18禁ゲームの貴族に転生したけど、ステータスが別ゲーのなんだが? えっ? 俺、モブだよね?

ライカ

文字の大きさ
上 下
97 / 101
第六章

クラスの代表者

しおりを挟む


とりあえずあの場を収めてからユリアナ先生にフォルティアが勝った事を伝えるとすぐに招集の指示が飛び、俺たちは集まった

「はい 皆、お疲れ様
それじゃあ最後にクラス代表者を紹介します
呼ばれた方は前に出てきてくださいね」

そう言い、ユリアナ先生が持ってた紙を見た

「先ずは……  フローラ・フェルストリー」

「はい!!」

名を呼ばれるとフローラはユリアナ先生の隣に立った

「全戦全勝 文句の付け所ない程の勝ちぶりです
最後、シャルロッテとの試合時は追い詰められてましたが機転を生かし、勝利しました
これならば優勝を目指せるでしょう」

ユリアナ先生はそう言葉を告げるとクラスの奴らはワイワイと賑わった
俺も妹が褒められて嬉しい気持ちだ
ふと、フローラと目が合った
するとフローラはチロチロと俺にだけ分かるように舌を動かし、色気を帯びた笑みを浮かべた

(あー……  今日はフローラから逃げられないな)

それでフローラが欲してるご褒美が理解すると俺は苦笑いを浮かべた

「次、ベル・トパーズ」

「はい」

ユリアナ先生に呼ばれて、ベルが前に来たが着ている服が所々、破れていた

「ベルは最後のイリアとの試合だけ苦戦してたけどその他は実力を見せつけ、完勝
最後だってイリアに最後まで食らいついて勝ちを呼び寄せた
大会も頑張ってくれ」

クラスメイト達が拍手喝采を送る中、俺はイリアに近付いた

「お疲れ」  「ん……」

イリアは俺に声をかけられると頷くが少し目が赤い……
本気で勝ちに行っただけに悔しさもあるのだろう……

イリアの頭を撫でてやるとイリアは俺の背に周り、ギュッと抱きついてくると静かに泣いていた
少しだけそのままにしてあげよう……

「次、ルーク・アインダイン」

「おぉう!!」

呼ばれるとルークは自信満々に前に来た

「ルークは戦闘の実力は確かだった 魔法も申し分ない
だが、それでも少し荒削りな部分がある
そこを直せば優勝も狙えるだろう」

「えー……」

ユリアナ先生の言葉にルークがゲンナリとした
どうやらルークは前々からユリアナ先生のシゴキに耐えながら個別指導を受けていたみたいだ
ルーク自身も強くなりたいと思ってるからユリアナ先生は鍛えてあげているのだろうなと思った

「先生 荒削りって何処っすか?
出来るなら教えてもらえると助かるのですが」

「魔法を使う際に一度、詠唱が雑になっておる
そこは些か雑でもいいがお前の場合は魔力を込める時間が足りなすぎだ
それでも発動出来るのは才だと思うが落ち着いて、魔力を込めることが出来たならお前は強くなれる」

「シモンみたいにですか?」  「それは無理だ 諦めろ シモンを超えることは無理だ」

ルークが俺を目標としてくれていた事を知り、驚いたがユリアナ先生に完膚なきまでに否定されて、落ち込んでいた
マルタはそんなルークを心配そうに見ているが……  まぁ、大丈夫だろうな

「最後、フォルティア・メリスト」

「はい」

最後にフォルティアが呼ばれるとフォルティアは淑女のように歩いて、前に来た

「……やりすぎてないか?」  「先生!? 何か私に対してのコメントがおかしくありませんか!?」

ユリアナ先生が心配そうにそう聞かれたのでフォルティアは思わずツッコミを入れてしまっていた

「それは仕方ないよ フォルティアちゃん フォルティアと戦闘になったら私達、負けるもん」 「この前なんて二年の先輩に口説かれてたのを断ってたら、シモン君の事を馬鹿にされた瞬間、その先輩の髪を全て切り落としちゃったんだから」  「そして最後に『私の最愛の人を馬鹿にする人は……  ここで消します』なんて無表情で見せられたら……、ねぇ」 


「し、仕方ないじゃないですか!?」

クラスのフォルティアの友人達が口を揃えて、話していて、フォルティアは顔を真っ赤にさせながら手をブンブン振り、話をやめさせようとしているがその仕草がめっちゃ可愛い……

「シモン 愛されてるな」  「お、おぅ……」  「おーい!! 旦那さんが照れてるぞぉ!!」  「ちょっ!? やめろぉぉ!?」

そんな中、俺も揶揄われ、顔を赤くしてるとユリアナ先生が笑いながらパンと手を叩いた

「とりあえずこの四名をクラスの代表者とします
いいですか?」

「「「意義ナーシ!!」」」


ユリアナ先生がそう言うとクラスメイトの全員が賛成した

そして四人は手続きがあるから一度、職員室に連れてかれ……

「俺たちは後片付けと」  「オーライ!! オーライ!!」  「ちょっとそこぉ!! 何イチャイチャしてんのよ!? そう言うのは終わらせてからにしなさい!!」

俺を含む担当の子達がステージの破片とかを集めたりして、壊れた柱を直したりしている
ちなみにこの柱はルークが吹き飛ばした生徒がぶつかり、壊れたと言う……

「大変だな……」  「シモン君もね」

ステージを直しながら俺が呟くと女生徒がクスクスと笑いながら俺の言葉に同意してくれたが……

俺は大会本番がどうなるか……  今から不安になってきた……


しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処理中です...