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2023年7月 西豪雨東猛暑から西猛暑東豪雨の不思議な夏 1年10ケ月

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 西日本の線状降水帯発生による土砂崩れや浸水の豪雨被害や東日本の猛暑日による熱中症などが報道されるという不思議な夏が始まった。梅雨はまだほとんどが開けていない蒸し暑い季節だ。

 ジィージは目眩がすると医者から診てもらったようだか大したことはないらしい。検査の結果なんともないとは言え、夏バテだろうと言う医者も珍しいものだ。

 僕ももうすぐ2歳になる。パパもママも何故かそろそろ時期だとばかりに新居探しをしている。休みのたびに僕を色々な家に連れて行く。別に僕は恐竜やデディベアやブルーナボンボンで遊べればどこでもいいんだけどね。

 15日土曜日、パパはお仕事、ママは友達との昼食会だから僕はジィージとケイちゃんとで隣町のモールに昼寝を兼ねたドライブで遊びに行く。外はあいにくの豪雨警報発令中だけど、むしろそのせいでモールは多くの人でごった返している。モールの通路はまるで縁日、お祭りの屋台みたいに無料でくじや景品を配ってくれる。ミッキーの風船をゴニョゴニョと器用に結んで、青山にある会社からから来たという若いお兄ちゃんが作ってくれたりもした。
 プーさんの車とアンパンマンの車にそれぞれ乗ってモールを練り歩く。フードコートのフロートのソフトが美味しいんだな。ほとんどジィージのソフトは僕が食べた。

 16日日曜日は初旬とは逆に西日本は猛暑、秋田青森の東北は豪雨となる。秋田駅や川反をはじめ浸水被害がおびただしい。ジィージの子供の頃とは明らかに気温の高さもも暑さの程度も天候の著しい変化も違うらしい。

 そんな中、僕は今いる赤い屋根の家から住み替えるために新しい家を家買った。ウォータフロントの緑豊かな場所だ。かなり慎重にそっちこっちと見て歩いてようやく決めた。幼稚園も変わらなくちゃいけない。ちょっと、忙しくなる夏だ。

 今の僕は、「それ食べる」「いらない」だけははっきり言うことにしている。それ以外は異邦人の言葉を交えても本来の言葉以上に伝わるから不思議だ。特にジィージとの交信は完璧だ。

 21日金曜日、なんかトラブルなのか分からないが、パパもママも騒がしい。大きな声を出している。大きな声なので僕も泣き出してしまったが、次の日の朝までのこと。

 22日土曜日の昼からはジィージが予約してくれた皮膚科にいってから暑かったが外で遊んだ。 

 23日曜日も今度は一転してパパもママもなぜかご機嫌でファミレスでママの誕生日ともう一つお祝いを賑やかに楽しく開いた。一昨日は何だだたんだろうと不思議に思う。

 29日土曜日、ママとリ叔父さんとで大きな子供館で遊ぶ。パパは仕事だから仕方ないが、ママとその弟との3人スタイルは一体、他からはどんなふうに見られるのだろう。
 あと1ヶ月もすればよう2歳となる僕は、周囲がやれやれと煩いから仕方がなくようやくだけど「何歳」と聞かれると「1歳」と言わんばかりの人差し指を挙げることにした。名前を喚ばれればこれまた仕方がないから「はぁ~い」と言わんばかりに真っ直ぐ手を上げることにした。なんか、照れ臭くって子供じみていて嫌なんだが、まあ、仕方ないか…。

 今週から梅雨明けして猛暑日が続いている。暑い夏だけど、子供館は広くて涼しくてなんと快適なんだろう。

 7月の終わり、大谷翔平がまた新たなレジェンドとなる。
 雨でのダブルヘッダーとなって登板した試合で自身初となる完投完封の勝利投手。
 その40分後に開催された試合では今度は打者としてたて続けにホームランを日本放つ。
 ホームラン数はア・リーグ、ナ・リーグを通してダントツのトップを走り、打点、打率、安打数、長打率すべての記録が上位に位置する。怪物、ユニコーン、なんと表現すれば大谷翔平を讃えられるのか分からない。

 同じく、ボクシングの井上尚弥も怪物世界に怪物ぶりをアピールしている。
 スーパーバンタム級に階級を上げて臨んだタイトルマッチに勝利し、バンタム級4団体統一に続いてすぐに2団体の統一王者となる。
 安定した完璧な試合運び。すべてのクレバーさは井上尚弥が勝り、すべてのシナリオは彼の手のひらの中にあった。圧巻だ。



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