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第一章
プロロー村第一防衛戦 盗賊編
しおりを挟む夜も更け、月明かりが地に注がれ、草原や木々を照らす…………
プロロー村は、未だ祭囃子が聞こえ、人々が賑わってる様子を見せている
そんな中、俺達も少しずつ準備を進めていた
まず盗賊を捕縛及び、討伐に第一と第四部隊を連れて、街に転移する為、ゴブ助達には、俺とツッキーが一から仕立てた武具を装備させ、既に俺達の後ろで戦闘準備を終えている
そして残った第二、第三部隊は、プロロー村の西側の方へ、姿を隠しながら造魔物に向けての防衛線を引いてもらっている
ツッキーの話では、魔物が西側から突然現れ、村を襲うと言う事だから、信憑性はある
だが、多少のズレがあるかもしれないから、そこは俺達が臨機応変に立ち向かえばいい
第二、第三部隊に出した指示は、簡単だ…………
俺達が盗賊を相手している間、造魔物が襲撃してきた場合、足止めを頼んだ
対策としては、こうだ…………
プロロー村の西側は、広大な草原になっていて、遮蔽物が無い
そこを突っ切られたら、村は終わりだ………
だから先ず、鉄製の棘柵を10列、数は…………、多めに持ってきただけで、軽く百はあるだろう
ソレを横に置いて、10の防衛線を築く
そして、その柵の間に、ドワーフ達の土魔法で、深めの落とし穴を作って貰った
乗り越えたとしても、コレで深い穴に落ちれば、時間が稼げる
それでなくても、ケンタウロス、エルフ、ドワーフ等、様々な種族が居るから、そう簡単に防衛線を越えられないだろう…………
ふと、隣のツッキーが空を見上げ、月の位置を確認した
「そろそろ0時…………、月が雲に隠れる筈だ」
ツッキーがそう言った後、徐々に月が雲に隠れ始め、辺りは一気に暗くなり、村の明かりだけが、目立つ
そしてさっきまで祭囃子が聞こえてたのが、一気に静まり返った
「村に睡魔の魔術が広まった
盗賊達が動き出すぞ」
「よし、ゴブ助達、第一部隊は、俺について来い
第四部隊は、ツッキーに」
俺がそう言い、すぐさまに集まれば、すぐに行動に入った
転移を終えれば、すぐ先に宿が見える
そこで俺とゴブ助達は、木陰に身を潜めて、盗賊達が出てくる瞬間を待っていた
「ユーマ様
少しお願いしたい事が」
「何だ?」
宿を警戒し、見張ってれば、後ろからゴブ助が小声で話しかけてきた
「盗賊達の捕縛
我々にお任せしてもらえますか?」
ゴブ助の言葉に、俺はゴブ助の顔を見た
「やれるか?」
「はい、ここにいる者は、ユーマ様に守られた者を含め、ご恩で集まった総勢、70名
ユーマ様のお力になれるよう鍛錬をしてきました
やれる筈です
それに………」
「それに?」
「この戦いは、私にとっても大事な一戦になると分かるのです」
そう言うゴブ助の目を見ながら、俺は静かに頷いた
それを見たゴブ助は、頷き返し、手で合図を出せば、すぐに隊列を整えた
そして少しして、宿の前に人影が集まり出した
気配は、十二…………
だが、手練れも中に居るようだ
(さて、最初のお膳立ては、させてもらうか)
俺は、片手を上げて、指を鳴らせば、一斉に俺達の後方にある建物の屋根から、複数の光が出て、宿前の人影に集まった
「な、何事だ!?」
盗賊達の姿がハッキリ見えた
原理は、簡単だ
エルミナのパーティーの際にメイド達がやってたスポットライトの応用版………
いや、コレが防犯に置ける正しい使い方だ
「動くな!!
武器を捨て、降伏せよ!!
抵抗するならば、ここで斬り伏せる!!」
俺は、大声で警告をし、ゴブ助達は、すぐさまに武器を抜いた
「な、何でオーガとゴブリンが!?」「まさかコイツら!! 今話題になってるアノ!?」「構うな!! 相手は、ゴブリンだ!! 敵じゃねえ!!」
どうやら俺達の噂は、収まる気が無いようだ
盗賊の数名が、狼狽えていると、盗賊のリーダー格と見える男が、叫び、剣を抜くと、後ろの手下達もそれぞれ武器を構えた
「抵抗するか…………、なら仕方ない…………
ゴブ助、任せる」
「警告無視での戦闘意思を確認!!
第一部隊、これより戦闘開始!!
盗賊達の命は、考慮しない!!
かかれ!!」
ゴブ助の号令を合図に戦闘の火蓋は、落とされた
先ずは、屋根で展開している十の弓隊が、盗賊達目掛けて、矢の掃射を開始
盗賊達の中に魔道士が居るのか、防壁を空に張って、防いでるが、ウチの弓隊を舐めるなよ?
防壁が張られたと同時に、弓隊の数名の気配が変わった
そしてオーラを放った矢が俺の頭上を通れば、矢は、宙を軌道線を描き、防壁に当たる数メートルの所で軌道を変え、不揃いに矢が動き、やがて矢は、魔道士の杖が握られてる腕に数本、命中
「ぎゃあ!!」と盗賊魔道士の悲鳴が聞こえてきた
そう…………、ウチの村のゴブリン隊の中にも様々な進化をした奴らが居る
魔法を使い、ソレを弓兵の如く、魔法を矢にして放つ【魔法弓兵】
それが五人…………、通常の弓兵が五人の構成になっている
そして盗賊の魔道士の防壁が無くなると、どうなる?
「ぎゃあ!?」「ぐぇっ!?」
そう、答えは、簡単だ
盾が無くなれば、遠距離武器が無い限り、蜂の巣だ
数が、どんどん減って、四人を切った…………
その中の二名が、逃げ出したがすぐに捕らえられている
そんな中、盗賊の指揮官らしいヤツがゴブ助の前に来た
「貴様がリーダーだな?」
「あぁ、
ラザード村、防衛騎士団 第一部隊が隊長
ゴブ助だ」
ゴブ助は、構えると、姿勢を屈めた
ゴブ助が名乗ると、盗賊のリーダーがニヤリと笑うのが見えた
「俺は、この盗賊団に雇われた者でな
名は、【モゲル・ツヴァイザー】
死合ってもらうぞ」
モゲルと言う男は、腰からナイフを取り出せば、構えた
すると、そのナイフの刃が、赤黒くオーラを纏った
「ゴブ助、手加減はするな
すれば、命取りになる」
「承知」
俺の言葉にゴブ助が答えれば、装備していた小盾を外した
小盾は、地面に落ちれば、軽く地面が陥没したが、ゴブ助は、両手で剣を握れば、水平に持ち、構える
いつの間にか、残った盗賊も始末が終わったのか、静寂がこの場を包む
「っ!!」
最初に動いたのは、モゲルだった
踏み込んだと思えば、既にゴブ助の目の前に移動してきて、ナイフを既に振り、ゴブ助の喉元へ、迫っていた
だが、ゴブ助もそれに気付いていて、喉元まで来てたナイフをかわせば、剣を振り上げたが、モゲルは、そんなゴブ助の動きを予測してたのか、ゴブ助の腹を蹴り、距離をとった
(今のは、肉体強化の魔法か………
しかも魔力を気付かれないくらいに抑え込み、ゴブ助に悟らせず、ゴブ助の斬り上げを詠んで腹を蹴って、距離を取ったか)
距離を取ったモゲルだったが、既にゴブ助が肉体強化をし、接近し、剣を振り下ろしていたが、モゲルは、ナイフで受け止めると、滑らせ、ゴブ助の喉元を狙うが、ゴブ助は、無理やり剣を動かし、ナイフを避ければ、お返しとばかり、モゲルの腹に蹴りを入れた
モゲルは、吹き飛んだが、さほど距離は空いてない
「ふ、ふははははは!!
ゴブ助と言ったな!! なかなかの腕だ!!」
「そう言う貴様も、先程から喉元を狙う正確さ…………
相当の腕でないと出来ない芸当だ
正確に同じ所を狙ってくる しかも急所を、だ」
ゴブ助は、息を整えながらまた剣を構えた
モゲルも、笑みがどんどん増しているみたいで、ナイフのオーラが大きく揺らいでいる
(ゴブ助、息を整えながら肉体強化の魔法を練り上げてるな……………
対するモゲルもナイフのオーラを見る限り、感情が昂ると強くなるタイプだな…………
長引けば、お前が不利になるぞ ゴブ助)
今度は、ゴブ助が仕掛けた
一気に接近すれば、剣を振り下ろしたが、モゲルのナイフが、ソレを防ぐ
そこからは、二人の世界だった
「ハハハハハハ!!」「ぬぅうぅぅぅぅぅう!!!」
お互いに素早く、そして強く武器を打ち合い、ライトが無くても、そこだけがはっきりと闇夜でも見えるくらいに火花が舞っていた
その攻防は、他のゴブリン達では、割って入れない程の実力差が感じられる
周りの奴らも、ただ黙って、ゴブ助の戦いを見守っている
そして甲高い金属音が鳴ると同時に、二人が距離を置いた
お互いに大きく肩を揺らしながら息をしていて、体力は、もう残ってないと見える
(恐らく…………、次の一発で終わる)
俺の予想と共に、二人が動いた
モゲルは、ナイフの刃を握ると、スッとナイフを動かした
すると、ナイフにヤツの血がどんどん纏わりつき、刀身の長い剣となった
ゴブ助は、刃の腹を指でなぞれば、文字が浮き出て、ソレが刃にギュッと凝縮されれば、ゴブ助の剣が淡い光輝いた
そしてお互いに駆け出せば、影が交差…………
すれ違った
「っ…………、く、ククク…………
見事………」
モゲルは、そう言うと、体が光の粒子になり、消え去った
「それは、こちらのセリフだ
モゲル・ツヴァイザー…………、貴様の名、ゴブ助が刻み込んだ」
剣を払い、背中に収めると、ゴブ助は、頬に出来た傷を拭いながらそう言った
「見事、強くなったな ゴブ助」
「いえ、これもユーマ様が打ち、属性付与を書き込んだこの剣のお陰です」
俺がそう言えば、ゴブ助は、背中に背負った剣を見ながらそう言ってきた
その剣は、ゴブ助が第一部隊のリーダーとなった時に、俺とツッキー、更には、ゾールスと転生男組が、悪ふざけに性能を盛りに盛りまくった結果で出来上がったモノで、最初の頃は、ゴブ助も使いこなす事は出来ずに、剣に書き込んだ付与魔法で自傷していた
だが、今では、その剣に書き込んだ7つ全ての属性を使い分けるようになっていて、ゴブ助の成長には、本当に尊敬している
「ゴブ助、怪我してるんだから見せて?」
「大したことないって」 「ダメ 見せる」
ゴブ助に近付いた一人のゴブリンレデューが杖でゴブ助の傷を癒そうとすると、ゴブ助は、断ったが、後ろから来た女ゴブリンに押さえつけられ、ヒールをされている
あの二人は、【リブブ】と【リブシ】
ここだけの話、あの二人とゴブ助は、出来ている…………
正直な話…………、結界内の茂みとかで、頻繁に三人で……………、まぁ、見つからないように【空間遮断】の結界を張ってるのはいいんだが……………、俺達、転生組には、丸見えなんだよなぁ……………
エルミナも正直、見る場所に困って、俺に引っ付くし……………
「むっ?」
少し離れた所で、魔力が一気に高くなるのを感じ、俺はそちらを見た
そちらは、今、ツッキーと第四部隊が盗賊を捕らえてる筈だが、いわゆる覚醒イベントか…………、見たかった感はあるよな…………
反応が一、二…………
「三?」
感じられた魔力を数えると、一つだけ意味不明な魔力を感じ、俺は、思わず思考が止まった
一つは、【貴光】のヒロイン、二つは、【プリセレ】の主人公……………
あと一つ…………、誰だ?
「っ!?」「うぉっ!?」
三つ目の魔力に思考が止まっていたが、突然の揺れで、思考が進み出した
「まさか!? このタイミングかよ!?」
新たに気配を感じたのは、村の西側…………
そう、造魔物が襲来したのだ
タイミングとしては、最悪のタイミングだ…………
他の奴らはともかくゴブ助の体力は、まだ完全ではない…………
他のゴブリン達も怪我をした者も居る
「ユーマ様!! ここは、我々に任せて、翔んでください!!
全力のユーマ様達なら、必ず成功できます!!」
その言葉に、俺は、ピンとある考えが走った
「テメェら、グルってたな!?」
そう、ゴブ助は、今、【全力のユーマ様達】と言った
つまり他の部隊の奴らと共同して、俺達を戦わせず、全力の状態で造魔物とぶつかり合わせるために…………
俺が叫ぶとゴブ助は、得意げに笑った
「テメェら、最高!!」 「お褒めに与り光栄です」
思いっきりニヤリと笑い、そう言えば、ゴブ助もニヤリと笑って、返してきた
「ここは、任せたぞ!!」
ゴブ助達にそう叫べば、駆け出して、転移した
目指すは、造魔物の大群前………
さぁ、完璧なハッピーエンドを目指してやろうじゃねえか
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