使った料理が大好きなんだが その龍自体も貴重でな....だが他に好きな物をあまり知らなくて...」
あれ?イベントで私めっちゃ持ってるんだけど?龍の肉 (ダンジョンマスターに襲いかかった龍達の素材が何故かイベント後に所持していた)
「御安心を 」
「まさかとは思うが...」
「そのまさかですよ 私 龍の肉 所持していますよ ちゃんと」
「..頼む かなり図々しいとは思うがその龍の肉..俺達に、渡してくれないか..」
「お願い..本当に 何でもするから」
そこまで言われても逆に困るのだが...
「良いですよ 何も要求はしませんし こちらの龍の肉 御二方に差し上げます」
「..良いのか..?」
「何も対価を出さずに..そんな物..」
「要らないんですか?」
「いや、いる 本当に感謝する」
「ありがとう さっきは私達 あんなに貴方を疑ったり敵意を向けていたのに...」
「良いんですよ 」
こんなに警戒心が高かった2人だが普通に親思いの良い子だ そんな子達が親の為に欲している素材を持っていて尚且つ 頼まれている 断るわけが無いだろう それに対価を出すわけも無い というか王族に要求するものが特に無いのも理由の一つだが 金系も揃ってるし 素材や武器 防具もある 道具系もあるし マジ求めるものが無い
「龍の肉は..どうするんですか?料理長にでも頼むんですか?」
「ああ、その通りだ」
「うん、そう」
「なら料理長に直接渡した方が良いでしょう それに御二方...もっと何かプレゼントを渡してはどうでしょうか?」
あの王の事だ 料理の他にもプレゼントを渡したらきっと泣き始めるに違いない
「プレゼント..か」
「そうです たとえば...アクセサリーとかですね」
「アクセサリー...ペンダントとか?」
「はい、その通りです 他にも花束や道具 服等色々あります」
「だが...俺達が買いに行こうとしてもバレてしまう...」
「それに買うお金とかも...」
よし 全力で協力しよう これも良い機会だ
「ふふふ、御安心を 私 御二方の為に全力で協力しましょう」
「まさか...」
「そこまで....」
「はい、なので陛下と王妃様をあっと驚かして そして感動させちゃいましょう」
「ああ!」
「うん!」
さぁ まずは料理長 とセバスさん メイド長 騎士団長に協力を求めよう
料理長は龍の肉の料理を
セバスさんとメイド長は協力してもらうと王と王妃様のスケジュールやらが色々と把握出来る
騎士団長は王城から城下町に行く際の協力だ 私が誘拐犯扱いされるのも困る
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