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第一章
34.5話
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(???視点)
「ふぅ、疲れた」
冷たい外気を切り離すようにドアを閉めてため息をつく。やっと家までたどり着いた。その安心感がじんわりと広がっていく。
今日は散々な一日だった。会社では理不尽なことで上司に怒鳴られ、彼氏には浮気をされていたことが発覚し、しかもその相手は高校時代からの友人。もう何もかもどうでもよくなりそう。でもそんな一日にも一つだけ救われることはあった。
「やっとゲットできたんだよね~!」
ガサガサと袋を漁り一冊の本を引っ張り出す。白地に金色の文字で「Loving Relief」と書かれた表紙。そう!これこそが大人気乙女ゲームラブリリの番外編ノベルなのだ!噂によれば内容はルーク様の過去の鍵を握る亡くなった婚約者の話らしい。ラブリリのキャラは全員トラウマ持ちで過去の話に関してはファンの間で考察も多々出ている。その中で公式からのこの供給!公式様はなかなかやり手ですな~。今日は金曜日で明日はお休み!夜も更けてまいりましたが、徹夜してでも読み切らせていただきます!
ただ今読み終わりました。えっと……簡潔に言うと……「重い」。いやいや、重すぎだって!ただの病死かと思ってたのにあんなことある?!そりゃトラウマにもなるわ!ここまで来ると何だっけ名前……あ、フィリア!そう、フィリアちゃん可哀想すぎて泣けてくる!
「今日の私より不憫かも……」
いくらヒロイン大好きの私でもこれは流石に同情する。この子が生きてればゲーム内での大体のこと解決しそうだし。いや、まあ、でも……。
「この子自体は生きようとしてたんだよなぁ……」
あーあ、私がどうにかしてあげられたらいいのに……なーんてね。無理に決まってるけど。
「よーし!もう一回読み直そうっ……っ、ゴホッ」
なんだか最近咳がひどい気がするけど……まぁ大丈夫かな?
******************
静かな空間。あれ?私はいつからここにいるんだろう?そう思っていると急に外に押し出されるような感覚がした。
「あ!産まれましたよ!元気な女の子です!」
真っ暗だった視界が突然光に包まれた。ここどこ?なんだか周りもよく見えないし音も聞こえにくくて気持ち悪い。どうゆうこと?私は今一体どうなっているの?!
「ふぅ、疲れた」
冷たい外気を切り離すようにドアを閉めてため息をつく。やっと家までたどり着いた。その安心感がじんわりと広がっていく。
今日は散々な一日だった。会社では理不尽なことで上司に怒鳴られ、彼氏には浮気をされていたことが発覚し、しかもその相手は高校時代からの友人。もう何もかもどうでもよくなりそう。でもそんな一日にも一つだけ救われることはあった。
「やっとゲットできたんだよね~!」
ガサガサと袋を漁り一冊の本を引っ張り出す。白地に金色の文字で「Loving Relief」と書かれた表紙。そう!これこそが大人気乙女ゲームラブリリの番外編ノベルなのだ!噂によれば内容はルーク様の過去の鍵を握る亡くなった婚約者の話らしい。ラブリリのキャラは全員トラウマ持ちで過去の話に関してはファンの間で考察も多々出ている。その中で公式からのこの供給!公式様はなかなかやり手ですな~。今日は金曜日で明日はお休み!夜も更けてまいりましたが、徹夜してでも読み切らせていただきます!
ただ今読み終わりました。えっと……簡潔に言うと……「重い」。いやいや、重すぎだって!ただの病死かと思ってたのにあんなことある?!そりゃトラウマにもなるわ!ここまで来ると何だっけ名前……あ、フィリア!そう、フィリアちゃん可哀想すぎて泣けてくる!
「今日の私より不憫かも……」
いくらヒロイン大好きの私でもこれは流石に同情する。この子が生きてればゲーム内での大体のこと解決しそうだし。いや、まあ、でも……。
「この子自体は生きようとしてたんだよなぁ……」
あーあ、私がどうにかしてあげられたらいいのに……なーんてね。無理に決まってるけど。
「よーし!もう一回読み直そうっ……っ、ゴホッ」
なんだか最近咳がひどい気がするけど……まぁ大丈夫かな?
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静かな空間。あれ?私はいつからここにいるんだろう?そう思っていると急に外に押し出されるような感覚がした。
「あ!産まれましたよ!元気な女の子です!」
真っ暗だった視界が突然光に包まれた。ここどこ?なんだか周りもよく見えないし音も聞こえにくくて気持ち悪い。どうゆうこと?私は今一体どうなっているの?!
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