18禁ゲームの貴族に転生したけど、ステータスが別ゲーのなんだが? えっ? 俺、モブだよね?

ライカ

文字の大きさ
上 下
71 / 101
第五章

フローラ達に連行されて……

しおりを挟む

学園が海実習で話題沸騰の中……
俺も準備を進めていた
剣とかも錆止めを塗り終え、何があるかも知れないから水龍王含む水竜族に挨拶をしに行ったりと忙しい日々が続いていた

そんな日常を過ごす中……

「それじゃあフォルティアお姉様、シャルロッテ、ヴィヴィアン、イリアにベル
今日はたっくさん買いましょう♪」

「ふごぉ!? ふごーふぁ!?(訳、待て!? フローラぁ!?)」

俺は今、縛られ、口にタオルを噛ませられた状態でフローラ達と共に街に繰り出されていた
しかも朝、目を覚ました途端にコレだから状況が分からないが、昨日、イリアがフローラ達と買い物に行くと言っていたからソレだと理解したが、俺の現状の事については理解できなかった

「お兄様 最近、忙しそうにしてましたけどちゃんと休んだの いつですか?」

縛られた状態の俺を見下ろしながらフローラがハイライトオフの目でそう言ってきた
確かに……   最近、忙しくてちゃんとは休んでないがそれでも休める時にはちゃんと休んでいるんだが……

「ふご、ふごごご」  「し、シモン様……  タオル外しますね?」

流石に何を言ってるのか、わからないのと気を利かせてくれたのか、フォルティアが口に嚙まされていたタオルを外してくれた

「ぷはっ……  ちゃんと休んでいるぞ」

「それにしては疲れた様子が見られますよね?
私達を抱いて、中にたっぷり子種を出してもらってもソレはお兄様の固有魔法で回復するとフォルティアお姉様から聞いたからソレとは違いますよね?」

フローラがぐんっと顔を近づけて来て、そう言って来たので俺はフォルティアをチラッと見るとフォルティアは(ごめんなさい……)と謝る仕草をしていた
きっとフローラやシャルロッテ達に迫られて、色々話してしまったのだろう……

「……悪かった」  「なら、今日一日は私たちの買い物に付き合って、ちゃんと休むと約束してくれますか?」  「約束する だからコレを解いてくれ」

フローラにそう言うとフローラは満足そうに頷いて、縄を解いてくれた

「でだ、買い物に付き合うとは言っても何を買うんだ?」

縛られてた手首を撫でながら立ち上がると俺はフローラに尋ねた
この時期に買い物となると水着とかになるのだろうな、と思った

「「「先ずは防具を買いに行きます!!」」」  「……は?」

イリア、フローラ、シャルロッテが同時にそう言うと俺はポカンとした

そして場所はうさうさ亭の近くにある防具店で多くの冒険者が口を揃えて、おすすめしてくるくらいに信頼されている店だ
腕前持ちが揃っている小さな店だが、店内は俺がパッと見ても上位の防具が揃っている

「ねぇ、フローラ
コレなんてどうかな? この鎖帷子なら海性の魔物の攻撃を防げると思うんだけど」

「うーん……  シャルロッテならコッチじゃない?
ソレだと少し重いからシャルロッテの動きが制限されちゃうと思うんだけど」

シャルロッテは鎖帷子をフローラに見繕ってもらっていて、フローラの表情はすっかり冒険者になっている

「……コレ ……ソレ」

「ヴィヴィアン……  せめて何か言って」  「でも確かにいいかも」

ヴィヴィアンはイリアとベルに《水中呼吸》のアクセサリーを選んでやってるが言葉が少ないからイリアが苦笑いを浮かべているが、ベルは選んでくれたアクセサリーを手に取り、見ている

「シモン様? どうされましたか?」

「いや……  真剣だな」

そんな光景を見ていた俺にフォルティアが話しかけてきたからそう答えるとフォルティアはクスッと笑った

「えぇ  だって皆、シモン様と一緒に行動したいと思っていますもの
シモン様の事だからギルドマスターから依頼を受けておられるのでしょう?」

「……フォルティアにはお見通しか」

フォルティアが俺に寄り添いながらそう言ってきて、俺は観念し、頭を掻きながら頷いた

「でしたら私たちも一緒に行きます
手伝わせてくださいね?」

フォルティアにそう言われ、頷くしかない出来なくて頷くとふと、ヴィヴィアンを見た

「そういやヴィヴィアンも来るのか?」

「えぇ 私も驚きましたけど聞いたら『シモンと一緒なら面白い事起こるし、学べる』と言ってました」

フォルティアはそう言いながらヴィヴィアンに近付くとヴィヴィアンはフォルティアを見ると近くのイヤリングを取り、フォルティアに渡した

「フォルティアはコレ」  「い、イヤリング……  耳に付けるのに抵抗が」  「やる……  じゃないと私がしてあげる」

フォルティアが顔を引き攣らせるとヴィヴィアンがチャキ、と耳にイヤリング用に穴を開ける道具を取り出した
それを見て、フォルティアは「ひぃ~」と声を出して、逃げようとするがフローラとベルに押さえつけられて、ワイワイしていた

「シモン様~
私、コレ着てみたいです」

そんなフォルティア達を置いといて、シャルロッテが俺を引っ張っていき、防具の置いてある所に連れてくると壁を指差した
俺が見ると壁には肌面積が多い……
簡単に言えば、ビキニアーマーがかけられていて、「ぶっ!?」と吹き出した

「シャルロッテ……  コレは防御とか出来ないから実用性がないぞ」

「おいおい、兄ちゃん
ソレをタダの変態どもが買って、女につけさせる装備と思ったら大間違いだぜ」

シャルロッテを説得しようとすると店奥からドワーフ族のオッチャンが俺たちに近づきながら話しかけてきた

このドワーフ族のオッチャンは【オルガ】と言い、うさうさ亭に所属の冒険者は一番の信頼できる鍛治氏でもあり、オル爺と慕われている

「そのアーマーはな
俺が一から仕立てたヤツの一つでな 魔物の攻撃をある程度なら反射させる魔法陣を刻んであるんだ
それに一度、試してもらったがワイバーンの攻撃を反射させた実績あるぜ」

「シャルロッテ 前言撤回
コレは信頼できる」

オル爺の説明を受けて、俺はシャルロッテにそう言うとシャルロッテは「じゃあコレにする~」と嬉しそうに手に取り、試着の為に女性専用の着衣室に走って行った

「すみません オル爺
騒がしくて……」

「なに、これくらいの騒がしさはまだまだ可愛いもんだ
それより兄ちゃん
連れのヤツらも用意するかい?」

オル爺がそう言い、顎でクイっと指すから見るとフォルティア達がジィーと俺を見ていた
ヴィヴィアンは興味なさそうに他を見ているのはいつも通りだから置いておこう……

「頼めるか?」  「おぅよ 娘ども 用意してやるから待っとれ」

オル爺はそう言い、奥に向かうとすぐに持ってきてくれた
オル爺はこう見えて、《俊足》のスキル持ちだ

箱を開けて、フォルティア達に選んでもらっているとシャルロッテが着衣室から出てきた

「シモン様ぁぁ、どうですかぁぁ?」

シャルロッテが俺に近づき、聞いてくるが俺は素直に直視できなかった
正直な話、前世の時に一度、大学仲間に連れられ、海に行った時にビキニの美人達に逆ナンされたがそん時も直視出来なかった

「ぉおぅ……  目のやり場に困るな」

「えへへ~♪」

素直にそう言うとシャルロッテは嬉しそうに笑っていた

シャルロッテのスタイルの良さは前々から知っていたけど、ビキニアーマーを着てみるとより強調されてるから流石と言うべきか
だけどよく見るとさっき着る前は赤だったのに、シャルロッテが着てるのは水色だった

「あれ?」

「兄ちゃん 気づいたか
コレは特殊な魔石を使っていてな
着衣者の魔力に反応して、色が変わるんだ」

オル爺は俺に説明しているとシャルロッテはビキニアーマーを気に入ったのか、鏡の前でクルクル回りながらポーズを取ったりしている

「あ、あの……  ボクも着たいんだけど……」

フォルティア達が着衣室に入って行ったのを見送っていたベルがそろ~、とオル爺に話しかけた

「あん? ……なるほど
兄ちゃん、いや、嬢ちゃんと言うべきか
どうやら両性というヤツだな」

オル爺はベルを見ると一瞬にして把握するとベルが驚いた顔をしていたが、オル爺はベルを下から上へ目線を動かすとベルの顔を見た

「少し時間あるか?
両性用のヤツは今は置いてないから時間がかかるが作ってやる事は可能だ
デザインとかの希望があるなら早く言ってくれ」

「じゃ、じゃあ!!」

オル爺にそう言われ、ベルがパァァ、と花が咲いた笑顔になるとオル爺に自分のリクエストを話していく
オル爺はソレをメモに書いていくとすぐさまそのメモが消えていく
そのメモは魔道具で、書くと工房の方に飛ばされる仕組みになっている
だから今、メモったモノは今頃、工房の職人達に受け渡った事になり、すぐさま制作が開始されている頃だろう

「お兄様!! 見て見て!!」

フローラ達が戻ったのだろうか
声をかけられて、見るとそこにはビキニアーマーを着たフローラ達が居た
居たのだが……

「イリア……  お前のはアウトだろ」

「えぇ~!?」

俺は思わずイリアにそう言ってしまうとイリアは驚いた声を上げた
イリアが着ているのは最低限の装甲しか無く、簡単に言えば、大事な所しか覆ってなく、殆どが紐となっていた

「女っぽくて可愛いと思ったのに……」

「……ソレを着たら俺以外の男に襲われるぞ?」

「それってシモンの前ならいいんだよね?」

イリアはすっかり気に入ったのか、名残惜しそうにそう言っていたので、そう伝えるとイリアがバッと俺を見て、そう言ってきたから思わず頷いてしまうとイリアはニヤニヤと笑うと俺に近づいてきた

「なら、コレはシモン専用に着るよ
だから……  その時はいっぱい私を見てね?」

すっごい乙女の顔をしたイリアにそう囁かれてからイリアは他のヤツを選びに行った

「フローラ達は見事に似合っているな」

フローラ達のも見て、そう言うとフローラ達は嬉しそうに微笑んだ
流石にそろそろ着替えてもらわないと目のやり場にとか、他の奴らに見られたら変な噂が立ちそう……


「失礼、シモン・フェルストリー様ですか?」

そんな事を考えていると突然、声をかけられた
見るとそこにはしっかりとした服装の男が立っていた

「そうだが、誰だ?」

「失礼、私はエロガイルに所属してる者です」

そう言い、礼をしてきた男は俺を見ると手紙を渡してきた

「スケッベより手紙を預かってきましたので、どうぞ」

男はそう言うと俺は手紙を受け取るとチラッと男を確認してから手紙を開いた

「……」

そして手紙の内容を確認すると俺はポカンと口が開き続けた


しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処理中です...