13 / 39
2022年10月 靴を履いて初めて僕は秋を歩く
しおりを挟む
1日土曜日、ジィージの家の周りをファーストシューズの青いコンバースシューズを履いて散歩する。ママとジィージと一緒だ。一つ奥の通りは人も車もほとんど通らないのに道幅が広く、僕がジグザグ散歩するするにはうってつけの道だ。公園が近くにあればいいのだけれど、公園まで行くには大分距離がある。大きな通りを200mほど散歩して僕の運動は終了。
アントニオ猪木氏が逝去する。ジィージの世代に限らず、訃報に悲しみ悼む人は多い。昭和の時代、テレビ放送の黎明期に庶民に活力を与えてくれたプロレス中継。金曜日夜8時、銀座の三愛ビルのネオンから始まるプロレ中継。人々が熱狂したプロレス中継。その流れの中でカリスマ的存在として、これほどまでに人々に敬愛され人はいなかった。
2日、今日はパパとママとでちょっと離れたアウトレットにドライブを兼ねたお買い物に出かけた。
そして、初めての海だ。心地よい海からのそよ風。足裏に程よく気持ちがいい砂浜の感触。押し寄せる穏やかな白波。漂うちぎれた。海藻鼻先に届く潮の香り。あくまでも広く、何も遮るものがなく、遠くに見える水平線が辛うじての空との区別だ。
けど、最初は友達の家の前で今年の夏に初めての入った小さなプールがこんなに広がってると思った海も、波が押し寄せて危うくずぶ濡れになるところをパパな間一髪で救われたし、歩きづらく濡れてベトベトとした砂浜は、幼稚園の砂場と違って手にいつまでもこびりついていて気持ち悪い。
だんだんと嫌になってきて、既に僕は「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる」状態となっていた。ん、遊んでくれる蟹はいなかったけど…
戻る途中に立ち寄った山の中の木造幼稚園、と思ったら、昔の小学校舎を移築改築したピザ屋か。珍しい物が沢山置いてある。こんな小さな学校でも生き生きとして楽しかったな違いない。
4日、数度の台風の影響で天気が崩れた時期もあったけど、晴天続きの夏日も今日で終わってしまう。明日からは最高気温は一気に10度下がるようだ。夏も今日で終わる。季節が終わるのは夏だけだそうだ。春も秋も冬も、叙情的に終わるとは言わない。次の季節の訪れとともに静かにその立場を譲るだけだ。夏だけは終わる。惜しまれながら終わる。
5日、僕が保育園にいってから約1ケ月経過した。保育園は楽しい。朝、ママと離れる時にいつも寂しさから泣いていたけど、もう、魔王の僕は泣かない。
某国の戦争への部分動員令は五輪フィギアスケート選手にも及んでいる。着飾った女性議員を映し出す同国の上院は4州併合を承認した。正規軍は壊滅状態。訓練もしないで戦地へ送られる動員令の民間人は戦力とはならず無駄死にするしかない。戦争とはいったい誰のための戦争だ。戦争を行う国とはいったい誰のための国なんだ。
6日、初冠雪が北海道大雪山から岩手県岩木山まで来る。やはり、最高気温の寒暖差はいきなり10度になった。寒い。昨晩はデロンギを使う。長い夏が終わり短い秋が訪れ、また長い冬がやって来るのだろう。
7日、今年のノーベル平和賞は今も活動しているウクライナの人権団体、ロシアの解散させられた人権団体、ベラルーシの投獄されている人権活動家に送られることになった。ローカルな国のスェーデンアカデミーも粋な事ををするものだ。もっとも、自国の安全に危機感を覚えてNATO加盟を急速に進めてすんなりと承認してもらった新参者が、武器供与での西側陣営であることのアピールと共に、世界的注目度のある自国の文化的な的香りをも武器にして加勢したもので、過去と同様に極めて政治色の濃いものとなった。今回は的の射方が泥臭く田舎的に絶大であり気持ちがいい。
8日、午前中からママとジィージの家に行く。僕が夜に中々寝ないで泣くせいか、ママもパパも寝不足らしい。ママはジィージの家で寝ている。午後からは昼寝もしない僕を寝せるための手段としてジィージの車でドライブ。僕はやっと寝た。夕方にジィージの家の周りをセカンドシューズで散歩する。先週に続いて2回目の散歩。ゆるい上りの坂道はなかなか歩きづらいけど、折返しのゆるい坂道はトコトコと歩く速さは倍になる。坂道は歩きやすいから面白い。
8日、クリミア大橋爆破される。誰がやったのか、その理由などの詳細はわからないまま、今度は2日後にキーウの街がミサイルで攻撃される。
隣国では戦略核兵器のための弾道ミサイル実験がなされ、日本上空を越えて太平洋に着弾する。
経済のグローバル化は日本でも工場ライン、コールセンター等の低所得ギクエコノミーが増殖している。反して何十兆もの資産を持つ一部の富豪達。
戦争は、肥沃な穀倉地帯の荒廃による食料品価格の上昇、エネルギー資源の供給制限による価格の上昇をもたらし、便利で小さくなった世界では、この僕の住む周辺にもその影響は目に見える形で現れる。世界は政治も経済も不安定へと進んでいる。
毎日、僕は8時15分に幼稚園に送られる。夕方の5時40分にママが迎えに来るまで不審者が勝手に入れないように入口に設置された監視カメラと、園の周囲を囲むように張りめぐさられた頑丈な柵で護られた幼稚園で過ごすのだ。先生も友達もいい人ばかりで楽しいけど、別の見方をすれば軟禁と言えなくもないし、かつてのイギリス産業革命時代の年少者の工場や鉱山の穴でひたすらに10時間働く労働者にすら見えなくもない。けれど、これが現代の普通の生活様式になっている。現代的な核家族構成と労働力確保のための夫婦共働きが普通なのだ。労働者の福利厚生や権利などは歴史とともに確保されつつある。けど、養育されるしかない子供からしたら子供の権利はどうなんだろう。
13日、GITOトラベル似の全国割が開始され早々に富士山五合目までのバスツアーのバスが下り坂で横転事故を起こす。ツアー会社のツアーは継続され、ツアー会社名をバスのロゴにした受託下請け子会社と覚しきバス会社は管理責任を問われ、まだ26才と若い運転手は業務上過失で逮捕される。ツアーを決める責任者は裁かれないが現場が裁かれる。戦争も決める者は人を殺さないが現場は人を殺さなくてはいけないし殺されるかもしれない。ギグエコノミーへ発せられる心地よいバーチャルな鼓舞言語のように世界の法も体制も同じような構成であり同じようなヒエラルキーがある。僕がこれから生きていかなくてはならない世界はこんな世界だ。
今日は僕の鼻水と下痢で昼から小児科へママから連れて行かれる。甘いシロップ薬が美味しい。午後からはジィージの家で昼食してから遊ぶ。昨晩は僕も鼻水と下痢で寝てないけどママも寝てない。夕方になっても一向に寝ないからジィージの車でドライブに連れて行かれる。迂闊にも、たちまちのうちにイビキをかいて寝てしまった。小一時間の山道ドライブで睡眠をとり、再びジィージの家で夕食だ。
ママが買ってくれたブルーナボンボンだけど、一人で跨げないし、一人で降りられないし、一人で動かせない。跨がせられたらそのまま一体化して固まっているしかない。愛らしとは思うけど、ブルーナボンボンを横倒しにして、殴って、プチ成敗してやった。少し気が晴れた。
19日、ドリフターズの仲本工事が交通事故で逝去する。当時、低俗番組とされながらも驚異的な視聴率を誇った「全員集合」のいまだに衰えない伝説的な人気をみると、確実に5人のキャラクターは国民に慕われていたのだと感じる。
20日ロシアは占領南部4州に戒厳令が敷かれた。事実上の戦争宣言だ。
イギリスのトラス新政権が早くも揺れている。減税政策撤回が原因だが、日本に先行する老大国の暗雲は、近い将来の日本の暗雲を予感させる。そして、僅か一ヶ月程の早すぎる辞任。お粗末すぎる。知的で魅力的と思えた外見の彼女は何だったのだろう。後日、インド系42才のスナク氏が首相に。
21日、幼稚園で練習している運動会(誰にも披露の予定はない)のお遊戯のドラえもん音頭の踊りのベールが剥がれた。ママが流してくれたドラえもん音頭にはからずも体が反応して、膝を屈伸して踊ってしまった。また、朝、散歩してると近所の人からアンパンマンを電話を貰った。ところで、ドラえもんって、アンパンマンって、なんなんだ。僕はファンターネとわんわんとトワイスしかテレビでは知らない…。
22日、僕はそそり立つ壁、自宅の2階までの細い階段を完全制覇する。最後のヒラリーステップを越えた時の達成感に一人でニンマリとする。
25日、志賀高原、苗場スキー場、日光男体山に雪が降る。紅葉を飛び越しての冬の到来だ。今日は予防接種2つを打ちにジィージとケイチャンに連れられて、またかかりつけ医院へ。そのままジィージの家に行き、今日はジィージの家のヒラリーステップを目指す。
これまで、従来型ワクチン、OM対応ワクチン、従来型とOMBA.1の2価ワクチン、BA5対応ワクチンと目まぐるしく変異し、流行を繰り返すフィーバーに対応して、保健医療現場は混乱し続ける。2価からBA5への接種ワクチンの切り替えすら短期にやっと追いついたばかりなのに、月末、また新たに第8波をもたらす恐れのフィーバーが発見される。グリフォン、ケルベロス。
29日、久しぶりにジィージの家に帰ってきていたリ叔父さんが僕にかまってくれた。なんと僕に昼食をスプーンで食べさせてくれたのだ。こいつは今まではこんなに優しくなんかなかったはずなのに、どうしたんだろう。でも、ケイちゃんの作ってくれた料理はいつも美味しいし、その美味しい食事を口に届けてくれるんだから、まあ、リ叔父さんでもいいか。
31日月曜日。今日は幼稚園でこれまで練習してきた運動会兼お遊戯会兼ハロウィンパーティーの日だ。リレーのバトン渡しにも参加したし、ドラえもん音頭も一緒に踊ったし、ハロウィンパーティー仮装は、またしてもドラえもんだあ。プレゼントも一杯貰ったし、楽しかった。でも、幼稚園内行事なんだよね。幼稚園の先生方が唯一の観客。
アントニオ猪木氏が逝去する。ジィージの世代に限らず、訃報に悲しみ悼む人は多い。昭和の時代、テレビ放送の黎明期に庶民に活力を与えてくれたプロレス中継。金曜日夜8時、銀座の三愛ビルのネオンから始まるプロレ中継。人々が熱狂したプロレス中継。その流れの中でカリスマ的存在として、これほどまでに人々に敬愛され人はいなかった。
2日、今日はパパとママとでちょっと離れたアウトレットにドライブを兼ねたお買い物に出かけた。
そして、初めての海だ。心地よい海からのそよ風。足裏に程よく気持ちがいい砂浜の感触。押し寄せる穏やかな白波。漂うちぎれた。海藻鼻先に届く潮の香り。あくまでも広く、何も遮るものがなく、遠くに見える水平線が辛うじての空との区別だ。
けど、最初は友達の家の前で今年の夏に初めての入った小さなプールがこんなに広がってると思った海も、波が押し寄せて危うくずぶ濡れになるところをパパな間一髪で救われたし、歩きづらく濡れてベトベトとした砂浜は、幼稚園の砂場と違って手にいつまでもこびりついていて気持ち悪い。
だんだんと嫌になってきて、既に僕は「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる」状態となっていた。ん、遊んでくれる蟹はいなかったけど…
戻る途中に立ち寄った山の中の木造幼稚園、と思ったら、昔の小学校舎を移築改築したピザ屋か。珍しい物が沢山置いてある。こんな小さな学校でも生き生きとして楽しかったな違いない。
4日、数度の台風の影響で天気が崩れた時期もあったけど、晴天続きの夏日も今日で終わってしまう。明日からは最高気温は一気に10度下がるようだ。夏も今日で終わる。季節が終わるのは夏だけだそうだ。春も秋も冬も、叙情的に終わるとは言わない。次の季節の訪れとともに静かにその立場を譲るだけだ。夏だけは終わる。惜しまれながら終わる。
5日、僕が保育園にいってから約1ケ月経過した。保育園は楽しい。朝、ママと離れる時にいつも寂しさから泣いていたけど、もう、魔王の僕は泣かない。
某国の戦争への部分動員令は五輪フィギアスケート選手にも及んでいる。着飾った女性議員を映し出す同国の上院は4州併合を承認した。正規軍は壊滅状態。訓練もしないで戦地へ送られる動員令の民間人は戦力とはならず無駄死にするしかない。戦争とはいったい誰のための戦争だ。戦争を行う国とはいったい誰のための国なんだ。
6日、初冠雪が北海道大雪山から岩手県岩木山まで来る。やはり、最高気温の寒暖差はいきなり10度になった。寒い。昨晩はデロンギを使う。長い夏が終わり短い秋が訪れ、また長い冬がやって来るのだろう。
7日、今年のノーベル平和賞は今も活動しているウクライナの人権団体、ロシアの解散させられた人権団体、ベラルーシの投獄されている人権活動家に送られることになった。ローカルな国のスェーデンアカデミーも粋な事ををするものだ。もっとも、自国の安全に危機感を覚えてNATO加盟を急速に進めてすんなりと承認してもらった新参者が、武器供与での西側陣営であることのアピールと共に、世界的注目度のある自国の文化的な的香りをも武器にして加勢したもので、過去と同様に極めて政治色の濃いものとなった。今回は的の射方が泥臭く田舎的に絶大であり気持ちがいい。
8日、午前中からママとジィージの家に行く。僕が夜に中々寝ないで泣くせいか、ママもパパも寝不足らしい。ママはジィージの家で寝ている。午後からは昼寝もしない僕を寝せるための手段としてジィージの車でドライブ。僕はやっと寝た。夕方にジィージの家の周りをセカンドシューズで散歩する。先週に続いて2回目の散歩。ゆるい上りの坂道はなかなか歩きづらいけど、折返しのゆるい坂道はトコトコと歩く速さは倍になる。坂道は歩きやすいから面白い。
8日、クリミア大橋爆破される。誰がやったのか、その理由などの詳細はわからないまま、今度は2日後にキーウの街がミサイルで攻撃される。
隣国では戦略核兵器のための弾道ミサイル実験がなされ、日本上空を越えて太平洋に着弾する。
経済のグローバル化は日本でも工場ライン、コールセンター等の低所得ギクエコノミーが増殖している。反して何十兆もの資産を持つ一部の富豪達。
戦争は、肥沃な穀倉地帯の荒廃による食料品価格の上昇、エネルギー資源の供給制限による価格の上昇をもたらし、便利で小さくなった世界では、この僕の住む周辺にもその影響は目に見える形で現れる。世界は政治も経済も不安定へと進んでいる。
毎日、僕は8時15分に幼稚園に送られる。夕方の5時40分にママが迎えに来るまで不審者が勝手に入れないように入口に設置された監視カメラと、園の周囲を囲むように張りめぐさられた頑丈な柵で護られた幼稚園で過ごすのだ。先生も友達もいい人ばかりで楽しいけど、別の見方をすれば軟禁と言えなくもないし、かつてのイギリス産業革命時代の年少者の工場や鉱山の穴でひたすらに10時間働く労働者にすら見えなくもない。けれど、これが現代の普通の生活様式になっている。現代的な核家族構成と労働力確保のための夫婦共働きが普通なのだ。労働者の福利厚生や権利などは歴史とともに確保されつつある。けど、養育されるしかない子供からしたら子供の権利はどうなんだろう。
13日、GITOトラベル似の全国割が開始され早々に富士山五合目までのバスツアーのバスが下り坂で横転事故を起こす。ツアー会社のツアーは継続され、ツアー会社名をバスのロゴにした受託下請け子会社と覚しきバス会社は管理責任を問われ、まだ26才と若い運転手は業務上過失で逮捕される。ツアーを決める責任者は裁かれないが現場が裁かれる。戦争も決める者は人を殺さないが現場は人を殺さなくてはいけないし殺されるかもしれない。ギグエコノミーへ発せられる心地よいバーチャルな鼓舞言語のように世界の法も体制も同じような構成であり同じようなヒエラルキーがある。僕がこれから生きていかなくてはならない世界はこんな世界だ。
今日は僕の鼻水と下痢で昼から小児科へママから連れて行かれる。甘いシロップ薬が美味しい。午後からはジィージの家で昼食してから遊ぶ。昨晩は僕も鼻水と下痢で寝てないけどママも寝てない。夕方になっても一向に寝ないからジィージの車でドライブに連れて行かれる。迂闊にも、たちまちのうちにイビキをかいて寝てしまった。小一時間の山道ドライブで睡眠をとり、再びジィージの家で夕食だ。
ママが買ってくれたブルーナボンボンだけど、一人で跨げないし、一人で降りられないし、一人で動かせない。跨がせられたらそのまま一体化して固まっているしかない。愛らしとは思うけど、ブルーナボンボンを横倒しにして、殴って、プチ成敗してやった。少し気が晴れた。
19日、ドリフターズの仲本工事が交通事故で逝去する。当時、低俗番組とされながらも驚異的な視聴率を誇った「全員集合」のいまだに衰えない伝説的な人気をみると、確実に5人のキャラクターは国民に慕われていたのだと感じる。
20日ロシアは占領南部4州に戒厳令が敷かれた。事実上の戦争宣言だ。
イギリスのトラス新政権が早くも揺れている。減税政策撤回が原因だが、日本に先行する老大国の暗雲は、近い将来の日本の暗雲を予感させる。そして、僅か一ヶ月程の早すぎる辞任。お粗末すぎる。知的で魅力的と思えた外見の彼女は何だったのだろう。後日、インド系42才のスナク氏が首相に。
21日、幼稚園で練習している運動会(誰にも披露の予定はない)のお遊戯のドラえもん音頭の踊りのベールが剥がれた。ママが流してくれたドラえもん音頭にはからずも体が反応して、膝を屈伸して踊ってしまった。また、朝、散歩してると近所の人からアンパンマンを電話を貰った。ところで、ドラえもんって、アンパンマンって、なんなんだ。僕はファンターネとわんわんとトワイスしかテレビでは知らない…。
22日、僕はそそり立つ壁、自宅の2階までの細い階段を完全制覇する。最後のヒラリーステップを越えた時の達成感に一人でニンマリとする。
25日、志賀高原、苗場スキー場、日光男体山に雪が降る。紅葉を飛び越しての冬の到来だ。今日は予防接種2つを打ちにジィージとケイチャンに連れられて、またかかりつけ医院へ。そのままジィージの家に行き、今日はジィージの家のヒラリーステップを目指す。
これまで、従来型ワクチン、OM対応ワクチン、従来型とOMBA.1の2価ワクチン、BA5対応ワクチンと目まぐるしく変異し、流行を繰り返すフィーバーに対応して、保健医療現場は混乱し続ける。2価からBA5への接種ワクチンの切り替えすら短期にやっと追いついたばかりなのに、月末、また新たに第8波をもたらす恐れのフィーバーが発見される。グリフォン、ケルベロス。
29日、久しぶりにジィージの家に帰ってきていたリ叔父さんが僕にかまってくれた。なんと僕に昼食をスプーンで食べさせてくれたのだ。こいつは今まではこんなに優しくなんかなかったはずなのに、どうしたんだろう。でも、ケイちゃんの作ってくれた料理はいつも美味しいし、その美味しい食事を口に届けてくれるんだから、まあ、リ叔父さんでもいいか。
31日月曜日。今日は幼稚園でこれまで練習してきた運動会兼お遊戯会兼ハロウィンパーティーの日だ。リレーのバトン渡しにも参加したし、ドラえもん音頭も一緒に踊ったし、ハロウィンパーティー仮装は、またしてもドラえもんだあ。プレゼントも一杯貰ったし、楽しかった。でも、幼稚園内行事なんだよね。幼稚園の先生方が唯一の観客。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる