9 / 40
2022年8月22日と24日の朗報 新たな歴史としての白河関越とママの関所越え
しおりを挟む
僕にとってはすべてが新鮮だ。
猫との触れ合い、水の感触、初めての芋の味。
僕は伝え歩きもどちらかの腕が壁か椅子等に触れていれば、かなりの速さで動き回れるようになった。くるりと1回転もできるし、パパとママの掛け声に合わせて足を高く大きく溜め、横綱のようにシコを踏むこともできるようになった。
8月22日、今日もジィージの家に遊びに来ていると、ケイちゃんがあそこにジィージが隠れているよと言うから思わず喃語しか話せなかった僕は「ジィージ」と初めて人を呼ぶ声がでた。襖戸の蔭から「はーい」とジィージが現れた。ジィージが現れたので、僕は手を叩いて喜んだ。ケイちゃんもジィージも何故か手を叩いて喜んだ。
歯医者からママが帰ってくると丁度テレビを見ていたジィージが、また、手を叩いて喜んでいる。ケイちゃんもママも喜んでいる。今日は高校野球の決勝戦、初めて東北勢が優勝したらしい。何より東北の復興の励みになるだろう。高校野球100年を越える歴史で白河の関を初めて越えた歴史的とも言える瞬間だ。しかも、地元出身ではない野球部員が多くを占める高校が多い中で、かなりの部員は地元出身のようだ。
いつも高校生のスポーツの中では特別扱いの高校野球。プロ野球も12チーム1年間戦ってわひいきのチームが優勝すれば盛り上がっている。
ジィージはひいきのチームはないらしい。そもそも、大谷の活躍を時々気にするくらいで野球の試合はほとんど見てないみたい。
それでも、今日の東北勢の活躍は特別のようだ。何がそうされるのか、僕には分からない。
2歩位は自力で立って歩けるようになった。僕の誕生日は9月。もうすぐ1歳になる。1歳になれば保育園
に行くことに決まっている。
もうすぐ、1歳になる僕の新たな世界への踏み出しが始まる。
僕の誕生日の前日に、何故かジィージは4回めのワクチン接種の予約しようかどうかと迷っている。世界も日本もジィージも、Oフィバーの扱いにワクチンの扱いに、とめどなく揺れている。
8月24日。ジィージの家にまた来ている。何故かママもケイちゃんもジィージも喜んでいる。嬉しそうにケーキで何かを祝っている。僕の誕生日の前祝いでもなさそうだし、どうも僕の事ではないらしい。もしかしたら、ママに何か新しい事が起きたのかもしれない。カイラスの御加護らしい。
僕もわけも分からず「ウーィアー」と意味のない言葉を叫んでいた。
僕はケーキの代わりにケイちゃんが作ってくれた卵を使わないホットケーキを手づかみで食べて一緒に仲間に加わった。
8月31日、10月以降に開始予定のOフィーバー対応ワクチンは9月中に接種できるようになると発表された。新たなワクチンの副反応のデータもなく不安でありながらも今流通しているワクチンを打てば一定期間は打てないのだから、かえって不都合になるのではとジィージが、また、迷いだしていた。政府も医療専門委員会もジィージも、この件に関しては、やはり、とめどなく、限りなく揺れる。誰も分からない。長くくねった半透明のトンネルのようだ。
猫との触れ合い、水の感触、初めての芋の味。
僕は伝え歩きもどちらかの腕が壁か椅子等に触れていれば、かなりの速さで動き回れるようになった。くるりと1回転もできるし、パパとママの掛け声に合わせて足を高く大きく溜め、横綱のようにシコを踏むこともできるようになった。
8月22日、今日もジィージの家に遊びに来ていると、ケイちゃんがあそこにジィージが隠れているよと言うから思わず喃語しか話せなかった僕は「ジィージ」と初めて人を呼ぶ声がでた。襖戸の蔭から「はーい」とジィージが現れた。ジィージが現れたので、僕は手を叩いて喜んだ。ケイちゃんもジィージも何故か手を叩いて喜んだ。
歯医者からママが帰ってくると丁度テレビを見ていたジィージが、また、手を叩いて喜んでいる。ケイちゃんもママも喜んでいる。今日は高校野球の決勝戦、初めて東北勢が優勝したらしい。何より東北の復興の励みになるだろう。高校野球100年を越える歴史で白河の関を初めて越えた歴史的とも言える瞬間だ。しかも、地元出身ではない野球部員が多くを占める高校が多い中で、かなりの部員は地元出身のようだ。
いつも高校生のスポーツの中では特別扱いの高校野球。プロ野球も12チーム1年間戦ってわひいきのチームが優勝すれば盛り上がっている。
ジィージはひいきのチームはないらしい。そもそも、大谷の活躍を時々気にするくらいで野球の試合はほとんど見てないみたい。
それでも、今日の東北勢の活躍は特別のようだ。何がそうされるのか、僕には分からない。
2歩位は自力で立って歩けるようになった。僕の誕生日は9月。もうすぐ1歳になる。1歳になれば保育園
に行くことに決まっている。
もうすぐ、1歳になる僕の新たな世界への踏み出しが始まる。
僕の誕生日の前日に、何故かジィージは4回めのワクチン接種の予約しようかどうかと迷っている。世界も日本もジィージも、Oフィバーの扱いにワクチンの扱いに、とめどなく揺れている。
8月24日。ジィージの家にまた来ている。何故かママもケイちゃんもジィージも喜んでいる。嬉しそうにケーキで何かを祝っている。僕の誕生日の前祝いでもなさそうだし、どうも僕の事ではないらしい。もしかしたら、ママに何か新しい事が起きたのかもしれない。カイラスの御加護らしい。
僕もわけも分からず「ウーィアー」と意味のない言葉を叫んでいた。
僕はケーキの代わりにケイちゃんが作ってくれた卵を使わないホットケーキを手づかみで食べて一緒に仲間に加わった。
8月31日、10月以降に開始予定のOフィーバー対応ワクチンは9月中に接種できるようになると発表された。新たなワクチンの副反応のデータもなく不安でありながらも今流通しているワクチンを打てば一定期間は打てないのだから、かえって不都合になるのではとジィージが、また、迷いだしていた。政府も医療専門委員会もジィージも、この件に関しては、やはり、とめどなく、限りなく揺れる。誰も分からない。長くくねった半透明のトンネルのようだ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

橋野将、事務局長辞める。
森田金太郎
現代文学
「小橋寿人の音楽史~50Years~」のスピンオフです。
株式会社愛和音の社長、橋野将は、一般社団法人全国音楽生産業連合会の事務局長に就任。本編で語られなかった「橋野将、空白の5年間と過去」を振り返る。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる