VRmmoでホムンクス(仮)

nanaさん

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第5章 ダンジョンイベント

再び最深層へ

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ハクside

広場に戻ってきた ナターシャ達にはチャットで守護者と遭遇した事 向こうが化身を使ってきたこと すぐそちらに向かうということを伝えた

そしてシリルさんの様子を見に行く

「んぁ? ハクか シリルは部屋にいるよ 」
「分かりました ありがとうございます」
ダリアさんが通してくれる


ガチャッ部屋に入ると

「やぁ また来たね」
「大丈夫ですか?シリルさん」
「時々胸が苦しくなる時もあるけど今は問題無いよ それにしても...また 死んだね?」
「!?」
「誤魔化しても無駄だよ 僕には分かるんだ 死の匂いが」
「...」
「僕は君に死んで欲しくない 頼むから 無理はしないでくれ」
「はい...」
僕はこの人を救うために この人の思いを無駄にしないといけない
「...君は僕の思いも無駄にしてダンジョンへ行くだろう なんで分かった?って顔をしてるね?簡単さ 君の目を見て分かった 君の目には決意が篭っていた 強い決意がね」
「...」
「僕はそれを止められない こんなにボロボロだしね。見た目は健康そうに見えるけど ダリア曰く 身体の内部がボロボロだそうだ。」
「...」
「だからお願い 死んじゃダメとは言わない 君達異人は何度でも生き返れるから だけど出来るだけ死なないで 君が死ぬ度に僕が辛くなる 身勝手なお願いだけど ごめんね...」
「いえ...貴方の思いを無駄にしようとしてる僕が悪いんですから 謝らないでください。」
「うん...それにしても君は..自分に制限リミッターを掛けてるね?」
「え..?」
あの守護者 シェリーも言ってたことだ
「君は自分はこれぐらいしか出来ない と本当の力を抑えてしまってる 君のその力は 君の想像以上に 色々出来る それにステータスという数字に囚われちゃダメだよ」
「ステータスに囚われている...?」
「そう 君はステータスという数字に囚われているから自分に限界があると錯覚している。 だけど それは違う ステータスでは表せないものが君にはある それを見つけられるのは君のみだ。」
「ステータスで表せないもの...?」
「そう 僕はアドバイスしか出せない。 だから頑張ってみて」
「はい!ありがとうございます!」
「うん」
「それじゃあ失礼します!」
「またね」
「はい!」


「もうまた会えることは無くなるんだろうけどね...スイレン..もうそろそろ君のとこに行くよ」

余命残り2日





現在は中層だ 深淵層でやられた人達と合流して最深層に向かっている

それにしてもステータスで表せないもの...
なんだろうか

経験?技術? いや違う  少し考え方を変えてみよう 

まずは化身 これは後でわかったことだけど僕の感情に反応して出来た化身らしい

【復讐】のネメシスだと 僕の あの守護者に対する復讐心

シェリーの【煉獄】のケルベロスは一体どういう感情で出来た化身なんだろう

それにシェリーという守護者は他の守護者とは全然違う あの守護者は問答無用でこちらを殺しにかかろうとしてきたが
シェリーは気分とは言うがこちらに情報を渡したり 見逃してくれたりと 普通守護者としてはおかしい行動をしている。

普通の守護者なら 見逃したり情報を渡したりしないだろう ならシェリーには何らかの目的がある? あったとしても分からない ダンジョンマスターに消される可能性があるのにやる理由が分からない

つまりシェリーにはシェリーなりの決意というものがあるのだろうか? 僕の決意はシリルさんを救いあわよくばスイレンさんを救うこと  シェリーはダンジョンを絶対に守るという決意 情報は渡してくれるがダンジョンに関する情報は絶対に渡していなかった。だがそれが敵に 強くなれるかもしれない情報を与える関係性が分からない。

この事は今は置いとこう

シェリーの化身 【煉獄】のケルベロス

ケルベロスは地獄の番人としてのイメージが強い 実際そうだ。 地獄 つまり己の罪を償う場所 裁きを受ける場所 だ  つまりシェリーのケルベロスは 罪悪感などの感情から出た化身...?

そして今 考えたくない可能性が脳裏をよぎった

それはこの街の住人の中に守護者がいる可能性があること

そして罪悪感を感じるような事があった人に当てはまるのは 彼 シリルさん ネオンさん ガイアさん ダリアさんだ

少なくとも彼 は無いだろう そして声が男性だったことからダリアさんとネオンさんも無い

そして残るのはシリルさんとガイアさんだけだが

体格的にガイアさんは違う

そしたら最後に残るのはシリルさんとなる


有り得ない シリルさんはもう動けない身体のはずだ。仮に動けたとしても戦闘は出来ない  だが当てはまる人がシリルさんしか居ないのも事実 だ

「シリルさん...貴方は何ですか?」

そう呟く

シリルさんは死を嫌っている なら何故僕や他のプレイヤーを殺したのだろうか 同じ死なのに

もしかしたら操られているのかもしれない。守護者は全員 ダンジョンマスターによって操られた住人 そんな仮説が浮かび上がった

この事をホークアイさんにチャットで送っておく

すぐ返答が来た

ホークアイ『確かにその説はありそうですね。守護者はどこかで見たことあるような動きや剣筋などを見た という報告が何個かあります。なのでハクさんの説はかなり有力かと』

やはりそうか ならなんで住人達は...シリルさん達は守護者しているんだろうか?ダンジョンマスターを倒せば願いを叶えてスイレンを生き返らせれるのに


何かスイレンさんが関係しているのかな?


とりあえずそんな事を考えていたら最下層に着いた あのかまくらはまだある

そこに向かいすぐ入る

「ハク!あんた 何してんのよ!」
「ごめんね 人影が見えたから気になっちゃって...」
「まぁ良いでしょう ハクさんも有力な仮説を出してくれました それは...


です」

「つまり住人が守護者になっている可能性がある 守護者になった住人はダンジョンマスターに操られている っていう事ね」
「はい」
「確かにありそう..」
「恐らくシェリーという守護者はハクさんの見立て通りシリルさんで間違えないでしょう 私の考察を加えると 街とダンジョン内で人格が変わっている というのです。 死を嫌っている方が我々を殺したりしません つまり人格が強制的に変えられているんでは無いか ということです。それならシェリーの行動も納得できます。それに見逃しや情報を与えたりするのは 彼の人格がもう1つの人格と戦い抗っているのではないからでしょうか?」
「確かに...そうだね」

ズシン...ズシン

遠くから音が聞こえ始めた

「そろそろ探すわよ 洞穴型で作るからね」
「「「了解」」」

チェシャさんが仮拠点制作の指揮を執る その間 僕達はマンモスが来てないか確認だ

洞穴が掘り終えたのと

「来たわよ!」

マンモスが来るのはほぼ同時だった


氷山龍 アイスマンモス Lv???
ステータス???
スキル???
本来ならもっと極寒の地の山に生息する魔物 その毛は硬く鋭く 暖かい その牙はでかく 鋭く 尚且つ硬い  基本温厚でこちらが何もしない限り危害は無いがある2つの条件の片方を満たすと...




手を出さない方が良さそうだ だが2つの条件は間違いなく 外部からの攻撃とこの階層の階段の前に着くことだろう



「思ったよりヤバかったわ...Lv見えないし」
「どちらにしてもここを突破するうえでは間違いなく戦う事になるでしょう」
「そうだね 出来るだけ準備して進まないと 他の人達ともまだ合流できていない」
「とりあえず今はここで待ちましょう」
「ああ」

シリルさんの言ってた 決意 シェリーの化身の具現化の感情 両方にあり 関係するものは なんだろう それさえ掴めれば 限界リミッターが外せる気がする。

とりあえず今は 他の人との合流を待とう


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久しぶりにランキング見たら 1週間位でランキングに上がり平気で1万とか稼ぐ小説あって やっぱり自分は敵わないなと思った今日この頃
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