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2023年如月 異国トルコで大地震 1歳5ケ月

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 2023年2月、取り分けて変わったことは起きない。
 毎日、淡々と幼稚園で遊び、淡々と家の玩具で遊び過ごす過ごす。
 節分の豆まきも幼稚園で淡々と、家で淡々と、豆を撒く。寒い冬が終わればいいんだけど。

 6日月曜日、遠い異国トルコでは、かなりの建物が無惨にパンケーキクラッシュに倒壊する大地震が発生する。日を追うごとに被害状況の拡大は判明していき、死者は5万人にせまる勢いだ。

 18日土曜日、ママは昨日から大分疲れている。昨日の金曜日をもう土曜日だと思ってたくらいだ。だから今日はジィージの家で過ごす。

 22日水曜日、笑福亭笑瓶氏逝去する。66才。早いな。ジィージの仕事の後輩だった人も54才なのに病院の定期健康診断の帰りの車の中で病死したようだ。100歳まで生きると言われる世代がある一方で、早く無くなる人もいる。朝には紅顔なれど、夕べには白骨となるような無常は変らない。色即是空だ。
 
 23日木曜日、天皇誕生日でパパもママも仕事はお休みだけど、どこに行っても混んでるから、またいつものイオンでウロウロする。夕食は久しぶりの回転寿司へ。僕がベビーチェアに大人しく座っていられるようになったから来れるようになった。けど、回転寿司の癖に、回転してね~な。ユーチューブで悪い事するお兄ちゃん達のせいで回転してないらしい。ガリも醤油差しも置いてない。まあ、僕には関係無いけども。お子様プレートって寿司も無いしなあ~。

 25日土曜日、今日もママとジィージの家に昼前からやってきてケイちゃんが作ってくれるうどんを食べる。パパはお仕事の残りを家でやっている。ジィージの家で動き回ると必ず数回は頭をどこかにぶつける。ダイニングから居間への細い抜け道で、応接室な入るドアの角に、開けたはずだと思った引き戸が狭すぎて戸の縁に。

 午後からは少し雪がチラついて来たけど、ジィージの家に置いてあるシューズを履いて近く道路をママとジィージとでお散歩する。シューズはもう小さくなってきた。ぎりぎり足をねじ込まれて纏足のような窮屈さでなんとか履けたけど、このシューズも今日が最後だろう。

 言葉は喃語と言われるけど、ほぼパパにもママにもジィージにも言語としては伝わらない。唯一、保育園の先生だけが僕の言葉が理解できるらしい…。

 言葉遊びが取り沙汰されている。防衛費倍増、子供関連予算倍増。地政学的に最前線となっている東海の小島の現在の状況や少子化高齢化の深刻な現状からは、どちらも喫緊に必要なものだ。確かにどちらも耳触りのいい倍増という言葉は発信力にはなるのだろう。どちらも僕の将来に大きく影響する。

 伊豆の河津桜も満開を過ぎたようだ。近くの城址公園の梅の花も五分咲きで賑わっている。春はもうすぐだ。来月始め、僕はいよいよ1歳6ケ月になる。
 
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