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4話 独りの大道芸人

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 ___あらすじ___

 ……チャールと共に村に来たイツキ。そこであるポスターが目に止まった。 
 大道芸人のショーがあるらしい。名前はソルマー。
 果たしてどうなるのか……

 イツキはチャールと共にソルマーのショーを見に村の大広場へと向かった。だがそこは人っこ1人居なかった。もうすぐ始まると言うのに。

 そこで イツキは悟る。

 イツキ「…………(あ、これめちゃくちゃ無名な人来るな……。)」 と。

 チャール「どうかされましたか?イツキさん?」

 イツキ「あ、いや、全然人居ないな~……って……」

 チャール「ですよね……私も思ってました……」

 そして 時間になった。

 ステージに人が出てくる。だかなんと それは小さな女の子だったのだ。無論 イツキもチャールも困惑した。

 ソルマー「……やっぱり、人、少ない……」

 と呟いた途端 ソルマーが泣き出したのだ。

 イツキ&チャール「え?!」

 と驚き すぐさまソルマーに駆け寄る

 イツキ「だ、大丈夫?!」

 チャール「大丈夫ですか?!」

 ソルマー「うぅっ……うっ……」

 2人がなだめるもソルマーは泣いたままだ。

 イツキ「と、とりあえずウチ、来る?」

 ソルマー「うん……。」 

 と言う訳で ソルマーはイツキの家へと行く事に

 チャール「お茶です。どうぞ。」

 ソルマー「ありがとう……」

 イツキ「んで……ソルマーちゃん、どうして泣き出したりしたの?」

 ソルマー「それが……」

 ソルマーはこれでも15歳らしい。小さい時に父親が他界。母親が女手1つで育ててくれたらしい。そして、母親に恩返しをするため 独りで旅に出て村や城下町 里などを巡り 大道芸を披露しているらしいが それが無名な為中々人が集まらず 最近お金が貯まらないらしい。そういう事の積み重ねが今回の事に繋がったという。

 イツキ「そっか、そんな事があったんだ……」

 ソルマー「うん……このまま続けてたら私、どうなっちゃうんだろう……」

 チャール「あ、イツキさん。いっそソルマーちゃん。ここに住まわせたら如何です?」

 イツキ&ソルマー「え?!」

 それぞれ別のイントネーションで驚き

 イツキ「ま、まぁ、まだ部屋数は有るし……ソルマーが良かったら良いけど……?」

 ソルマー「ほっ、本当……?私なんかがお世話になって良いの……? 」

 イツキとチャールが互いに目を見合せ

 イツキ「勿論!!」

 にこやかに答える。




____こうしてまた イツキは新たな家族が増えたのだった。更に賑やかになることだろう____
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