"Welcome, Another World Traveler!”

温州ミカン

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title #3 "Welcome, Mr. Another World!OYOYO ” 幕の内 7/?

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title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 7/?



「そういえば俺は先週まで熱い国にちょっと長い遠足[軍事訓練]に行っていたんだけど、お前は ・・も、そういえば職員室で補修受けろって言われていたな」
「俺は寒い国だ。犬は寒さに強いってだけでお前が行くはずだったんだけどお前そんな金持ちの居間に寝っ転がっていそうな毛皮の癖に寒いから嫌だって駄々こねたらしいな」
「昔から寒いところ苦手だから。今の姿になった事忘れてつい寒い所はいやだって言ったんだよな」
自分はどうもシベリアタイガー系らしく保温能力が高い体質を忘れて人間だった時の寒がりだって、軍事教練のインターン[見習い]なら熱い場所をリクエストした。
「体質って変わるんだな。まあ当たり前か。人間は氷河期終わって体毛脱いだように、俺らは逆に氷河期でも大丈夫なように毛皮まとっちまった。かといってバリカンでサマーセーターは嫌だな」
虎の先輩が熱さに耐えられないとバリカンで切ったら、濡れたプードルみたいにペタンと結構貧層になったので、ああは成りたくない。
「あちいよな~。真夏日になったらサモエドとかセントバーナードが死にかけているのがよくわかったわ」
「アチい砂漠は大変だったぞ。モンスーン気候の犬が動画サイトで水浴びてるのとか見た事あるけど水は飲み水ですら貴重で、俺も水浴びしたかったぜ」
教導に預けられた傭兵団の駐屯地はサバンナみたいで水は貴重品なのでとても水浴びは無理であった。
「ヒャド系[冷房]魔法は・・・・無理か」
無理だって頷く。魔法は基本同時に使用は使えないって制限がある。
向かった傭兵団で上の方はその事情は知っているが、現場の兵隊には秘密であるので、人間に見える仮装魔法で手一杯だったと笑う。
「なんだって魔法ってのは一種類しか同時使用が出来ないんだろう。こうラスボス前の本格バトルが始まる前戯状態みたいに攻撃力倍増に守備力上昇に魔法耐性強化とか出来ないのかね」
今の自分達の場合は仮装魔法に空調魔法に狙撃除けを予めかけておきたいが、取捨一択なので獣人は今はこの星に居ないって建前なので仮装に割り振てる。周りが獣人だらけの学校なら平時の姿でいられるが、まだ世間的には秘密なので、普通の生活でも使ったら結構便利な生活魔法とやらも使えぬのは結構めんどい。
「いつ頃この事情は世間に喧伝されるんだ」
「そろそろだろう。もう下の街[むつ市]の連中は殆ど知ってるし」
早く一般人にもこの事実が広がってくれないかと思ってる。
「獣化する時複数使用できんってのは言われていたけど、一個でも使えるだけど良かったと思うけど、意外とキツイ縛りだよな。何とかならんのかね」
「昔から二丁拳銃は当たらんと決まってる。複数の機構をつけた武器は重たく嵩張り故障がしやすく高価で戦場じゃ役立たずで、ゼネラリスト[なんでも屋]よりスペシャリスト[職人]っていうだろう。器用貧乏は命取りだ」
魔法の使用も同じだろうと諦めていた。
「食いモノ屋もやっぱ専門店だよな。ラーメンと蕎麦とお好み焼きとウナギが名物だって短冊[壁のお品書き]下がってるような店は美味くないだろ」
「それでも噂じゃ俺らの雛形[オリジナル]はもっと凄いとかきいたけど、やっぱり人間の体は貧弱 貧弱 ひんじゃく~なのかね」
「仕方あるまい。連中にしてみれば俺らなんて所詮百均の使い捨てなんだからそう高性能な体はくれないさ。豚に真珠のネックレスをつけてやっても似合わんし、用が済んだら屠殺場に運ばれて食われちまう」
「ティルピッツ (豚の方)*かな」
英国の軍艦に生鮮食料として乗せられたが、食われる前に沈んだが生き残ったので幸運のマスコットとなったらしい。
「ガ〇ダムのギギ・ア〇ダルシアかな」
「マク〇スのリン・ミ〇ミイでも可だな」
「アイド〇マスターのゼ〇グラシアとか」
「あれは … 色んな意味で違うだろう」
あれはマスコット云々じゃなくて、存在そのものがキングボンビーだと話題を遮る。
「同じ軍のマスコットだったヴォイテク*は退役後動物園で余生暮らしたとか聞いたが、その豚どうなったんだ?」
「ハムとベーコンになった」
戦争終わったら無事初志貫徹でベーコンと豚串しにされて食われたらしい。さもありなんと苦笑していた。
「戦時下のマスコットで国民のモチベーション上げたんだろう?義理も人情もないな。流石ブリカス」
さすが英国紳士は老いるまで連れ添った猟犬でも走れないならもう役に立たんと獲物を持ち帰ってきた時ついでに撃ち殺したって犬畜生だ。
「身につまされるな」
己の行く末が重なり、苦い顔になる。学校にPWC[民間軍事会社]やフリーカンパニー[傭兵団]からの求人情報が来る身としては明日は我が身だ。
「幾ら宇宙時代の先駆けを担う有望な人材 …… とか御大層な二つ名貰っても損耗率までもまず考えられて人材だから手間暇かけてはくれん」
「役に立つか立たんか分からん新兵には最新の武器は回ってこんよな。古いアイアンサイトのみのボルトアクションライフルに、防弾機能なさそうな鉄兜に捨てる前の最後の迷彩ジャケットだけかな。世知辛いな~」
働けど働けど我が暮らし楽にならざるとばかりに、ジッと肉球のある手に一〇円玉を指で握ると某空手バカ漫画みたいにグニャリと折れ曲がる。
「て~んか無敵のか~♪」
「それ以上歌うなよ。某団体からみかじめ料払えって来るぞ」
わかったと肉球手で シ~っとやって笑う。
「この姿になったときはこれで俺最強 俺TIEEE 俺凄い 俺天下無双になるって思ったけど、実はたいしたこと無いって知らされてガックリ来たよな」
所詮出発点は人間だから、幾らチューニングしても基礎のキャパシティはそうは変わらない。筋肉にしても断面積あたりの限界値や神経の伝達スピードには限界がある。これ以上を望めば、それはもう人間と呼ばれない程体の各部分を別のモノに置き換えないと駄目らしい。
「テセウスの船のパラドックスだな。どこまで弄ったら人間じゃなくなるんだろう」
「少なくともゲルマンの科学は世界いちいいいい とかなともう人間とは言えない」
「今以上の体を求めるなら、その方が手っ取り早いらしいぞ」
サイボーグ009や仮面ライダーを作ろうと思うと、初めから人間なんか改造しないでスペクトルマンみたいなサイボーグ作った方がいいだろうし、いまみたいに遺伝子改造が出来るならアンブレラ社あたりに頼んだ方がいいとか。
「人間の体ってモロいからな。軽自動車をいくらパワーアップしたって底が知れてるし、反動で直ぐにエンジンフレームにブレーキもガタガタで事故らなくても廃車になるからな。人間なんぞ運動能力自体ならこの星じゃ下から数えた方がいいぐらいだ」
100メートルだって本気の家猫や小型犬に勝てない。速度だってあのデカいカバ相手でも負ける。泳げば鮒にも余裕でまけて五輪メダリストがメダカになんとか勝てるぐらい。
「大体二足歩行ってのが体育会系には向いてないらしい。こんな腰に負担のかかる体形が自然界じゃ生き残れないらしいぞ」
「ヘルニアだって9割の人間は予備軍で過度な運動には向かんし、食べ物と飲み物と呼吸が同じ場所を通るなんて生物としては神様がラリって作った失敗作だって言われてる」
「イデに出来損ないだから根絶やしにしようって思われても仕方ないもんな」
ただ長距離だけは人間は馬にだって勝てるらしい。ほかは全部ペケとか。
「外の世界を知らない井の中の蛙だって知らないなら幸せだったんだろうけど、オリジナルの連中はもっと上らしいからな」
レースで作ったレーシングカーを市販にするときにデ・チェーンするようなものらしい。
「この星だけでも敵に回るかもしれん国にフルスペックの戦闘機や戦車にミサイルは渡したくないからモンキーモデル[劣化性能版]出すからそれと同じだろう」
「そうだったな」
諦めたように自分の毛皮の生えた手を見る。
「中身は諦めるにしても外見は準じてるのかね?誰もオリジナル直接見た事ないんだろう。昔の火星人や水星人の想像画みたいに本当にこの姿は連中に似てるのかな」
「どうだかな?直接接触禁止で、テレビ電話も某新世紀の『SOUND ONLY』状態で誰も見たこと無いとかきくもんな」
「なんで隠すんだろう。『幼年期の終わりに』*みたいな諸事情あるのかな」
あの小説で訪れた異星人の姿はさながら昔から想像されいた悪魔や化け物姿に似ていたので、安易に出て行ったら撃たれるって信頼を得るまで中々姿を見せなかったとある。
「昔は男性声優が口説きたい女性がいる時は直接会わないで、電話の声だけで口説いて、もう大丈夫だってやっと会ったらしい」
「それこの間不倫問題になって色んな役を降板したベテラン声優さんの・・・・」
「名前は言うなよ」



「一応この姿は誰が監修中のフィギアみたいに、こんな姿ですかってお伺い立てたんだよな」
それで肖像権持ってるのからオッケーが出たとか聞いている。
「らしいんだけど。どう考えても俺らのこの姿はコッチの歴史的に神話や想像で描いた姿そのまま過ぎるような」
過去の神話やフィクションで想像された姿に似すぎているのだ。いや、そのままと言ってよいだろう。何しろ仮装魔法を忘れて下の街に行ったときはハリウッド映画映画のコスプレだと思われて、それで乗り切ったらしい。それほど異界人に似せたハズの容姿は、映画やアニメで見慣れた見慣れた獣人・亜人に似ていた。
「獣人は、ああこれぞ獣人って姿だし、エルフは、ああこれがエルフだって姿をしていもんな。まあお陰で見慣れているんで石とか投げられなくてよかった」
幼年期の終わりにな姿だったら子供は泣き、石を投げられ井戸端会議の奥様連中からは陰口をたたかれ、お巡りさんアイツですって通報されて、クマだと自称動物愛護団体からクレームがつくだろうが、悪魔なら猟友会も思いっ切る撃てると乱射さえるかもしれなかった。
「いや、乱射って特車二課の太田とかマシンガンラバーズ*と同列に扱うのは止めとけ」

オモテナシの為にどんな体を用意したらいいいのか指示が無かったので、始め用意した異界人の想像図は、異界の住人といえば神話やおとぎ話、果てはSFや漫画から引っ張りだしてきたモノを叩き台として、こんな姿ですかって監修してもらおうと聞いたら、大体合ってるって直ぐにオッケーが出たらしい。
「なんだ監修って、俺らは新作フィギアかよ。それに『大体合ってる』って、連中ネット民なのかね」
大体アニメでも原作のあるキャラデザインはアニメに落とし込むためにキャラデザイナーと原作者と編集部のやりとりは相当リテイクの連続で苦労するので、殆ど二つ返事であったので呆気にとられたらしい。
「どうせ短期旅行でレンタルするだけの仮のボディだろう。面倒臭いから、大体合ってればいいってお任せしたんじゃねえか」
「シェフの気まぐれサラダみたいなもんかな。決めるの面倒くさいからお任せコースみたいな」
「でも連中結構気に入っていたらいぞ」
異界の連中に体を貸してる人間は所謂憑依中なので、生霊死霊に取り憑かれたのと同じで一切記憶は無いが、旅行中は何しろ世界の命運を握ってるVIPなので秘密裏にガードが付いていたがその様子が収まった監視カメラには、皆さん借りたボディを思いっきり気に入ってるようで、各人に用意されたスマホやタブレットに一眼レフで記念写真を撮りまくっていたらしい。
「殆ど東京だよ おっかさん状態なお上りさんだったとか。異界ってのはメリケンの田舎みたいに娯楽ないのかね。だから旅行はキャンセル待ちらしいもんな」
「そういや、俺を借りてた異界人は朝から晩までラウンドワンで遊びまくっていたらしく、このあいだ“俺”で行ったら出禁になっていたぞ」
「お前の中にいたの何やったんだ?」
「朝から晩までボーリングしていたんで、思いっきり力セーブしないで投げたんでレーン殆どぶっ壊したらしい」
「それで出禁か。それは災難だったな」
「わらいごっちゃねえぞ。50レーンとフロア基礎までヒビ入れて永久出禁だぞ。俺は夢の国で酔って公衆の面前で小便した矢買矢場郎かよ」
ヤバイよヤバいよでお馴染み某芸人は酔って粗相をやらかして夢の国永久出禁って … 漏れ伝え聞いた都市伝説がある。
「だから名前は言うな」
スパーンとオチをつけようと持っていたハリセンで頭を貼った。


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「ん?アイツ今度は何を始めたんだ」
教室に大きな箱を抱えてアイツが戻って来た。
「どっから出したんだ」と言われたハリセンを仕舞いながら、もう誰も覚えてないだろう、すっかり忘れられた窓際で歓談している二人を思い出したように見る。
「俺もすっかり忘れていた。ああ、まだ話続いていたんだ」
教室前部の前でネコと、どうも何か様子がおかしいネコ[多分憑依中]と歓談していたと思ったが、先刻からしばらく消えたと思ったら手に何かの正方の木箱を抱えていた。よく見ると“演劇部備品 部外持ち出し禁止”と書かれたメイクボックスだ。上の学年の鳥娘、多分そのメイクボックスを貸してくれた部員がやはり備品と書かれたスタンド式の姿見を持ってきた。
姿見の前にネコを引き出すと “にゃ” と叫んで恐れの慄き、のぞき込んだり離れてみたり、肉球のついた手から爪が多少飛び出し鏡の中の自自分を触るようにしたあと、次はその手で自分の体を触っている。
(あっ わかるわ~ 俺【私】も獣化後に鏡を見て同じことをやったんだったな)
その様子を知らぬ顔をしながらも凝視していたクラスの連中が頷く。下手したら腕組みして “うんうん”と声に出しそうだが、今は余計な仕草はいらんからと心象風景のみだが。
クラスの獣人化で戸惑った先輩がしたり顔で頷いていた。ついでに言っとくが、野獣先輩じゃないぞとも思った。
(間違いなく憑かれ中だな)
今更ながらも確信した。今のネコはいつものネコじゃない。多分獣化なんて経験の無い一般人の人格霊だろうと。
なんでネコの取り憑いたかは分からんが、どうやら相手をしているアイツは何か知ってるらしいから後で問いただせばいいと今はそ知らぬふりで見守っておく。

誰か知らないネコ娘は喜びの みゃあ みゃあ とでもいうような顔をしている。
戸惑ってはいるが、嬉しくてたまらないって表情で安心できた。
何しろ猫っては小さな猛獣だから、パニックでも起こされると下手すると人死にが出る。一般人なら当然で、クレスの連中だって相当危ないのだ。
戸惑うネコ娘を教室の椅子に座らせて、メイクボックスから筆やファンデを取り直して戸惑うネコを置き去りにしてメイクを始めてしまった。
「なんだ?カモフラージュメイク[迷彩化粧]でも始めるのかな」
顔にグラデーションをつけさせて周囲に紛れ込ませるのかなと思った。
将来軍属か傭兵に行くのが多いので必修になっているので男子もするメイク。元からメイクの匂いには慣れないが、嗅覚が鋭くなった今は気分を害したので見てるだけで嫌そうな顔をしてしまう。
「戦争始めるのかな?」
「どうやら違うらしい」
目立たないメイクでは無く、自分を飾るメイク。どちらかと言うとダンスパーティにでも行くようなメイクであった。
始め戸惑っていたが、姿見と手鏡を見せられて驚いたり感嘆したりで楽しそうだ。
「なんか初めてのお化粧って感じだけど、それは人間だったらだな。今はピッカリ座*にしか思えんが」
ピッカリ座とは動物着ぐるみの劇団である。
しばらく獣化形態でメイクをしていて楽しんでいたが、アイツが思いだしたように、何かを囁くとネコが人間形態になった。どこにでもいるようなJKが現れる。
「は~、憑かれて本人の意識無くても魔法は使えるんだ」
自分達の魔法は呪文を唱える必要はない。獣化施術のレクチャ時睡眠学習?みたいなもんで意識下に発動のトリガーを作るタイプなので勉強は必要ない。理由は勉強で覚えるなら一つに魔法で数か月、下手すると数年かかるので、必要な魔法を一通り覚えた頃にはおっさん・おばさんになるって事で即席に魔法を使えるようになっている。便利ではあるが、所詮インスタントなので制限が多くなり、人生で決まった数のチケット制で複数の同時使用はできない。合理的な判断であるが、このような事態には逆に困る。
何しろ憑依しやすいように体を作り替えるので、それはアッチの異界の住人だけじゃなくコッチの異界の住人のも取り憑かれやすいのだ。
映画エクソシストでは少女ミーガンは悪魔神パズスに取り憑かれて悪さをしたが、元からただの少女であったからやれることは背面蜘蛛走りとか首の180度反転とか、豆スープを吐くぐらいしかできなかった。
まあ十分に迷惑だろうが、しかし獣人はそうはいかん。
筋力と敏捷力が数倍に増した逞しい腕に伸ばした爪の一閃が首を掠るだけでも一般人は簡単に死ぬ。魔法も呪文の詠唱は覚えていなければ話にならんし、綺麗な旋律とテンポを守らなければ発動しないのだが、獣人になった彼らの魔法は安全装置の無い拳銃のように引き金を引けば魔法は飛び出す。
「ここならいざという時も大丈夫だろう」
「ああ、クラスメイトを処分したくない」
それでも周りが仲間なら止める事も出来ようが、一般人のいるようなエリアで暴走したときは一般人に被害が出る前に処分命令が出る。
体を乗っ取っとられて仲間は手負いの猛獣と同じだ。可及的速やかに制止できなければ処分以外は無いと、例え見知った仲間でも自分達の仲間のしでかしは自分達で取る事を強いられていた。
幸い学校は関係者ばかりだし、何かあっても止めることが出来るとまだ大ごとにはなっていない。しかし安心はできない。何しろ猫は猛獣だ。本気で逃げれば下の街まで数分でたどり着けるだろうから。
「頼むぞ。女の血なんてかぶったら取れないらしいからな」
別に血の粘着性に差は無いが、女を殺めた時の夢見は相当引きずるらしいので願った。
幸いセーラー服を着た普通の人間、獣化するまえの姿に戻った時も箸が転げたJK状態が続いていた。これでもし暴れてもハルク並みの筋力は強制的に女子プロレスラー程度には落ちているハズだ。
何しろ普通のJKが米俵五表担いでいたらそれだけで不審に思われるだろうから強制的に筋力を落とされる。
ヌリ ヌリ ペタ ペタ
今度はその姿でメイクを始める。
これもなんか嬉しそうだ。獣化しているときより喜んでるのが分かる。


「アイツ上手いな」
少し安堵のため息を吐きながら、久々にみた普通モードのクラスメイトを見る。獣化モードもいいが、やはり慣れ親しんだ人間モードがやはり魅力的に見える。
「俺はビーストモードも好きだけど」
「お前も随分ケモナーになったな」
「お前もだろう」
「だな。昔はケモナーじゃ無かったけど、どうしても同族って感じで見るようになったな」
「アイツ経由で貰ったおかずはどうだ?」
「俺もその趣味人用コスプレ叡智写真集貰ったけど …… まだ我慢できる」
「そうか。まあ試してみろ。中々萌えるぞ」
「あああ」
ギロリ ジロリ
かなり離れた場所のいたハズの女子 … けもの女子の一団が食い殺すような目と牙を立てて威嚇してくる。どうやら聞こえたか念話で通じたらしい。
キャイン キャインと逃げておく。
「俺は犬か」と虎が笑うと「俺はいっぬだけど」と返した。

そんあアホな事は知らぬと、アイツはまるでシンデレラをお城の舞踏会に出す魔法使いのおばあさんみたいに化けさせていく。普段見せた事ないほど真摯な顔に毒気を抜かれる。
「アイツあんな顔できるんだ」
「あれでもアーティストのアシスタントだけからな」
「ページがフエキ糊で引っ付いた暗がりに置いてある自販機で↑↑↓↓BABAスタート押して買うようなやつに、乙女通りに売ってそうなケツの痛そうな奴だけど」
そういう雑誌にそんな同人誌らしい。
「職業に貴賤はいかんぞ」
「みたいか?そうね、例えば道で落ちていたらニュータイプと後者だったらドッチを読む」
「前者は家で読む為に拾って、後者は落ちていたら問答無用で悪書追放ポストに入れる。まあゴミ拾い用の金属トングがあればだけど」
これでも社会正義は持っている。あんなもん子供には見せてはいけない。ガンガル的には「お前は存在しちゃいけない本なんだ ここからいなくなれ~」と叫びたいぐらいだ」
触りたくないから、そのトングも入れると笑う。
「変なバイキンでもついてるのかよ」
「吸い込んだら肺から全てを腐らせる腐海以上の胞子がついてる」
「ナウシカかよ*」
「焼き払いたいぜ」
クシャナのポーズで笑う。単なる嫌悪というには根が深そうだ。嫌いすぎるとサブいぼ通り越して蕁麻疹が出るとか聞くから、そうかなと思う。虎皮が鮫肌なんて笑ってしまう。
「嬉々として集めてる腐が聞いたらヘイト向けられるぞ」
また女子の顔が険しくなったので巻き添えは御免だと他人の振りをする。
「そういえば悪書ポストってまだあるのかね。ガキの時鍵開けて読んだな」
「読むな」

話の最中も我関せずとメイクが仕上げられていく。
野郎には分からんが、その変わりように女子がため息をつく。見違えるようにきれいになっていくので羨ましがっているのだろう。
「女ってのがよく飽きませずに化粧台の前にいられるなと思ったが、ああいうのが楽しいんだな」
他人が綺麗になっていくのでも楽しいのだから、自分が綺麗になっていくのは更に楽しいんだろう。野郎で、しかも今は毛皮に包まれているんでサッパリ分からんが。
「確かにいつもより …… だな。お願いしたいな」
獣化するとき病気や筋力に関連する遺伝子を弄るので別人と言う程では無いが人間形態でも整った顔になるので自分達がやりたい盛りなのもあって是非だ。
「島の美容院に雇われていたいたらしいんだが、ベタ塗りもしていたんで筆の使いから上手いだろうってメイクを任せていられたらしい」
「ははは、なんでもやってるなアイツ。演歌歌手の森金一かよ」
芽が出ずに20回弱バイトしていた演歌歌手と同じだと茶化す。
「腕が良いってんで小劇団のメイクとかテレビとかのロケにも呼ばれていたとか。それが分かったんで学際で演劇部から頼まれてメイク係やっていたんで昼飯で引き受けたいいたとか」
「アイツバイト沢山するけど別に金に興味ないもんな」
「なんか欲しいもんでもあるかと女子が聞いたら何にもないらしいんで、じゃあなんでバイト頑張ると聞くと人間適当に忙しいぐらいが丁度いいかららしい」
「小人閑居して不善を成すって事かな」
「多分暇を持て余したら碌な事にならんと見てきたんだろう」
「確かに仕事もしないで家に引きこもってるとネット弁慶になって世間が狭いから独りよがりのお山の大将になって言っちゃいけない事言って捕まる馬鹿とかいるもんな」
「長い 長い 長い 世間への当てこすりが長い」

「女の顔ってのは原稿と同じなのかね」
「のっぺりして大した顔じゃないのに板金全面塗装で綺麗に見せてデート代ぼったくる女と、原稿用ケント紙一枚50円がカラー原稿一頁で20000円になるって知って濡れ手に粟だって大御所になった某漫画家みたいに、本来何の価値も無いものを塗っただけで暴利を取るってことなら同じだな」
「確かに日が射して起きたらベッドの隣に『どちら様でしたっけ』って若い内はあるらしいから詐欺られているって言えるな」
「それでうっすら下あごに部黒いブツブツがあったらもう詐欺を超えて殺人未遂だよな」
「殺人だろう。人格の」
「なんかあった」
「ない。断じてない」
「…… そう」

「しかし上手いもんだ、俺も本命とキメたいとき頼もう」
運動も勉強も駄目だが、人間何かしら取柄があるってもんで、化粧で別人に出来るって、この間の街でアニメフェアでは女子のコスプレでメイク担当していた。
コスプレのお題目はクレオパトラみたいなコーカソイド[欧州人]であったが、本来は掘りの浅い黄色人女子を化粧だけで見事彫りの深い に化けさせていた。
まるで別人だって褒められた事に嬉しかったのか、変装写真が必要な時もやっていたと自慢していたが、何故かアイツらしからぬ表情で口を滑らせたって顔をしていた。
「?」
変装用の写真用ってなんだって興味津々で女子が聞いていたけど、ベルバラのアントワネットでも変装出来たら国境高飛びの時に王族じゃないって無事出国出来たんじゃないと言う。
近藤勇も高飛びしようとしたとき本人だって分かったんで見つかって殺されたって説もある。変装一つ出来れば助かったかもしれん。特に今は偽造パスポートは精緻になっているので偽造しずらいが、ならばどうにか入手した正規パスポートの証明写真に見えるように化粧を出来れば逃走が出来る。
逃亡するモノにとって化粧なんかと馬鹿にせずに、命に関わるから覚えておいて損は無いと笑う。
「…… そうか、男らしくは無いが今度教えてくれ」
いやに饒舌だったので、この一件でコイツ何か知ってそうな雰囲気だったので大人しく助言に従う。
(みんな黙っとけ。なんかヤバい雰囲気もってるぞコイツ)
クラスの連中はコイツはあんまり突くと蛇が出るて分かったのでこれ以上聞くのは止めとけって思っていたのだが、別のクラスの奴が事情を知らずに何かあったのかと聞いた。
「あちゃ~~~」と思ったが後の祭り
基本アイツは聞かれたら応えるでの、とんでもない過去を暴露した。
アイツの島の特殊な地勢学的事情で、偽造パスポート用?証明写真を作ってるらしいので、そんなアングラな組織に目をつけられた。
何かあって出国時調べられたらまずいって適当に似てるパスポート写真に似ているように化粧してくれと頼まれたらしい。それ自体法的に違反でないので偶に任されていたが、コイツは便利だって身元を調べられたら読心術も出来るしまだ小娘だから使いでがあると勧誘されたが、無論断ったら実力行使とばかりに致誘拐されたらしい。
後で無事?帰国した後の話によると彼女を欲しがったのは異国のカルト的宗教の反政府武装勢力であったらしい。
犯罪に利用できる技能者ってのは大っぴらに求人出来ないので基本裏で用意するし、まだ年若かった彼女には暴力での解決が一番手っ取り早いと拉致誘拐された。
「能ある鷹は爪を隠さないと駄目なのかね。秀でた能力ってのは狙われるんだよな」
昔は兵器開発が出来るって分かったら白熊国なんて西側からも平気で人さらいしていたとか。
第二次世界大戦でVロケットを作っていた連中は後の大陸間弾道弾を作る為に役に立つって終戦前に秘密裏に拉致して自国に連れて行ったのは有名な話だ。
それが分かったロケットの祖フォンブラウン博士は本国の終戦の前にアカに捕まった時の行く末を知っていたので西側に亡命したぐらいだ。
「今でいう所の薬キチ外の娘がそばかす書いていた理由かもな*」
「秀でた才能あると狙われる。まあ文化大革命とかポルポトよりまマシだが、トニー・スタークとかテルミン博士*みたいに無理やり兵器を作らっされていただろう」
ドッチも軟禁されて無理やり兵器開発に従事させられていた。
規模は違う彼女も犯罪行為の片棒を担がされる所であった。

まるで荷物みたいに偽装されたコンテナの隠しスペースに筋弛緩剤ガスを噴霧されて捕縛されて閉じ込められたらしい。
「筋弛緩剤ガス?」
それは大量破壊兵器じゃないかと呆れる。どうも物理で拉致しようとしたが、周りにそんな意志を持った連中がいると、ピンク髪の超能力みたいに、察知できるので逃げることが出来た。
読心術が出来るので周りに害意を持った人間が近寄ると察知できると分かったので、何も知らない実行犯にガス噴霧装置尾を持たせて、遠隔操作か接触時間に合わせて運び屋諸共眠らされた。
「遠隔操作のロボットなら害意は分からかったらしく、大人しくして捕まったらしい」
「怖いね~。ちょっと待て、ガスまいたのはどうなったんだろう」
「ガスマスクつけて何を撒けと言われたら馬鹿でも変だと気が付くだろう。それがアイツに伝わると困るから、持ってる荷物が何か知らされていない
地雷犬*だな」
「白熊国で劇場ジャックした犯人と人質は治安維持部隊が制圧するためにそれ系撒かれて殆ど死んでるぞ。グラウンドゼロ*にいたなら死んでるな。まあ巻いた地雷犬は死んだみたいだけど」
ガスは噴霧された場所から離れるほどに濃度が下がるので、自分に丁度失神するほどの濃度なら持たされていたモノは多分致死量を超えていただろう。ガスマスクさえ渡されていないんだから下手に生きて捕まると足を辿れると運び人は初めから殺すつもりだったとか。
「怖いな~。あたしももっと近かったら死んでいたらしいんだけど」
白熊国の劇場版占拠で同種ガスを撒かれたら濃度が高すぎて犯人どころか人質も殆ど死んでる。
「どうしてテロリストってのは後先考えないのかね。本当は旅客機で昏睡状態で治療を受ける可愛そうな女の子って体で出国されるって予定だったけど、下手するとややこしい場所での大規模無差別テロだろう、空港閉鎖で優雅な船旅に変更で死ぬ所だった」
その後ずっと海外脱出まで薬漬けだったらしい。それが地獄だったとか。
「まあ大っぴらに海外旅行じゃないんだから、隠して持って行くんだろうから監禁する秘密の隠し場所は狭いほどいいから、ガスの効果で筋肉が動かないと空気も少なくて済むので金属トランクの中。鮮魚サービスじゃ低温輸送で酸素量少なくした方がコストかからんし鮮度も落ちんが魚だって着いたら何パーセントかは死んでるのが普通だぞ」
乗車率350%でギュウギュウ詰めにされてる圧死寸前の山の手線状態だったらしい。たまに年末の商店街でやってるビニールが破れない限りモチ詰め放題のアンコ餅の気持ちがよく分かったと笑う。
「そんな場合じゃねえだろう」
それからは大変で越境する検閲の時中の音が漏れたらまずいって、空気穴もあけられていないコンテナの隠しスペースが宅配段ボール140程度のサイズの鉄箱に閉じ込められて出荷された。
おまけにコンテナで国境超えでだから船旅であったが海が荒れて到着に時間がかかり、筋弛緩剤の影響で糞と小便と涎が鉄箱を焼く日の光で臭気が満杯で、胃液しか吐くものが無くても絶え間ない嘔吐の繰り返し。
自分のケツから出たアンコで失神するって、あたしはへっぴり虫かと思ったわとぼやいていたらしい。死んだ方がマシだと思ったらしいが死ななかったらしい。
「いや、だからそんな場合じゃねえだろ」
聞いたヤツが、心底聞くんじゃ無かったって顔をしていたが、興が乗ったらしくもう良いって雰囲気なのに話は続く。
どっかの港湾の倉庫でコンテナから引きずり出された時は糞の匂いで引きずり出すのをためらっていたとか。
引きずりだされて高圧洗浄機で汚物をお洗い流された時は多分瀕死か、死んでいたのかしらんが何とか新鮮な空気で意識を取り戻していて、死ねなかったなと再び気を失って目覚めたら砂漠の廃村のあばら家で骨と皮だけの婆さんが自分を見ていたらしい。
「何が幸運かわからんもんだ」
「何が幸運なんだ」
「だってさあ、途中の村で同じようも攫われた子らが合流したんだけど ……」
元気ならそのまま薬と拷問のマインドコントロールで、脳みそ生きるゾンビ状態にされて教団?の奴隷で死ぬまではらかさえていただろうが、その状態で薬漬けなんて死ぬか、脳どころか体までゾンビ状態で客もとれない役立たずになるとマインドコントロールは回復を待ったらしい。
「人間万事塞翁が馬*だな」
「だから…」
自分の置かれた状態をその婆さん経由で聞いたので、留まれば悲惨な未来が待ってると逃げることにした。
「ポパイ刑事みたいになったら終わりだからな。コカイン怖いからな*」
意識を取り戻してもまだまともに歩けないって演技をして、既に脳を潰された同僚の子らと一緒に本部?に連れて行くトラックに放り込まれた。乗せられた天蓋トラックは我が国中古車であったらしく『新鮮な肉は〇〇精肉店』って書いてあって笑ったらしい。
「確かに新鮮だったぜ。活きは悪いが、全員まだ生きてる。死んだのは道路を走りながら捨てられていたからな。まあ、いやなロードムービー*だったな」

政府側か敵対勢力の勢力圏内を避けて遠回りしている間に何とか走るのは怪しいが普通に歩けるようにはなったと見たので数日中に薬漬けを始めようとしていたときに地元のオヤジがまだ生きの良い自分を見つけて、どうやらまだ初物だって事もあって送迎の兵隊の小遣い稼ぎで一晩売られたらしい。
「運が良かった」
安堵の息を吐いて無辜に笑う姿に周りがザワつく。
「売られてやられるんだぞ。何が良かったんだ。お前Mのニンフォマニア*か」
そいつ、いかつい髭男で如何にも粗野であったが女をやる時は二人っきりって浪漫チックな奴だったので自室に連れていかれた。
「おっかぶさって来たソイツの目を拾っておいた釘で付いた。五寸釘なら脳みそまで行けたが、眼底までしか通らなかった。ただ目はミラーマンの歌でも“今だ 目だ”って林先生みたいに急所だったのでひるんだ所を手近にあったが鈍器で殴り昏倒させた。
ゴロン
「頭固くて撲殺には相当『しばしも休まず槌うつ響き♪』で音もするし手間がかかりそうだったので、振り上げた行きがけの駄賃だと股間に振り下ろして潰した」
グシャ
逃げられなかったら今度こそ犯されると思ったので予め鈍器で竿をタマ潰した。
「・・・・・・」
男子がそっと自分のモノを愛おしむように両手を添えた。
「どうやって釘を?。ああ、当然調べられたぞ」
学校がそんな学校なので人質に犯人の拘束術も習うが、女だって裸にして調べるのが本筋だろうと尋ねる。凄い学校であった。
無論裸にされて調べられたが、釘の頭に同じく拾っていたテグスを奥歯に結び胃の中に垂らして飲んでいたので気づかれずに済んだらしい。お前はどこのキリコかゴルゴだと後ろから突っ込まれる*。
「拍子抜けだった。口の中も調べるだろうから吐き気を我慢して古い錆び釘だったんで食道ズタズタでも吐くの我慢したんだぞ」
お陰で道中ずっとえずいていたので商品にならんから捨てようか、送迎担当の兵士がちょっとつまみ食いして途中吐かれたら叶わんってのも性的暴行を避けられた。
「旅途中の事は同僚の子らには悪いが、代わって貰ったわ」
休憩の度に目に生気浮かばぬ娘が男たちにどっかに連れていかれた。
普通は悲鳴の一つでもあがりそうだが、薬漬けであったので男たちのウルサイ鼻息だけが遠くから聞こえた。
「もうあの娘達に心なんて残ってなかったんだろうな … まあそんな事は無かったって後で分かったけど」
ズタボロな貫頭衣の下半身からは何か体液が垂れていたのも見えた。無茶して壊れたのを連れて良いって上官バレてもとか、途中輸送トラックが壊れたんで連れていけないと判断したら後で面倒だって、上に連絡したら自分以外はいらんって処分されたらしい。
「そのとき分かったよ。体は薬漬けでもう何も考えてないようだけど、心[幽体]が壊されたわけじゃ無いってね」
体は反応しないがユーレーはちゃんと生きてるってね。
眠れぬぬ夢の中に現れた殺された子のユーレーらは自分に頼んだ。『連中を殺してくれって』その為にはなんでも教えるからってね。
「悪いけどあたしは付き合って死にたくなかったんだけど、とにかくずっと監視付きで連中と離されていたんで情報なかっで各戸撃破じゃ直ぐに反撃されるから動けなかったのよね。でも斥候がいてくれるなら突破口はあると思ってね …… 道はある、ただ見えないだけってのはホントよね」
助かったのはあの娘らの手助けのお陰だから義理は果たさないとと覚悟 …… などカケラも感じない顔で話す。
「残っていたのはあたし一人だったんで、連中油断して歩哨も立てずに酒でも飲もうとバラックの中に固まっていたし、ジープには馬鹿でも撃てるRPG7[携帯型ロケット砲]が乗っていたんで窓ガラスが脱落していたんで中に放り込んでやった。
バラックは砂漠にありがちな砂嵐の侵入を避ける為に密閉度が高く榴弾の爆風で建物中は燃料気化爆弾なみに超気圧が襲っては衝撃や破片で生き残っても内臓破裂で全滅だった。
一発目の後はうめき声が聞こえたが、後顧の憂いは絶たないとと残っていたのも叩き込むとバラックが崩落しても誰も出てこなくなった。
「あたしその時越南帰りの緑戦隊にでも憑かれていたのかね~。あはは」
通してみた事は無いけど、観た誰かの記憶に助けられてRPG7撃つ事に躊躇いは無かったので、本当にイメージトレーニングは大事だと笑う。
前の戦争の時はB-29から市街地空襲は爆弾より焼夷弾だって、雨のように降って来るので消火にバケツリレーの訓練をやらされていたらしいが、市民はそんな訓練しても無駄だと思っていたらしいが帝都や難波大空襲の時に皆整然とバケツリレーをやったらしい。
「少年ジャプンとか読んでたら強くなるのかね。やっぱり体を動かした記憶じゃないと無理なのかな」
「それはいいから、そんな話は他所でやってくれ。異能バトルとかソッチの異世界転生の俺TUEEEだろう系で、でも」
そんな皆川か平野的格闘バトル展開はフィクションで飽きているので実生活ではいらんので、そんな馬鹿なって受け取ったボールを明後日に放り投げるポーズで捨て置く。他の皆も大体そんな表情である。そんな展開は漫画の中だけで充分。そしてそう思わせたのはお前だろうとみんなが『ククク』と笑う。お前ら白馬のルンナか、幾つだって突っ込むとお前経由だって突っ込み返される。
「仕方ないだろう。あたしテレビもネットも見れないんだから今の流行りしらん」
静電気体質?が恨めしい。

「一応聞いとくが、それは本当の事だよな。四月馬鹿でもお前がハブに噛まれて入院していたのが救急病院じゃなくて精神病棟で見たリハビリのカウンセラーと出来てた話でも、お前が郷里で手伝っていた漫画や薄い本の創作じゃなく」
「あ~。そ~だよ~~~~全部あたしの見たもんだよ」
「そうだよ~~~って、何度も言わすな、もう少し緊張感を持て」
「 ………… 終わった事だもん。どっちでもどうでもいいよ」
もっとも自分はかなり壊れているので眉毛に唾は付けて、話半分に差し引いて2フィート足して*くれって、能天気を絵にかいたような表情で肯定する。
その時中に持って行った榴弾が爆発したらしく飛んできた。
証拠だって、榴弾の破片が胸に直撃したので死にかけたとセーラー服をたくし上げると胸のブラ下部部分にゴルゴかって裂傷が治ってケロイド状に盛り上がったの胸が見えた。
「うっ!」
まくり上がられた上着の下、薄い胸に申し訳程度のブラの下部付近に赤黒く変色したケロイド状の傷が見えた。
「これ飛んできた榴弾に … あたんだっけ?爆風で吹っ飛んだんでおぼえていないかな多分そうだった」
ボリューム無いが乙女?の胸を見せられた方、特の男子は話の筋から見ても許されると思ったがこれでも紳士だ、思わず目を背ける。
「あんな何やってるのよ」
周りの女子がたくし挙げたセーラー服を力ずくで降ろさせる。降ろされた方は女子が何を怒ってるのか分からぬと考えて思いだす。
「ゴメン間違い。そうだったな。これ爆発の榴弾じゃなくて狙撃して撃たれた傷だった」
この傷は敵のアジトにロケット砲放り込んで、逃げ後狙撃で受けた傷だと思いだす。
砂漠だったので飲み水無いので小便を飲んでいたが、流石に数回でもう小便なのか毒なのか区別がつかないドロドロであったので、熱中症に渇きに空腹もあって相当意識ヘロヘロ状態。
おまけに狙撃は多分単なる試射かアイミング[照準合わせ]で撃たれただけだったので、標的は何でもよかったので向けられた思念に悪意が感じられずに殆ど通り魔状態だったので感情なかったのでスッカリ忘れていた。いっけない~い てへっ ペロとばかりに訂正した。
「あっ!」
皆が分かった。コイツそんな事本人的にはどうでも良いって捨ててる。撃たれた事なんかなんとも思ってないと。赤い仮面男みたく当たら無いならどうでも良いだろうけど、当てって死んで無いのが不思議な傷を何故にそう思うのかと腹が立つ。
「あんたね~~~~」
女子がレイプ目で叱る。
「えっ、あたしなんかやっちゃいましたって言う惚けたシュチュエーションじゃないよね?」
本気で叱られていると、何でそんなに怒ってるのか分からない子犬がオドオドするようにお伺いを立てる。しかも念話?でわかるがマジだ。
「そ~だったじゃねえ。なんだそのリゾート地にバカンスで行って地元のタクシーに道間違えで遠回りしてボラれて、ホテルにゴキブリが出る割にはシャワーは出なかったとか、水に当てって休暇中ずっと部屋でベッドとトイレの往復だったけど、お陰で体重は減ったしボラれたタクシー代以外は使わずに済んだので財布の重さは減らなかった、みたいな貧乏自慢な悲惨な旅行でしたぐらいの笑い話にしようってその脳みそお花畑みたいなほのぼのした雰囲気は。もう少し真面目に真摯に事態を受け止めてしょぼんとでもしろ」
「お花畑って、いや結構シリアスだったよ。あたしは生きてるけど、周りは随分死んでるし。ちゃんと寺で墓場の清掃と代理参りのバイトの時はお線香あげるけど、その時は覚えてるなら祈ってるよ。ついでだけど」
多分あの事件の加害者も被害者でも生きてるのは自分と地元ゲリラの親分ぐらいだろう。
あたしがアジトやらHQの場所覚えていたので、教えたのでその後政府軍だか国連だかが殲滅戦して武装勢力は殲滅したらしい。死んで無いのはタマと竿を潰した髯だけだろう。
「それが心残りではあるな。今度あったらちゃんと始末つけよう」
顔はもう覚えていないが、片手の男ならぬ片目の男なので、多分次にあったら思いだすだろうから取り合えず怪しいのがいたら撃とう。
「疑わしきは撃てだからな」
出来れば死んでてほしいが、後は全員死んだはずだ。
「しっかしあたしの周りにいる物騒な奴は随分死んでるけど、死神でも憑いてるのかな ・・・・ まあ、それ自体は別にいいけど …」
「あ、それはいいんだ・・・・・・」
周りが呆れたように突っ込むが今はどうでもいい。
「死神は黒い服を着てるって聞くけどあたし黒はあんまり着ないから違うと思うけど」
「空母の甲板員じゃないんだから色で専門職決まってないだろう*」
そういえば深夜のコンビニバイトで誰もいないのに自動ドアが開いて、たまに真っ黒い影がユーレーに交じって店内ウロウロしていた。ユーレーはもういるのが普通なんだと周りが呆れる。
「思いだせた範囲なら島で勤めていたコンビニもオーナー一家も客も荒片いなくなったな」
コンビニがあったのは走り屋のメッカだったので、その時は走り屋が峠で崖にぶつかったり二段ガードレール*突き破って救急車がきていたな。お陰でコンビニなのに花と線香が良く売れた。
「そういえばその黒いリュークか一護みたいなのがフレンドリーに就職斡旋するって誘ってくれていたいようなんだよな?よくわからんが予告ミステリー物の『殺人と夕飯へのご招待』*状みたいなモン持ってきたみたいだったな」
デスノートみたいなもんでもくれるのかと思ったが、本採用の前に会社?の備品を部外者に渡したら下手すると横領だって渡してはくれなかった。
リンゴ食い放題かどうかしらんが、それもいいかなっと思っていたら急用が出来たって連作先もくれずにお暇していったな。あれから連絡無いなとつぶやく。
「それも洒落にならんぞ。お前の態度も含めて」
死神?がスカウトに来るってどんな逸材だ。まあ、それが本当に死神か分からん。黒装束で帯刀した奴とかモーニング着てティーセット持ってる奴かも長い釜持ってるコスプレイヤーだってあり得る。何しろバイト先が漫画家とか薄い本のアシスタントだったやつだ。
「何がおかしいのかな。あたし普通だよ」
普通って言うのは普通じゃない奴の常套句だってもう面倒臭いので声は荒げない。
「悲劇はあったらしいいんでそれに巻き込まれている事に同情はするがそれに対して、お前の態度がおかしいって言ってるんだ」
普通のバトル漫画なら相当なクライマックス[最高潮]な場面であったのに、そんな実際起きた悲劇を説明しながらコイツの口調に盛り上げようって抑揚が無い。
「普通の一般人なら一生に一度あるかないかの大事件なんだから盛り上げろよ。ジャンプなら宿敵を倒したらインフレってる更なる強敵が出てきたとか、ハリウッド映画なら倒した敵が死の間際黒幕はお前の上司だって知らされたみたいな見せ場な場面だろう。なんでそう能天気なんだ。口調だけでも盛り上げようとせんか」
「あんまり見たいタイプの映画じゃないな」
「天下一武道大会が終わったと思ったらフリーザ様御一行と人造人間団体様とセルとその他がお手々繋いでやってきていきなりなんか始まって観客席もアトラクションがアンコールで始まって盛り上がったのに、何か用があるって振り返りもせずに帰っていく客もみたいだぞ」
「盛り上がりね~。確かにあたしあんまり盛り上がるって事ないな~。ああ、この間ちょっと盛り上がったよ」
「何が盛り上がったんだ?」
どうでもいいと思うが、世紀のアクションアドベンチャー映画みたいな体験をしておきながら一片もアドレナリンが出てこなかったコイツに何があったのか知りたくなった。
「センパイが週末草野球の助っ人を頼まれたからって練習で素振りして、新聞紙丸めて投げてって言ったから投げたんだけど、スイングが早すぎて新聞ボールが四散して無くなったんで、軟球投げろって言われたけど、どう考えても打ち返されたあたしの死亡フラグだから断ったんだけど」
「いきなり話が変わったので殆どついていけんが、何とかついて行こうと頑張るから続ける」
嫌だって言ったんだけど、飲み会の後だったんで酒が残っていたので『投げて 投げて』と駄々っ子状態だったので困ったらしい。仕方が無いと一人手酌で飲んでいたセンセイが投げ役をかって出てくれた。
「あの二人で三角ベースかな?一応オチは予想できるが …… い 一体何があったんだ」
「センセイの投げた球は途中でセンパイに届く前の燃え尽きた」
軟球が発火じゃなくてプラズマ化して消滅した。
「そんなオチか。まあ想定内で平和で良かった」
全ての軟球が燃え尽きるまでやっていた。
あんまり駄々が酷いの振り回していたバットを取り上げて新しい酒渡して愚痴聞いてあげてると寝てお開きってのがこの頃のパターン。

センセイも酔っていたんで意地になったのか、何かボールの代わりになりそうなもの探してくるって庁舎の裏に回ってしばらくしたら山盛りのこぶし大の石をもって帰ってきて、流石に石はプラズマ化しなくて届いた。
「落ちてるモノで野球って、2001年宇宙の旅か原始家族フリントストーンかよ*」
やっとバッティングとピッチング練習になった …」
「いや、ならなかった」
「なんで?ああ、そりゃそうか」
そりゃあの二人が拳大の石なんて投げ合ったら当人同士はいいだろうが、周りの建物は50BMG弾どころか、A-10 30mmアベンジャーかガンダム120mmガトリングガンで撃たれたように穴だらけだろう。あの二人が常識人の部分を残してくれていてよかったと思ったが、望みはあにはかなかった。
「白装束とか法衣に白衣にアラミド繊維を着込んだ街の治安警察の連中が夜だってのにゾロゾロ集まって来たんだ」
「白装束に法衣なら大嘗祭か式年造替かと思うけど、白衣だから科学者に治安警察って」
空にはV-22とAH-64とAC-130が飛んできた。しかも墓場飛行モードにサーチライトも赤外バンドだけだったんで完全に隠密モードだった。
「それで野球?しようとしている石をレベル4の気圧服を着た黄色い連中がとなんか偉そうな紫の法衣きた爺さんが奪って ……」
「奪って?」
「泣いていた」
震えて泣いていた。
「なんで?」
「センセイの持ってきたの殺生石だったんだ」
ビクッ
体が硬直する。いくら若年の高校生と言えども学校が学校だけにその手の話には敏感である。
「殺生石って、あの殺生石か」
両手の人差し指だけを立てた手を両のこめかみに立てる。いわゆる鬼のポーズ。昔は触ると人間は鬼や魔物になるって言われていて、その厄災を封印されているとか言われていた。
「多分そう」
民間伝承では九尾の狐か白面のモノかノロイなんかを封じたらとされた巨石である。
「ちょっと待ってくれよ。なんでそんな物騒なモンがお前の居候してる庁舎の裏庭にあんだ。あれ観光名所として下毛野国[しもつけぬのくに]にあったんじゃないか」
若者はあんまり行かないが、年寄りは昔の伝承に浪漫でもあるのか年間数万人が訪れる観光地だ。
「あれ観光用だって」
「観光用?」
別名 複製 レプリカ 張りぼて。
この世の厄災を閉じ込め封印したものが、あんなオサワリ自由なサービス満点なキャバクラ状態であるわけなかった。
「それがなんであるんだ?」
両手を広げて降雨を掌で調べるように、さあ~?って首を振る。
「国も坊さん連中もなんか探していたらしいんだけど、なんかで多分センパイのアイテムボックスに紛れ込んでいたかなんかで、管理会社から中身を返却の時入っていたんじゃない」
普通あんな無量大数クラスな呪物なら直ぐに感知されただろうが、周りが全部そのクラスの聖剣に神剣にアイテムばかりなので分からなかったらしい。
「木を隠すなら森の中 死体を隠すなら墓場みたいなもんなんだろう」
おまけに本人中に何が入っていたかしらんかったらしい。何しろあのヒトそんな道具に興味無いから、今では気に入ったもんがあればだれでも持って行って良いって立札を立ててるぐらいだ。
「何人か持って行ったのいるけど、全部戻って来たらしいんだよな」
本人が返しにきたのなら良かったが中には遺族とか関係組織が返しにきたらしい。
持って行った国や組織に何があったか調べたら、そりゃ返しにくるわって呪い?が襲ったらしい。

「その一つが殺傷石だったのか?」
「みたいだね」
現れた一団が調べ始めたが、中に封じられたモノ …… 九尾だか白面だかノロイはまだ体が完全で無いので近くの杜にいたのが発見されたらしいが、それから大変で世界中から霊能力者集まってきて大騒ぎだった。
「そ それでどうなったんだ?」
「逃がしたらこの世の終わりだって連中盛りあがっていたよ」
「それは盛り上がるってんじゃなくて、死に物狂いで必死こいていたんじゃないか」
「見方によってはそうかもしれんが、その辺りは部外者だから、どうでもいい」
あの二人も自分も関係無いので、まだ酔っていたし自分も明日は通学の前に早番だったので後は任せて … 別名丸投げで床についた。
「ちょっとまて。龍センパイと鳳センセイいたんだよな。手伝ってくれたのか?」
「あたしも一応聞いてみたら坊さん連中が断った。ソッチの方が下手すると被害デカいって」
「どういうこと ってそうか。そうだよな」
「ドラえもんがネズミを殺そうと地球破壊爆弾を使うようなもの」
つまり威力が凄すぎるらしい。世の中は適材適所だ。美国では蠅を落とそうとショットガン撃って家を蜂の巣にした馬鹿がいたらしいが、やりすぎは及ばざるが如しである。
某新世紀アニメで青いトライゴンカット[菱形]ダイアモンドのお父さんみたいな敵がやってきたとき、周辺国からかき集めた大電力によっての陽電子砲を撃ったみたいなもんでが、陽電子を空気がパンパンの大気圏で放出したりしたら片っ端から反応を起こして北半球をγ線シャワーが襲い数十億が即死する**。
「封印されしモノが暴れても人間が滅びるのが精々らしいが、そうなったら下手すると北半球どころかこの星が終わる。それはもういいわ」
だから二人にはお引き取りくださいって事になったらしい。
「あたしもそう思った。チクシュルーブインパクトやジャイアントインパクトみたいな事起こったら、ま~た8月31日や学園祭前日が続くなんてゴメンこうむりたいもん」
「えっ?」
なんか刺激的な文言に故に何か自分の耳を疑い尋ねる。
「お前今、一体何を……」
「まあお陰で見てる分には琉球大綱挽まつりか安慶名敷島(あげなしくしま)エイサーまつりみたいに盛り上がったから楽しかったな。まあ露店といざこざの喧嘩が無かったのでそれは盛り上がらんかったけど」
「え ええと、え~ それは祭り?が盛り上がったって事だろう。俺らは“お前”のテンションがあがるって話を聞きたかったんだけど」
お前自身はどうなんだと聞く。
「盛り上がったぞ」
鎮魂だか錚々[そうそう]たるモノを崇める雅楽?の笛や太鼓や篳篥(ひちりき)がガサラキの超力招来シーンみたいで心躍った。
「心ざわめくのでずっと見て痛かったけど、次の日早番だったんで、とっとと寝た。まあ外がお祭り状態だったので煩くて中々眠れなて参ったわ」
「やっぱり覚めてるな~」
コイツが跳ねるのを見るのは無理だと諦めた。


「それでどうなったんだ?」
「どうなるって何が?」
「坊さんとかの言うように本当にこの世が終わるのか」
コイツの様子で状況を探ろうとしたが無駄だと分かる。明日人類が滅びると分かっていても、そうですかってタメなく受け入れそうなので直接的に聞く。
「大丈夫。大丈夫。美国のアクション映画や、テレビアニメの劇場版みたいに、やらたこの世の終わりの安売りみたいな展開無い」
世界を裏から魔王も神も勇者も秘密結社も邪神教団も軍産複合体も操るコングロマリットも出てこない。
「後で聞いたらお役目様[封印の活け贄]が見つかったんでそれに何とか受肉して封印出来たとか」
どうやら割れた殺生石?に封印されていた災禍の存在は体が無くなっていたいので、受肉対象の贄に憑依させて何と封印されたらしい。
体を持たないモノは取り憑く体が欲しいって腹ペコ状態なので、例え罠だと分かっていても憑依する生贄用意したら、ノコノコ鉄柵に入ったらしい。。
「九尾の狐か白面かノロイがヒトに憑くって、なんか有名なアニメで似たような展開見たような」
「気にするな。人身御供は我が国の伝統だ。デフォだ」
暴れる山や川があれば木の杭に縛り付けて垂直に掘った穴に生き埋めで、デカい橋や高層建築、港湾や城を作る時は神に祈願するために意外と多用されていた。悪代官の横暴に怒り心頭で暴れる巨神像の怒りを収める為にとか、寺に寄進する巨大な鐘等の為に人柱にされた女子供もいたらしい。
「まあ大を生かす為に小を殺さねばっていうから、誰か知らんがご苦労様って事で線香でもあげとこう」
多分生贄は定番だと処女の乙女か、穢れを知らぬ子どもって決まってるらしいので、若い身空で命を捧げた尊い魂が成仏できることを祈った。
「大丈夫だろう。その内戻ってくるだろうから本人に言え。これから大変だろうけど頑張れって」
「えっ!」


title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 7/?
end

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*真っ青なんてアバター 映画アバター 2009年 人間では赤血球で酸素は運んでいるのでいるが、どうみて血は赤くないのでどうやって酸素補給してるか不明。
*「キルゴア大佐がヤシ畑焼いた」 地獄の黙示録 1979年 サーフィンしたいと言うので海岸の村を焼き、ヤシ畑に立てこもって反政府勢力に絨毯爆撃をしかけて殲滅させていた。
*ラッタッタ ホンダロードパル 1976年 パイプ一本のみのメインフレーム原付バイク[モペット] 安くあげる為に制限速度30キロで数年走って止まれば良いって耐久性などは全て犠牲にしているモペット ソフィアローレンのCMで有名 耐久性考えてないので半世紀経った現存動態保存は本田博物館ぐらいしかまともなモノ無し
*ティルピッツ (豚の方)1914年 本来は海軍の食事用に生体保存で生きたまま軍艦に乗せられていたが攻撃を受けても生き残ったので幸運の豚って事で英国海軍のイメージリーダーにされた。後にベーコンかハムになったようである。幸運の使者といいつつ、用が済めば戦争チャリティの為とは言え屠殺場行・・・・学校の獣人亜人はその運命に己を重ねているようだ。
*第五種接近遭遇 直接顔を突き合わせてのお見合い状態 まず趣味から聞くのか今日の天気の話題を出すのかな?
*V 1983年のテレビドラマ 意味はVisitor 異星人は爬虫類って元ネタかな?
*デビルタワー 未知の遭遇の降臨山
*農協月に行く 1973年 筒井康隆 某県の農協が慰安旅行に行くことになったがライバル農協が外国にいったので対抗して月に行ったら、何故かそこに居たエイリアンと仲良くなって、酒を飲んでどんちゃん騒ぎで平和的地球外知的生命体と平和的邂逅できた。それは実に結構だが、NASAあたりの宇宙開発組織は知的生命体の同士が接触は十中八九イデオンみたいな不幸な出会いになるハズなのに、どうして仲良く接触出来たのかに頭を悩ますってオチ。オチなので知りたい方は各自で。イデオンの十年も前なのに予めディスってるようなオチw
* ツェツェバエ アフリカサバンナ地方に生息 体内にアフリカ睡眠病(トリパノソーマ症)の病原菌を持っている。年間2万人感染 現地民だけじゃなく観光客も刺されて結構死んでるので行くときは覚悟をw
*「カーズ様と皇兄様」 カーズ ジョジョの奇妙な冒険で宇宙でやる事ないので考えることを止めたらしい  皇兄 風の谷のナウシカ 土鬼諸侯国連合の皇帝の兄 物語のラスボスらしい 生き飽きたとつぶやく、最終決戦で情けない変身して戦わずに退場した奇特な方
*NY市警の剥げ刑事 ダイハード1 ジョン・マクレーン刑事
*ベルバラの逃避行 フランス革命が起きた時マリーアントワネットは母国に逃げようとしたが、変装して抜ける事を進言されたが断った為に彼女だとバレて牢獄・断頭台の露に消えた(諸説あり)
*「秋月家の雪姫も山名家領変装して突破」 隠し砦の三悪人 戦に負けた秋月家の姫がみすぼらしい百姓娘の変装をして関所を突破した。
*「釘を拾って隠し持っておくってどこのキリコだ。凶器を口の中に入れておくってどこのゴルゴだ」
」釘を拾うキリコ 装甲騎兵ボトムズ 第一回終戦   凶器を口に中 ゴルゴ13 「神に贈られし物」
*人間万事塞翁が馬  幸と不幸は表裏一体 何がどう転ぶか分からんって故事
*妖星ゴラス 1962年 重量が地球の6000倍の褐色惑星が地球への衝突コースを取ってるので軌道を変える地球の奮闘を描くSF作品。
*惑星プロメテ 惑星ロボダンガードA 1977年 に出てくる太陽系9番目惑星 公転周期1億5千万年 対太陽速度光速99% 重力は四つの力の中で最弱って言われてるが、太陽は違うらしいw
*「みんな星になってしまえ」 伝説巨人イデオン イデが匙を投げて卓袱台うっちゃりで、これはアカンと感じたカーシャが落涙しながら吐露したセリフ。
*「我を崇めよ」 加藤保憲 帝都大戦 1988年
*コルドロンの大壺 魔女の宅急便などのお母さんの研究室あった薬造りの為に魔女が持つ大壺
*三悪 (タイムボカンシリーズ)
*二段ガードレール 落ちたら死ぬって高さのある崖に設えてある上下二段のガードレール。何故か心霊スポットが多いとかw
*「空母の甲板員じゃないんだから色で専門職決まってないだろう」ホントらしい。 空母の甲板員は仕事に応じて違う入りのジャケットを着ている 詳しくはhttps://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1013472685
*ジャコビニ流星打法 1972年 アストロ球団に置いて出てくる流星群のように飛球が飛ぶ様をなずけた 普通は上から下に落ちて大気摩擦によって発光するが、下から上に打ち上げて発光したった軽くマッハ10は超えてるのでは
*固いモノリス 2001年宇宙の旅に出てくる意味深な黒いぬりかべ アメリカ映画らしかなる設定書に“破壊不能”って記載ある
*「映画があったな」幼年期の終り  1952年(原作) 2013年(テレビドラマ)
*「超意識体もクレル人も第六文明人[イデ]も」 超意識体 幼年期の終わりに クレル人 禁断の惑星 第六文明人[イデ] 伝説巨人イデオン
*「長く生きとっても人間は成長せんって事か」 うる星やつら2 正確には「長く生きとっても人間を見る目は成長せんって事か*」
*「長生きしたって碌な事はないぜってね」 劇場版ルパン三世 不死に執着するマモーに呆れたルパンのつぶやき
*ジャネーの法則 年を取ると体感時間が短く感じる 十年一昔と思う十代はいないが、七十八十代ならよく聞く話 年をとれば年月を感じる事は希薄になる
*星飛優馬 巨人の星主人公 一条直也 柔道一直線主人公
*「わたしはいったい 誰だったんだろう?」 迷宮物件538 
*「なんだそりゃ、ゴーギャンか」我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 1897年
*「あっしじゃありませんぜ」「おれじゃねえよ~」 コント・レオナルド[石倉三郎]の定番ギャグ 1980年代
*茶仙 千利休(せんのりきゅう)の異称
*愚痴聞き屋 時間給で愚痴を聞くバイト 本当にある。
*ピッカリ座 着ぐるみ劇団 基本人間のままの出演者はいないで着ぐるみの人間や動物で興行していた劇団 現在は解散している
*フォンブラウン博士 後の月ロケット作った宇宙変態科学者
*「今でいう所の薬キチ外の娘がそばかす娘」 薬屋の独り言 主役猫猫 容姿が良いと分かると人さらいにさらわれるとソバカスを書いていたが、下女なら容姿不問だと攫われた あたまが良いのと不注意は両立するらしい
*「秀でた才能あると狙われる。まあ文化大革命とかポルポトよりまだマシだが」どちらも知識層は迫害又は粛清されている。特にポルポトは酷く、メガネをかけているだけで知識層だと皆殺しにしたとか。理由は頭がいいと民衆の支配に邪魔だって事らしい。どっかの国では今でもやっていて、塾と家庭教師禁止にしてるとか。

*「トニー・スタークとかテルミン博士みたいに無理やり兵器を作らされいた」トニー・スターク アイアンマンの死の商人 自作オタクなったので非合法武装組織で拉致られてアイアンマンの原型作らされていた 架空の人物   テルミン博士 ソ連生まれの科学者 アメリカの亡命していたが、超音波の研究で楽器テルミンを作ったのでソ連にアメリカより拉致されてレーダー兵器を作らされたいた。解放は約50年後で有能故に人生が狂わされた方 実在の人物
*「地下鉄事件の犯人の弁明かよと渋い顔をする」 あの事件で実行犯は上から薬品の入った箱を破壊しろと命令されただけで中身は知らなかったと無罪を主張した。その癖破壊後は逃げるように地上に出ている。
*地雷犬 起爆装置をつけられて敵の戦車に潜り込ませる事を教育される犬 当然作戦遂行で生きては帰れない
*グラウンドゼロ 本来は爆心地という意味だが、この場合は散布地
*乗車率350% 山手線限界は300%で多分乗車率350%だと圧死と呼吸不可で死人が出るとされる
*「ポパイ刑事みたいになったら終わりだからな。向精神薬系怖い」 フレンチコネクション2 誘拐されてコカイン漬けにされたポパイ刑事はあれほど憎んだ麻薬に敵組織に薬欲しさに尻尾を振るようになった 麻薬に対して人の意志はあまりに脆弱だと言っていた
*ロードムービー 主人公が旅を続ける種類の映画 アニメでは富野監督の十八番パターン「とりあえずみんなで固まって逃げる」
*ニンフォマニア 淫乱の異称
*「話半分に差し引いて2フィート足して」映画ジョーズのクイントのセリフ 目撃者は大概話を多めに盛るので犯人は大きめに言うので警察は証言より小さな容疑者を探す
*「あたし自身が死神なんてオチは嫌なんだけど」戦場まんがシリーズ 死神の羽音 周りがどんどん死んでいくので、死神が憑いていると思っていたが、こときれる仲間から死神はあなたと聞かされる。 
*『殺人と夕飯へのご招待』 名探偵登場 1976年 他に予告ミステリーでは定番?の招待状 他には
ゼロ時間へ アガサ・クリスティー などがある
*介錯人殺し 侍ジャイアンツ? 番場番のピッチングが凄すぎて取れるキャッチャーが八幡先輩しかいないからとファウルチップを足の当てて封じた。斬るのが番場で解釈を八幡に準えている
*「デビルマンのタバコ屋の婆」アニメ版デビルマンで飛んできた野球のボールを100円ライター改造の火炎放射器で空中でも燃やし尽くした 原作は超シリアスだったがアニメ版はギャグだと分かったシーンであったらしい。
*「人間は無である 仕事が全て」シャーロックホームズの冒険 赤毛連盟より ホームズは言った 人間は無である 仕事がすべて 詩人フローベール*が作家ジョルジュ・サンド* への手紙に書いた言葉 
*矢吹ジョー あしたのジョー ノーガード戦法って好きに打たせて相手の大ぶりの狙ってカウンター狙いを得意としていた 某現実のプロボクサーがやったらサンドバッグ状態でおわったらしい。
*竹の会 ドリフ大爆笑などで合いの手で入る笑い声役集団
*「メシアだったの。裸の一団がゾロゾロついてこれると変態の観光ガイドだと思われる」伝説巨人イデオン メシア[救世主]が新しい地へ誘う様 ヌーディストビーチならまだしも、ストリーキング[裸で町をうろつく]なEDであった
*「なんどもループされると学園祭前日やエンドレスエイトみたいにメーワク」学園祭前日 劇場版うる星やつら2  エンドレスエイト 涼宮ハルヒの憂鬱  どちらも織姫?の夢に付き合わされて夢の世界から抜けさせない話
*「敗者復活はサンドウイッチマン*みたくあんまりいい結果ない」漫才グランプリ落選していたが、敗者復活から優勝して、一番の出世頭がこのコンビであるらしい。
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*「ドラえもんにもそんなねた」 ドラえもん ドラえもんだらけ   あと短編SFの自分会議もタイムリープで多数の本人が同居するってネタあり
*ラムサール条約 水鳥の生息地の地やそこに生息する動植物の保全を目的とした条約 捕虜の尋問には関係ない
*「子供には子供でやることが一杯あるんだ(世界の事情なんかに巻き込んでる暇なんて無い)」 オー!ゴッド 1977年 何故か神の代理にされた主人公が、普通のおっさんじゃなくて純真無垢な子供に頼むべきできだろうと言って聞かせる時の返答 
*ヴォイテク WW2のポーランド軍に任官した兵隊ぐま 荷運びで一応役に立ったらしいが、ポジション的には自衛隊御前崎駐屯地のおまねこかはむちゅんちゅんみたいなもんだったのでは。
*特車二課の太田とかマシンガンラバーズ 太田巡査 機動警察パトレーバーのトリガーハッピー男 マシンガンラバーズ ソードアートオンラインガンゲイルのトリガーハッピー団体
*「吸い込んだら肺から全てを腐らせる腐海以上の胞子がついてる」「ナウシカかよ」 風の谷のナウシカ 原作版 腐海上空でマスクを外したナウシカは数粒腐海の胞子を吸い込んだだけで肺を腐らされた
*「2001年宇宙の旅か原始家族フリントストーン」どちらもバットみたいな棍棒や骨を振り回していた
**北半球をγ線シャワーが襲い数十億が即死する 参考文献空想科学読本
*「お前クククと笑う」 お前は白馬のルンナか 白馬のルンナ 1968年

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