上 下
45 / 47

新たな目的地へ

しおりを挟む


稲葉純之助…………

俺達がこの世界に来る三ヶ月前に突然、姿を消した一つ年上の先輩であり、親友の一人だ
先輩の家族は、海外に居るから、無論、先輩もそっちに居るもんだと思っていた

「…………まさかこっちに来ていたのか」


俺がボソッと呟けば、ミラはルブレズ王を見た

「すまん
この男とは、親友で」

「そうだったのか
いや、あの格好だからな
君達が知ってるのも分かる気がするな」

「あの格好?」

「あぁ、料理人の服装をしていたんだ
君達も知っていたのだろう?」

wwwwwwwww
すんませんwww
草が生えるわwww

何でアイツは、料理人の服装をしてるんだよwww

ものすごく笑っちまうわwww

「っ……………!!」

ミラ、物凄く我慢してるな
顔が真っ赤になって、笑うのを我慢してるわ

「え、えぇ、ところで……………
彼はどちらに?」

「あぁ、この国を出立する際に次の国への行き方を聞いてきたんで覚えている
確か…………、順当で行けば、巨人の国だったな」

ルブレズ王は、顎に手をやり、思い出すように首を傾げながらそう言った
そうして近くの執事に地図を持って来させれば、広げて、印を付ければ、俺に渡して来た

受け取り、地図を確認すれば、確かにアルスセールから、ほぼ近く、道のりも簡単だと思う
それなら巨人の国に行くのが分かる

「分かった
なら、我達も次はその国だな」

「おぅよ!!
さっさととっ捕まえて借りた金を返して貰わねえとな」

お前はまだソレを引きずるのかwww

まぁ、それは置いといて…………

「マソラ、アイシャ
おいで?」

「「パパぁぁぁ!」」ビィエーーン

さっきミラの大声にビックリして、ずっと泣きそうになってた2人を抱っこし、あやしながら俺はルブレズ王を見た

「ルブレズ王
騒がしくてすまん」

「いや、子供は泣いてこそ、成長するって事だ
それにその歳ならば、まだまだ甘えたがりだろう
なら、十分、甘えさせればいい」

そう言いながらルブレズ王は、紅茶を嗜んでいる

いや、何?このイケメンっぽい感じ?
ルブレズ王って、見た目、純粋な日本人っぽく見えるんだけどwww
いや、別にそれが変ってわけでもないんだけどな

「おかわり!!」

「お前はいつまで食ってる気だ!!」

そういえばと、アスカを見れば、アスカの前には、大量の皿が置いてあり、それでも食べようとするアスカに俺は思わずツッコミを、入れた

マソラ以上に食うんじゃねえよ!!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

結婚なんて無理だから初夜でゲロってやろうと思う

風巻ユウ
恋愛
TS転生した。男→公爵令嬢キリアネットに。気づけば結婚が迫っていた。男と結婚なんて嫌だ。そうだ初夜でゲロってやるぜ。 TS転生した。女→王子ヒュミエールに。そして気づいた。この世界が乙女ゲーム『ゴリラ令嬢の華麗なる王宮生活』だということに。ゴリラと結婚なんて嫌だ。そうだ初夜でゲロってやんよ。 思考が似通った二人の転生者が婚約した。 ふたりが再び出会う時、世界が変わる─────。 注意:すっごくゴリラです。

侯爵夫人は子育て要員でした。

シンさん
ファンタジー
継母にいじめられる伯爵令嬢ルーナは、初恋のトーマ・ラッセンにプロポーズされて結婚した。 楽しい暮らしがまっていると思ったのに、結婚した理由は愛人の妊娠と出産を私でごまかすため。 初恋も一瞬でさめたわ。 まぁ、伯爵邸にいるよりましだし、そのうち離縁すればすむ事だからいいけどね。 離縁するために子育てを頑張る夫人と、その夫との恋愛ストーリー。

処理中です...