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第六章
サインをもらおう 鍛治部
しおりを挟む二人を引き摺る事、少ししてようやく鍛治部の部屋前まで来た
正直、何でこんなに疲れているんだろうと思いながらも二人を見るとスグ委員長は息を切らしながらマリア先輩に引っ付いていて、マリア先輩は俺のシャツに顔を埋めて、何をしているのかと思ったら、何かモゴモゴしてると思ったらシャツを咥えて、俺の汗を吸っていた
(へ、変態だぁぁ~!?)
そんなマリア先輩にガン引きするも離そうにも離れなくて困っていたら……
「あら? シモン様?」 「フォ、フォルティア!?」
何故か、向かい側からフォルティアが歩いてきていた
や、ヤバい…… この状況…… 側から見たら修羅場だ……
「あらあら ふふふ
シモン様の魅力に気付くなんて、素晴らしいですわね」
荒れると思っていたがフォルティアはスグ委員長達を見ると聖母のような笑みを浮かべた
「……フォルティア? この状況、楽しんでないか?」 「いーえー♪ 楽しんでませんわよ~♪」 「楽しんでるよな!? 楽しんでる時の笑顔をしているぞ!?」
そんなフォルティアにツッコミを入れると口元を隠して、クスクスと笑っているのを見ると俺も自然と笑顔になった
ホント…… フォルティアと一緒に居ると笑顔になってしまうな
とりあえずフォルティアに手伝ってもらい、二人を引き剥がす事に成功したが……
「フォルティアは何でここに?」 「シモン様のお手伝いを、と 大会委員は大変だと先輩達が仰っておりましたので」
俺が聞くとフォルティアはそう答えてくれた
本当にいい子だなぁ…… いい嫁さんになるだろうな ……あ、俺の嫁だったわ
「そうですよ 私はシモン様のお嫁さんです」
そんな事を思っているとフォルティアは嬉しそうに微笑んでいた
何かナチュラルに心を詠まれたのは置いておくとして、鍛治部の扉をノックしたが、返事は無く……
スン…… とした顔になり、扉を開けて中に入ると……
「「あっ」」
裸の男女が居た
「……気絶の次はソッチかい!?」
しばらくして……
「いやぁ~、ごめんね 最近さ~ 忙しくて私のカレピとの営みが無くてねぇ 襲っちまった♪」 「襲われました♪」
二人のエルフとダークエルフの男女がそう答えている中、俺は今、おもいっきり頭を抱えていた
「いいから制服をちゃんと着てください!? 風紀委員に見つかったらしょっ引かれますよ!?」
「それは大丈夫っしょ♪ だってウチだし♪」
「一番、注意するべき人なのに自ら、破ってたよ!? この人!?」
ガビーン!! とショックを受けている中、ブラをつけ終えるとダークエルフの女性がピースをしてきた
「私が鍛治部 部長のヒトミ・フリューンで~す♪ で隣が私のカレピの~♪」 「副部長のヒュレ・コダクサンで~す♪」
とりあえず自己紹介してもらったのは分かるけど…… おい彼氏苗字!?
「とりま協力書にサインっしょ? 書く書く~♪」
「書かないと鍛治で使うヤツが買えないからね♪」
そう言いつつ 書いてくれると言う事で俺が書類を渡すとサインを書いてくれた
そして受け取り、確認しようとした瞬間、ガシッと手首を掴まれた
「な、何事!?」 「見てよ!! ヒュレっち!! この子、鍛治豆出来てる!!」 「おー!! しかもこの豆は何度も打ち込んでかた証の豆だ!!」
そう言っているヒトミ先輩達を見ていたが急にギュピーんれ!!と言う音がしそうな程、目が輝いてビクッとした
「君!! 鍛治部に入らない!?
今ならオリハルコンの鉱石を使わせてあげる!!」
「いや、間に合ってますので!! それにミスリル鉱石も大量にあるんで!!」
ヒトミ先輩に手を掴まれて、入部を勧められ、そう言いながら手を振り解いたがそしたらヒトミ先輩、ヒュレ先輩…… そしてまさかのマリア先輩に手を掴まれた
「ミスリル鉱石を大量に持ってるってどう言う事!? あの希少な鉱石だよ!?」 「頼む!! 金ならギリギリまで払うから少し分けてくれないか!? 一回でもいいから希少な鉱石を打ってみたいんだ!!」 「やっぱり いい」
「ちょ、離れてください!! 金は要りません!! 必要ならあげますから!? マリア先輩は離れろ!! 話が進まねえ!?」
とりあえず落ち着いてもらい、マリア先輩はスグ委員長が抑えてくれている間に呼吸を整え、フォルティアに汗を拭われながらアイテムボックスからミスリル鉱石を取り出すと三十個程、机に置いた
「コレで足りますか?」
「た、足りるもなにもコレだけあれば十分な武器を精錬出来るわよ!?
凄いじゃない!!」
ヒトミ先輩に褒められつつ、ヒュレ先輩がじっくりとミスリル鉱石を手に取り、眺めている
「あぁ…… この美しい鉱石の表面……
惚れ惚れするくらいだ ヒトミには負けるがな」
「もぉ~♪ そんなこと言ってるとまだ襲っちゃうぞ?♪」
ヒトミ先輩とヒュレ先輩がまたイチャイチャしだしたので、部屋を出た
「スグ委員長…… 今すぐに風紀委員長に相談した方が良くないっすか?」
「それは無理ね だってヒトミだし」
「どうなってんだぁぁ!?この学園!?」
俺は頭を抱えて、膝から崩れ落ちるとフォルティアがアワアワしながら俺の背中を撫でてくれた
スグ委員長はそんな俺を見て、「あはは……」と乾いた笑いをしながら頬を掻きつつ、マリア先輩は俺の脇の臭いを嗅ぎ始めて、収拾がつかなくなり、俺は最後の目的地に向かうのだった
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