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最終章 エレナと黄金の女神編
121:ルシファーとの約束
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七つの大罪の悪魔達は、過去実際にその罪を犯した一人間の性格が基盤になっている。それは傲慢の悪魔ルシファーもまた例外ではない。神の存在を侮辱し、人間の限度を越えようとした罪。傲慢の罪だけは例え殺人を犯していなかったとしても、神々に最も忌み嫌われている大罪として扱われていた。
ルシファーの基盤に選ばれた人間はまだ幼い少年だった。
両親は熱狂的な恩恵教信者であり、物心ついた時から彼は我が子というより「同じ神に集う同志」として扱われていた。そんな彼がいつしか両親からの「愛情」を求めてしまうのは道理であろう。普通の家庭のように愛してほしかったのだ。
ある日。そんな少年の願いが届いたのかは知らないが、彼が独りで遊んでいた際「聖遺物」を手に入れる。それは悪戯神ロッキーの帽子だった。それを身に着ければ、動物、人間、あらゆる姿に変身することができるという代物。最初はただの帽子だと思った少年だが、被っていくうちにそれの使い方に気づく。
そしてふと、閃いたのだ。
──これを使って「神」になれば、両親からの愛を得られるのではないか、と。
結果は大成功だった。
教本の挿絵にある絶対神デウスの姿に変身し、神を名乗って彼らの前に現れれば両親は泣いて少年に跪いた。少年が願うままに少年を愛してくれた。念願の願いが叶った瞬間だ。両親だけではなくほかの信者達にも囲まれてしまったのは予想外だったが。だが、皆が喜んでくれるならばと少年はこの先ずっと神を名乗ることを決意した。
……しかし次第に少年は気づく。これは自分が求めていた愛ではないのだと。
だがそれに気づいた時にはもう遅い。デウスの姿をしていながらも、中身の少年は普通の子供なのだ。バレないわけがない。故にその後、恩恵教の過激派信者に親子ともども殺された。
ただ、愛されたかっただけだ。両親に喜んでほしかっただけだ。それなのにどうしてこうなったのだろう。
……分からない。子供の自分には。どうすればよかったのか、何も。
「陛下! やめて! もう、もう……」
傍らで母親の声がする。尤も、それは偽りの母親に過ぎないのだが。それでも彼女──エレナは偽りの世界の中でルシファーが求めていた愛をくれた。いつしかルシファーは彼女を心の底から慕っていた。
だが、今はそんな彼女が泣いている。
父親──いや、彼に対しては初めてできた友人という印象が強い──ウィンも気が狂ったようにノームを傷つけている。あれは本当の彼の姿ではないことをルシファーは知っていた。悪魔だからこそ、彼の本質がよく見える。
ウィンは今、苦しんでいるのだ。必死で自分自身を偽っているから。
──ぼくは、ウィンのためにと思ってこの世界を作った。彼が愛するエレナと二人きりの世界を作りたいと望んだから……。城の外は見た目だけのハリボテな狭い世界だけど、ウィンはそれでもいいって言ってくれたから……。
──でも、結果としてこうしてウィンもエレナも悲しい思いをしている。ぼくのパパやママのように。
──やっぱり分からないよ。今まで誰かのためにって思ったことが全部裏目にでてくるんだ。
ポロポロと涙がこぼれる。エレナはそんなルシファーに気づき、顔を覗き込んだ。
「サリュ……?」
「うっ、ぐすっ……ごめんなさい。ごめんなさい、お母様、いや、エレナ。ぼくは、ぼくは……貴女の本当の息子じゃないんだ。悪魔なんだ……。この城も、ぼくも、この世界の何もかもが嘘なんだ……っ。悪魔の力で貴女を騙し続けていたんだよ」
エレナの目が丸くなる。
「この世界を壊すこともできる。でも、そしたら、この世界を作った際の魔力消費が一気にウィンの身体にかかって、ウィンが、死んじゃうかもしれないんだ……! だから、ぼく、どうすることも、できなくて……っ! エレナ、教えて。ぼくは、どうすればいいの……?」
……と、そこでエレナがそっと手を挙げるもんだから、殴られるかとルシファーは身構えた。だが、殴られなかった。
ぽんっと、エレナの手は優しくルシファーの頭に置かれる。そして、彼を慰めるように撫で始める。
予想外のエレナの反応にルシファーはキョトンとした。
「──正直に言ってくれてありがとう、ルシファー」
「えっ? お、怒らないの?」
「怒らないわ。騙されたのは悲しいことだけれど、貴方に悪意がなかったのは伝わってきたから」
じんわりとルシファーの瞳にさらに涙が溢れる。
「ねぇ、ルシファー。貴方はこれからどうしたいの?」
「ぼくは……ウィンとエレナを元の世界に帰してあげたい。きっとウィンにとってもその方がいいと思うんだ。この世界にいる間、ウィンは幸せそうだったけど同時に苦しそうでもあったから。ぼくはそれに気づいていながらも彼を止めることができなかったから……。でも、そうしてしまうとウィンが死んじゃう……!」
「そう。そう、なのね……。分かったわ。ルシファー、ひとまず私の記憶を戻してくれる? ノームによると私は強力な治癒魔法が使えるらしいの。その力でどうにかなるかもしれないわ」
「っ! わ、わかった!」
するとルシファーから滲んだ黄金の光球がエレナの額にゆっくりと染みこんでいった。ルシファーがエレナに記憶を返したのだ。
エレナはしばらくそれを噛み締めた後──口角を上げる。
「エレナ、ぼく、ぼく……」
「大丈夫だよルシファー。もう大丈夫。この日のために、私は力をつけてきたの。ウィン殿下は死なせない。約束するよ」
エレナの脳裏にレイナの顔が浮かんだ。
そうしてその後、エレナはウィンに平手打ちし、四人で元の世界に帰ることを宣言した。
もう二度と目の前で誰も死なせない。レイナの死をきっかけに生まれた彼女の決意が実を結ぶ時だ。
──傲慢の世界が、終わる。
ルシファーの基盤に選ばれた人間はまだ幼い少年だった。
両親は熱狂的な恩恵教信者であり、物心ついた時から彼は我が子というより「同じ神に集う同志」として扱われていた。そんな彼がいつしか両親からの「愛情」を求めてしまうのは道理であろう。普通の家庭のように愛してほしかったのだ。
ある日。そんな少年の願いが届いたのかは知らないが、彼が独りで遊んでいた際「聖遺物」を手に入れる。それは悪戯神ロッキーの帽子だった。それを身に着ければ、動物、人間、あらゆる姿に変身することができるという代物。最初はただの帽子だと思った少年だが、被っていくうちにそれの使い方に気づく。
そしてふと、閃いたのだ。
──これを使って「神」になれば、両親からの愛を得られるのではないか、と。
結果は大成功だった。
教本の挿絵にある絶対神デウスの姿に変身し、神を名乗って彼らの前に現れれば両親は泣いて少年に跪いた。少年が願うままに少年を愛してくれた。念願の願いが叶った瞬間だ。両親だけではなくほかの信者達にも囲まれてしまったのは予想外だったが。だが、皆が喜んでくれるならばと少年はこの先ずっと神を名乗ることを決意した。
……しかし次第に少年は気づく。これは自分が求めていた愛ではないのだと。
だがそれに気づいた時にはもう遅い。デウスの姿をしていながらも、中身の少年は普通の子供なのだ。バレないわけがない。故にその後、恩恵教の過激派信者に親子ともども殺された。
ただ、愛されたかっただけだ。両親に喜んでほしかっただけだ。それなのにどうしてこうなったのだろう。
……分からない。子供の自分には。どうすればよかったのか、何も。
「陛下! やめて! もう、もう……」
傍らで母親の声がする。尤も、それは偽りの母親に過ぎないのだが。それでも彼女──エレナは偽りの世界の中でルシファーが求めていた愛をくれた。いつしかルシファーは彼女を心の底から慕っていた。
だが、今はそんな彼女が泣いている。
父親──いや、彼に対しては初めてできた友人という印象が強い──ウィンも気が狂ったようにノームを傷つけている。あれは本当の彼の姿ではないことをルシファーは知っていた。悪魔だからこそ、彼の本質がよく見える。
ウィンは今、苦しんでいるのだ。必死で自分自身を偽っているから。
──ぼくは、ウィンのためにと思ってこの世界を作った。彼が愛するエレナと二人きりの世界を作りたいと望んだから……。城の外は見た目だけのハリボテな狭い世界だけど、ウィンはそれでもいいって言ってくれたから……。
──でも、結果としてこうしてウィンもエレナも悲しい思いをしている。ぼくのパパやママのように。
──やっぱり分からないよ。今まで誰かのためにって思ったことが全部裏目にでてくるんだ。
ポロポロと涙がこぼれる。エレナはそんなルシファーに気づき、顔を覗き込んだ。
「サリュ……?」
「うっ、ぐすっ……ごめんなさい。ごめんなさい、お母様、いや、エレナ。ぼくは、ぼくは……貴女の本当の息子じゃないんだ。悪魔なんだ……。この城も、ぼくも、この世界の何もかもが嘘なんだ……っ。悪魔の力で貴女を騙し続けていたんだよ」
エレナの目が丸くなる。
「この世界を壊すこともできる。でも、そしたら、この世界を作った際の魔力消費が一気にウィンの身体にかかって、ウィンが、死んじゃうかもしれないんだ……! だから、ぼく、どうすることも、できなくて……っ! エレナ、教えて。ぼくは、どうすればいいの……?」
……と、そこでエレナがそっと手を挙げるもんだから、殴られるかとルシファーは身構えた。だが、殴られなかった。
ぽんっと、エレナの手は優しくルシファーの頭に置かれる。そして、彼を慰めるように撫で始める。
予想外のエレナの反応にルシファーはキョトンとした。
「──正直に言ってくれてありがとう、ルシファー」
「えっ? お、怒らないの?」
「怒らないわ。騙されたのは悲しいことだけれど、貴方に悪意がなかったのは伝わってきたから」
じんわりとルシファーの瞳にさらに涙が溢れる。
「ねぇ、ルシファー。貴方はこれからどうしたいの?」
「ぼくは……ウィンとエレナを元の世界に帰してあげたい。きっとウィンにとってもその方がいいと思うんだ。この世界にいる間、ウィンは幸せそうだったけど同時に苦しそうでもあったから。ぼくはそれに気づいていながらも彼を止めることができなかったから……。でも、そうしてしまうとウィンが死んじゃう……!」
「そう。そう、なのね……。分かったわ。ルシファー、ひとまず私の記憶を戻してくれる? ノームによると私は強力な治癒魔法が使えるらしいの。その力でどうにかなるかもしれないわ」
「っ! わ、わかった!」
するとルシファーから滲んだ黄金の光球がエレナの額にゆっくりと染みこんでいった。ルシファーがエレナに記憶を返したのだ。
エレナはしばらくそれを噛み締めた後──口角を上げる。
「エレナ、ぼく、ぼく……」
「大丈夫だよルシファー。もう大丈夫。この日のために、私は力をつけてきたの。ウィン殿下は死なせない。約束するよ」
エレナの脳裏にレイナの顔が浮かんだ。
そうしてその後、エレナはウィンに平手打ちし、四人で元の世界に帰ることを宣言した。
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──傲慢の世界が、終わる。
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